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競馬回顧 2020年2回新潟

第68回北海道新聞杯クイーンステークス(GⅢ)

レッドアネモス

動きが力強いという程ではないが、キビキビした気配。筋肉の輪郭が薄っすら浮いてデキ自体も良さそう。ゲート自体は一番速かった位だが、行く気はなく中段やや後方辺り。1000m通過58.2秒は馬場状態を考えるそこ迄ハイペースではないが、逃げたナルハヤをタガノアスワドが突き、更に勝負どころでもコントラチェックがマクりに行く展開となり、完全な前崩れ。コントラチェックを追い掛けたフェアリーポルカ辺りも苦しくなっていたが、内で脚を矯めていたのが最後に生きた。前々走福島戦辺りは最後に脚も見せており、一瞬の脚を持っていたことは確かだが、欲を出すと前走阪神戦の様に終いが甘くなる。昭和のローカル重賞の様な展開に、令和の馬場でイン突きがハマった感も強い。今後も展開次第となりそう。

ビーチサンバ

馬に活気が有ったのは久々。馬体は元々筋肉質で良く見せる方だが、歩様も力強く見せながら、決して硬くもなく、下見から目立っていた。ゲートの駐立が怪しい時が有り、今日は後手。そのまま後方から。インへ入れて道中はレッドアネモスを眺めながらの形。勝負どころではレッドアネモスが待たされている様な格好になり、4角で一瞬のスペースが出来たと見るや否や外へ持ち出して行ったが、今度は前にフェアリーポルカ、外にシャドウディーヴァの壁が有り、ここで待たされてしまった。結果的に脚を矯められた感もない訳ではないが、鞍上としてはスムーズに捌きたかったところ。能力面の評価はレッドアネモスより上。

スカーレットカラー

前肢にバンテージ。-8kg。今春はやや重目の状態で走っており、数字分だけスッキリ。歩様にも伸びが有った。元々出脚は速い方ではなく、後方から。道中はビーチサンバの直後。そのビーチサンバが勝負どころで外へ行ってくれたのはせめてもの救いで、インが突き易くなったが、いざ突いてみたら前が壁。レッドアネモスの抜けたところへ切り替えたラスト100mではレッドアネモスに対し、2馬身半位有ったが、3/4馬身、クビ差迄追い詰めての3着。それ以外の馬は止まって見えた程の脚だった。今日はレースの失敗という以外にないが、小回りで出遅れ癖の有る馬はこういった取り溢しが有るのは仕方がないところ。

シャドウディーヴァ

前肢にバンテージ。胴長の造りでユッタリ歩けていた。ただ、見た目だけをいえば、この時期だけにもう少し毛ヅヤは良くなって欲しいところ。枠が遠かったことも有るが、押しても進んで行かず後方から。馬体の割に頭の高い走法で、どころどころで気合を付けられていた。更に基本的に内へモタれ気味に走っており、結果的に外をマクる脚は速かったが、今日の展開では我慢した馬が有利で、直線はそこ迄伸びなかった。逆にいえば能力的な遜色はないということにもなるのだが、直線それなりに真っ直ぐ走れていたのは鞍上の技術という気もしないでもない。過去は全てマトモな騎手が乗っているが、ジョッキーは選ぶタイプ。

カリビアンゴールド

数字の割に細身の造りは元々。それでも歩様に伸びやかさが有り、気配もユッタリ。デキに不足はない。ゲートは五分。ジワッと行かせて中段やや前辺り。道中はスムーズだったが、1000m過ぎから動いて行ってコントラチェックを目標に正攻法の競馬。取り敢えずコントラチェックを捕まえた点は評価出来るが、内外からやられてしまった。今日の競馬が間違っていた訳ではないが、ステイゴールド産駒の割に道悪がダメなタイプで、かといって良馬場だとワンパンチが足りない。もう一段のパワーアップが必要。

サマースプリントシリーズ第3戦 第19回アイビスサマーダッシュ(GⅢ)

ジョーカナチャン

>前後肢にバンテージ。数字は変わらないが、前走より上向き。シャープな造りで、トモにボリューム感も有った。気配が地味なのは何時も通り。スタート直後に外のイベリスと接触しているのだが、委細構わず気合の逃げ。勿論、出脚も速いのだが、それ以上に今日は何が何でもライオンボスを叩くという気迫が勝った。行き切ってしまえばライオンボスも人気を背負っている以上、無理は出来ず、400〜600mの地点で一瞬だけでも楽が出来たことが大きかった。最後はほぼ筒一杯だったが、それでも何とか逃げ粘って前走の雪辱を果たした。戦前はもっと外枠が欲しかったところだったが、それを気合でカバーした格好。ただ、対ライオンボスでデキの差も大きかった。 そもそも1200mで通用するとも思えず、年に1回のお祭りで頑張ったという程度の評価。

ライオンボス

2人曳き。前肢にバンテージ。この中間は攻め馬が軽いということで話題となっていたが、その割に-4kg。ただ、何となく造りが緩い気もしないでもない。好発。例に依って出脚も速いのだが、前述した様にジョーカナチャンが気合で行き切って、その2番手から。これはこれで良かったが、途中でラブカンプーにフタをされそうになり、そこをコジ開けるのに脚を使ったのと、追ってからフラついた分で届かなかった。何か一つ違っていただけで勝っていた競馬だが、最低でもデキは万全で出たかったところ。この馬にとっては年に1回の大目標だった筈で、GⅠに大本命馬が休み明けで出て来る時代なら尚更。

ビリーバー

後肢の送りが少し硬いが、如何にもスプリンターという造り。寸が詰まって良くも悪くも全体に厚ぼったい。ライオンボスの直ぐ内で枠の並びは恵まれていたが、ゲートが微妙に悪かった上に、出脚が違っており、序盤は中段辺りから。徐々に外へ寄せて行ったが、結果的に行くところが全て開いていた。最後は良く差を詰めており、惜しい3着。あまりに上手く行き過ぎて、評価が難しいところ。ただ、今日が直千初体験。ゲートがもう少しマトモになって、前に付けられる様になれば通用しそう。

メイショウカズヒメ

+14kg。休養前は腹が巻いており、馬体増は無条件で歓迎。ただ、もうちょっと張りが欲しいところ。ゲートをヨレながら出たが、何とか外のミキノドラマーは叩いて、ライオンボスの直後から。直千競馬は昨秋に走ってテンに付いて行けなかったが、枠が外になったことで道中の行き振りは悪くなかった。ただ、ライオンボスが少し待たされた関係で、この馬も待ち切れずに内へ切り替えるロスが有った。ジワジワだが、最後迄脚を使えており、これも適性は有りそう。

ダイメイプリンセス

2人曳き。暖かくなって毛ヅヤが良くなった。馬体は元々迫力の有るタイプで、歩様もスムーズ。気配も良かった。ゲートは出ているが、例に依って出脚は速い方ではなく、後方に近い位置。最初は外へ寄せていたが、前が塞がっており、これも内へ切り替える形。狭いところを割って来る脚も有った。届くか届かないかはあくまで展開次第で、今日は前残りだったが、この馬の脚は使っている。基本的に夏場は走る。