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競馬予想 2021年4回小倉

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第41回小倉2歳ステークス(GⅢ)

グレード制導入以降だけでもタムロチェリー、メイショウボーラー、アストンマーチャン、レーヌミノルとGⅠ馬が4頭。小倉1200mといえばスピード優先だが、最終週ともなれば馬力もないと克服出来ない。意外と底力を問う舞台となっている。そこで本命は馬力の有りそうなショウナンマッハ。レース内容としてはスピードで押し切った形で、1分06秒0が出た日に1分08秒6は余りにも遅いのだが、それだけ楽だったということもいえる。何より見た目がパワフル。少々の荒れ馬場も苦にしない筈。

対抗はインプロバイザー。中京の新馬は出遅れが応えたが、僅差での勝利ながらもゲートをマトモに出た前走の当地未勝利戦は2番手で流れに乗れたのは強み。走破時計の1分07秒9も今回出走メンバー中、最速。

血統馬のソリッドグロウが3番手。母シンハリーズの産駒は全て勝ち鞍を挙げており、所謂クズを出さない血統。438kgの馬としては良く出来ているが、元々この血統自体が良馬場での決め手を生かすタイプ。条件的には向かない感も有って...。

押さえがブレスレスリー。これも逃げ切り勝ちだが、中京で勝った点は好印象。経験がない馬はどうしてもラチを頼りたくなるが、外へ持ち出して勝った点も好印象。あとは序盤に流れに乗れるかどうか。

馬単
3=4 3=2 3=8

第56回農林水産省賞典札幌2歳ステークス(GⅢ)

アスクワイルドモアに期待。未勝利脱出には3戦を要したが、新馬の函館戦は余裕残しの状態で、反応にも鈍さが有ったが、前走はやや強引ながらも狭いところをコジ開けて来た様に、大分馬がレースに慣れて来た。今年のメンバーなら何とかしたいところ。

対抗はジオグリフ。新馬東京戦からキッチリ出来ていたが、レースでもしっかりした脚取りだった。ただ、東京だけに誤魔化しは利いたが、追ってからの反応はやや鈍く、馬がモタついて狙ったところに入れず、立て直す場面。小回り札幌で致命傷になる危険は有る。

未勝利ながらオープンを制したトーセンヴァンノが3番手。1200mで下ろして3戦使ったが、そもそも使う方がナンセンスな走りで、明らかに付いて行けていなかった。ただ、完全に無駄かといえばそうでもなく、前走は1200mで鍛えた出脚が生きたということもいえるだろう。前で流れに乗れれば。

リューベックが押さえ。逃げて勝っただけに半信半疑の部分は有るのだが、外枠からの先行策で、センスは高そう。ちなみに須貝尚介厩舎はレッドリヴェール、アドマイヤエイカン、昨年のソダシと、過去3勝と、相性抜群。

馬単
7=9 7=10 7=1

第41回新潟2歳ステークス(GⅢ)

グレード制導入以降、後にGⅠを制したのはマイネルレコルトと、ハープスターのみ。意外とその後が案外というパターンが多いのだが、勝った時は出世しそうに感じさせる馬のもまた確か。その点ではクラウンドマジックが狙い目か。前走中京戦は出遅れて後方、道中はインでジッと我慢。直線は馬が内へモタれて少し外へ持ち出すのに手間が掛かったが、実質ラスト1Fの脚で突き抜けた。差し比べの展開になれば、ここでも突き抜けていい。

対抗はアライバル。新馬の東京戦はゲートが微妙に悪かったが、出脚でカバー。直線で他馬と接触する不利が有りながら、追ってからの反応も軽快だった。人気になり過ぎ感は有るのだが、競馬に注文が付かない点は長所。

そのアライバルが勝った新馬で5着、前走福島で未勝利を脱出したグランドラインが3番手。新馬はスローで決め手負けした形だが、逃げた前走は2着に0.6秒差と圧勝だった。元々510kgを超える大型馬だが、トビが大きく、本来は広いコース向き。少頭数の外枠も歓迎材料。

ウインピクシスも完成度は高い。420kgの馬だけに、新馬の福島戦からキッチリ出来ていた。出脚も抜群に速く、2番手で流れに乗って、ステッキを一発も使わずに押し切った。雨に祟られた今夏だったが、今回は良馬場で出来そうなのも何より。

馬単
7=8 7=12 7=3

サマースプリントシリーズ第4戦 第56回テレビ西日本賞北九州記念(GⅢ)

距離が違うとはいえ、先週は前崩れ。先行馬が揃った感も有り、アルコスターレを狙う。前走福島戦は前に付けて脚が使えなかったが、前走中京戦は10着ながら0.4秒差と追い込みに徹すればそれなりに脚は使ってくれる。今回は斤量面での恩恵も大きく、枠も有利。大外一気にに期待したい。

対抗はモズスーパーフレア。昨年も56.5kgを背負いながら2着と踏ん張った様に、GⅢのメンバーならスピードは一枚上。斤量を背負う関係で、出脚で競られると苦しいのだが、この点で変に内枠が当たるよりはジワッと行ける外枠の方が向いている。

ヨカヨカもお馴染みの存在。前走はスタート直後に他馬と接触したことも有ったが、道中の行き振りが一息で、直線もフラフラだった。最近の中では一番内容が悪く、些かデキに疑問も残るのだが、九州産馬として小倉で重賞を勝ちたいのが本音。依然、斤量面での恩恵も大きく、ゲートが甘いだけに外枠も好都合。今度こそ決めたい一戦。

押さえが小倉で連対を外していないボンボヤージ。他場だとサッパリだが、小倉に限れば前へ行っても、差しに回ってもキッチリ仕事をするタイプ。ここは直ぐ内のヨカヨカが有る程度行ってくれそうで、競馬が組み立て易い点も好都合。

馬単
16=12 16=17 16=18

サマー2000シリーズ第3戦 農林水産省賞典第57回小倉記念(GⅢ)

ファルコニア◎。前走東京戦は出遅て後方からの競馬を余儀なくされながら、馬場の悪い内へ突っ込んで3着。鞍上の立ち回りも上手かったが、馬も荒れ馬場を苦にしなかった。開幕週の道悪ということで色々微妙な面は有るが、時計勝負よりは時計が掛かった方がいいタイプ。再度の出遅れさえなければ。

対抗はヴェロックス。近走の中ではマシだった前走東京戦だが、それでも見せ場すらなかった4着。ただ、展開的に苦しかったのも確かで、無理に内へ突っ込んだ割には伸びていたともいえる。現状は道中の集中力を欠いており、変に走り易い良馬場よりは馬場悪化した方が良さそう。能力さえ出し切れば。

ショウナンバルディが3番手。中京巧者のイメージも有ったが、前走福島戦で新味を見せた。道悪も決して得意ではないとはいえ、レースに行くと渋太い。この頭数でも有り、内目をセコく立ち回って脚を伸ばす。

ヒュミドールも少し買ってみたい。一瞬の脚はないとのことだが、前走東京戦は前に居た馬の関係で最内へ突っ込まざるを得ない展開。外圧倒的有利に馬場だっただけに伸びが甘くなったのはやむを得ないところ。道悪自体はこなせる馬で、我慢比べの展開になれば。

馬単
2=8 2=5 2=7