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競馬予想 2022年2回阪神

第165回天皇賞・春(GⅠ)

昨年2着のディープボンドに勝機到来。前々走中山戦は競馬の上手さとワールドクラスの能力を示す内容。前走も完勝といえる内容で、今年のメンバーなら負け様がない一戦。ただ、痛恨の大外枠。タイトルホルダーの逃げに付いて行ければ、好位は確保出来るということにはなるが、実際のところは出たとこ勝負。

対抗はタイトルホルダー。粘っこい走りが身上で、実績通り、長距離は向いている。ただ、お世辞にも出脚が速いとはいえず、外枠は歓迎材料ではない。この組み合わせなら行けるとは思うが、序盤に少しでも競られる様だと、最後に甘くなる危険も。

アイアンバローズが3番手。前走は3/4馬身差ながら、ディープボンドに完敗の2着。ただ、立ち回りの上手さは特筆モノ。今開催は雨が多かった関係で、内目の馬場が決していい訳ではないのだが、最内枠からセコく距離が稼げる様なら。

押さえがテーオーロイヤル。500万から一気に4連勝で重賞制覇という形だが、その中でも前走東京戦が一番強かった。一気の4kg増は走ってみないと何とも言えないところだが、斤量さえこなせば好勝負必至。

馬単
18=16 18=1 18=7

第29回テレビ東京杯青葉賞(GⅡ)

馬体の良し悪しだけをいえば、ジャスティンスカイが一番だろう。前走中京戦は+22kgと大幅馬体増だったが、多少緩い程度でほぼ成長分。胴長の造りも東京のクラシックディスタンスには持って来いだ。その前走で、33秒台の脚が使えた点も好印象。

未勝利即重賞だが、プラダリアも垢抜けた馬体の持ち主。皮膚を薄く見せて、現時点での完成度も高い。その前走阪神戦は、道悪だっただけに7馬身差を額面通り受け取るのは禁物だが、今回も渋化残りそうで、枠も恵まれた。

レーン騎手騎乗で人気になっているレヴァンジルは、その点で馬自体がパッとしない。ただ、ここ迄の戦歴はこのメンバーなら上位。前走阪神戦で権利を取り損ねて、ここへ出て来た形だが、アスクビクターモアとクビ差の競馬も有り、充分重賞クラス。どちらかといえば気で走るタイプだけに、あとは素質馬の上昇度との勝負。

ロードレゼルも前走中山戦は+12kgと好感の持てる馬体増。中山2200mらしいロングスパート戦になったが、最後迄渋太く脚を伸ばしていた。もう少し馬体が締まって、初となる東京さえこなせれば好勝負。

馬単
13=3 13=14 13=7

第53回読売マイラーズカップ(GⅡ)

昨年よりメンバー低下とみて、当時5着のエアロロノアを本命視する。その昨年はハイペースとなって追走にも骨を折る状況で、スムーズに走れていたとはいい難いが、この経験は近況の競馬に生きている。

カラテもこの辺りのメンバーなら地力上位。東京,中山共、結果を出しているコース不問のタイプだが、それに加えて前走中山戦は実績のなかった1800mで2着。目下の充実振りを示す内容だった。転厩初戦でも状態さえ維持出来ていれば。

ホウオウアマゾンも力差はない筈。ただ、前走東京戦が妙にイレ込んでいた上に、終いもサッパリだった。現状はハナへ行った方が良さそうで、この並びなら行ける可能性は高いが、競馬に注文が付く。

一発有ればレッドベルオーブ。骨折明けだった前走は粘りがなかったが、道中で力んでいた影響も有っただろう。前々走中山戦も大きく負けておらず、折り合いさえ付けば、纏めて面倒を見る場面も。

馬単
12=4 12=7 12=5

第19回福島牝馬ステークス(GⅢ)

クリノプレミアムに期待する。前走中山戦は全く人気はなかったが、文句なしに強い競馬。大外枠から自力でマクりに出て、いい脚を長く使えていた。枠が替わってどうなるかという部分は有るが、福島にも勝ち鞍が有り、1kg増の54kgなら。

同レース2着のアブレイズが対抗格。こちらは前走中山戦で56kgを背負っていた実績馬。クリノプレミアムとは半馬身差だけに、同斤なら逆転出来る計算も成り立つ。前へ行ける出脚も有り、馬券の軸としてはこちらの方がいいかも。

アナザーリリックが3番手。前走中京戦はインで決まる展開の中、4角大外では8着でも仕方がないところ。最後は微妙に甘くなっており、距離も1800mの方がいいだろう。あとは差し一手だけに内枠からの捌きが鍵に。

限定戦常連のフェアリーポルカも圏内の1頭。最近は中々勝ち切れなくなっているが、前走中山戦に関しては、勝負どころで動けない展開になった面も有った。マトモなら芝、ダートを問わず堅実で、あとは立ち回りひとつ。

馬単
2=12 2=4 2=3

第82回皐月賞(GⅠ)

ドウデュースが本命。前走は勝負どころでロジハービンがマクって来て、何故かこの馬の前で小休止。これで結果的に仕掛けが遅れたのが響いた形。それでも最後猛追した様に、能力は持っている。勝負強さも2歳時のレースからお馴染み。追い比べにさえ持ち込めば、あとは根性で何とかなる筈。

そのドウデュースを負かしたアスクビクターモアが対抗格。ドウデュースが失敗したことで恵まれたということはいえるのだが、出脚が有って、前々で流れに乗れる点は強み。あとは折り合い。どちらかといえば掛かり気味に行くタイプ。展開上は内目の番手で運ぶ形となりそうだが、これがどう出るか。

逃げそうなビーアストニッシドが3番手。ここは同型が意外と多いメンバー構成となったが、乗り替わりでもデシエルトとの出脚の差を考えるとこちらがハナか。これこそ根性一本の馬で、自分の形に持ち込めさえすれば。

押さえがジャスティンロック。重賞を勝ったとはいえ、前々走阪神戦は強いと思えなかったが、前走は展開が向かなかった割に良く差し込んでいた方。何よりここに来て馬が良くなっており、先行馬多い一戦だけに前崩れの形なら。

馬単
12=2 12=13 12=6

第31回アーリントンカップ(GⅢ)

ジュンブロッサムに期待する。前走は勝負どころで内に包まれて勿体ない競馬。勝ったピースオブエイトが後に重賞を勝っているが、能力面では互角の評価が出来る。トビが大きいので、マイルへの短縮は歓迎材料ではないのだが、何とか賞金を加算して、GⅠへのメドを立てたい一戦だ。

タイセイディバインも馬はいい。前走中京戦は1400m未経験がアダとなった形。スタート直後の出脚は速かったが、道中はオッツケ気味だった。位置取りも行き振りの悪さがアダとなった感も有った。この時の経験を生かせれば。

ダノンスコーピオンもここなら好勝負。前走東京戦がダラしなかったが、下見からデキがイマイチで、雨も宜しくなかったか。引っ掛かる面が有り、距離短縮自体は悪くない筈。阪神戦3着通り走れるなら。

穴はジャスパークローネ。前走中山戦はゲートがイマイチだったが、それでも出脚が違っており、楽々ハナ。道中のスピードも他馬よりかなり余裕が有った様に見えた。1400mで走った際の内容がイマイチだったことは確かだが、この鞍上で単騎逃げなら。

馬単
12=14 12=10 12=3

第82回桜花賞(GⅠ)

このレースの一般的なセオリーとは反するが、ナムラクレアに期待したい。前走は出遅れて位置取りが悪くなった上に、4角の捌きを失敗。2着でも地力の違いを見せ付ける形。当時のメンバーを考えれば、明らかに相手は強くなっているが、強い馬に注文が付く馬が多く、捌き損ねさえなければ好勝負必至。

人気を集めるナミュールが相手本線。前走は王道レースを完勝。ただ、18番枠は何とも言えないところ。陣営は最後入れということで歓迎しているが、Bコース替わり初週であまり外を回されると届かない危険も高い。

3番手がウォーターナビレラ。前走は完全に競馬の失敗。1400mの馬ということで、今回を意識して大事に乗り過ぎたのが裏目に出た格好。今回は思い切って乗れる筈で、早目抜け出しの形なら。

スターズオンアースが押さえ。前走東京戦は直線で外へモタれていたが、道中は前で流れに乗れており、器用さは有りそう。馬自体も今年のメンバーなら間違いなく上位。ハミを替えたとのことだが、真っ直ぐ走れさえすれば。

馬単
1=18 1=6 1=8

第65回サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(GⅡ)

2000mでも勝っているが、前走中京戦だけをいえば距離が長い様な印象も有ったアンドヴァラナウト。それだけにマイルに替わる今回は好材料といえるだろう。距離を短縮した分、もう少し攻めて乗れる様なら押し切れる筈。

対抗はマジックキャッスル。それ迄は堅実無比の馬だったが、ここ2走は掲示板を外し、案外の内容。ただその中でも、前走中京戦に関しては通った位置が悪かった面も有った。ハンデ戦でトップハンデを背負わされていたことも有り、別定なら改めて期待したいところ。

同レース3着、昨年の覇者でも有るデゼルが3番手。その前走は55.5kgをハンデを背負っていただけに、特に価値有る内容。基本的には決め手一本のタイプで、マイルに短縮されるのもプラス。

アカイトリノムスメは一応の押さえ。前走がどうこうというよりも、距離が延びて良さが出て来た馬で、特に道中で余計なことをせず、前で頑張れるのが最大のセールスポイント。逆にいえばマイルは向かない。あまり人気になる様なら嫌ってみる手も。

馬単
2=12 2=3 2=5

第66回大阪杯(GⅠ)

昨年の年度代表馬、エフフォーリアに期待する、前走は一枚デキが落ちる状態、不適距離の2500mと、悪条件が2つ重なっていた中で強い内容。初関西遠征という点には一抹の不安も有るとはいえ、器用さが有るので展開不問、阪神2000mのコース形態自体も苦にならない筈。ここは確実に勝ちたい一戦。

ジャックドールが対抗格。前走中京戦は前半からそれなりの飛ばしてレコード駆け。文句なしの内容だった。ただ、GⅠを前にして、あれだけ走る必要が有ったのか、もっと楽に勝つべきだったという気もしないでもないところ。トビが大きいので阪神2000mも微妙な部分が残る。

3番手がヒシイグアス。前走香港戦はラヴズオンリーユーを相手に惜しい競馬。休み明けだった前々走東京戦は動けなかったが、間違いなく2000mなら一線級の力を示したといえるだろう。中山で走るのだから阪神でも走れる筈で、最低でも連争いには加わりたい。

押さえがレイパパレ。前走中京戦は最初から控える競馬の予定だったとのことだが、競馬の形は出来ていた。それ故にジャックドールとの差が開いてしまったということもいえるのだが、馬は勝った昨年とは別馬になっている。今回はジャックドールに対してプレッシャーを掛ける乗り方をする筈で、前走の様な0.4秒差は詰まる計算は成り立つ。

馬単
6=4 6=10 6=14

第54回ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)

タイムトゥヘヴンが狙い目。母キストゥヘヴンも中山巧者で、この馬自身も中山マイルは強い。前々走は外枠、前走は内枠ながら前が詰まったもので、この2つの敗戦も度外視出来る。Bコース替わりも内枠には有利に働く筈。

相手はカイザーミノル。前走中京戦はデキそのものが少し怪しかった印象。それで0.1秒差なら地力を示したといえるだろう。暖かくなって前走以下の状態で出て来ることはない筈。枠は少し遠いが、出脚は有る馬で、前々で流れに乗れさえすれば。

中山マイルでお馴染みのボンセルヴィーソが3番手。その点で、8歳でも流石というところを示したのが前走ということになるが、結果的にハンデを1kg背負わされる結果にもなった。枠は有利だが、脚が一瞬しかないので、ハンデを背負って脚の使いどころがカギに。

押さえがリフレイム。ロクに真っ直ぐ走らないことで有名な馬だが、左回りばかり使われている中で、中山で1回走った際には、一応マトモに回れていた。無論、サッパリの危険も有るが、力さえ発揮出来れば。

馬単
3=11 3=4 3=6

第52回高松宮記念(GⅠ)

土曜日の雨の降り方次第の面は有るが、パワー有るメイケイエールに期待したい。狂気の馬だが、前走は1200m転向3戦目にして、他馬に迷惑を掛けずに競馬が出来た。外枠なら尚のこと気楽に乗れる筈で、好位で流れに乗れさえすれば押し切れる。

対抗はレシステンシア。昨年来、スプリントの安定勢力という点ではこの馬がNo.1。ただ、GⅡ以下では勝ち切れるものの、GⅠでは2着病が深刻。これも晴雨兼用だが、タイトル奪取へ、ひと踏ん張りが鍵となる。

グレナディアガーズも破壊力を秘める。折り合いに課題が有り、アテに出来ない面も有るが、ハマった時の決め手の凄さは前走阪神戦で証明済み。ただ、左回りで全敗しているのは気になるデータ。特にコーナリングが下手という訳ではないのだが...。

穴を探せばレイハリア。前走阪神戦がサッパリだったのは気になるところだが、夏場に使っての休み明けだっただけに気合が乗っていなかった面も有るだろう。今回も休み明けだが、GⅠだけに仕上げが違う筈。昨春の様に好位で流れに乗れる様なら。

馬単
17=7 17=18 17=5

第69回毎日杯(GⅢ)

コマンドラインの巻き返しに期待する。前走中山戦はマテンロウレオの執拗なマークに遭い、全く競馬にならなかった。初距離だった点も応えただろう。阪神1800mなら問題ない筈で、あとは雨だけ。

ドゥラドーレスは前走東京戦が圧勝といえる内容。勝ち時計1分45秒7も、馬場状態を勘案してもまずまず優秀。雨、初の右回りと課題は多いが、性能の高さで全て克服しても驚けない。

リヤドが3番手。前走中京戦は結果的に中途半端になってしまった印象。どうも細かいギアチェンジが苦手な様で、モタついている間にリューベックに押し切られてしまった。スンナリ運べる様なら巻き返し必至。

ピースオブエイトは阪神1800mで勝っている点が魅力。ただ、前走に関しては、スタート直後に力んで下げざるを得ない場面。折り合い面に課題を残した。負かしたジュンブロッサムもソコソコの馬で、力は足りる筈だが、位置取り次第。

馬単
2=1 2=6 2=4