今週だけCコースを使用。気温も上がって、高速化しそう。といっても、今年は馬のレベルが低く、混戦模様。その中で一番マシなのはエリキング。前走京都戦は決してデキが良かった訳ではないが、直線入口で他馬に弾かれながらも強い内容。鞍上からは泣きが入っていたが、いい枠を引いただけに、その点でカバー出来る筈。
人気のクロワデュノールが対抗。ただ、道中で力む面がネック。その分、競馬が強引になるのが、最後迄、保つ底力が有る。あとはこれ迄、スローでしか走っていないので、ペースが上がった時にどうか。
カラマティアノスが3番手。前走東京戦はマスカレードボールとの比較で完敗ということになるが、競馬は上手い。使い込んでいるタイプだが。一戦毎に馬が良くなっており、時計勝負も歓迎のクチ。
ヴィンセンシオが2歳時のモノとはいえ、この条件でレコード勝ち。それだけに前走の負けが悔やまれるが、2走連続で2桁の馬体増と、成長している点もいい。外枠だが、前で流れに乗る形に持ち込めば。
ホウオウルーレットを狙ってみたい。前走中山戦は4角で大外を回る形になったのが痛かった。出脚がないので、どうしても外を回る形になり勝ちだが、前走と違い、13頭と頭数が手頃なのもいい。メンバーは揃ったが、走れる条件が揃った。
ヤマニンウルスもこの頭数は歓迎材料。東京戦の除外で芝へ使う羽目になり、大分リズムが狂ったか。ただ、前走負けはしたが、馬体が絞れて、馬は良くなっていた。1800mなら何とかしたい。
人気になりそうなミッキーファイトは3番手に評価を下げた。一連の実績からGⅢなら本命級ということになるが、前走東京戦でマイルにも関わらず行きたがっていた点は気掛かり。距離適性自体は有るとしても、折り合い面は鍵。
逃げるマーブルロックも軽視禁物。サンデーファンデーが同型ということになるが、そのサンデーファンデーは59kgを背負って、強気に乗られることはない筈。兎に角、行き切れさえすれば渋太いタイプだが、取り敢えずその形には持ち込める筈。あとは相手関係。
前走のパフォーマンスだけをいえば、エンブロイダリーが最上位。壁のない2番手でもしっかり折り合い、4角も持ったまま。直線も独走だった。あの内容さえ再現出来れば、負けることはない筈。あとは関東馬だけに初の関西遠征がどうか。開業2年目の厩舎でも有り...。
エリカエクスプレスも前走中山戦が強かった。京都の新馬は逃げて勝ったが、前走は好位で何とか折り合いが付いた。時計も優秀。ピッチ走法気味で距離はマイルが限界だろうが、あとはスムーズに流れに乗れさえすれば。
2歳女王アルマヴェローチェも怪しさは残る。その前走京都戦は馬場状態が悪くて、通ったところが良かった印象も。果たして本当にこれが能力なのか、やってみないと分からない部分が有る。血統から雨は歓迎だろうが...。
最内のヴーレヴーが押さえ。前走京都戦は+18kgと大幅に馬体を増やし、多少緩かったとはいえ、別馬の様に成長。時計も平凡で、レース内容だけなら高く評価し辛い面も有るのだが、雨ならパワーが生かせる筈。
絶好枠のアルジーヌを中心視した。前走中山戦は道中こそオッツケ気味だったが、直線は1頭だけ違う脚。尤も、行き振りの悪さはマイルが久々だった影響が大きい。今年初戦になるが、少しでも行き振りが良くなれば、この相手でも差し切れる。この厩舎のNo.2ジョッキーとなりつつ有る鞍上にとっても、結果を出したい一戦。
人気を集めそうなボンドガールも何とかしたい一戦。最早、最強の1勝馬扱いとなっているが、取り溢しは追い込み一手の辛さ。特に前走東京戦が頂けないが、これも久々にマイルを使ったことは今回へ向けてプラスに働きそう。兎にも角にも捌きひとつ。
ビヨンドザヴァレーも流れひとつ。前走中山戦は4角でかなり待たされる場面。最後の脚は目立っており、3着は有った内容。ハンデが有利だったとはいえ、前々走中山戦でもアルジーヌの2着と好走しており、あとは捌きだけ。
実績上位のソーダズリングが押さえ。とはいえ、アテにし辛く、マイルだと折り合い面が課題。ただ、前走京都戦は1400mながら、大して速くないペースでも折り合いが付いた。何なら少し反応がズブい位だっただけに、今ならマイルにも対応出来るかも。
無難な本命はべラジオオペラ。昨年の覇者でも有るが、雨予報も有り、基本的には晴雨兼用タイプ。しかも、出脚が速く、前で流れに乗れて、坂で踏ん張りが利くと、阪神は3戦3勝だが、特に阪神2000mで必要な要素を持っている。枠も手頃で、勝ち負けは兎も角、馬券圏内から消えることは考え辛い。
ホウオウビスケッツが対抗。これもいい枠を引いて、スムーズに運べそう。前走中京戦は出来れば勝ちたかったところだが、勝ったクイーンズウォークに上手く運ばれた面も有った。雨も悪くない筈で、粘り込み充分。
ステレンボッシュはゲートが鍵。強いことは確かだが、ここ数走はゲート難で取り溢している。矯めてもいいタイプではなさそうで、出遅れた場合は前走香港戦の様に途中で動く形を取らざるを得ない。五分なら好勝負。出遅れたら厳しいが、この鞍上なら。
ロードデルレイは前走中京戦が強かった。先週、当時3着のマイネルエンペラーが中山でアーバンシックを負かして箔も付いた。昨年末の時点ではデキが怪しかったが、状態面も少しずつ上向き。あとはこの枠を如何にこなすか。
今年よりアーリントンカップから改称し、施行時期も2週前倒し。尤も、アーリントンCの前身はオグリキャップの中央移籍初戦だったことで知られるペガサスステークスだったので、2度目の名称変更。一方で、回次はアーリントンCからのカウントで些かややこしいが、何れにしても東京戦へのステップレースとしての性格が強まったといえるだろう。となると実績重視でアルテヴェローチェが中心。前走中京戦は良し悪し有る内容だったが、折り合えた点は前向きに取りたい。何とかしたい一戦。
ランスオブカオスもマイルなら何とかしたい。といっても、前走京都戦は1800mが敗因というよりは、微妙なズブさが裏目に出た様に見えた。仕上げや鞍上の乗り方でカバー出来た範囲だっただろう。厳密にいえば、距離はこなせると思うが、少なくともマイルなら自信を持って乗れる筈。勝ち負けは鞍上の立ち回りひとつ。
重賞実績はないが、モンテシートも競馬は上手い。前走京都戦は押し出されてハナを切る形になったが、折り合いは問題なく、2番手でも競馬は出来る。外枠がどうかだが、序盤に脚を使う形にさえならなければ。
逃げそうなツーエムクロノスも穴で一考。タイムだけなら、重賞で通用する余地はないが、馬振りだけならこのメンバーでもトップクラス。レース内容そのものは一戦毎に良くなっており、単騎で行ける形なら。
雨が多いレースだが、久々に良馬場見込み。この先もGⅠグレードを維持する為に、レートを確保する上で、関係者にとっても大事な一戦になった。ならば、期待したいのが新星。そこで狙うはビッグシーザー。前走京都戦は勝負どころで少しモタつく場面も有り、辛勝だったが、逆にいえば中京は合いそう。内枠も味方に好位から抜け出す形に持ち込めば。
対抗はナムラクレア。牝馬ながら、状態が悪いことがなく、デキが安定しているのが最大の長所。馬場の良否も問わず、常に自分の能力を出し切ってくれる点も頼もしい。ただ、以前より後方からの競馬が多くなっており、差し損ねるシーンが有るのは止むを得ないところ。変に雨が降るよりは、良馬場の方が枠の不利が消える筈だが。
レートという点ではサトノレーヴにも注目。前走は香港戦で3着。近年のこの路線は、海外で通用する馬が少なく、貴重な存在。その一方で、昨秋中山戦の完敗が気にならないでもないが、下り坂でペースが速くなるコース形態が合わなかった印象も。中京なら違った答えを。
押さえがママコチャ。基本的に冬場は向かないタイプで、前走中山戦は意外な好走。それだけ上手く造って来たということか。中2週だが、更に暖かくなって、デキも同様に上向いている筈。外からジワッと流れに乗れる展開になれば。
キングノジョーの巻き返しに期待する。前走中山戦はハイペースになったにも関わらず、4角手前から自力で捕まえに行く形。流石に早過ぎた様で、直線に向いて坂が上れなかった。前に馬を置いてジックリ乗れば、突き抜けていい。
リラエンブレムは人気になっているが、惨敗も考えられる。前走中京戦はレース内容こそ強かったが、馬の完成度が低く、明らかに成長を促している段階。一息入れて、この中間は明らかに太目。果たして本当に動けるのかどうか、疑問が残る。
アスクシュタインも阪神1800mなら変わり身が有っていい。北海道で勝ち上がった馬だが、前走中山戦は回り脚が怪しいのか、3〜4角で置かれそうになっていた。直線に向いてからは盛り返しているので、本来は広いコース向きか。追い比べの形になれば台頭。
ガルダイアも前走中山戦の様な事はないだろう。ゲートを失敗したにも関わらず無理に行ったが、引っ掛かってしまい、競馬にならなかった。ただ、前々走東京戦はスムーズに走れており、スタート直後をソロッと乗れば、折り合いは付く筈。