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競馬予想 2020年2回中京

第54回スプリンターズステークス(GⅠ)

GⅠ格上当初の30年前と違い、スペシャリストが幅を利かすレースになった。その点で今年こそモズスーパーフレアは決めたいところだろう。前走小倉戦は56.5kgを背負いながらも出脚の違いを見せ付ける内容。この点では昨年より成長が有った。55kgに軽化すれば更に出脚は速くなる筈で、押し切り濃厚。

30年前ならグランアレグリアが本命。1200mの春・中京戦はマトモに流れに乗れておらず、力で差し込んで来た2着。あれが30年前なら前も止まって差しが届いていたが、現代競馬では競走馬の基礎体力が向上しており、前も止まってくれないということになる。ただ、前走東京戦でアーモンドアイを負かした実績は断然。中山1200mは更にスプリント色の強いコース形態だが、連は確保したいところ。

3番手がダノンスマッシュ。GⅠになると、空っきしという面も有るのだが、基本的には器用なタイプで内枠は願ったり叶ったりだろう。あとは兎に角ツキの問題。内枠を引いてもGⅠになると、前が詰まるという場面も過去には有った。

押さえがクリノガウディー。2走前の新潟戦でノドを気にしてシンガリ負けとなったが、前走中京戦は何とかマトモに走れていたのは何より。大外枠も不利な条件だが、モタれる馬で変に揉まれるよりはいいだろう。幻のGⅠ馬として意地を見せたいところ。

馬単
2=10 2=3 2=15

第24回シリウスステークス(GⅢ)

芝スタートとなる阪神2000mならスピード優先となるところだが、中京1900mとなるとそうも行かないだろう。このレースで3歳馬の活躍が目立つのも理屈としては一緒だが、今年は古馬有利とみてメイショウワザシに期待したい。逃げた方が良績は有る馬だが、番手からでも競馬は出来る。ここは内枠に行きたい馬が多く、それらを眺めながら早目スパートで押し切りたい。

そうはいってもカフェファラオは3歳馬とはいえ、それなりに強い。前走大井戦は中央馬が大井で負ける際の典型的パターン。経験が浅いことも有り、序盤に流れに乗り損ねると伸びないのは致し方ないところ。古馬相手でどうかだが、マトモには走れば巻き返せる筈。

アルドーレは前走小倉戦でメイショウワザシに先着している。その前走は追走に汲々だった感も有るのだが、最後迄渋太く伸びて捕まえた。広い中京1900mは実際に勝っており、悪くない筈。ただ、この手の馬はアテにし辛い面も有るが。

大穴ならエイコーン。オープンに入って頭打ち感も有るのだが、前走新潟戦はちゃんと最後迄脚を使えており、最初の全く競馬にならない状況からは脱している。元々、内々を回るのを得意としており、この内枠も絶好。中京も1900mにも良績が有り、セコく運んで抜け出しを図る。

馬単
6=15 6=4 6=3

第68回神戸新聞杯(GⅡ)

コントレイル◎。静止画では大して迫力を感じさせない馬だが、いざレースになれば別次元の強さ。しなやさが有って、全身を使えているからこそだろう。神に魅入られた馬という以外になく、負ける迄は本命に推さざるを得ない。世情の影響で、単純に国内戦専念となった点も好材料。

中京2200mなら同馬主のディープボンドが相手本線。持続力で勝負するタイプで、東京2500m向き。前走東京戦はコントレイルの邪魔をしない様に乗られたことも影響しただろう。今回も同じケースになっても不思議ではないが、マトモに走れば連対圏に来れる能力は持っている筈。

ヴェルトライゼンデも上位を狙える存在。前走東京戦は4角手前で反応が悪くなり、まだ甘い部分が残っていたが故の3着だが、それだけコントレイルが強かったということだろう。とはいえ、この経験自体は大きかっただろう。馬はいいだけに成長も期待出来、秋に改めて。

春から一変するならビターエンダー。前走東京戦はかなり行きたがっていた。スタート直後に躓いた影響も有ったとのことだが、権利取りの為の前々走が余計だったことは明らか。一息入れて落ち着きを取り戻せば左回りで巻き返す。

馬単
2=11 2=18 2=3

第74回朝日杯セントライト記念(GⅡ)

前走福島戦が中々の内容だったバビットがもう一丁。その前走は序盤に結構絡まれて後続の仕掛けも早かったのだが、委細構わず突き放しに出てそのまま押し切る強い内容。この組み合わせなら再度逃げる形になりそうで、中山2200mなら押し切り期待。

このメンバーならガロアクリークが実績最上位。キンシャサノキセキ産駒にはとても見えない馬だが、だからこそなのか意外と距離は保つ。ただ、首が使えないので広い東京向きではないのもまた確かだろう。中山でセコく運びたいところ。

フィリオアレグロも春はそれなりに走っていた。気性的に少し難しい部分が有るのは事実で、重賞3着2回はその部分で最後もうチョイだった部分が出た感も有る。序にいえば、前走東京戦はメンバー中最速の上がりを使ったものの、使える脚が短い様な印象も有った。中山2200mで誤魔化しが利けば台頭。

穴はマイネルソラス。能力面は正直未知数ということになるのだが、ゴールドシップ産駒らしく、前走札幌戦を見る限り、中山2200m向きの回り脚は間違いなく持っている。春に好走した人気を集めそうな面々が、少し雑な競馬が目立つ状況でも有り、器用さを生かして一発を狙う。

馬単
6=7 6=4 6=3

第38回関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ)

500万上がりが多く例年より低調。前走小倉で1000万を勝っているフィオリキアリを狙う。春は馬体細化に悩まされて結果が出なかったが、その前走は+20kg。まだ細く映るのだが、それでも大分マシになった。ソコソコ出脚も有るのでセコい競馬で抜け出したい。

デゼルは2走前東京戦が強い内容。流石に前走は動けなかったが、最内枠で明らかにチグハグな競馬になった影響が大きく、それでいて0.8秒差なら良く踏ん張った方だろう。デビュー3走目がGⅠだった訳で、この経験自体も大きかった筈で、この辺りのメンバーならもっと動けるだろう。

クラヴァシュドールの春は一戦毎に馬体を減らしていたのが応えた。阪神戦迄は競馬になっていたが、最後の東京戦はメンタル面も崩していた様に見えた。この中間は馬体回復出来ており、改めての期待。

長打ではオーマイダーリン。連闘では有るが、前走が休み明けでしっかり造り込んで有っただけに大きな心配はしなくていいだろう。全て500万では有るが、近5走は全てメンバー中最速の上がりを使っており、中京には持って来いのタイプ。

馬単
2=15 2=9 2=8

サマースプリントシリーズ第6戦 第34回産経賞セントウルステークス(GⅡ)

中京開催ということで、開幕週ながら差し馬を狙いたくなるところだが、敢えてビアンフェの逃げに期待してみたい。2走前の当地戦は57kg、1400mの二重苦で苦しくなったが、悪材料が57kgだけとなった前走京都戦はアッサリ逃げ切って見せた。54kgでスタートさえ決まれば押し切れる。

対抗はダノンスマッシュ。前走東京戦はマイルでハナ切る形だったが、それなりに頑張っていた。前々走東京戦もそうだが、基本的に脚を上手く矯められると強い。1200mとなるのは一般論でいえば歓迎だが、中京1200mで外枠だと外を回される危険が高い。立ち回りには注文が付く。

雨が降ればセイウンコウセイが浮上。GⅠということで斤量に泣く場面が多かったが、57kgならそれなりに力を出せる。勿論、中京も説明不要の巧者。ビアンフェが確実に行ってくれて目標にし易い点も好材料。

中京ならミスターメロディも圏内の1頭。実際のところ1200mは忙しい筈だが、中京なら前半のペースが上がらず、追走に骨を折る様なことはない筈。流れに乗れないと脆く、走ってみないと分からない部分も有るが、ベストの条件で違った答えを。

馬単
11=16 11=6 11=7

第5回紫苑ステークス(GⅢ)

馬場状態微妙だが、開幕週ならソコソコ速いとみてマジックキャッスルに期待。馬体は明らかにスプリンターだが、器用さだけは抜群で、前走東京戦にしても2400mを立ち回りひとつで掲示板を確保した。このレース自体はやたら外枠有利だが、内々うまく立ち回って抜け出したい。

対抗はウインマイティ―。これも2400mは長い印象だったが、早仕掛けさせられた感も有り、前走東京戦は良く踏ん張った3着。馬体の印象を含めて、恐らく本来は小回りのローカル重賞で強いタイプ。パワーが有るので雨も歓迎。中山なら。

パラスアテナも牝馬相手なら何とかしたいところ。前走福島戦は1番人気に推されて4着止まりだったが、時計の掛かってパワーの有る牡馬有利な馬場状態になった面も否めなかった。時計勝負の馬場なら好勝負必至。

夏の上昇馬ではミスニューヨーク。元々これも器用なタイプだが、ここに来て馬体も増えて見た目にパワーアップ。道悪を苦にしないのも強み。3走前の当地戦から登坂力を持っている点も好印象。

馬単
2=17 2=18 2=8