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競馬予想 2006年2回京都・1回東京

フェブラリーステークス(GⅠ)

昨年の最優秀ダート馬カネヒキリの不安は芝がスタート地点という事と、雪の影響で中間の調整過程がスムーズでは無く重目が懸念されるという2点。前者は、この外枠が有り難い話で、出負けしても挽回し易いのと同時に外枠の方が芝の状態が良いという点も長所。後者も、土曜日直前に15-15以上をやられると良くないが、それが無い以上一応不安無しと見たい。

相手は昨年2着のシーキングザダイヤ。キングカメハメハに完膚無き迄に叩きのめされていた頃は、線の細い馬で、それ故1走毎の消耗度が大きく、昨年でも、昨年のこのレースの後の、高知戦と海外の新嘉坡戦はデキがイマイチだったのだが、昨秋からはデキが安定。そうはいっても6走目。ソロソロという怖さは常に付き纏うが、競馬に行って自在性が有るのも長所。

3番手はヒネッてユートピア。昨年迄だったら内枠引いた段階で評価手控えるところだが、相当攻め馬工夫したらしい昨秋の名古屋戦がサプライズ。左回りがベスト。昨秋の東京戦は安藤騎手に言わせると同じ左回りでも行き振りが良過ぎたそうで、マイルもベスト。先行馬多過ぎる上、自在タイプが多く、意外にスローという展開も有り得るだけに、好位のインで折り合う競馬を。

サンライズバッカスは前走前が詰まり通しで全く競馬にならず。変わらず馬は充実していて、あくまで不利に泣いただけ。2100mは追ってからが甘く、この印象が前走不利が有ったにも関わらず人気を落としている原因だろうが、距離に壁が有るのは間違い無く、マイルなら違った答えも出せるだろう。常識的には不利な大外枠も、カネヒキリマークで乗れるなら。

ヴァーミリアンが5番手評価。前走の京都戦はイン逃げ競艇を思わせる競馬だったが、それを読み切った武豊騎手の好判断を、落鉄,馬体増,ゲートの甘さで全部潰してしまう形。枠順も有っただけにこれは仕方が無かっただろう。今回、絞れて来るのが大前提となるが、これもシーキングザダイヤ同様自在に競馬出来るタイプなのは良い。

一応の押さえがタイキエニグマ。前走は後方から長く良い脚を使って追い込む好内容。休養前は中山1800mで先行して甘いレースが続いていたが、今季は休み明けから見違える様な動きだ。内枠で競馬がし辛いのと、ユートピアの項で前述した様に先行馬が多過ぎて、逆にスローが怖いのだが、芦毛でもピカピカの毛ヅヤを見ると飛び付きたくなる。

馬単
14=8 14=3 14=16 14=8 14=2

農林水産省賞典京都記念(GⅡ)

上位馬それ程差は無い筈だが、だからこそ斤量差を買ってシックスセンスが中心。前走の香港戦、それ迄の一連の競馬から一線級とは差が有るのだろうが、先述した様にここならの感。中間の雨で時計が掛かるのも斤量差が有利に働きそう。

相手は一応デルタブルース。勿論斤量気にはなるが、賞金別定でGⅠ馬が58kgで競馬出来ると思えばそれはそれで有利な話。距離が短い分、対抗に評価は落としたが、絞れさえすれば単迄。

当然昨年2着トウショウナイトも連争い。今春の中山戦で良馬場にもメドを立てたが、これもこの中間の降雨は有り難かったクチ。昨年よりメンバー強化されているのは否定出来ないが、57kgなら。

一応の押さえがサクラセンチュリー。この馬、意外にカンカン泣きする傾向。休み明けも不利だが、58kgが一番痛い。ただ、京都も実績有るコースだし、性能そのものは上位。走られて不思議は無いが。

馬単
1=3 1=2 1=6

きさらぎ賞(GⅢ)

今開催は珍しく先行馬不利の馬場状態だが、意外に狙いはマイネルスケルツィ。前走の阪神戦は雪の影響で輸送に時間が掛かり、競馬にならなかった。ハナに行けないと気負うタイプで、それも応えただろう。今回は行き切れそうなメンバーだし、マチカネゲンジとの一騎打ちになった未勝利戦は伝説の域。デキさえ有れば何とか。

次位接戦だが、この相手なら一応メイショウサムソン。フサイチリシャールの2着がクローズアップされ過ぎていて、過大評価の嫌いは有るのだが、それでも前走の中京戦は圧勝。馬も良いだけに。

3番手がドリームパスポート。これもフサイチリシャールの2着が有る馬だが、未勝利時代に0.1秒差の競馬が有り、数字だけならこちらが上位。イレ込む気性で、ゲートとレース間隔が開いたのがどうかだが、性能は互角以上。

一発はタニノベリーニ。まだ緩いところは有るのだが、馬体だけならGⅠ級。デビュー以来不利を食らう競馬が多く、前走に至っては他馬と離して乗られていた程が、それでも危なげなかったし、周囲に気を遣いながら走る癖が直れば相当なところ迄行けるだろう。それだけに距離短縮が良さそうでは無いのだが、競馬振りには注目。

馬単
4=7 4=1 4=10

すばるステークス

前走の東京戦でも期待したマイティスプリングに再度期待。前走は馬体が絞れなかったのが応えたが、中1週で長距離輸送が有る今回はプラス体重という事は無いだろう。直線手前を替えないのが気にはなるのだが、1400mでこの相手なら。

相手はエイシンハンプトン。重賞ではニホンピロサートの2着も有って、実力はここなら上位。前走の京都戦は芝でしかも競馬が成立しない程の馬場状態だっただけに、仮令4着でも評価出来ないのだが、下見の気配は良かった。絞れる事が条件だが、得意のダート1400mで当然前進。

展開面どうかだが、シルヴァーゼットも当然圏内。前走の東京戦は重賞だったが、前崩れの展開を渋太く粘る形。5着でも悲観迄は行かない内容。マイティスプリングが早目に来る展開が予想され、キツい競馬は強いられそうだが、前走だけ走れば差は無い。

馬単
10=11 10=8

シルクロードステークス(GⅢ)

昨日メインを勝ったコスモシンドラーは馬場の9分どころから抜けて来た。メンバーだけなら先行有利なのだろうが、差し馬と有利と見て、タマモホットプレイが中心。前走は当然参考外。元々が非力なタイプでカンカン泣きするだけに、56kgで競馬出来るのも良い。

相手はキーンランドスワン。前走の中京戦は何故か動けなかったが、左回りは手前を替えるのが雑で、GⅠ2着の実績程は向いていない可能性も。元々冬場は良くない馬だったが、今季はデキが有る。右回りで今度こそ。

前述した様に、先行馬狙い辛いが、一応ギャラントアローが3番手評価。荒れ馬場は得意な方だし、前走より1kg減も良い。近走出脚が上向いていて、そんなに気にならないとはいえ、ディープサマーを直ぐ外に置く枠も良い。本当にあとは馬場だけ。

カネツテンビーのハンデが軽い。前走の中京戦はGⅡで55kg背負って2着なのに、何故か53kgで出られてしまう。その前走は上手くハマッた印象も有るだけに、全幅の信頼は禁物だが、再度平坦で競馬出来るのは良い。

馬単
11=6 11=4 11=9

小倉大賞典(GⅢ)

ビッグプラネットの出脚ならメジロマイヤーで楽逃げ持ち込めると見て、狙いはこれ。ここ数年、ハンデの作成方法が近走重視になり、どうしてもロートル馬に甘くなりがちで、ハンデも恵まれた。前走の阪神戦の気配も悪くなかっただけに、流れ一つ。

相手は昨年の覇者メイショウカイドウ。昨夏に58kgをこなし、馬格も有るだけに、カンカン泣きはしない筈。ただ、今年は昨年と違って休み明け。前走の東京戦はかなりデキ良かったが、小回りで色々飛び道具も多いだけに、常識的には狙い立ち辛い。

一発はサンライズジェガー。下見は明らかにダメといえる域だが、前走の中山戦で掛かっていたのが、気持ちが無いのか、ヤル気が戻って来たのか、何れにせよ変化の兆候が出て来た。距離短縮は、常識的には悪材料だが、気持ちの問題が有るなら、小回りのペースが逆に良い方向に出ないか。

エイシンドーバーは前走の京都戦が勿体無い競馬。直線向いて手前を替えず、外へヨレて降着。コース実績は下級条件だけに鵜呑みに出来ないが、その点に於いては直線が短くなる小倉は良い方に出るだろう。目下デキも良い。

意外にトップガンジョーが侮れない。前走の中京戦は好実績の左回りにも関わらずコーナリングが怪しかった。能力はハンデ54kgでも有り、遜色無いのは言う迄も無い話。右回りに替わって前進を期待。

馬単
4=2 4=12 4=14 4=10

京都牝馬ステークス(GⅢ)

京都向きの瞬発力の有る馬へ行きたくなるのだが、揃って内枠を引いてしまい、ちょっと危険なのは確か。そこで狙いはヤマニンシュクル。前走の阪神戦が意外に動けなかったが、長期休養明けの2走ボケも有っただろう。マイルが良いとは思えないが、GⅠ一連での実績に期待して。

相手はディアデラノビア。期待した前走はデキが無かったが、角井厩舎は毎回そうなので、叩いた今回はもう少しマシな状態で出て来れるだろう。内枠引いて外差し有利の馬場状態がどうかだが、この馬も実績は上位。

実績では見劣るが、デキならチアフルスマイル。前走は直線半ばでエイシンドーバーに前をカットされる不利。あれが無ければ3着は有った筈だ。2走前に阪神で負けたのも逆に言えば京都向きの証明。ただ、これも内枠を捌かねばならないのが辛い。

レクレドールも面白い。前走の阪神戦は勝ったアドマイヤグルーヴを意識し過ぎて早目の競馬。何度も述べている様に勝てる展開の幅が狭く、その分でマイネサマンサに差された。ただ、近走はゲートと出脚が良化。以前程の狭さでは無くなりつつ有るし、ここは外枠で流れに乗り易いのも良い。

馬単
10=6 10=4 10=14

東京新聞杯(GⅢ)

有力どころそれぞれに泣き所が有るが、狙いはキングストレイル。前走の中山戦は、行きたがっていたし、一枚重かったのも応えた。今回、距離短縮で内枠。2歳時の内容から左回りは手前の替え方が雑だが、3走前の東京で超の付くスローだったとはいえ上がり3F32.7秒。1年以上経っただけに違う答えを期待。

相手はアルビレオ。前走の京都戦は、上手くインを立ち回った利も有ったとはいえ、外枠から無理やり潜り込んだ訳で、スローを後方から差して来たのだから内容は悪くない。ただ、その前走、歩様が硬くデキがイマイチに見えたのがどうしても引っ掛かる。

力量だけならウインラディウスが最上位。前走の中京戦は、4角捌き損なったし、直線で他馬と接触するアクシデントも。59kgは開幕週の馬場で他馬との比較上不利だが、前述した様に力量が力量。それよりも、気持ちの続かない馬だけに、前走が1200mからの距離延長が課題。

昨年2着キネティクスも侮れない。出して行ったのが良くなかったのかも知れないが、前走の京都戦は不利を食らう前に脚が無かった。ただ、デキ自体は前走でも相当高い水準で、これで走れないのは不思議な程。今回、外枠で脚が矯めらない危険も有るが、デキの無いオレハマッテルゼを買う位なら。

馬単
6=1 6=12 6=15