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競馬予想 2009年3回小倉・3回新潟

第29回小倉2歳ステークス(JpnⅢ)

今夏の小倉は、序盤に雨が多く降った影響で馬場悪化が急。それ故か、ローラーで内を固め、時計的には例年より安定していた印象も。持ち時計素直に信頼してサリエルを本命に推す。前走は限定戦未勝利だが、前半3F32.9秒で2番手追走して、スッと抜けてくるのだから文句無し。松永幹夫厩舎、今夏の小倉重賞3連勝へ。

相手も時計からジュエルオブナイル。初戦は外へモタれて全く競馬にならなかったが、2戦目で一変。真っ直ぐ走れる様になって大幅時計短縮。ただこのレース、逃げ切って勝ち上がったパターンは失敗も多いが。

九州産だがこの相手ならパリスドールが3番手。前走は軽自動車とF1マシンの競走。乗り役は抑える競馬がしたかった様だが、ペースが合わず妙に行きたがっていた。初戦の様に、一般馬相手で流れに乗っての競馬に期待。

差し馬ではメイショウウズシオ。オペラハウス産駒だが、素軽さが有って、反応が機敏。要はセンスが良い。あとはイン立ち回る競馬が出来るならば。

馬単
11=13 11=10 11=4

第44回農林水産省賞典札幌2歳ステークス(JpnⅢ)

別路線組が優勢、中でも福島で強い勝ち方見せたロードシップが狙い目。その前走はスタート後手踏みながら、4角マクる脚は余裕タップリ。大楽勝といって良い内容だった。馬振りも中々。

これも別路線組になるが、阪神からの参戦ダノンパッションが相手。直線向いても中々バラけず、苦労も有ったが、前が相手からの伸びは強烈だった。ただ、前半のペースが遅かったとはいえ、かなり行きたがっていた。距離延長は課題に。

もう1頭阪神から面白いのはマイネアロマ。馬振りを何より重視する岡田繁幸氏が探し出したロージズインメイの産駒。成る程トモの張りは2歳牝馬離れしたモノが有る。直線抜け出す脚も俊敏さ感じさせ、抜け切って遊んでいた辺りに大物の片鱗が。

札幌組では当然サンディエゴシチー。前走のオープン戦は、+24kgで成長分だけではなく多少太い嫌いも有ったが、道中引っ掛かる場面有りながら、外回って勝つのだから実力上位。要は折り合いだけ。

馬単
4=13 4=6 4=3

サマー2000シリーズ第5戦第45回農林水産省賞典新潟記念(GⅢ)

高齢馬故、連続好走が難しいという側面は有るが、差しが届く新潟なら素直にダンスアジョイが中心。とにかく、今季はデキが良いというのが最大のセールスポイント。サマー2000シリーズチャンプへ2着がノルマに。

相手はデストラメンテ。前走福島戦は不適の小回りにも関わらず、ソコソコの内容。道中後方に下げざるを得ず、馬場悪い内目を通った割に大きく負けていない。実績有る新潟でハンデ54kgなら当然通用。

エアシェイディはここなら格断然。グランプリ3着馬がローカル重賞に出て来る事自体が稀。何度も述べている様に昨年で本格化。ハンデ58kg自体は妥当で、あとは軽ハンデの馬との決め手勝負になった時に苦しくならなければ。

ホッコーパドゥシャもサマー2000シリーズチャンプが狙える位置。前走小倉戦が56kgの2着だったが、0.5kgの増量で済んだのは恵まれたと見て良い。内容的にもほんのちょっとの綾だけで、勝ちに等しい競馬。あとは運。

馬単
3=12 3=16 3=5

サマー2000シリーズ第4戦第45回札幌記念(GⅡ)

52kgならブエナビスタが一応の中心。今年は3歳馬、特に牝馬のレベルが高いのか、混合戦で大活躍。その上で前走東京戦がケタの違う勝ち振りだった。ただ、ここ2走は4角がロクに回れておらず、内へ突っ込んでモタつく場面。小回り札幌で一瞬のロスが取り溢しに繋がる場面も。

負かすなら内で脚を矯められるヤマニンキングリー。休み明けで状態面怪しいのは確かだが、それでもGⅠ出走の為には賞金面で余裕が無く、最低2着が欲しい。GⅠ,JpnⅠ馬を別にすれば性能上位。出脚でこの枠を生かしたい。

マツリダゴッホが3番手。前走阪神戦に関しては状態面が全てだろう。その状態面が中々万全に戻らないのも確かで、苦しい面も有るのだが、使って良くなるタイプでもなくむしろ休み明けの方が走る。状態面だけではなく、マクる策を他馬に警戒されて苦しくなっていた面も有ったが、これだけ人気が落ちれば。

ミヤビランベリもサマー2000シリーズ連覇へ向けて上位着順が欲しい。見方を変えれば、他の人気馬がここを叩き台にしているのに対し、この馬はこのレースに対して一番気合が入っている。今季はデキに関しても文句無し。前走福島戦辺りは少し太く見せていた位だから、更に良くなりそう。馬場が渋れば更に有利。

道悪ならシャドウゲイトにも当然注目。前走福島戦は4角での不利が痛かった。その前走から、左回りの方が良さそうな印象も有るが、小回りなら右回りも然程苦にならない。毎回述べている様に、競馬の失敗も多い馬。スムーズなら能力は足りる。

馬単
11=3 11=14 11=13 11=7

サマースプリントシリーズ第3戦第44回テレビ西日本賞北九州記念(GⅢ)

中間の降雨で一気に外枠有利に。大外枠を引き、芝に替わってサイキョウワールドの一変に期待。ダートで結果自体は参考外だが、今季デキは決して悪くない。差しも出来る馬だが、ここに来て出脚が安定して来た感。ハンデも実績思えば1kg軽い。

相手はマルカフェニックス。以前にも述べた様に能力だけなら間違い無くコレ。それなりに強い勝ち方をした57kgのGⅡ馬が57.5kgのハンデは恵まれた方だろう。ただ、もっと外枠が欲しかったのと、前走東京戦のデキがサッパリ。2ヶ月で何処迄上向いているかが鍵。

穴人気にはなっているが、ラッキーバニヤンのデキが良い。イレ込んでいたので、その点は注意だが、前走後に小倉へ滞在。この効果は少なくない筈。ハンデ自体は妥当だが、この斤量が道悪で活きる場面も。

コウユーキズナも面白いところ。前走中京戦は内枠に泣いた格好。それでも0.7秒差なら大きく負けている訳ではない。状態面に関しては文句無しだった。少し時計が掛かった方が良いタイプ、前々走の時計は本格化の証明だろう。一発充分。

カノヤザクラは一応の押さえ程度。前走新潟戦は勝つには勝ったが、デキに関してはそこ迄良いとは思えなかった。弱い馬ではないにせよ、外枠でゲート出た利も大きかっただろう。今回はこの内枠、道中もそうだが、下が悪いだけにゲート失敗する確率も高く。

馬単
17=10 17=11 17=16 17=14