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競馬回顧 2026年2回京都

第60回共同通信杯(トキノミノル記念)(GⅢ)

リアライズシリウス

前走は少し太い位だったが、数字が同じでも丁度いい見た目になって来た。筋肉が付いて、確実に成長している。その分、歩様も力強くなった。ゲート五分。出脚も速く、一旦叩かれる形になったロブチェンをスッと交わして2番手。壁のない状態だったが、折り合い面もスムーズ。余力充分で直線に向いて、ラスト400mで先頭。この段階では楽勝かに見えたが、そこから頭が上がってしまいフワフワした走り。最後はアタマ差迄、迫られていた。直線入口での手応えを考えるとソラを遣った様にも見えるのだが、マイルしか経験がないだけに、距離の可能性も。次走が試金石。

べレシート

例に依って完歩の小さい歩様。皮膚を薄く見せて、デキは良さそうだが、馬体そのものも薄い。完歩の小さい歩様は幾らかマシになったが。ゲートはやや後手。腹を括って後方からジックリと。道中も只管脚を矯めて、直線だけの競馬。その直線は外と前に馬が居て、かなり待たされる形となったが、前が開いてからも一気に脚を使うイメージではなく、エンジンが掛かったのはラスト1F。良く伸びているが、結果が結果だけにもう少し早く動くべきだった。恐らくいい脚が長く続かないのだろう。アテにし辛い。

ロブチェン

2人曳き。+6kg。賞金面で余裕が有ることも有るだろうが、腹回りにも余裕が有る。歩様は伸びやかで、馬は流石にいいのだが。1馬身好発。鞍上に逃げる気はなかった様だが、馬がソノ気になってしまい、序盤はかなり行きたがっていた。中段迄下げて何とか折り合いは付いたが、多少なりとも力みが有った様に見えた。それでも、直線に向いて最後迄、諦めずに走っていた点は好印象。前走中山戦がフロックでないことは証明した。気性的に難しい部分が出てしまったのは今後の課題だが、そもそも今日の様な経験が初めて。今日が本番ではなかったことを前向きに捉えたい。

ラヴェニュー

新馬は少し煩かったが、今日は落ち着いていた。馬体に張りが有って、雰囲気はいいが、マイラー体型。体型の割には歩様は悪くないが。ゲートで安目を売ったが、少し出してべレシートの一歩前から。道中はロブチェンをマークするイメージで乗られた。基本的に折り合いは付いていた様に見えたが、鞍上の話ではフワフワする場面が有ったとのこと。確かにコーナーでの手応えが怪しかった。ラスト150mで手前が替わった辺り、まだ体幹に甘さも残していそう。現段階では成長待ちだが、体型から距離も怪しい。

ディバインウインド

+8kg。もっと増えてもいい位。数字は増えたが、脚長でスカッと見せる。垢抜けた馬体。しっかり踏めていて、毛ヅヤも良かった。ゲートは速い方ではなかったが、出脚が速く、直ぐに挽回が利いて3番手。隊列が固まってからは折り合いも付いていた。ただ、まだ馬が若いのか、3〜4角中間で内ラチに接触、直線も内にモタれていて伸び切れなかった。これももう少し鍛錬が必要。

第119回農林水産省賞典京都記念(GⅡ)

ジューンテイク

シープスキンノーズバンド。+4kg。前後肢にバンテージ。若い頃から垢抜けた造りで、何時も良く見せるのだが、これだと少し重たいかも。馬の気に任せて2番手迄、行かせて、折り合いを付ける形。1000m通過61.8秒と、バビットの逃げが遅過ぎて、エコロディノスにも迫られ、待ち切れない位だったが、上手く内外開けて宥めた。直線は馬場の6分どころ迄、持ち出して、最後はエリキングに迫られたものの、一杯一杯振り切った。力任せに乗った部分も有るが、馬も強かった。これで完全復活だが、脚元の関係であまり時計の速い馬場も歓迎しないだろう。毎回、安定して走るという訳にも行かないかも。

エリキング

前後肢にバンテージ。+8kg。一枚重たい。気配に乏しいのも有って、多少鈍重に見えるのは何時ものことだが、100%ではなさそう。とはいえ、踏み込み自体は深い。出ッパ自体は悪くないが、例に依って出脚がなく、後方から。ただ、今日は動くに動き辛い展開。坂の下りでどれだけ機動力が使えるか見たかったが、直線勝負。ただ、各馬が外へ張り出して来る展開で、後方から更に外を回す形は如何にもキツかった。2着でも、今日の馬場で上がり33.1秒は出色。改めて能力の高さは証明したといえる。次走は京都戦か香港戦が本線となりそうだが、京都戦だと良過ぎる馬場状態が厄介。あまり後ろから行くと、今日の様に届かずの可能性も高い。繰り返しになるが、坂の下りで動けるところを示して欲しかった。

エコロディノス

前後肢にバンテージ。+4kg。ちょっと重い様な気もするが、腹袋が目立つのは元々。手先だけで歩いていて、気配は地味。ゲートはやや後手に回ったが、これも馬がソノ気で好位。一瞬は前のバビットやジューンテイクにも迫る位だったが、何とか我慢させた。4角の雰囲気だとジューンテイクとは手応えで差が有ったが、それでも渋太く食い下がって3着は確保。強いていえば、直線は内にモタれており、あれが直ればもう少し差は縮まっていたか。古馬となって初の重賞だったが、もう少し経験を積めば何とかなりそう。それだけに賞金は加算したかったところでも有るが...。

シェイクユアハート

前後肢にバンテージ。基本的に少し煩い位のタイプだが、今日は落ち着いていた。ただ、この数字だと少し余裕残しにも見える。ゲートは五分に出たが、例に依ってジックリ乗られて、中段から。道中のリズムは良さそうに見えたが、ずっと外に馬が居る状態。直線に向いてからも一瞬は伸びているが、使えた脚が正に一瞬しかなかった。堅実だが、詰めが甘い。馬場のいい外を回っていれば別だが、今日の様な馬場状態で外に出せないと、詰めの甘さが露骨に出てしまう。鞍上の話では距離も怪しいとのこと。

サフィラ

+10kg。また馬体増。ただ、見た目に緩い印象がない。ちょっとずつ成長しているのかも。歩様も気にならない。ゲート五分。出脚も速そうだが、急かさず中段。序盤は内目に居たが、徐々に外へ。4角でエコロディノスの外なら充分勝負圏内だが、イマイチ弾けず。パワーの有る牡馬なら別だが、牝馬で内目を通り過ぎた印象。それでもこの血統らしく、見た目通り、強くなっている印象。今秋は女王の座に手が届くかも。

ヨーホーレイク

+6kg。一枚重たい。着順はともかく、前走東京戦がキビキビ歩けていて、いいデキだったのが...。今日はトモの送りが硬い。五分に出たが、下げて後方から。外に馬が居て、馬場の内目を通らされる展開だったとはいえ、道中はずっと手応えが宜しくない様に見えた。直線に向いてからもジリジリ。展開だけでなく、今日はデキもなかった。年齢が年齢だけに、暫く掛かるか、このまま終わってしまう可能性も。

ヘデントール

2人曳き。+4kg。腹回りがボテッと見せるのは体型分も有るのだが...。ただ、シルエット以上に緩かった。歩様も硬くて、今日はいいところなし。出遅れ1馬身不利。出脚もサッパリで、少しオッツケたら行きたがってしまい、逆に坂の下りで置かれ気味になって、万事休す。今日は競馬にならなかった。3000m超のレースを3走した後で、しかも休み明け。今日は参考外。

第61回デイリー杯クイーンカップ(GⅢ)

ドリームコア

+8kg。今日だけをいえば、少し太い気もするが、いいところに肉が付いて来た印象。全体にドッシリとして来た。落ち着きが有って、踏み込みもしっかり。ゲート五分。出脚は速そうだったが、それ以前に行きたがっていて、宥めつつ逃げたヒズマスターピースの番手。3角で馬も納得したのか、何とか我慢した。直線に向いた段階での手応えも充分だったが、ヒズマスタピースとタイムレスキスの間が有りそうでなく、3歳牝馬にとってはメンタルを削られる格好になったが、ラスト200mで前が開くと、一気に突き抜けた。枠に恵まれただけではない強い内容。ここに来て、馬が良くなっている点も大きく、次走阪神戦も本命級。

ジッピーチューン

2人曳き。前後肢にバンテージ。脚長で垢抜けた造りだが、流石に馬は薄い。前走中山戦はおとなしかったが、今日は妙に煩かったのも気になった。ゲート五分。ドリームコアより出脚は速い位だったが、200m程、走ったところでゴチャついて1列下げる場面。それでも道中は健気に走っていた。直線に向いて、少し外へ持ち出し、前が詰まっているドリームコアを後目に、一旦は抜け切らんかの場面だったが、そこからの脚が続かず。とはいえ、序盤に接触が有っても苦にしない根性と器用さは買える。馬はまだ若いが、トビが大きいので、素質は高そう。成長すれば、GⅠでもソコソコやれる筈。

ヒズマスターピース

シープスキンノーズバンド。+12kg。胴長で雄大な馬体の持ち主だが、前走阪神戦位が見た目だけをいえば丁度。これだと少し腹回りがボテッと映る。前走の気配を考えると、今日は集中力もなかった。好発。出脚が速いというより、同じく好発を決めた外のタイムレスキスに行く気がなく、ならばとハナ。1000m通過58.6秒と決して速いペースではなく、1馬身後方にタイムレスキスが要る程度。楽に行けた方だろう。ただ、直線に向いて、もうひとつ伸びず。左回りは少し内にモタれ気味になる分も有るのだろう。もう少し左右のバランスの修正と、体幹の強化が必要か。

マスターソアラ

2人曳き。新馬の時がキッチリ出来ていたので、大きくは変わらず。気配も良かったが、馬のスケールとしては平凡。ゲート五分。外のタイムレスキスは一瞬で前に居て、これは上手くやり過ごせたが、壁がない状態で序盤は掛かり気味。鞍上が宥めるのに懸命で、結果的に位置取り迄、気が行かず、4角は大外。ニシノサリーナに弾かれ気味だったことも有り、尚のこと外を回されてしまった。それで勝ち馬から0.6秒差なら能力は足りるということにはなるが、折り合いだけでなく、ラスト200mで内にヨレた点も課題として残った。何とか500万で勝てるかどうかのレベル。

モルニケ

2人曳き。寸の詰まった体型。寸の詰まったマイラー体型。少し首が短く、頭が高いのも距離面を考えると明らかに限界が有りそう。ドッシリ感は有るが、歩様も硬目。ゲートは決まったが、出脚は速くなさそうで中段から。何とか我慢して走っていたが、ピッチ走法で頭も高い。直線に向いて暫く前のマスターソアラに食い下がっていたが、最後は甘くなった。この走法では限界が見えている。現状だと、ダートの方が無難という気もしないでもない。

マルガ

2人曳き。前後肢にバンテージ。-8kg。これだと少し細いかも。今日は歩様が硬いのも気になった。本調子にないのは明白。ゲートは五分に出たが、折り合いに専念して後方から。前走中京戦もそうだが、この形なら折り合いは付く。道中のリズムも良さそうに見えたが、いざ追ってからが案外。決め手不足としかいい様のない競馬だった。今日は明らかにデキがなかったので、今後は状態次第ということになるが、これもベストはダートなのだろう。

ギャラボーグ

前後肢にバンテージ。馬振りは間違いなくいい。歩様も前走阪神戦と比べたら、まだマシ。歩様が良く見えるのは、今日は活気が有った分も有るのだが...。ゲートで安目を売って後方から。序盤から内にモタれていて、直線も同様。今日は競馬にならなかった。経験で変わる可能性も有るが、今日のところは左回りが克服出来ず。

第76回東京新聞杯(GⅢ)

トロヴァトーレ

前走京都戦とそう変わらず。ただ、順延を考慮すれば、これが何より。しっかり踏めていて、気配も良かった。ゲートで微妙に安目を売って、後方に近い位置。序盤の行き振りは怪しかったが、4角の手応えが抜群。外へ持ち出す余裕も有り、そこでオフトレイルが外へヨレて、それを避けようとしてウォーターリヒトを接触したが、モノともせずに突き抜けた。抜け切って、少し内にモタれたとはいえ、中々強い内容。最近のこのレースとしては、メンバーが揃っていた印象も有り、もう一段上のステージでもソコソコやれそう。ただ、毎度のことながら、出来ればゲートは五分に出るに越したことはない。

ラヴァンダ

パシュファイヤー。前後肢にバンテージ。+6kg。数字分だけ少しボテッと映るが、踏み込みが深く、歩様に勢いが有る。ゲート五分。ただ、出脚は速い方ではない上に、鞍上も無理はせず、中段やや後方から。気性的に行きたがるタイプだが、1000m通過58.2秒と大してペースが速くなかったことも有って、引っ張り気味の追走だった。道中,直線とインに拘って、直線も最内から。上手くハマったが、外に1頭居たのは仕方がないところ。前々走もそうだが、少しスローで流れて決め手を生かす方が合っている。これだとG͌で通用する目はないのだが...。

ウォーターリヒト

馬体は少し緩い程度。ただ、前走京都戦は少し煩かったが、今日は落ち着いていた。歩様は多少硬いが、こんなモノ。ゲートは五分に出たが、出脚が有る方ではなく、後方に近い位置。道中は丁度、トロヴァトーレと並走する格好。馬群の外でも手応え良く運んで、内に居たトロヴァトーレに対し、フタをするイメージで少し早目の仕掛け。作戦は間違っていないが、そこでトロヴァトーレと接触して、進路を与えてしまった上に、自身もせっかく勢いを付けて回って来たところで、それが削がれた。ここがスムーズなら勝っていた競馬。初重賞制覇が懸かっていた鞍上だったが、今日はツキがなかった。

シャンパンカラー

前肢にバンテージ。+6kg。これも順延の影響が有っただろうが、少し緩く映る。下見で落ち着いているのは元々。歩様も悪くなかったが。例に依って出遅れて後方から。内目には居たが、馬群のバラけたところでスムーズに追走。折り合いも付いた。直線だけ外へ持ち出し、最後の最後に伸びてここ迄。もう少し加速するのが早かったら突き抜けていた。尤も、あまり最初から気負わせると伸びないことも多く、その辺りのバランスも難しい馬。ただ、この鞍上が乗り続けてくれるなら、何処かで一発が有りそう。

シリウスコルト

これは前走中山戦から変化はない。もう少し馬を締めた方がいいのは確かだが。ただ、この時期にしては毛ヅヤがいい。ゲート五分。久々のマイルだが、少し押した程度で好位。前述した様に、ペースが大して速くなかったことも有るが、道中は流れに乗れていた。直線は早い段階で進路が有ったが、1頭分のところを割って来れず、待たされてラスト1Fだけ脚を伸ばす形。とはいえ、最後は伸びていた。近走2000mで不振だっただけにいいキッカケになりそう。

サクラトゥジュール

パシュファイヤー。+6kg。一息入ったが、良く出来ていた。9歳馬だが、見た目が若い。気性的にナーバスな部分は有るが、歩様も悪くない。出遅れ1馬身不利。引っ掛かるのは承知だろうが、今日の馬場だと最後方から行く訳にもいかず、少し出して後方。案の定、行きたがっていたが、この鞍上だとまだマシなのも確か。ただ、直線は外へ持ち出したものの、そこで進路がなく、結局少し内に戻って来る形。9着とはいえ、勝ち馬と0.3秒差しかなく、そこがスムーズならかなり際どくなっていた。ゲートや折り合いがマシになるに越したことはないが、今後も展開ひとつ。

エンペラーズソード

前後肢にバンテージ。+4kg。デビュー以来、最高体重。トモの張りは目立つが、これだと重たい。490kg前後が良さそう。踏み込みは力強い。好発。出脚も速く、一旦はそのままハナへ立ったが、外からメイショウチタンが何が何でもの構えで来て、2番手から。引っ掛かっていた訳ではないが、この形だと道中は少し周囲を気にしている様にも見えた。直線もその分なのか、全く伸びず。ベストはハナ。

エルトンバローズ

+4kg。前走京都戦もそうだったが、腹回りが微妙に緩い。今季は本当ではないのかも。歩様は気にならないが。ゲートでやや後手に回って、中段、道中のリズムも多少怪しかったが、それ以上に直線でずっと前が壁になってしまった。最後の最後にスペースは出来たが、その時点で馬が諦めてしまっていた様にも見えた。デキの甘さも有るが、今日は競馬が不完全燃焼。

第66回きさらぎ賞 (NHK賞)(GⅢ)

ゾロアストロ

2人曳き。馬に幅が有って、数字以上の迫力が有るタイプ。ただ、マイラー色が強くなって来た。印象も。体型もそうだが、完歩の小さい歩様も気になった。少しテンションも高い。ゲートで後手に回って、この頭数だと出脚が速いのかどうかは良く分からないが、少し出して後方に近い位置。1000m通過62.2秒とペースは遅かったが、道中のリズムは良かった。前の馬が馬場の3分どころより外へ持ち出す中で、この馬はその内から。馬場はそれなりに苦にしていただろうが、馬の根性で最後迄、伸びていた。勝負強いタイプ。ただ、ゲートがアテにならないのは辛い。今日は少頭数とインが開く馬場状態が味方した感も強い。

エムズビギン

-6kg。垢抜けた造りでは有るが、まだ全体に力が付き切っていない印象。歩様にも力強さを欠く。ゲート五分。出脚も有りそうで、スッと好位。道中は少し行きたがっていた様に見えた。坂の頂上から待ち切れない感じになったところを少し外へ持ち出すことで我慢させて誤魔化す形。狙いは上手く行ったが、内に1頭居た。能力は高いが、勝てなかった以上は課題が残った。中山2000mは流れてくれて折り合う可能性も有るが、マイルへ向かうのもひとつの手か。

ラフターラインズ

前後肢にバンテージ。寸の詰まったマイラー体型だが、それなりに良く出来ている。歩様も悪くない。ゲート内の駐立が悪く、大きくアオッて3馬身の出遅れ。道中はバラけた位置だったが、それでも少し力んでいた様にも見えた。4角迄、内目に居て、直線だけ外へ。このスローの割にエンジンが掛かるのも早く、良く伸びているが、あと一歩が届かず、これも突き抜けなかった以上、課題が残ったという外ない。ただ、2戦続けて32秒台の上がりは中々出来る芸当ではない。ゲートを別にすればGⅠ級の馬。

コレオシークエンス

見た目にも全体に薄いのだが、特にトモの甘さが目立つ。ただ、馬体のバランスはいいので、もうあと20kg増えて、全体に力が付けばいい馬になりそう。ゲート五分。出脚が抜群に速く、スッとハナ。ただ、どちらかといえば暴走気味で、序盤は他馬と離して真っ直ぐ走らせていた。3角から内目へ寄せて、ここからのリズムは悪くなかった。直線で少し外へ持ち出す余裕も有り、内から来たストームゲイルは一瞬で突き放しているのだが、最後の最後に甘くなった。鞍上の話ではハミが抜けたとのことで、現状は気ムラな面が強過ぎる。重賞を勝てる力が有るのは間違いないのだが。

ストームゲイル

このメンバーでも馬振りは負けていない。しっかり踏めている点も好印象。この時期にしては毛ヅヤも良かった。ゲート五分。少し出した程度で2番手。コレオシークエンスが向正面で外を走っていたが、こちらかはハナへ行く気がなく、馬が少し戸惑っていた様にも見えた。それでも、3角でコレオシークエンスが内へ寄せて来てからはリズムを取り戻し、コレオシークエンスの内から一瞬出たのだが、そこ迄。最後がダラしなかった。問題児の多い中、立ち回りとしては上手く行った方で、それだけに何とかしたかったところ。ちょっと能力差が有る。

ゴーイントゥスカイ

前肢にバンテージ。+16kg。今日は流石に太い。腹回りが緩くて、アバラの線が全く見えない状態。歩様のキレもなくなった。1馬身出遅れ。そのまま後方から。動きが鈍いので、流れに乗る迄に少し時間が掛かった。行き脚が付いてからのリズムは良かったが、追ってからが伸び切れなかった。今日は太目が全て。馬はいいので、絞って改めて。

ローベルグランツ

2人曳き。+10kg。ゴーイントゥスカイのことを考えたら遥かにマシだが、腹回りが少しボテッと映る。ただ、皮膚を薄く見せて、デキ自体はいい。歩様も悪くない。ゲートは出ているが、全く行く気がなく、最後方から。今日のペースだともう少し直線入口の段階でいい位置に居たかったが、坂の下りでズブく、置かれ加減。大外へ持ち出したが、あまりにも後ろ過ぎた。もう少し機動力が欲しい。これも絞って真を問いたいところ。

第40回根岸ステークス(GⅢ)

ロードフォンス

シープスキンノーズバンド。+4kg。数字分だけフックラ。元々コロンとした体型で、逆にいえば大差はない。毛ヅヤがイマイチなのも時期的なモノが大きいだろう。好発。直ぐ出脚の速い馬に追い付かれる形となり、スッと引いて好位のイン。1000m通過59.4秒と、スローに近い流れ。この位置に居た利は大きかったが、直線で狙ったところが開かず、一旦立て直す場面。実質ラスト300mの競馬だったが、いい瞬発力が有った。昨年の2着馬だが、東京1400mは手堅い。次走は東京戦ではなく、UAE遠征だそうだが、軽い馬場よりは力が要る馬場の方が向きそうで、時計への対応がカギとなるか。

バトルクライ

前後肢にバンテージ。+12kg。少し太い様な気もするが、今季は馬体の張りが有るのがいい。歩様も伸びていた。ゲートは一応五分に出ているが、出脚が速い方ではなく、後方から。少しオッツケ気味の追走だが、今日はペースが遅かったことも有って、これでも大分楽だった方。直線は大外へ持ち出し、大分内へ切れ込みながらだったが、1頭違う脚で2着浮上。近走は案外の競馬が続いていたが、久々にこの馬らしい伸び脚。全く人気はなかったが、フロックではない。次走注目。

ダノンフィーゴ

前後肢にバンテージ。+4kg。馬体の雰囲気は前走中京戦が一番良かった。今日は微妙に重たいだろうが、歩様が力強い。ゲート五分。この馬の出脚で中段のイン。ロードフォンスやインユアパレスを前に置いての競馬。ただ、道中は砂を被るのがあまり得意ではないのか、少し頭が上がり気味。更に直線に向いてからも、インユアパレスはサッパリ伸びず、ロードフォンスも前が壁で右往左往、明らかに仕掛けが遅れた。スムーズなら2着は有った競馬。セコい競馬は出来るが、あれだけ砂を被るのを嫌がっていると、そのうちボロが出そうで、アテにし辛い部分も。

オメガギネス

シープスキンノーズバンド。+6kg。これも数字分だけ重い。馬体の張りは有るのだが。それでも、歩様を含めて、デキに問題はない。ゲートで安目を売って後方から。何故か最内のスペースが開いていて、前に追い付こうとして押して行ったら、今度は引っ掛かってしまった。今の力の要るダートで、体力的なロスが有るとキツい。直線迄にロードフォンスに追い付いて、最内の進路を確保した迄は良かったが、そこからがもうひとつ伸びず。スムーズに流れに乗れれば、巻き返せる筈だが...。

マピュース

+2kg。少しずつ馬体が増えているが、これは成長分。筋肉の輪郭が浮く様になって来た。その分、歩様が硬くなって来たが、ブレはなくなった。ゲートは五分に出ているが、初ダートで今日の馬場はキツい様で、進んで行かず後方に近い位置。道中は頭が上がって、飛んで来る砂も気にしている様子だった。それも有って、直線は大外。更に後方に居たバトルクライとは脚が違ったが、交わされてからも渋太く伸びて掲示板は確保。ダート適性自体は有りそう。芝スタートの方がいい筈で、次走はヒモ穴に狙ってみる手も。

エンペラーワケア

+11kg。ほぼ1年振りだが、これだと流石に太いか。ただ、馬体の張りを見る限り、デキが悪いということはなさそう。歩様も問題ない。好発。出脚も速く、スッと先行。ただ、抵抗して来た馬も多く、ペース自体は決して速くないものの、雁行で行く形。息が入らず、休み明けの馬としてはメンタル的にもキツい形になってしまった。直線入口で一瞬は先頭に立ったが、そこで終わってしまった。勢いの有る時ならこの形でも楽勝だろうが、今日は仕方がない。叩いて期待したいところだったが、レース後に骨折が判明。

インユアパレス

前後肢にバンテージ。寸の詰まった体型。下見では少なくとも前走と何ひとつ変わるところはなかった。歩様も力強さが有った。ゲート五分。出脚はやられ気味で、エンペラーワケアに叩かれる形となり、好位直後。馬群の中で、少し窮屈そうには見えた。それでも、4角の雰囲気は悪くなかったが、直線はサッパリ。もう少しやれてもいいのだが...、鞍上の話通り、デキが本当ではなかったか。

第31回シルクロードステークス(GⅢ)

フィオライア

このメンバーに入れば馬体は地味だが、それでも胴が短く、短距離向きの造り。動き自体も力強い。ゲートはエイシンフェンサーの方が明らかに速かったが、そこからの出脚が速く、スッとハナ。あまりにも楽に行き過ぎて、600m通過34.5秒とスロー。ロードフォアエースには一旦追い付かれる形にはなったが、直線で突き放す脚が有った。あまりに上手く行き過ぎて良く分からない部分も有るのだが、この鞍上だと思い切りがいいので、ハマった時が鮮やか。今後も先手が取れるかどうかが鍵となりそう。

レイピア

+10kg。少し重たいかも。ただ、前走は少し煩かったのが、今日は落ち着いていた。この時期にしては、毛ヅヤが冴えてデキ自体もいいが、太い分、歩様が少し窮屈。ゲートは五分か少し怪しい程度も、押して中段。スローで馬群が固まり、一番分厚いところで追走する格好。折り合いもマシだった方で、その割には良く差して来た。今日は枠とペースに泣かされた格好。重賞を勝てる力は持っている。ただ、その確率を少しでも上げたいなら、もう少しゲートは出て欲しい。

ヤマニンアルリフラ

+10kg。もう少し歩様に伸びが欲しいのだが、前走もこんなモノ。今日は数字分だけ重たいだろうが、馬体に張りが有る。この馬としてはゲートを出た方で、少し押した程度で中段。ただ、今日はスローで馬群が固まる展開、序盤は少し窮屈そうにも見えたが、3角で上手く外へ持ち出し、レイピアの後を追い掛ける形。これも良く伸びているが、今日の展開ではここ迄。結果的に一手遅かったといえばそうだが、内に居たらメンタル的に厳しく、今日はこれしかなかったか。力は有ってもアテにし辛い。

カルプスペルシュ

オーストラリアンブリンカー。前肢にバンテージ。前走中山戦と比較すると、メリハリがなくなった印象。トモの送りも硬く、今日はイマイチ。好発。出脚も有って、好位のイン。道中はこの馬場を苦にせず走れていた様に見えた。直線も内から伸びていて、2番手確保かに見えたところで、外から2頭に差されて4着。トビが大きい割に荒れ馬場を苦にしないのは強みだが、それでも今日の馬場だと勝つ迄は仕方がないところ。デキの甘さも考慮すれば良く走っている方。

ヤブサメ

今日もキビキビ歩けていた。数字程の迫力ではないが、馬は纏まっている。デキ自体に問題はない。五分の発馬も、出脚がなく、後方から。折り合いも付いて、4角の手応えは抜群に良かった。ただ、ここからというところでレイピアが外へヨレて進路がなくなり、万事休す。前が開いてからは盛り返しているが、今日は競馬にならず。次走注目ということにはなるが、出脚がないので、アテにし辛いのも確か。

エイシンフェンサー

+6kg。思ったより良くなって来ない。もう少し腹回りが締まって来るといいのだが...。動きにもキレが欲しい。好発。出脚は使わず、好位で折り合いに専念。それでも行きたがっていた。直線もサッパリ。これで引退だそうだが、このまま使ったとしても暫く掛かりそうで、仕方がないところ。

ビッグシーザー

前肢にバンテージ。ほぼ1年振りだが、馬体はそれなりに出来ていた。歩様も多少硬さは有るが、力強い。ゲートは五分に出ているが、直後に躓いて後方から。直ぐに寄せて、直線もインを突いたが、今日は位置取りが悪過ぎた。次走改めて。