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競馬予想 2007年2回京都・1回東京

フェブラリーステークス(GⅠ)

この乗り役は多頭数の捌きが下手という印象も有るのだが、一応の中心はブルーコンコルド。前走大井戦はたまたまハイペースで馬群がバラけたが、前々走にしても前が詰まった分の負け。それでもダートは格よりデキ。人気で妙味は無いが、乗り役以外に死角が無いのも確か。

相手はメイショウトウコン。前走京都戦はダートの良馬場で35.1秒の上がり。あれは並の馬では出来ない芸当。ただ、その前走は2番枠にも関わらず、最初から外を回していて、恐らくは揉まれた時に不安が有るのだろう。東京マイルのこの枠をどう捌くかが課題。

もう一頭ビッググラスも前走内容が光った。下見の気配はパッとしなかったのだが、追い比べでリミットレスビットやシーキングザベストを競り落とした。時計が無いので、当日の天気がネックになるが、差し馬の展開なら台頭充分。

巻き返したい組ではフィールドルージュに注目。前走京都戦は出脚の無さから競馬が後手に回り、挙句勝負どころでメイショウトウコンに蓋をされて苦しくなった形。全く力を出していない。多少デキが落ちて来たのがどうかだが、東京マイルなら。

馬単
7=6 7=15 7=8

京都記念(GⅡ)

先行馬不在。アマノブレイブリー,マイソールサウンド辺りが行きそうだが、何れにしても前有利になりそう。馬券の常識としては狙い目では無いのだが、展開はポップロックに味方すると見てこれが中心。ただ、前走中山戦は恵まれに恵まれていた。距離も些か短い嫌い。

相手はアドマイヤムーン。前走香港戦が光ると言えばそうだが、奇襲が当たった面も。とはいえこの相手なら前々走東京戦だけ走れば勝てる算段だが、問題は59kg。展開が無いだけに余計に厳しい。ポップロックとは反対に距離も1F長くて。

逆に距離が合うのはスウィフトカレント。昨夏からずっと使い詰めで、晩秋の頃にはデキ落ち加減だったが、ここは立て直しての一戦。繰り返しになるが、距離が良い。斤量も有利。

配当的妙味はトウショウナイト。これも距離が合う一頭。昨季から好調をキープ。前走中山戦にしても、ディープインパクトを別にすれば、内ラチ沿いに居た馬が掲示板に載っていて、枠なりに外を回ったこの馬にはキツい流れになった。この斤量でも有り、一発充分。

馬単
3=9 3=4 3=7

きさらぎ賞(JpnⅢ)

ナムラマースはとにかくエンジンの掛かりが悪く、前走阪神戦の様に不利が有ると挽回出来ない。1F短縮となるが、京都1800mの方がユッタリ行ける分、良いだろう。札幌戦時から強調している様に、トビが本物。意地を見せたい一戦。

相手は当然オーシャンエイプス。前走は圧勝なのだが、相手関係も有りそうなムードも。馬体も確かに良いが、マヤノトップガン産駒は元々が良く見せる傾向。勝たれたら仕方が無いが、人気程の評価はどうか。

この一騎打ちが濃厚だが、一応の押さえがアサクサキングス。追っての味がそれ程では無く、追い出してモタついている間にフサイチホウオーに交わされて例の不利。脚が有れば、最初から不利を食らう位置に居なかった。そういう意味では前走阪神戦の内容には不満有るのだが、ここは2強を別にすればメンバーが楽。どちらかが失敗するようなら一角崩し。

馬単
3=6 3=7

すばるステークス

1400mがベスト。ワイルドワンダーが狙い目。馬格が無くて、パワー勝負では分が悪く、この中間の降雨は願ったり叶ったり。先々週の東京戦を除外されている上、下見から気配を出す馬で、休み明けでも走れる筈。勝って連闘でGⅠも視野に。

相手は昨年3着のテイエムアクション。骨折も有ったが、休み明け初っ端からデキは良かった。その初っ端の中京戦は、芝の分というよりは先行した分止まっただけで、差しが本職。この枠が却って中途半端な競馬になりそうなのがどうかだが、捌ける様なら。

サカラートもこれ以上評価を下げ辛い。ただ、前走引っ掛かって外を回された分は有るのだが、デキそのものも案外。その意味で、距離短縮は良いと思うのだが、過信はどうか。

トウショウギアもソロソロの感。前走東京戦は一枚重かった割に最後迄競馬を投げていなかった。最内枠でスタート平凡だったのを無理矢理行ったのも応えている。この外枠で前半無理せず行ける様なら。

馬単
14=10 14=12 14=15

シルクロードステークス(GⅢ)

センター枠に先行馬が揃った。これらを見て行けるコスモシンドラーが絶好の狙い目。前走は伸び切れなかったが、あくまで距離と展開の分だろう。馬体は絞れるに越した事は無いが、デキに関しては依然良い状態を維持。

逆に先行馬の中では一番内枠を引いたサチノスイーティが相手。前走中山はダート戦でパワー差が出た嫌いも有ったが、それでも目下の状態面の良さは本物。その前走が控えただけに、枠なりに行かせる展開にならなかった時がどうかだが、一応はハナと見て。

昨年の覇者タマモホットプレイは単穴止まりに。前走時に期待して、それに応えてくれたのは確かだが、内を突く利が有ったのも確か。その前走を思うと、相手も強くなっていて、この内枠で再現は一応警戒するが、過大評価もどうか。

馬単
14=2 14=4

小倉大賞典(JpnⅢ)

内々立ち回れる絶好枠を引いたエイシンドーバーがこのハンデでも中心。休養明け初っ端の阪神戦程のデキを感じなかった前走京都戦だが、それでも一応は悪くないライン。出脚が有ってそれを活かせる起用さも有る。蛯名騎手のJRA10場重賞制覇が話題だが、案外有望。

相手はこの枠で逃げる手に出そうなスズノマーチ。とにかく決め手不足がネックの馬だが、小回りの小倉で単騎なら侮れない存在。ここは先行馬が不在で、前半無理せずに運べそう。今の馬場で差し決まらない様なら。

マルカシェンクも力量上位。前走京都戦は直線だけの競馬で4着も、逆に案外の内容に思えたが、マイルだと出脚の無さが響いている側面も。小回りとはいえ、1800mでこの相手ならもう少し出脚も差は無い筈で、展開向けば台頭充分。

前走中山戦は道悪に泣いたワンモアチャッターも良馬場で巻き返したい。その前走は半ば苦し紛れにハナへ行ったが、案の定競馬にならなかった。先行有利になりそうなのがどうかだが、得意の平坦小回りで。

グロリアスウィークも道悪が合わないタイプで、前走中山戦は度外視出来る。しかもトモの甘い馬で、平坦に替わるのは尚の事良いだろう。この枠で内々立ち回れる様なら。

馬単
5=3 5=11 5=10 5=2

京都牝馬ステークス(GⅢ)

香港戦はイレ込んだディアデラノビアだが、ホームグラウンドなら話は別だろう。ただ、前々走で既に毛ヅヤが落ち加減。結構厳しい競馬が続いていただけに、状態面が良いとは思えない。性能の割に斤量が恵まれ、中心にせざるを得ないが、他馬が付け入る隙は有る。

一昨年に期待したウイングレットが相手。こちらは前開催のセオリー通りに出脚で先行出来る馬。しかも、デキに関しても昨季から抜群に良い。その割にコスモマーベラスにやられる等、イマイチ情けないが、コスモマーベラスが充実しているのも確か。ディアデラノビアが間違う様な事が有れば。

3番手がソリッドプラチナム。これもコスモマーベラスにやられた馬という事になるのだが、ただ前走中京戦は小回り意識して付いて行ったのが裏目に出た気も。本質は瞬発力の馬だろう。京都の外回りなら違った答えを期待して。

大穴はスマイルフォライフ。ゲートと折り合いは課題だが、3歳時からオープン級の素質を見せていた馬。欲言えばもう少し歩様に伸びがという事になるのだが、デキも良い。折り合い面を距離短縮でカバー出来るばら単迄。

馬単
4=13 4=14 4=1

東京新聞杯(GⅢ)

Dコース使用。内枠の先行馬が怖いが、一応の中心はスズカフェニックス。前走京都戦は、道悪とスローの分。内枠も良くなかっただろう。良馬場なら前々走不利が有りながらの3着を見直す手だ。

相手はエアシェイディ。スズカフェニックスに不利が有ったとはいえ、前々走で現実として負かしている。追ってイマイチ頼りない分、対抗に回したが、以前よりも安定して走れる様になっていて、何より先行の利は大きい。当然逆転含み。

面白いのはサンバレンティン。復帰以降、そこ迄デキが良いとは思わないのだが、実戦に行けば悪くない内容。前走阪神戦は、前が壁になる不利が全て。ただ、出脚が甘いので、何処迄前に行けるか。

4番手が俄かに話題の馬となったブラックバースピン。コマーシャルになる位に見栄えは良い馬だが、テンション高くて折り合いは課題になる。ただ、前走中京戦は直線半ばで挟まる不利が有りながら、終い迄諦めずに伸びていた。折り合えば纏めて面倒見るシーンも。

馬単
12=4 12=9 12=10