Sakura Archives

競馬予想 2004年4回阪神・4回中山

日本中央競馬会創立50周年記念 スプリンターズステークス(GⅠ)

迷いに迷ったが、昨年の覇者デュランダルの連覇と見た。故障しての休み明け、本質がマイルで今年はスローが望めないメンバー構成、ネガティヴファクターを挙げればキリは無いのだが、全てを能力で克服出来ると判断。開幕以来前が止まらなかった中山コースも、今週は微妙に変化し、この馬場の後押しが最後の最後で。

当然サニングデールが相手。能力はともかく、こちらは1200mでこその馬で、その点でデュランダルよりヤル気は上だろう。ただ、最後方からのデュランダルとは違って内枠は多少懸念材料。カルストンライトオのハイペースに乗って何処迄。

馬場が変化したとは述べたが、カルストンライトオにもマークが必要。昨年は中途半端な競馬になった苦い経験が有るだけに、今年はこの枠でも有り何が何でもの構えだろう。35秒台でしか上がれない馬とはいえ、楽に行かれると流石に怖さが有る。

一応シーイズトウショウまでが連争い圏内。キーランドスワンとは違って坂をこなせるのが強みで、魔の13番枠とはいえ、外枠も競馬し易い筈。ただ、どちらかといえば滞在競馬向きで、評判の良くない中山の滞在馬房だけにイレ込まねば。

馬単
1=3 1-5 1-13 3-5 3-13

農林水産省賞典 札幌2歳ステークス(GⅢ)

普段の年ならオープン使って来た組を重視をするところだが、今年は様相が一変。中でもダンツキッチョウの素質が最上位と見た。初戦はフワフワだったが、叩いた2走目は一変の内容。能力は有る筈。

相手はダンツキッチョウを負かしたコマノハイ。デビュー戦の前走は出遅れてこれも道中フワフワだったが、それを一番外へ回して差し切り勝ち。ダンツキッチョウの良化度が凄かっただけに、◎は譲ったが、使った効果で一変出来るなら逆転も。

見直したいのはグランプリペガサス。函館2歳ステークスは馬場が悪かった上、内枠で窮屈な競馬を強いられ、これは参考外。力関係は別にして、胴長に見せるサンデーサイレンス産駒、距離が延びて良い方に出る筈で、最内枠をこなせる様なら。

馬単
3=12 3=1 12=1

神戸新聞杯(GⅡ)

史上最強のダービー馬キングカメハメハがここから始動。この馬には最早賛辞の言葉見当たらない程で、全てが素晴らしい。素直に圧勝を期待。

相手もハーツクライで一騎打ちムード。ダービーは最後方からの決め打ちがハマッただけに、額面通りの評価は出来ないのだが、同じ策を採った組では最先着。力量的にはここなら堂々2番手と見て。

馬単
7-8

オークランドレーシングクラブトロフィー

1000万上がりの馬が多く、力関係が解り辛いが、前走阪神1800mを勝って来たセノエダイナを中心視。先行馬少ないメンバーで、前有利な流れ望めそう。2番手から前走の再現狙って。

相手に逃げ馬ラヴァーズレーン。目下1000万3連勝中で、前述した様にここも単騎濃厚。ただ、武豊騎手だけに、逃げる事が却って不利になる危険が有るのと、阪神実績が無いのは気掛かり。

格だけならジェイケイガナバーが上位。前々走は4角で不利が有ったし、前走はこのクラスで3着の実績。ただ、阪神初コースになるのと、前走の相手が弱過ぎた印象。この相手ならという気もしないでもないが、このクラス上位の存在とは思えず。

馬単
5=1 5=3 1=3

大阪スポーツ杯

札幌記念4着モノポールが人気に推されているが、これで仕方が無い印象。前とは差が有ったとはいえ、その前に居た組は文字通りのGⅡクラス。GⅢクラスのマイネルアムンゼンには先着して且つ額面通りの能力を感じさせる内容。唯一課題は、坂の有るコースだが、58kgでも恵まれたハンデで。

相手にツルマルヨカニセ。距離短縮を案ずる向きも有るが、どちらかといえば同じパッケージのツルマルボーイを髣髴とさせるトモの甘いタイプ、という事は坂と58kgが課題なのだが、距離短縮に関してはむしろ良い方に出ると見たい。休み明けの前走もそれなりに出来ていただけに反動も無いだろうが、GⅡ4着馬と同斤量は見込まれ過ぎ。

配当的妙味はエリモマキシム。ツルマルヨカニセとは対照的に、この馬は距離短縮が良い方に出ないタイプだが、ただディスタンス戦はイマイチ乗り辛そうな印象。それだけにスローの阪神なら突っ込んで来れる余地は残されている筈。決め手勝負の流れなら出番有りそうだし、武豊騎手が逃げそうで昨日の同様直線一気のシーンも。

馬単
4-6 4=5

関西テレビ放送賞 ローズステークス(GⅡ)

全く人気が無いのが不思議で仕方が無いが、ここはマルカフローリアンで勝負。春はクラシックへの権利取りで押せ押せで使ってしまって馬体細化。それでいてオークス6着なのだから見た目通りの能力は有る筈。立て直した今回は改めて権利取りという事になるが、当然態勢は万全。今後この馬がこんな配当付く事が無い。

相手は切れるスイープトウショウ。エンドスイープが日本へ輸入されてのファーストクロップとなるこの世代だが、輸入される前とは一味違う馬が多い。それまでは短距離志向の馬ばかりだったが、オークスの東京2400mで追い込んだ内容には能力を感じさせられた。前の止まらない馬場状態は鍵だが、力で台頭するシーンも。

オークス馬ダイワエルシエーロも圏内。オークスは奇襲がハマッただけという印象だが、人気過剰とはいえ、クイーンカップの内容が良かったし、全く通用しないとは思えない。キングカメハメハとの豪華な併せ馬が新聞紙上を賑わしていたが、松田国英厩舎独特の馬振りも更に磨きが掛かった印象で。

馬単
2=4 2=10

ペルセウスステークス

1800mは長い印象も有るのだが、何故か好実績のカイトヒルウインドを中心視。前走は多少状態に怪しいところが有ったが、ここは叩いて上昇ムード。56kgなら何とか出来る筈。

相手は実績最上位プリサイスマシーン。57.5kgも同条件マーチステークスでソコソコの内容。あと一息入っての状態面だが、アタゴタイショウをアオッた攻め馬気配見る限りでは悪く無さそうで。

この一騎打ちと見たが、大穴でオルレアンを押さえておきたい。前走は勝ち馬のトーセンブライトから1.1秒チギられたが、スロー過ぎてトーセンブライトが待ち切れなくなった形。ここはプリサイスマシーンさえ控えてくれれば望み通りの単騎で、49kgなら一発有って良い。

馬単
2=1 2=7 1=7

セントウルステークス(GⅢ)

有力馬それぞれに致命傷になり得るネガティヴファクターが有り、結構難解なのだが、一応の中心はゴールデンキャスト。一番の魅力は斤量と阪神コースで、根拠はこれだけだが、アクシデントの前走はともかく、前々走が案外な内容。肝心の能力が足らないケースも。

相手にGⅠ馬サニングデール。意外に気付かれていないが、開幕週はオール連対で、昨年の阪急杯でショウナンカンプの2着以外あとは全勝。今回は59kgが鍵で、馬格が無いだけに致命傷になる危険も有るのだが、ここはメンバー恵まれた印象。

一応キーンランドスワンも圏内。ただ、承知の通り、阪神というか坂の有るコースはサッパリ。今年の阪急杯5着で、この相手ならこれ以上評価を落とし辛いのだが、配当的妙味は薄い。

ドリームカムカムはスプリントへ転向して成績が安定。取消明けで、仕上げに失敗した前走は参考外で、今回は工事中の美浦坂路を見捨て、栗東へ入厩しての調整。これで当日輸送になる分がどうかだが、下見で落ち着いているなら。

馬単
12=5 12=8 12=3 5=8 5=3 8=3

朝日チャレンジカップ(GⅢ)

毎回開幕週の馬場状態には悩まされるが、小倉や京都とは違って、阪神は比較的先行馬有利に終始する傾向。それだけにメジロマントルの逃げ切りが狙い目だ。相手の弱かった前走の新潟戦はともかく、カゼニフカレテの早仕掛けを最後まで堪えた福島戦が秀逸な内容。一気の相手強化でも。

ウワサのオペラシチーが相手。デビューから3戦全て外を回る豪快な勝ち振りだが、豪快な割に着差は僅か。佐々木晶三師曰く「マクる競馬には拘らない」との事だが、いきなりオープンでそれが出来る程甘くは無いだろう。52kgだけに、瞬発力に託して台頭するシーンも有り得るが、常識的には狙い辛い。

皐月賞馬ノーリーズンは1年半振りの実戦。それだけに、この馬も狙い辛いのだが、休養前は不得意なディスタンス戦が多かったし、ここはあまりにメンバーが軽い印象。 タイムパラドックスに代表される様に、安藤騎手はブライアンズタイム産駒を動かすのが上手く。

史上最高レベルで施行されたダービー5着馬スズカマンボも圏内。ただ、レースレベルは高かったとはいえ、この馬は後方に構えて漁夫の利を得ただけの競馬。53kgならとも思うが...。

大穴にヴィータローザを。3歳馬が軽いだけに、58kgは些か厳しい印象も有るが、休養前の前走にしてもスローを追い込んでマイネルアムンゼンから0.3秒差。今回、久々の良馬場で、得意の阪神コース。この相手なら力量足りる筈で。

馬単
3=4 3=10 3=11 3=7