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競馬予想 2017年5回阪神

第34回ホープフルステークス(GⅠ)

GⅠ昇格となって底力勝負となると分が悪い気もするのだが、レースセンスを評価するならタイムフライヤー◎。前走京都戦は外の馬に叩かれるのを嫌って出した分、少し行きたがったが、正攻法で乗られただけに仕方がない面も有るだろう。好位で流れに乗れれば大崩れはしない筈。

ジャンダルムが対抗。前走京都戦はメガリージョンの故障で競馬が壊れてしまった部分も有るのだが、それでも折り合いはしっかり付いてインから突き抜けた。これもセンスを感じさせる馬。ビリーヴの産駒でも、しっかり脚を矯めれば2000mも保ちそう。

ルーカスは評価手控え気味の3番手。前走東京戦はワグネリアンに完敗の形だが、この馬自身まだ馬がしっかりしていない為、機動力に欠いた分の差が出た。その点では中山も歓迎しない。ただ、8月以来の実戦だっただけに叩いての上積みは見込めるだろう。

押さえがトライン。新馬直後の参戦となるが、その京都戦は出脚の速さが目に付いた。明らかにまだ馬は緩い現状だが、それだけに一戦毎の上昇度は大きい筈。単騎にさえ持ち込めば逃げ切り迄。

馬単
7=15 7=10 7=5

第62回有馬記念(GⅠ)

枠順が公開抽選となって数年経つが、やはり絶好枠を引き当てた馬は有利。素直にキタサンブラックを本命に推すのが妥当だろう。幾ら出脚が速いとはいえ、逃げ馬だけに目標にされると辛いところで、今春の大阪杯、天皇賞・春を除いてGⅠを勝つのは一戦置き。前走東京戦で負けた点は良い方に出るだろう。同じく先行タイプのカレンミロティックが大外へ行ってくれたのも好都合で、押し切りに期待。

相手が難しいが、一応シュヴァルグラン。最高に乗られたとはいえ、前走東京戦でキタサンブラックを負かした点は評価する必要は有るだろう。とはいえ、春も含めてグランプリでは完敗の内容が続く。今季は明らかに馬がワンランク上がっているとはいえ、多少トリッキーなコース形態は合っていない気もしないでもない。

何か有った時の一発はクイーンズリングに賭けてみたい。前走京都戦はスローで競馬にならず。これ以外にも今年に入ってチグハグな競馬が続いているが、今なら距離がもっと有った方が良さそう。クルクル内を回れば馬券圏内有って良い。

ヤマカツエースも内枠の利が享受出来る。前走東京戦は大外枠で競馬にならず、今夏の札幌戦で強気に乗って止まった様に、やはりこの馬はインで大事に乗らないとダメ。決して2500mが向いている訳ではないのだが、内で矯めて粘り込みたい。

馬単
2=10 2=3 2=1

第12回阪神カップ(GⅡ)

前走京都戦が好内容だったのがレーヌミノル。勝ったペルシアンナイトはギャンブルに徹したのが奏功した格好だったが、こちらは正攻法で乗られての4着。牡馬相手でも一線級としてやって行けるところを示した。牝馬だけに今季4走目という点が若干引っ掛かるが、1400mでも良績が有り、本命視。

対抗はヒネッてダンスディレクターに期待してみたい。今季2走は案外だったが、春に骨折しており、下見から多少影響を感じさせる様な雰囲気も有った。元々良績は冬場に集中。ジックリ乗り込まれており、本来の力さえ発揮出来れば勝ち負けに持ち込める。

イスラボニータはこれが引退レース。ピークが過ぎた様に感じさせる場面は何度か有ったが、その度に盛り返して息の長い活躍を続けた。前走京都戦は5着だったが、直線入口でウインガニオンと接触する不利が有ってのモノで、力負けではない。改めて有終の美を飾りたい。

4連勝のモズアスコットが押さえ。勢いが付いた時のフランケル産駒らしく、圧倒的決め手で突き抜ける競馬が続いているが、一方で手前が替わらなかったり、競馬が雑なのもフランケル産駒らしさ。この相手でも纏めて面倒を見ても不思議はないが、何処にも居ない危険も。

馬単
5=12 5=2 5=7

第69回朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

距離が延びて歓迎するタイプではないが、マイル戦だけにダノンプレミアムが本命。前走東京戦は出脚でスッと2番手を確保。道中も折り合いが付いて抜け出す脚も抜群に速かった。本気で走れば上がり32秒台も有った程の脚で、今回も好位で流れに乗って抜け出す。

対抗はタワーオブロンドン。これも決め手は世代屈指。小倉、函館の2歳ステークス覇者を負かした点にも好感が持てる。ただ、馬は迫力が有ってもダノンプレミアム以上にスプリント色が強い。1Fでも延長が裏目に出る危険も。

穴はヒシコスマー。2走前の京都戦がサッパリで人気を落としているが、マトモに走っておらず参考外。馬装を工夫して勝った前走が本物の姿だ。中1週となる点がどうかだが、デキさえ維持出来れば好走充分。

押さえがフロンティア。前走京都戦はメガリージョンが故障して手綱を引っ張る場面。見た目にはその後リカバリー出来ていた様に見えたが、追って案外だったのは経験の浅い2歳馬だけに度外視して良いだろう。馬自体は良いだけに巻き返し濃厚。

馬単
1=12 1=7 1=2

第3回ターコイズステークス(GⅢ)

3歳馬がハンデ55kg。このトップハンデは流石に見込まれた気もするのだが、それでもラピッドランの地力が抜けている。前々走阪神戦はハマった感も有ったのだが、前走京都戦は道悪で少し手応えが怪しくなった中で伸びて来た。トリッキーな中山マイル、しかも外枠だけに全幅の信頼という訳には行かないが、予想上は他に相応しい馬が見当たらない。

対抗はエテルナミノル。前走京都戦は外回されて距離も多少長かったが、11着でも勝ったモズカッチャンとは0.7秒差だからこのメンバーに入れば胸を張れる。またしても枠は遠いが、有る程度楽に先行出来る様なら。

内枠を引いてワンブレスアウェイも注目株。前走東京戦は珍しく出遅れたが、本来は好位で流れに乗れる器用さが有るタイプ。ただ、その前走に関してはイレ込んでいた。落ち着いていれば凡走はしない筈だが、再度イレ込む様だと苦しくなる。

穴ならペイシャフェリス。枠が外になってしまったのは痛かったが、それでもこのメンバーなら何とかハナは切れそう。休み明けでも実績を残しており、展開一つ。

馬単
12=11 12=2 12=13

第69回農林水産省賞典阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)

重賞に使って来た中では一番強い競馬を見せたのがラッキーライラック。決め手という点で微妙な面も有るが、外枠から正攻法で勝った点に安定感を感じさせた上に、馬格が有ってパワーは有りそうなのがセールスポイント。あのパフォーマンスさえ発揮出来れば凡走はしない筈。

ロックディスタウンの前走札幌戦は、序盤は頭を上げて引っ掛かりながらも、最後は力でネジ伏せる様な内容。ただ、馬体は雄大だが、未だ馬が緩かったのも確か。あのままなら通用しないが、今回はしっかり乗り込まれている筈で、馬体が締まって来れば突き抜けも。

条件から勝ち上がって来た組ではマウレアが筆頭格。出遅れて馬群へ突っ込んで折り合いを付ける策は悪くなかったものの、向正面でゴチャついて手綱を引っ張る場面。それでも怯まず、直線も内から伸びて来た。着差が僅かだったのは上がりの競馬になっただけで、決め手ではメンバー中No.1。あとは良馬場が希望。

ソシアルクラブも前走京都戦が強かった。出遅れて後方、直線向いても少し捌き損ねた場面も有り、内回りだけに一瞬は絶望的かに思われた程だったが、それでも全身を使ったフォームで一追い毎に伸びて捕まえた。血統馬でも有るが、全身を使ったフォームは本物。抽選を潜り抜けた運も買える。

馬単
11=18 11=4 11=12

第53回中日新聞杯(GⅢ)

近走は毎回GⅠで穴人気になって不発に終わっているミッキーロケット。基本的には非力なタイプで雨も57.5kgも歓迎材料ではないが、このメンバーなら流石に闘って来た相手が違う筈。そろそろ賞金面も加算したいところで必勝態勢で臨む一戦。

対抗は牝馬のマキシマムドパリ。牝馬にしては距離適性が長いのが特徴で、中京2000mにも良績が有る。今年の年明けには稍重で勝っており、この点も安心感は有るが、オープン昇格後は牡馬相手で通用しておらず、55kgが多少見込まれた感は有る。

3番手がマウントロブソン。こちらも前走東京戦で勝った時が重馬場。ミッキーロケットと同斤量というのは見込まれた感も有るのだが、堅実は堅実。折り合いが鍵の馬だが、内枠で脚を矯められるなら。

押さえが逃げるロードヴァンドール。有力どころに差し馬が多く、展開利は有りそう。多少枠は遠いのだが、今年3月の同条件で15番枠から逃げて2着。出脚が決して速くないので、ジワッと行ける方がむしろ競馬はし易そう。

馬単
10=11 10=4 10=12

ジャパン・オータムインターナショナル 第18回チャンピオンズカップ(GⅠ)

毎年何だかんだで追い込み馬が勝っているが、無難なのはやはり先行馬。アウォーディーに期待する。ここ2走は冴えないが、大井との相性の悪さも有るだろう。気性面の問題は有るにせよ、左回りの方が堅実で、UAEでも5着に粘り込んだ実力は今年のメンバーなら一枚上だ。

対抗はケイティブレイブ。今年に入って一線級と闘う様になっても五分の競馬を繰り広げている。前走大井戦にしても、結果は2着でも自分の競馬がちゃんと出来た点は評価したい。コパノリッキーの2番手辺りで競馬出来る様なら展開利も有りそう。

昨年の覇者、サウンドトゥルーが3番手。ダートの追い込みというニッチな馬だが、それでも堅実。ただ、この手の馬が2走続けて勝つというのは中々ないのも確か。3連系の軸としては手頃だが、あくまでその程度の評価に留めたい。

テイエムジンソクも左回りが未経験となる以外は減点材料はない。前走京都戦は正攻法での圧勝だった。2走前の札幌戦は疲れとして片付けて良い筈で、立て直した前走が本来の姿だ。あとは相手関係だが、経験値の問題は有るにせよ、今年のメンバーなら力量そのものは通用する筈。

馬単
11=2 11=14 11=13

第68回チャレンジカップ(GⅢ)

前走京都戦は競馬にならなかったブレスジャーニーだが、骨折明けの今年初戦といえどもむしろ下見の気配は良くなっていた様に見えた。3000mの極悪馬場は流石にキツかったが、12着でも競馬になっていたのはその証明といえる。今回は条件が全て好転。負けられない一戦だ。

対抗はマイネルミラノ。今年に入ってイマイチ精彩を欠くレースが続いているが、見直したいのは前々走中山戦の4着。多少出脚が鈍っているとはいえ、徹底先行なら未だ競馬になるところを示せた。今回は1800mとなるが、先行馬がプリメラアスール程度。プリメラアスールは最近の傾向なら4角手前で止まる筈で、早目に先頭に立って粘り込む。

サトノクロニクルは期待程走れていないが、不器用さが有るのと体力不足がネックになっている。とはいえ、距離短縮とコーナー2回のコース形態は良い方に出る可能性は高い。多少なりとも成長も見込める筈で少なくとも前々走中山戦よりは走れる筈。

押さえがデニムアンドルビー。中々思い通りの条件が整わない中で、前走東京戦は比較的走れる条件だった筈だが、案外の内容。一時の迫力ではなくなっている。ただ、その前走は良馬場といえども多少馬場が荒れていた。開幕週の良馬場で改めて。

馬単
6=9 6=8 6=3