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競馬予想 2009年3回京都・2回東京

第4回ヴィクトリアマイル(GⅠ)

ウオッカの昨年のこのレースはデキ自体が案外だった感。今回も遠征帰りで絶好調を期待するのは酷だが、昨年より更に落ちるメンバー構成。今年は馬インフルエンザ騒動からフリーになった点も良い方に働きそう。まあ、ダンスインザムードの例は有るのだが、馬の性能自体は2000mがベスト、気性的問題からマイルがベターな馬。もう一つ言えば、前走ドバイで先行して失敗しており、差しに回った時が危険。

その何かの筆頭格がリトルアマポーラ。マイルは微妙に短い気もするのだが、出脚が来たのが大きい。前走阪神戦は馬場の悪い内目を通らされた分も。下が渋るのも距離適性がマイルより上に有るこの馬にとっては歓迎。

3番手がレジネッタ。デキはそこ迄良いとは思わないのだが、昨秋程は悪くない筈。前走阪神戦は57kg背負った影響も有っただろう。ウオッカと違い文句無くマイルはベスト。マイルがベストというタイプが少なく、一度叩いての上積みにも期待して。

先行馬ではヤマニンメルベイユ。出脚だけならコレが一番速い。前走は弱メンバーながら道悪で58kg背負って粘り込んだのだから立派。休養明け初っ端の中山戦はデキが良い様に見えなかったが、ここに来て上向き。ウオッカが控える競馬に回るなら、展開上も有利に。

馬単
6=13 6=17 6=11

第54回京王杯スプリングカップ(GⅡ)

先週の傾向を見てもイン有利。しかも毎年述べている様に、東京1400m自体がスロー必至で内枠優勢。最内枠引いて好位で流れに乗れるタケミカヅチが当然主軸に。道悪はあまり良くない筈だが、何とか馬場は保ちそう。ラチを頼って走るタイプという意味でも最内枠は絶好。

似た様な事はトウショウカレッジにも言える。左回りの良績を言えばこちらが上。ただ、出遅れたとはいえ、デキが良かった前走中京戦に物足りなさが残った。内枠は良い脚が長く続かないタイプという意味でプラスに出そうだが、東京でこの相手となると疑問も。

スマイルジャックはこの辺りの評価が妥当。前走阪神戦は流石に力の有るところを見せたが、もうスーパーホーネットやカンパニーにも往時の力は無い筈。しかも距離の長短を問わず折り合い面に怪しさが残る。人気薄で複勝押さえる程度の馬、人気背負ってどうか。

リザーブカードも圏内。前走中山戦は承知の通り1頭分しかスペースの無いところを皆で狙って詰まってしまった。出脚が鈍いので位置取り鍵になるが、バラける東京で今度こそ。

馬単
1=2 1=8 1=7

第14回NHKマイルカップ(GⅠ)

広い東京でエンジン全開と見てアイアンルックが中心。前走阪神戦は一瞬モタつく場面が有る等、完成度の低さが目に付いたのは確かだが、少しずつでも一戦毎に改善の兆しは有る。馬力は本物。経験値の低さが裏目に出なければ勝てる筈。

次位はフィフスペトル。前走中山戦は距離を意識して大事に乗り過ぎた。インを突いたら前が詰まってしまったのも不運。マイルなら思い通りに乗れる筈。ただ、良い脚が一瞬しか続かない馬。大外枠でも有り、東京は直線が長過ぎる場面も。

逃げるゲットフルマークスが穴。近走イレ込むのも課題なのだが、それ以前に自分の競馬が出来ていない。最内枠引いて今度こそ一気ハナへ行ける筈。人気馬が追い込みタイプなのは願ったり叶ったり。ホームランも。

牝馬だが、ワンカラットも注目。今年に入って出脚と器用さが来た。前走阪神戦は外へ持ち出すタイミングの差。3着は有った内容だった。前述した様に今年は不器用なタイプが多い。ラインクラフトの競馬なら出番。

馬単
6=18 6=1 6=7

第57回京都新聞杯(GⅡ)

当然ながらこういうレースの場合は新興勢力が勝った方が盛り上がりという点では良い。毎年のパターンで京都初っ端の500万条件組、デルフォイが中心に。その前走は不良馬場で良く分からぬ部分も有るのだが、冬場歩様の硬さが目立った馬がここに来て良化した事だけは確か。前々走阪神戦の内容から、先週の東京戦3着トップカミングとは五分以上の馬。

次位は一応中山戦組。当然着順最上位のベストメンバーが一番手。前崩れの展開では有ったが、勝負どころで行き場を無くして、競馬が後手に回っての結果。内容的にも悪くなかった。その前走時に述べた様に馬が若いのは確かだが、性能は高い。

同じ中山戦組リクエストソングもここなら圏内。その中山戦はベストメンバー同様内で詰まった感は有ったのだが、ただこの馬に関しては何度も述べている様に一線級とは能力差が有る。この相手なら。

逃げるロードロックスターも要注意。まあ、幾ら単騎のスローで逃げられたとはいえ、前走阪神戦あの馬場状態で上がり33.7は中々の数字。逃げなくても競馬は出来る馬だが、ここは楽に先手取れる組み合わせだけに、逃げ切りも充分。

馬単
5=8 5=10 5=6

第139回天皇賞・春(GⅠ)

このレース、以前にも述べた様に低レベルの年は多頭数で高配当続出。今年も除外馬続出で波乱必至だ。波乱期待という前提という本命馬だが、ホクトスルタンが狙い目に。前走中山戦は出脚で負けて無理に先行した結果のオーバーペース。ここもテイエムプリキュアが厄介では有るのだが、同じ轍は踏まず2番手で折り合う策になりそう。メジロアサマ-メジロティターン-メジロマックイーンの父系4世代制覇に期待。

相手がアルナスライン。前走中山戦はそれ程デキが良い様にも見えなかったのだが、内容自体は強かった。阪神戦組との比較でも上の内容だった。元々あと一押しが無いだけの馬で、初めて付けたオーストラリアンブリンカーが利いた可能性も高い。パンパンの良馬場で出来そうなのは当然歓迎。叩いてデキが来れば。

その阪神戦組からはスクリーンヒーローが一番手。3200mは少し長いだろうが、乗り易さが有るのが強み。少なくとも前走は、距離というよりは道悪で59kgが応えた影響の方が大きいだろう。巻き返し充分。

もう1頭阪神戦組で注目がトウカイトリック。何より今季はデキが良い。直線レーサーなのでコーナーでモタついて直線間に合わなくなったが、ジワジワとでも伸びている。京都でGⅠ、厳しい流れになれば違った答えも。

馬単
11=4 11=16 11=8

第16回テレビ東京杯青葉賞(JpnⅡ)

前走阪神戦は出遅れて差し届かなかったアプレザンレーヴだが、勝ったアイアンルックとはほぼ同じ脚を使っており、出遅れが無ければ差の無い競馬だった筈。そのアイアンルックは間違い無くGⅠ級。この相手なら負けられぬ一戦。

相手が毎年注目の山桜賞組ピサノカルティエ。その前走中山戦は、4角から外へ持ち出してアッサリの強い内容だったが、それ以前に目立ったのが直線のモタれ加減。かなり内へ行こうとしていた。東京は2戦共2着だが、真っ直ぐには走っていて左回りの方が良いのは間違い無い。距離延長も当然プラス。

能力的には上位2頭が抜けている様に思うのだが、押さえがマッハヴェロシティ。この馬自身もジリッぽいが、不利も多い。ただ、器用さが有って、強敵相手に闘った経験が豊富。距離延長でその辺りが活きる場面も。

馬単
17=13 17=2

第14回アンタレスステークス(GⅢ)

この中間が土砂降りの雨。時計勝負と見て持ち時計No.1ウォータクティクスの逃げ切りに期待。枠順も手頃だが、何より出脚が速く、しかもこのメンバー構成。楽にハナへ行けて、エスポワールシチーの回避で道中コスられる心配が無い。6連勝濃厚。

相手も持ち時計トップタイになるメイショウトウコン。ヴァーミリアンに不利が有ったとはいえ、先着した阪神戦が秀逸。近況の馬体増加分がそのまま成長分なのだろう。ただ、前走の交流戦が象徴的だった様に、斤量背負ってのマクりは毎回同じ様には決まらない。この点は微妙。

3番手がワンダースピード。直近の同条件重賞勝ち馬という事になるのだが、最内枠で無理矢理好位取ったのが良かった。出脚自体は甘い馬だろう。ただ、枠順的にはウォータクティクスの外で絶好。決め手負けさえ無ければ。

馬単
4=16 4=5

第6回福島牝馬ステークス(GⅢ)

斤量差が激しい。そのシステムが近況重視故、恵まれた実績馬も少なくないのだが、そういう馬が人気背負って飛ぶのが過去の傾向。54kgでリビアーモが中心に。前走中山戦はキストゥヘヴンですら先行策に出て行く程の不公平馬場。出遅れブン回しこの馬とすれば仕方無しだろう。マクりの利く福島なら。

次位はベッラレイア。前述した恵まれた実績馬のクチ。ただ、同じ追い込みでもコーナーリングが微妙に下手で小回り福島は微妙。休み明けも走らないタイプと思え、過信はどうか。

3番手がセラフィックロンプ。これもどちらかといえば広いコース向きの馬だが、掛かり癖が有るのでハイペースは歓迎。前走中京戦は牡馬相手で0.6秒差なら上等。限定戦なら。

馬単
6=3 6=4