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競馬予想 2021年2回阪神

第163回天皇賞・春(GⅠ)

前走は全く動けなかったアリストテレスだが、道中で珍しく掛かっていたことも影響したか。また雨予報なのがどう出るかだが、一戦毎の消耗度が以前と比較して遥かに増している現代競馬で、下手に激走が続くよりも前走の凡走は好位的に解釈したい。

対抗はディープボンド。前々走京都戦が秀逸で、アリストテレスが凡走ならこの馬が勝ったのは必然ともいえる。道悪も苦にせず、あとは前走のパフォーマンスさえ再現出来れば大崩れは考え辛い。

長打では逃げそうなディアスティマ。ここ2走はピンク帽からの逃げだったが、ゲートが上手く、同型のジャコマルは居ても枠の利で何とかハナへ行けそう。あとは他馬の仕掛けのタイミング。

カレンブーケドールも圏内の1頭。前走中山戦は相手をウインマリリンと決めた迄は良かったが、3〜4角で一瞬進路を迷った分の2着。元々が反応の鈍いタイプで、2着の多いキャラクターでも有るが、そういうタイプなら距離延長は苦にしない筈。

馬単
2=12 2=5 2=3

第28回テレビ東京杯青葉賞(GⅡ)

傑出馬不在。となればあとは距離適性や条件の問題。枠有利とみて、最内のアランデルに期待したい。前走中京戦は終いの伸びを欠いたが、スタート直後に他馬と接触して引っ掛かった影響も有った。トビが大きいので東京へのコース替わり、更に距離延長はプラス。あとは如何に最内枠を生かせるか。

例年のパターンならアオイショー。出世レースを勝って来たということも有るが、下見から踏み込みが力強く、レースでも脚力が非凡。あとは毎回出遅れなのと、東京どころか左回り自体が未経験。厩舎の期待馬らしいが、使い方にセンスがない点がどうか。

キングストンボーイもここなら実力上位。前走は、勝ち馬エフフォーリアが翌走でGⅠV、この馬と同タイム2着のヴィクティファルスもGⅡVと、結果的にハイレベルな一戦だった、ただ、その前走はこの馬自身も出遅れて流れに乗り損ねた感も有り、これもゲートは五分に出たいところ。

ワンダフルタウンも当然圏内。前走阪神戦は元々京都開催だった重賞だが、紛れの多い京都内回り2000mと違って、阪神2000mになったことでドッシリとした馬が勝った形。今年初戦にはなるが、デキさえ有れば東京2400mでも期待大。

馬単
1=6 1=10 1=2

第52回読売マイラーズカップ(GⅡ)

例年、最低でも1頭はGⅠ掲示板クラスが居たモノだが、重賞掲示板レベルが大多数。ならば未知の魅力を買ってアルジャンナを狙う。前走はダービーからの休み明け、ペースが遅過ぎて参考外。未知の魅力といっても、重賞を勝ち切れなかった点から世代一線級ではないだろうが、このメンバーなら。

対抗は今年の上昇馬ケイデンスコール。競馬が上手いのが特徴だが、前走中山戦はヒシイグアスを相手に真っ向勝負を挑む形。流石に1800mの力勝負は1F長かった。これもマイルでこのメンバー、しかも内枠なら大崩れは考え辛い。

ボンセルヴィーソも圏内の1頭。中山マイルでセコく運ぶのがベストの馬だが、その中山だった前走はスマイルカナとの兼ね合いで、微妙にチグハグだった印象も有った。スムーズに運べさえすれば前に居てもひと脚使えるタイプで、あとは如何に流れに乗れるか。

500万から3連勝のエアロロノアが押さえ。お世辞にもこの3走は迫力を感じさせる勝ち振りではなかったが、それだけ勝負強いともいえる。阪神も走り走り慣れており、追い比べに持ち込めば。

馬単
6=5 6=7 6=10

第18回福島牝馬ステークス(GⅢ)

地震の影響で今年は新潟での開催。意外と先行有利とみて、ディアンドルに期待したい。元々1200mで走っていた馬だが、競馬が上手く、前走は2番手での競馬だったが、良く頑張っていた。2kg増では有るが、牝馬相手なら何とかしたい。

対抗はドナアトラエンテ。前走中山戦は不良馬場で参考外。中山でもソコソコ走っているが、左回りを中心に使われており、今回の新潟1800mでも2着が有る。出脚がしっかりしていて、前で走れる点も強み。

パラスアテナも見直したい1頭。近走は準オープンで差し届かずの競馬が続いているが、微妙に2000mは長いかも。スローになりそうなのがどうかだが、1800mならもう一押し有っていい。

シゲルピンクダイヤも2000mだと甘い面が残り、1800mが歓迎のクチ。ただ、前々走からイレ込みがマシになっており、道中も折り合いが付く様になっている。今なrらスローの方がペースは合う筈で、その点でも新潟は歓迎。

馬単
11=13 11=16 11=8

第81回皐月賞(GⅠ)

先週を例外として、今年は週末に雨が多い印象も有るが、今週も馬場が悪くなりそう。前走が重馬場だったヴィクティファルスに期待する。その前走は、序盤のペース自体は決して速くなかったものの、回り脚を含めて、4角大外から1頭違う脚だった。ゲートが怪しい点がこの枠でどう出るかだが、マクり合戦になればこの馬が一番強い筈。

ダノンザキッドが対抗格。引っ掛かる気性の馬で、前走は東京戦を意識しつつ、大事に乗ったのが裏目。調教の段階から距離を意識して乗られている筈で、エンジンの掛かりも遅かった印象が有った。この状況下で多頭数の中山2000mは歓迎材料とはいえないが、前向きな気性から雨馬場自体は悪くない筈。

中山の道悪は脚質傾向が極端になり易いが、先行馬が少なく、タイトルホルダーの逃げ切りも一考したい。逃げ切った前走は道中が楽過ぎて、能力面で良く分からない部分も有るのだが、2歳時より出脚が速くなっていることは間違いない。少し枠は遠いが、その気になれば行き切れる筈で、強気に乗るこの鞍上でも有り、押し切りに警戒したい。

ステラヴェローチェも見直したい1頭。前々走阪神戦がそれなりの内容で、それだけに前走東京戦に案外感も有るのだが、母父ディープインパクトらしいトビの大きさが有る割に、結果的に東京の決め手勝負では分が悪かったか。過去2勝は稍重、不良と雨馬場で、時計が掛かれば浮上充分。

馬単
5=8 5=13 5=3

第30回アーリントンカップ(GⅢ)

雨予報のフルゲートでややこしい一戦。中京の新馬が不良馬場だったジャスティンカフェに期待してみたい。前走の500万は差し届かずの2着だったが、上がり3F32秒5の脚を使って負けたのだから仕方がないところ。良馬場での時計にも対応したことで能力を示したと好意的に解釈したい。遅生まれだが、エピファネイア産駒らしくパワーが有りそうなのも強調材料。

対抗はホウオウアマゾン。これも未勝利脱出は阪神マイルで重馬場。良馬場の阪神マイルもGⅡ戦2着が有り、実績面では一枚抜けている。反面、前走がGⅠで伸び切れなかったが、外を回されて脚を矯められなかった影響も有ったか。GⅢなら何とかしたい。

ジュリオが3番手。前走中山戦はリステッド2着が有るジャンカズマを振り切っての勝利。計算上はオープンでも足りる。その前走は思い切り行きたがっていたが、道悪ならその前向き過ぎる気性がいい方に出ても。

穴はノースザワールド。前走中山戦は500万で掲示板を外した形だが、スタート直後に接触、直線でも寄られる場面が有り、スムーズさを欠く内容だった。この厩舎らしく、使って馬は少しずつ良くなっており、内枠からセコい競馬さえ出来れば上位争いに加わる。

馬単
16=9 16=11 16=3

第81回桜花賞(GⅠ)

差し一手で怪しさは有るが、それでも最も馬券圏内から外れる危険が少ないといえるのがサトノレイナス。昔のコース形態ではないとはいえ、それでも大外枠が有利ということはないが、出遅れ癖の有るこの馬にとってはリカバーが利き易いということもいえる。末は確実で、あとは如何に前に付けられるか。

底力ではソダシが最上位。トビが大きいので包まれた際がネックだったが、前走はその点にもメドが立ったといえそう。1分33秒1の時計も馬場状態を考えれば優秀。ただ、血統から時計勝負になった時がネック。今年は週末が雨となるケースが多かったが、今回は良馬場見込み。1分32秒台の決着になった時がどうか。

3番手はソングライン。これもサトノレイナス同様、ゲートが怪しいのがネックだが、折り合い面を含めて、それ以外に注文が付く部分はなく、スパッと馬群を割って来れる決め手が有る。右回り未経験は馬体にも品が有り、今年のメンバーなら何とかなっても不思議はない。

連勝式の穴が一昨年このレース2着のシゲルピンクダイヤの妹、シゲルピンクルビー。馬体からは短距離志向の強い印象も有るのだが、シゲルピンクダイヤと違い、競馬に行くと注文が付かず、道中折り合って最後迄しっかり脚を使ってくれる。混戦になればなる程、面白い存在。

馬単
18=4 18=16 18=15

第64回サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(GⅡ)

リアアメリアは走れる条件の限られるタイプ。道悪や距離が少しでも長いと甘くなる面が有る。逆にいえば条件さえ整えばGⅡレベルなら勝てる力の有る馬。今回はマイル、良馬場と条件が揃ったと見て本命に。

対抗はイベリス。こちらも良馬場の時計勝負は歓迎材料。マイルが1F長いのは確かだが、今回はゲートの怪しい馬が多く、再度の単騎逃げも見込める。あとは他馬の仕掛けのタイミング次第。

同じく前走が阪神1400mだったギルデッドミラーが3番手。折り合いが鍵の馬だが、前走は1400mとはいえ、外枠で折り合ったのが収穫。今回、内枠に替わるのは勿論、有利。一瞬の脚を生かせる形にさえなれば。

押さえがマジックキャッスル。器用さ一本の馬だが、前走中京戦は2000mで外から差し切る形と、意外な形での勝利。地力強化の著しいところを示した。ただ、元々がスプリンターだったのを調教と器用さで、距離への対応を上手く誤魔化して来た。久々のマイルに替わって馬が戸惑わねばいいが...。

馬単
8=7 8=2 8=4

第65回大阪杯(GⅠ)

無難な本命はコントレイル。前走東京戦はアーモンドアイとの力量差を見せ付けられた形。とはいえ、直線のヨレ方等、珍しく引っ掛かった京都戦の反動も少なからず有っただろう。中山戦をスキップして休養充分。適距離に戻って改めての期待。

対抗はグランアレグリア。2000mが鍵となるが、経験の問題は有るにせよ、引っ掛かる馬ではないだけに、使って来る以上は問題ないと見たい。ただ、初距離だけに位置取りが未知数。その点で頭数が少なくなったのは有利。休み明けも得意。

サリオスも巻き返しに燃える。前走は出遅れてゲート後手。さらに4角大外。スローだけに前も止まらず、どうしようようもなかった。5着でも良く走っている方だろう。2000mも守備範囲で、ゲートを決めて前々で立ち回れる様なら大崩れは考え辛い。

8割方この3頭で決着しそうだが、雨予報になっており、その場合はモズベッロに一角崩しの期待を掛けてみたい。何時走るか分からない面も有るが、ハロン平均12秒を切る展開になると、条件戦でも取り溢しが有った位で、時計が掛かった方がいいのは確か。距離はもうちょっと有った方がいいが、理想は不良馬場。

馬単
8=11 8=2 8=1

第53回ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)

スマイルカナ◎。昨秋から控える競馬を教えて来たが、それが漸く実を結んだのが前走。最後迄踏ん張りが利く様になった。今回もトーラスジェミニが居て、ハナへは行かないだろうが、渋太く粘り込む。

対抗はボンセルヴィーソ。中山マイルならお馴染みといえる存在。外枠だとダメだが、内枠で脚を矯める形なら最後にひと脚使ってくれる。前走、リステッドとはいえ、55kgで2着だったが、今回も55kg。重賞好走する場面も増えて来ており、増量されても仕方がないところだったが、同斤というのも恵まれた。

前述のトーラスジェミニも押さえておきたい1頭。スマイルカナが控えるということは、裏を返せば逃げるこの馬は楽が出来るということ。前走は58kgでの逃げ切り勝ち。1kgでも軽くなったのは恵まれたといえそう。あとは、58kgでの激走後の反動だけ。

ルフトシュトロームも中山マイルは得意とするところ。前走だけはサッパリだったが、差し馬の最内枠だっただけに、流れに乗れないと脆いのは仕方がない部分も有る。今回も内枠だけにハマらない可能性も有るのだが、力自体はここでも足りる筈。

馬単
1=2 1=13 1=4

第51回高松宮記念(GⅠ)

馬場状態微妙だが、単純に能力だけをいえばダノンスマッシュ。香港戦は鮮やかに決めた反面、国内戦だとどうも上手く行かないが、その中で昨年は変に崩れる場面がなくなったという見方も出来るだろう。あとはツキの問題だけ。

対抗は昨年の覇者、モズスーパーフレア。前走は馬場に泣かされたという以外になく、最後の失速は致し方ないところ。今回も雨が厄介だが、道悪自体は不得手ではなく、要は内ラチを頼れる馬場状態になれば。

ラウダシオンは晴雨兼用。前走は出遅れながら出脚でカバーして良く粘っていた3着。1200mが久々で、ゲートのロスを考えれば勝ちに等しい内容。左回りも良績豊富で、ゲートさえ決まれば。

レシステンシアもスピードは持っている。ただ、ここはハナが望めない組み合わせ。外枠になったのはその点で競馬が組み立て易くなったということもいえるのだが、如何に気分良く運べるかどうか。

馬単
14=4 14=10 14=16

第68回毎日杯(GⅢ)

前走東京戦が強い内容だったシャフリヤールが中心。スローの展開を大事に乗られたが、4角大外では流石に東京でもキツかった。今回は更に頭数が減り、更に条件好転。最低でも連は確保出来る筈。

対抗はルペルカーリア。元々4月28日生まれと遅く、更にモーリス産駒ということで新馬は勝ち上がれなかったが、前走は完勝。それでもシーザリオ産駒としてはデキの落ちる方だが、+12kgと成長も有った。この辺りのメンバーなら勝ち負けには持ち込みたい。

グレートマジシャンも能力は持っている。特に前走東京戦は1頭だけ決め手が違った。ただ、道中は少し行きたがる場面が有り、出遅れも有った。気性的な若さは有りそうで、凡走でもおかしくはない。

大方、この3頭の競馬だが、一角崩しならレヴェッツァ。前走中京戦は重馬場が応えた形だが、最後は盛り返しており、今はデキ自体がいい。2000mしか使われていないが、少し行きたがる面も有り、距離短縮も歓迎材料。

馬単
6=4 6=7 6=3