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競馬予想 2021年1回阪神

第69回阪神大賞典(GⅡ)

元来が詰めの甘い馬で、2着になる危険も有るだろうが、それでも連は外さないとみてアリストテレスが本命。前走中山戦が不良馬場で、そこをしっかり勝ち切った点も好印象。距離面の不安もなく、余程の不利がなければ大崩れは考え辛い。

次位は横一線だが、同世代のディープボンドが筆頭格。前走中山戦は内外から来られて位置取りを悪くしたのが敗因。前々走京都戦が好内容で、上位馬は中段より後ろで競馬した馬だったが、先行した馬の中ではこの馬の4着が最先着。スタミナは持っている。今回も前々で闘える様なら。

配当妙味込みでメイショウテンゲンにも注目。前走はシンガリ負けだが、出遅れて途中から動く等、横山典弘騎手らしく、思い切った騎乗に出たが、それが裏目に出た形。血統から4角で外へ回すことが多いタイプで内枠がアダとなる危険も有るが、スムーズに運べさえすれば。

ユーキャンスマイルは昨年の覇者。ただ、昨秋の前走中山戦、前々走東京戦はGⅠで相手が強かったとしても、3走前の東京戦にダラしなさが有った。立て直したという話だが、過信も避けたい。

馬単
9=6 9=4 9=10

第35回中日スポーツ賞ファルコンステークス(GⅢ)

夏に1800mで開催していた時代でもサッカーボーイが居た程度で、現行時期に移設されて以降、GⅠ馬が出走したというケースは記憶にないのだが、久々にグレナディアガーズが出走。前走阪神戦も完勝といえる内容だけに、一応は本命視。ただ、フランケル産駒だけに賞味期限は短いタイプ。変なところに使って来たという点も含めて怪しさは有る。

対抗はアスコルターレ。イレ込み癖が有って追い込み一手とアテに出来ない部分は有るのだが、前走阪神戦はそれなりの内容。ハイペースで展開が向いたともいえるが、開幕週で前が止まらない馬場状態でも有った。1400m自体はこなせる筈で、あとは展開一つ。

逃げそうなモントライゼが3番手。前走阪神戦は1000m通過56.9秒と中々のハイペース。流石に苦しくなったのは仕方がないところ。気性面は問題だが、1400mに短縮してもう少し矯めが利く様なら。

大穴ならサルビア。マイルの前走東京戦は限定戦だけに案外感も有るのだが、一瞬脚を使いながらも最後に失速。ちょっと距離が長い様な負け方だった。1400mだった2歳時の阪神戦もハイペースの2番手で参考外とするなら、もうちょっとやれていい。

馬単
4=14 4=13 4=5

第57回金鯱賞(GⅡ)

流石にデアリングタクトを本命にせざるを得ない。前走東京戦でデビューからの無敗記録こそ止まったが、アーモンドアイやコントレイルに真っ向勝負を挑んでの3着。ラスト2F辺りで止まりそうになったが、そこからの頑張りも際立っていた。ゲートが宜しくないので、最内枠がアダとなる危険は有るが、適距離の2000mなら。

キセキもGⅠでは苦しくなって来たが、GⅡなら堅実。中京は500万以来ということでどうかという部分も有るのだが、広いコースは歓迎。あとは前走中山戦で出遅れた点がどう出るか。若い頃と比較して出脚は甘くなっているのは致し方ないが、この馬の場合、ゲートは気性面が全て。この中間は転厩も有り、難しい面が残る。

サトノフラッグもこの辺のメンバーなら大崩れは考え辛い。前走中山戦は3000mの後で一息入ったあと。しかも、雨で各馬が外へ持ち出して来る中で更に大外を回されるというキツい展開。走らないのは仕方がない部分も有る。今回も馬場状態は微妙だが、一回使って集中力が続けば。

押さえはポタジェとグローリーヴェイズで迷ったが、前者を。格だけでなく、馬自体もグローリーヴェイズの方が上だが、流石に2000mでは距離不足は否めないところ。逆にポタジェは2000mならどんな状況でも渋太く伸びて来るタイプ。一気の相手強化だが、この手のタイプは格負けすることは少ない筈。

馬単
1=7 1=9 1=10

第39回ローレル競馬場中山牝馬ステークス(GⅢ)

GⅠでは高い壁に阻まれたリアアメリアだが、GⅢのメンバーなら力量上位なのは間違いない。気性面で昨春は苦労したが、昨秋は問題なさそうに見えた。適距離の1800mでも有り、確実に決めたい一戦。

対抗が昨年2着のフェアリーポルカ。前走小倉戦に案外感も有るのだが、時計がソコソコ速い割に荒れ馬場だったことが応えたか。今の中山は芝こそしっかり生えそろっているが、時計の少し掛かる馬場。この馬には向いている筈で、再度の大崩れは考え辛い。

サトノダムゼルも1800mで見直したい。前走中京戦は伸びそうで伸びなかったが、2000mだと明らかに甘くなる傾向に有り、距離の限界。時計の掛かる馬場自体は向かないことはなく、中山にも実績が有り、改めての期待。

穴はリリーバレロ。前走阪神戦は逃げ馬に押し切られる展開だった上に、内で詰まったのが全て。1400m自体も少し忙しい印象だった。かといって1800mも微妙といえば微妙だが、再度の内枠でセコい立ち回りが出来る様なら。

馬単
2=7 2=15 2=1

第58回報知杯弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)

ダノンザキッド◎。馬のスケール自体が高く、見た目通りの能力も持っている。課題も有るが、それでも前走は下見こそ煩かったとしても、実戦での折り合いは大分マシになっており、一戦一戦良くなっている。この辺りのメンバーなら改めて力の違いを誇示したい。

対抗はテンバガー。前走は未勝利即重賞だったが、それを考えれば充分といえる内容。まだ馬はしっかりしていない部分も有るのだが、出遅れて無理に出した割には良く踏ん張っていた。これを経験した上積みも大きい筈で、少しでもダノンザキッドとの差を縮めたい。

タイトルホルダーも馬券圏内には入って優先出走権を確保したい。器用さの有る馬で、東京より中山で差を広げられたのがどうかだが、外枠が響いて行きたがっていた影響も有った。今回は少頭数の内枠。マトモに走れば前走程はやられない筈。

押さえがシュネルマイスター。前走は+14kgでもまだまだ細身の造りだったが、4角で狭いところを割って、追ってからの反応も1頭だけ違っていた。重賞好走馬との比較は未知数ながら、この小脚は中山向き。ひと脚使える形にさえ持ち込めば。

馬単
2=3 2=4 2=10

第28回チューリップ賞(GⅡ)

負けるパターンも有るだろうが、力さえ出し切ればメイケイエールが負けようのない組み合わせ。前走は外枠で馬群と離して折り合いを付けようとしたが、残念ながら引っ掛かって早目の仕掛け。流石に坂で止まったが、坂下迄は勝ったかの勢いで性能の高さは示した。内枠は諸刃の剣だが、道中の折り合いひとつ。

対抗はタガノディアーナ。500万の前走はかなり惜しい2着。大外枠から、道中は何とか内に潜ろうとしていたが、それでも結局4角は大外。時計勝負の馬場で内で死んだ不利をしていた馬に最後は捕まったが、一枚上の力は示した。再度の大外枠だが、雨が降ったことでイン絶対有利ではなくなった点は救い。決め手勝負に持ち込めば。

スタート直後に躓いた前走中京戦を例外として、出脚が速いのはストゥーティ。今迄ハナへ行った経験はないが、一瞬は本当に速い。控える競馬だと道中で少し力む部分は有るが、ここは内枠も引き当てただけに、セコい競馬で上手く立ち回りたい。

エリザベスタワーも巻き返し充分。前走中京戦は出遅れが響く展開になったのが全て。内が悪い馬場で出遅れると、ロスが大きくなってしまうのは仕方がないところ。新馬も出負けしており、今回もゲートは出ないだろうが、それでも力そのものは通用していい。

馬単
1=12 1=2 1=5

第65回阪急杯(GⅢ)

先週も同じ阪神1400mでGⅢが有ったが、今回の方がメンバーレベルが数段上昇。こちらはGⅠでもおかしくない組み合わせ。GⅠで勝てる馬という点ではレシステンシア。前走はもうちょっと頑張って欲しかった感も有るが、骨折明けの馬だけに1分32秒台の決着はキツかった。1回使って今度こそ。

対抗はダノンファンタジー。マイル以上だと甘く、新味を求めて1400mに使ってみたら上手く行ったのが前走。内枠からセコい立ち回りが出来たことも有ったが、再度の内枠で同じ競馬が出来れば。

インディチャンプもGⅠ級。ただ、脚の使いどころが難しく、ひとつ間違うと前走の様になってしまう。今回はその前走の反省を踏まえて有る程度出して行く形になりそうだが、それで何処迄脚が使えるか。

一角崩しならクリノガウディー。基本的には左回りの方がいい馬だが、前々走はそれなりに走っており、インディチャンプとは0.1秒差と、大差はない。前走中京戦は58kgを背負って展開も向かずと敗因は明白。マトモに走れば。

馬単
8=2 8=10 8=7

第38回フェブラリーステークス(GⅠ)

世代交代を迎え、一気にメンバーが新しくなった。となれば唯一の4歳馬カフェファラオに期待したい。前走中京戦に案外感が有り、GⅠでは足らない印象も有るのだが、マイルだと若さが勝るというケースは2009年のサクセスブロッケン等、過去には何度か有った。今回はメンバー低下、距離短縮、更に内枠と条件が揃い、何とかなると見る。

マトモならアルクトスも単争い。前走59kgを背負いながらも渋太い立ち回り。斤量を背負うとどうしても一瞬の脚が苦しくなるが、外へ持ち出せず、内目へ進路を切り替えた割にはジワジワ伸びていた。GⅠの定量戦なら好走必至。

レッドルゼルは勢いが魅力。今回が初マイルということにになるが、賞金加算とマイルへの対応という2つの課題を同時に上手くクリアした。結果的に僅差の競馬にはなったものの、脚を上手く矯められた。大外枠がどう出るかがカギとなるが、立ち回り一つ。

穴は大井のミューチャリー。地方では大井といえども中々距離が選べない部分も有るのだが、パイロ産駒で基本的にはマイルがベスト。その中で近走は大きく負けておらず、今回のメンバーなら充分通用する筈。あとは中央のダートで走った経験がないだけに、如何に上手く流れに乗れるか。

馬単
3=6 3=16 3=15

第56回京都牝馬ステークス(GⅢ)

アイラブテーラーの巻き返しに期待したい。前走中京戦はゲートが開く前に突っ掛けてしまい、大きく出遅れ。参考外の一戦。メンタル的にダメージがないというのが大前提となるが、前々走で馬体の成長は明らか。前が詰まって惜しい4着だったが、性能も示した。1400mで改めて。

対抗は逃げるイベリス。前走は今回と同じ阪神1400mで6着だが、メンバーレベルを考えれば今回は馬券圏内迄見込める。再度内枠を引いたが、それでも1番枠にカリオストロが居て、本当に単騎で行けるかどうかは疑問も。

シャインガーネットもマトモに走れば勝ち負け必至。前走中山戦は引っ掛かっていたが、一応休み明けは言い訳になりそう。昨春時はそんな素振りがなかっただけに、一回叩いてガス抜き出来ていれば。

リバティハイツも圏内。最近は1200mに使って結果を出しているが、前走中京戦は少し流れに乗る迄に時間が掛かった。あれだけ見れば今でも1400mの方が流れに乗り易いのは間違いない。ただ、如何せん不器用。机上の計算では距離延長が向くのだが、馬が対応出来るかどうか。

馬単
7=4 7=12 7=16

第114回農林水産省賞典京都記念(GⅡ)

メンバー低調。条件上がりでも通用すると見て、ダンスディライトに期待。前々走は出遅れて届かずの3着だったが、ゲートがマトモだった前走は立ち回りもスムーズ。漸く競馬が上手くなって来た。今回もゲートさえ決めれば大崩れは考え辛い。

実績馬ではラヴズオンリーユーが一番手。前走中山戦はもう少し頑張って欲しかったところだが、外に出せず、内に押し込められてしまったのが応えた感も。前々走にしても、もうワンパンチがなく、全盛期は過ぎた感も有るのだが、それでもこのメンバーで前々走だけ走れば勝ち負けには持ち込める。

モズベッロはこの条件で走った3着が金看板。当時は馬場が悪く、立て直しにはかなり苦心した様だが、前走中山戦は一応マトモに走れた。出遅れ癖が有り、アテには出来ないが、時計が掛かれば台頭。

押さえがジナンボー。前走東京戦は決め手の差という以外になく、瞬発力も能力といえばそれ迄だが、流石に32秒台の決着ではどうしようもなかった。開幕週の良馬場とはいえ、阪神なら極端に時計が速くなることはない筈。前々で運んで出し抜けを食らわす展開に持ち込みたい。

馬単
5=4 5=8 5=10

第56回デイリー杯クイーンカップ(GⅢ)

人気でもククナで仕方がないところ。前走中京戦は外枠故に位置取りを下げざるを得なくなったが、結果的に逃げた馬に押し切られる展開になってしまった。馬場の軽い東京で、今回は内枠、しかも限定戦と条件は揃った。あとは馬群さえ捌けば。

走る走らないは別にして、リフレイムも性能は高い筈。初戦で外ラチ迄ブッ飛んで行く粗相が有ったが、気性面だけでなく、まだ肉体的にも子供の部分を残していたのが前走の敗因。中1週で余計に色々キツくなっていただけに、一息入れたことはプラス。

長打ではレッジャードロ。前走の中山戦は出遅れて大外ブン回しという雑な競馬だったが、決め手が一枚違っていた。新馬即重賞という形にはなるが、東京は間違いなくプラス。あとはハマるかハマらないか。

メインターゲットも圏内。前走は捌き損ねたのが全て。前がバラけた時には競馬が終わっていた。ダートで勝ち上がったが、芝での決め手勝負も問題はなさそう。マイルで上手く脚を矯める形なら。

馬単
2=4 2=15 2=5