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競馬回顧 2026年1回京都

第75回日刊スポーツ賞中山金杯(GⅢ)

カラマティアノス

前肢にバンテージ。骨格のしっかりした馬。もう少しメリハリは欲しいが、見栄えはいい。この時期にしては毛ヅヤがいいのも好印象。前走東京戦は少し気負っていたが、集中して歩けていた。好発。出脚が速いというより、持って行かれそうになるのを引っ張りながら、好位。2角で何とか我慢させ、向正面で脚を矯められたのは大きかったが、それでも待ち切れずに3角過ぎから進出。4角で先頭の形は流石に早いかに見えたが、登坂力で1馬身のリードを作って、一杯一杯守り切った。1000m通過60.4秒と、大して速くなかったことも有ったが、出脚が有って、早め進出から踏ん張りが利いたのは、これ迄のイメージを一新したといえるだろう。2400mで長く、マイルが短かったことも確かで、暫く手頃な番組が見当たらない点がどうかだが、どう転ぶにしても次走注目。

アンゴラブラック

前肢にバンテージ。+10kg。昨年から下見の雰囲気に何かケチが付く。今日は明らかに太い。近走の中では歩様はマシになったが。好発。頑張れば行ける位の出脚は有る筈だが、一方で引っ掛かりそうな気配も有り、出脚を使わず中段で折り合いに専念。いい形で流れに乗れた。勝負どころからは、カラマティアノスの後を追う形。鞍上の話では緩い馬場を気にしたとのことだが、前は開いていても、暫くモタつくのは前走同様。坂を上り切ってからは猛追して際どい勝負となったが、僅かに届かず。勝てる競馬を落としたといえばそうだが、細かいところの不器用さが響いた感も。

グランディア

前後肢にバンテージ。毛ヅヤが悪いので、馬体の張りがイマイチにも見えるが、前走もこんな感じ。歩様がしっかりしているのが何より。ゲートでヨレて、中段やや後方から。馬も行きたがっていて、前を壁にしつつ、宥めながらの追走。4角も待ち切れない位の手応えだったが、外を回さざるを得ない形になった分、わずかに届かず3着。通った位置の差を考えれば強い内容だが、中山だと勝ち切れないのは仕方がないところ。その点では東京の方が無難だが、相手が強くなり勝ちで、何れにせよ難しい。

カネラフィーナ

前走新潟戦は前脚を投げる様な感じで、少しイラついている様にも見えたが、今日は落ち着いていた。馬体もメリハリが利いて、シャープ。ゲートを真っ直ぐ出ず、出脚が鈍ったが、特に挽回せず、中段から。道中のリズムは良かった。ただ、コーナーは少し内にモタれ気味。追ってからもモタれていた。外へ持ち出して、ノビノビ走れていればまだ違っただろうが、捌きながらの形では伸び切れないのは仕方がないところ。重賞で勝ち負けに持ち込むには、もう一段のパワーアップが必要。

ピースワンデュック

2人曳き。前走中京戦から大きくは変わらず。少しテンションが高いが、この数字の割に良く出来ている。歩様も悪くない。好発。ただ、出脚が速くないので、どうしても競られるのが辛いところ。行き切ってからはマイペースだが、ちょっとした機動力もないので、早目に来られた時に突き放す脚もない。左回りの方がいいのは確かだが、重賞だと出脚のなさが結果に響く。

第64回スポーツニッポン賞京都金杯(GⅢ)

ブエナオンダ

シープスキンノーズバンド。完歩の小さい歩様は何時ものこと。腹回りは薄いが、トモが張って、マイラーの造り。ゲート五分。この馬の出脚で好位直後。少し力んでいて、若干ながら引っ張り気味の追走。直線に向いて、ランスオブカオスを外に出させない様に締めて回って、結果的に少し早仕掛けでは有ったが、これが正解。切れるというタイプではないが、ジリジリ伸びた。ただ、今日は時計の掛かる馬場が向いた。前走東京戦が典型だが、32秒台の上がりを要求されると厳しそう。一雨来るか、開催終盤で馬場が荒れて来ないとキツい。

ファーヴェント

下見で煩いのは元々。馬体はメリハリが利いて、スカッと見せる。手先も軽やかで、デキに問題はない。好発。出脚はそこ迄、速くなさそうだが、少し押した程度で好位のイン。11番枠だったが、いい位置に収まった。序盤の行き振りは怪しかったが、行き脚が付いてからは少し宥めながらの追走。逃げたシンフォーエバーは離し気味の逃げだったが、直線入口で脚がなくなり、外から被せに来たマサノカナリアを脚で弾いて、ラスト200mで先頭。完璧に運んだが、最後の最後にブエナオンダに捕まった。こちらは逆に今日の馬場が合っていなかったかも。ただ、ずっと大事に使われて来たハーツクライ産駒。ソロソロ大化けしそうなパターンでは有る。

ショウナンアデイブ

遮眼革。+8kg。前走中京戦が+12kgで、更に馬体増。2走前の東京戦は明らかに細かったが、これはこれでフックラと見せる。歩様の窮屈さはなかったが。ゲート五分。近走、長い距離を使われていて、流石に出脚は苦しいが、少し押した程度で行き脚が付いて、好位。道中の行き振りも少し良過ぎる位だった。坂の下りも少し掛かる位で、少し抑え気味に進出。ただ、ファーヴェントが捕まえられそうで捕まえられず、モタモタしている間にブエナオンダにも交わされて3着止まり。あそこ迄、行けば勝ちたかったところだが、単勝シンガリ人気だったことを考えれば大健闘。遮眼革と距離短縮が利いたが、このパターンはアテに出来ず、次が試金石。

トロヴァトーレ

+6kg。前走東京戦ですら、少し重たい位だったが、今日は明らかに太い。気配は悪くないが、歩様も微妙に窮屈。ゲートは出ているが、出脚がサッパリで後方から。行き脚が付いてからの行き振りは悪くなかった。4角迄、内に居て直線だけ外へ。直線は良く伸びたが、今日は前で決まる展開になり、ここ迄。4角でホウオウラスカーズの内外で迷って、少しロスは有ったが、それがなくても今日は4着だったか。差し一手では有るが、芝ダートを問わず一脚使える。絞れればもっと動ける筈で、今後も展開ひとつ。

ランスオブカオス

前走阪神戦も一枚重たい状態だったが、これだと少し太い。ただ、歩様の窮屈さは前走よりマシになった。ゲート五分。特に出して行くことはせず、この馬も出脚で中段。道中は余計なことはせず、只管ジッとして、直線勝負。ただ、前述した様に、直線入口でブエナオンダに外からフタをされ、前の馬の間を割る形。ここでも迷いが有り、最後もショウナンアデイブに寄られて、イマイチ伸びを欠いた。今日の馬場とこのハンデだと、一瞬の脚を求めるのは酷。少なくとも馬は責められない。重賞を勝てる馬だが、鞍上のエスコートが悪過ぎる。

キープカルム

+18kg。元々、腹回りがボテッと映るタイプ。逆にいえば、前走東京戦とそこ迄、変わった感じはない。ただ、歩様は力強くなった。出遅れ1馬身不利も、押して挽回して好位直後。道中のリズムは悪さなさそうに見えた。押して行った分、序盤は行きたがったが、許容範囲。ただ、直線で狙ったマサノカナリアとショウナンアデイブの間が開かず、その内の進路はランスオブカオスに入られていて、更にショウナンアデイブに寄られたことも有り、万事休す。今日は参考外。

マテンロウオリオン

遮眼革。+12kg。元々スカッと見せるタイプで、シルエットは悪くないが、少し緩いか。落ち着いていたのはいい傾向。歩様もこんなモノ。ゲート五分も、押しても進んで行かなかった割に、行き脚が付いてからはマトモに引っ掛かってしまった。ただ、今日は前有利の展開だっただけで、最後迄、諦めずに走っていた点は収穫。やはり地力は有る。今後も馬の気分ひとつで大駆けが有っても。

キョウエイブリッサ

前肢にバンテージ。-6kg。まだ多少太いが、少しでも絞れたのはいい傾向。馬振りは重賞でも負けていない。歩様も力強くなった。一完歩目が遅くて位置が取れず、基本的にはランスオブカオスの後追いの形。真横にマテンロウオリオンが居て、最内しか選択肢がなかったが、直線半ばでシンフォーエバーが下がって来て、避けざるを得ない場面。これも競馬にならなかったということになるが、大負けはしていない。この辺りのメンバーなら通用する。