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競馬予想 2007年4回阪神・4回中山

スプリンターズステークス(GⅠ)

能力上位馬に状態面不安有る馬が多く、確実にデキが良いという点でアストンマーチャンが中心に。前走小倉戦は一言で片付ければトラックバイアスと展開。気性面の危うさは相変わらず抱えていて、しかも乗り替わり。全幅の信頼という訳にも行かないのだが、消去法でこれ。

対抗がサンアディユ。前走阪神戦は兎に角強かった。その前走は、控える予定がハナ好位からの競馬になったが、折り合い面もあれ位なら許容範囲。ただ、大幅馬体増の後で調整の難しさが出て来た。サマースプリントシリーズを目標とし、あくまでここは余勢を駆っての参戦。この人気もどうか。

地力だけならスズカフェニックス。前走東京戦にしても、前で決まっているだけで悪い内容では無い。しかし、元々がここ目標では無かったのと、馬インフルエンザ禍で調整面に狂いが生じたのが痛い。状態面さえマトモならこのオッズでも勝負だが。

クーヴェルチュールも要注意。前走札幌戦はゲートを出た分も大きかったが、エムオーウイナーに急かされての早仕掛けを凌ぎ切ったのだから悪くない内容。揉まれ弱さが課題だが、この枠ならそれも関係無く、メイショウボーラーが行ってくれての好位なら。

馬単
7=6 7=15 7=14

シリウスステークス(GⅢ)

GⅠ馬アロンダイトの復帰戦。その前走東京戦はシーキングザダイヤ騎乗の武豊騎手曰く「開かない筈のところが開いた」との事で、展開利も相当に大きかったのだが、ただ如何にもメンバーが手薄。それでも59kgは楽では無く、高確率で飛ぶだろうが、一応の中心に。

実質の本命がワンダースピード。ただ、これも前走中京戦はインに居た利が相当有ったのだが、出脚が良いので最内枠を生かしつつ再現も可能。一息入ったが、休養前は抜群のデキを誇った。体重面は未知数だが、精神面でカバー出来る筈。

ヒーローアンセムの一発も怖い。復帰以降、妙にイレ込みが激しいのがどうかだが、実績有る阪神なら違った答えも。前走小倉戦は最内枠にサンライズキングが居て、ハナ切れなかったが、この枠でこの相手なら大丈夫。逃げ粘りに期待。

押さえがドラゴンファイヤー。芝はともかく、ダートでは底を見せていない。ただ、前走のマクりにしても頭数が少ない影響も有っただろう。出脚が無く、この相手で差す競馬となると疑問の余地も。

馬単
12=1 12=5 12=3

神戸新聞杯(JpnⅡ)

前走東京戦で、一敗地に塗れたフサイチホウオーだが、レース前からイレ込みが激しく止むを得ぬ面も。本番ならともかく、ここはトライアルでも有り、差し当たってテンションの心配は不要だろう。春一連の内容から、個々の能力で上は居るが、総合力で最上位。ただ、昨年から述べている様に、抜けた存在では無いのも確か。

相手は一応ヴィクトリー。前走東京戦はゲートで遅れたのが全て。それを思えば良く踏ん張っている方だ。秋緒戦を迎えるに当たり、ゲートに関しては当然それなりの対策を採って来た筈。得体の知れないという点ではフサイチホウオー以上。

妙に人気が無いのがヒラボクロイヤル。前走東京戦は外を回された分だけで、そこ迄差が有る馬とは思えない。まあ、休み明けからガンガン仕上げて来る厩舎では無い分も人気落ちの一端を担っているのだろうが、追い比べならヒケは取らぬ。

アサクサキングスが一応の押さえとなるが、要はハナへ行けるかどうか。出脚に関してはかなり甘い。ヴィクトリーもそうだが、ホクトスルタンが一番出脚が速そうで、ハナは望み辛い。ここで好位からでも結果が出せる様なら先行き一気に明るくなるが...。

馬単
12=9 12=15 12=13

大阪スポーツ杯

混戦だが、現級上位と見てメイショウシャフトが中心に。前走はほぼ勝ちパターンに見えたが、4角からイヤイヤをしていて、不可解な負け方。ただ距離短縮は気性的に良い方に出る筈で、当然外枠もプラス。

相手はアドマイヤキラメキ。一息入ったが、1400mの有る中央場所迄待機した形。ただ、3走前の僅差の内容は悪くなかったせよ、前々走東京戦は不利も有ったが脚も無かった。元々が限定戦で強いタイプでも有り、人気程の評価はどうか。

一発はクイーンオブキネマ。最内枠でも有り、迷わず逃げる手だろう。1200mで逃げられる位だから1400mなら楽に行ける出脚も有る。あとは何処迄後続が楽をさせてくれるか。その意味では武豊騎手はマイナス材料になるのだが...。

馬単
12=9 12=1

エルムステークス(JpnⅢ)

人気には応えられなかったロングプライドの前走大井戦だが、最悪の馬場で行われた割には良く差しているという見方も。先行馬もソコソコ居て、小回り札幌とはいえ中央戦なら格好は付けたい。

相手難解だがドンクールが筆頭格。前走新潟戦は前の止まらぬ馬場で届かなかっただけ。こちらは逆に出脚が有るので手堅い競馬が期待出来る。色々な距離を使われているが、この距離もベスト。

3番手が前述ドンクールを前走新潟で負かしているマコトスパルビエロ。その前走は意外な先行策だったが、歩様がスムーズになって出脚が上向いた分が大きい。この相手ではハナへ行けない可能性も高いのだが、ハナなら逃げ切り迄。

馬単
1=11 1=7

関西テレビ放送賞ローズステークス(JpnⅡ)

ウオッカが本調子で無かったとはいえ、前走阪神戦は完勝だったダイワスカーレット。秋を越えての成長が無いアグネスタキオン産駒だが、春の貯金と先行の利を生かして。

相手は夏を越えて強くなるナリタトップロード産駒ベッラレイア。追い込み馬特有の頼りなさはどうしても付いて回るのだが、前走東京戦で前に行く脚を見せ、結果的に奇襲食らったにせよ、最後迄堪えたのは評価出来る。トライアルで前走の様な事が出来ないだけに展開面課題だが、成長度で。

一発はハロースピード。今春は馬体細化に悩まされ、満足に攻め馬出来ぬまま競馬を迎える最悪のパターン。追い込み一手でも、追っての脚は中々のモノが有り、追い比べならヒケは取らないだろう。休養を挟み、外厩でしっかり造って来た今回こそは違った結果を期待。

馬単
5=1 5=4

セプテンバーステークス

内枠圧倒的有利が中山の傾向。前走小倉でも期待したベリーベリナイスの再度の期待を。その前走は本来なら先行策の予定だった筈だが、出遅れて途中から無理に行く最悪の形。デキ自体は馬体増が示す通り良くなっていてゲート五分なら今度こそ。

相手は格上ドラゴンウェルズ。一連の実績通りこの相手なら力量断然の感。前走阪神戦でも行きたがっていた位で1200m自体は問題無いと思うが、この枠で折り合い気にして変に位置取りが後方になる様だと...。

枠番有利という点ではクリノワールドも注意が必要。ただ、出脚がイマイチ甘く、2枠2頭が結構速くこれらとの兼ね合いが課題。好位で流れに乗れれば当然アッサリも有るが。

馬単
3=11 3=1

サマースプリントシリーズセントウルステークス(GⅡ)

今春の中京戦を使えなかったキンシャサノキセキが遂にスプリント戦に登場だ。フサイチリシャールの出脚が鬱陶しいのは確かだが、スズカフェニックスさえ居なければ性能が違う。勝って主役へ名乗りを上げる。

アイルラヴァゲインも気合の入る一戦。前走新潟戦は馬場と展開で力を出し切っておらず仕切り直しとなる。ただ、前々走中山戦は枠の利も相当。強い時は確かに強いのだが、意外な甘さが有って。

巻き返したいという意味ではメイショウトッパーも同様。前走小倉戦は何も出来ずに終わったが、荒れ馬場の最内枠が大きく響いた。まだオープンで通用といえる性能を示して居らずここは試金石的側面も有るのだが、前走の敗戦で大きく人気を落としそうなのはプラス。

押さえがアグネスラズベリ。サマースプリントシリーズとの絡みで人気になりそうなのは悪材料となるが、フサイチリシャールの出脚に乗れるの好都合。まあ、そのサマースプリントシリーズ戦線はメンバー低調で、ここへ入ると厳しい感は有るのだが、その中でも前走札幌戦は地力を示していて、警戒は必要。

馬単
11=6 11=14 11=16

朝日チャレンジカップ(GⅢ)

先行馬不在。折り合い面課題だが逆に作戦が明快になると見てタマモサポートの逃げに期待。準オープンとはいえ、前走は新潟コースであれだけ行きたがたりながら最後突き放す強い内容。直線の坂も、昨年春の中山で克服済。

相手はブライトトゥモロー。一瞬の決め手に欠く嫌い有って、どちらかといえば長い直線が合う馬。内回りは課題になるが、ここは如何にもメンバーが軽い。その意味で内枠も微妙なところでは有るのだが、開幕週だけに外を回らされるよりは良い筈。

押さえがインティライミ。一時はデキが無く、苦しい競馬が続いていたが、近走は多少なりとも持ち直して来た様子。当然実績は最上位。ただ、ラッパ吹きの陣営が吹き過ぎのは却って不安材料。

馬単
2=1 2=7