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競馬回顧 2022年2回阪神

第165回天皇賞・春(GⅠ)

タイトルホルダー

前肢にバンテージ。1回使って、前走中山戦を考えれば大分マシになった。落ち着きが有って、歩様も幾らかマシに。ゲートは決めたが、出脚は速い方ではなく、押して押してハナへ。ただ、あの勢いで押して行かれると、他馬としても競り掛けて行き辛いところで、結果的にマイペース。1000m通過こそ60.5秒と遅くはなかったが、2000m通過が123.6秒、特にリードを大きく取った1600mからが遅く、途中で楽が出来たのが大きかった。結果的にはカラ馬もいい壁になってくれた印象。最後は勝負どころで脚を使わされた馬がもがくのを尻目に、オイデオイデの大楽勝だった。長距離の逃げ馬はキタサンブラックの様に、出脚で楽な形に持ち込む場合が大半だが、珍しいタイプ。次走も阪神戦とのことだが、2200mでこの形に持ち込めるかどうかは疑問が残る。

ディープボンド

前後肢にバンテージ。-6kg。前走が少し太かっただけに、これ位で丁度。毛ヅヤも冴えていた。一歩一歩、バネを感じさせる歩様も好印象。タイトルホルダーとはゲートの差も有ったが、こちらも押して好位。押して行っても折り合いが付くのは流石。ただ、道中で楽をして、勝負どころでの余力を残していたタイトルホルダーに対し、こちらはオッツケオッツケだった。最後はテーオーロイヤルを交わすのがやっとだったが、2着でも地力を示したといえる内容。ただ今回、絞れていたにも関わらずズブかったのは気になった。ここが修正出来ないと、GⅠで勝ち切るのは難しい。

テーオーロイヤル

下見だけマウスネット。前後肢にバンテージ。馬は前走東京戦と変化ないが、前走東京戦と比較して、歩様に伸びがないのは気になった。出脚というより、頑張って前に行った馬が多い中で、比較的出脚に余裕が有って、楽に好位。稍重だったが、内目はそれなりに乾いており、理想的な競馬が出来た。カラ馬を前に置いていたが、少し距離を取って影響も軽微だった筈。勝負どころから外へ持ち出し、手応え良くタイトルホルダーを追い掛けて行ったが、最後の直線で突き放されて、最後はディープボンドにも捕まって3着止まり。最後は底力の差。ただ、これがGⅠ初挑戦。実績充分の馬を相手に、いい経験とはなった筈。まだ4歳。長距離限定だろうが、来年こそひっくり返したいところ。

ヒートオンビート

歩様が少し硬いのは何時も通りだが、この距離だけにスッキリ見せているのがいい。首でリズムを取ってノンビリ歩けていた点も好印象。出たなりで中段から。道中は長手綱でリラックスして走れていたと迄は行かないものの、内目へ入れて我慢は出来ていた。ただ、結果的に内へ入れたことで、勝負どころで動くに動けない場面。今日はどう乗っても4着が一杯だっただろうが、もうちょっと際どくなっていた。ただ、これもGⅠは初めての参戦。こちらもいい経験になったことは間違いないところ。

アイアンバローズ

2人曳き。前後肢にバンテージ。皮膚を薄く見せて、馬体も充実。デキは文句なし。気配も良かった。好発。出脚も有って、行けた行くつもりで押していたが、タイトルホルダーが外から一気に来て、控える形。ただ、序盤は結構行きたがっていた。2周目の向正面で何とか折り合いが付き、ディープボンドをマークする形で乗られたが、勝負どころでディープボンドがオッツケている状態にも関わらず、それに対して付いて行くのがやっと。最後は離される一方だった。長距離でも常に折り合いピタリの馬ではないだけに、もうちょっと序盤を大事に乗っていればといったところ。

第29回テレビ東京杯青葉賞(GⅡ)

プラダリア

後肢にバンテージ。小ぢんまりとした、如何にも瞬発力一本といったディープインパクト産駒。柔らか味は有るが、芯が入っていない様な印象。下見だけなら出脚はなさそうだが、内の馬を叩いて好位のイン。ディライトバローズがソコソコ飛ばしての逃げで、前はバラける形となったが、折り合いは付いていた。4角で馬場のいい外へ持ち出す余裕も有ったが、いざ追ってから結構内にモタれていた。脚だけをいえば1頭だけ違っていたことも確かで、未勝利上がりながら能力が抜けていたことも間違いないが、このパターンは例外なく本番で凡走する。

ロードレゼル

前後肢にバンテージ。-8kg。前走中山戦が太かっただけに、これ位で丁度。デキに問題はないが、これも歩様が良くも悪くもグニャグニャ。ゲートも決まったが、出脚も速く、1角進入時はハナ。前述した様に、そこからディライトバローズが暴走気味にハナへ行って、連られそうになったが、向正面で何とか我慢させた。直線向いてもディライトバローズが粘っていたが、ラスト400mでディライトバローズが故障して先頭。プラダリアとは一瞬の脚で差が有ったものの、渋太く食い下がっていた。何かがひとつ違っていれば、押し切っていた可能性も有っただろう。序盤の件は、この時期の3歳馬なら仕方がないところで、基本的には競馬に注文が付かないタイプ。次走も馬券圏内の1頭に。

エターナルビクトリ

前後肢にバンテージ。450kgだけに、筋骨隆々という訳ではないが、纏まった造り。一歩一歩がしっかりしていたのは目に付いた。枠が遠かったことも有るが、返し馬で引っ掛かったとのことで、折り合い重視で乗られて離れた最後方から。直線に向いて、進路を探しながらだったが、何とか捌いてここ迄。決勝線通過時は左手前になっていたが、それでもむしろ最後の脚が一番目立っていた。道中はちゃんと折り合っていたが、もうちょっとマトモな位置で競馬したいところ。1000万から出直しとなり、圧勝迄期待出来る能力は有るが、現状だと100%勝ち切れる保証はない。

グランシエロ

前肢にバンテージ。-10kg。現状はこれ位がベスト。1人で曳いて、少し散漫な面は有るが、馬体、歩様等、デキに減点材料はない。ゲートをアオりながら出たことも有ったが、これも最初から引っ掛かりそうになっており、宥めて乗られ後方に近い位置。それでも、外枠で壁が少ないことも有り、前の馬が動けば動いただけ付いて行く形となり、4角で中段。大外枠としては比較的、距離損なく回って来れたが、道中で力んでいる分、追ってジリジリだった。ちょっとフォームがバラつくのも気になったが、逆にフォームが整った最後の最後は少し詰めていた様にも見えた。本当に良くなるのは秋以降だろうが、芯が入れば走って来そう。

レヴァンジル

キビキビ歩けていて、毛ヅヤもピカピカ。馬のスケールで目立つ様なことはないが、現状の目一杯で仕上げられて来た。内の様子を窺いながら出せるだけ出して好位。全く無理することなく、いい位置に付けられた。道中も折り合って、何の問題もなかったが、いざ追ってからが案外。前々走の内容から、もう少し走ってもいいのだが...。現状だと成長力に欠くのかも。

第57回サンケイスポーツ賞フローラステークス(GⅡ)

エリカヴィータ

シープスキンノーズバンド。前肢にバンテージ。まだ線が細く、少しでも増えたのはいい傾向。手先のスナップが利いていた、出脚が抜群に速かったという訳ではないが、東京2000mだけ有って、枠の利が大きく、スムーズに好位確保。2角でマイシンフォニーと軽く接触する場面も有ったが、特に問題はなかった。道中の折り合いも実にスムーズで、途中からパーソナルハイが離しての逃げとなったことで、前がバラける形になったのも絶好。追い出しを待つ余裕も有り、ラスト400mから仕掛けられると手応え通りに突き抜けた。国枝厩舎は、このレース初勝利だそうだが、前走中山戦でアクシデントが有っての臨戦とはいえ、いい形で間に合わせて来たといえそう。能力の絶対値は別にして、器用さが有るのが距離延長で強みとなる。

パーソナルハイ

オーストラリアンブリンカー。理想は+10kg。この数字だと少しメリハリがなく映る。動き自体はスムーズで悪くないが。戦前からの決め打ちだったか、押して押してハナ。外からシンシアウィッシュが並び掛けて来て連られそうになっていたが、シンシアウィッシュの方も引っ掛かりそうになり、向こうが引っ張ってくれて結果的に向正面半ばから単騎逃げの形。3角手前辺りからペースを上げ、後続との距離を取り、直線入口でも2番手と2馬身位の差を持って回って来れた。坂を上る脚も残っており、坂上では押し切り態勢だったが、エリカヴィータの脚が1頭だけ違っていた。序盤がもっとスムーズなら尚良かったが、競馬だけに仕方がないところ。ただ、権利は取ったものの、中2週,中1週と、最近の馬としては強行軍になっており、次走は微妙。

シンシアウィッシュ

2人曳き。428kgの割には良く出来た馬だが、姿勢が高いのは気になった。その分、歩様にも力感を欠く。出ッパはむしろ怪しかったが、馬が行きたがって一気に2番手へ。一瞬は、ハナへも行きそうな勢いだった程だが、流石にパーソナルハイも抵抗して2番手で何とか我慢させる形。折り合いが付いたのは、向正面半ば。それでも、ここから直線入口迄、脚が矯められたのは大きかった。坂下辺りから追い出して、スパッとは切れなかったものの、ジリジリ伸びてハナ差の3着。権利獲得とはいかなかったのは残念だが、枠の差も考慮すればかなり強い内容で、能力は十二分に示した。500万から出直したとしても、準オープン迄はノンストップで来れる筈。

マイシンフォニー

パシュファイヤー。全体に線の細い馬が多い中で、まだ造りが纏まっていた方。キビキビ歩けてもいたが、もう少し可動域が広いとベスト。ゲートが開いて外へヨレて、ゴールデンアワーと接触したことも影響したか、最初から行きたがっており、頭を上げながら好位へ。こちらも折り合いが付いたのは向正面半ば辺り。ただ、こちらは勝負どころの手応えがイマイチで、持ったままのエリカヴィータとは対照的だったが、今日はズルズル行かなかっただけでも良く頑張っているといえる内容。500万は楽に勝てる馬。

ルージュエヴァイユ

水平首をずっと保って、小顔でキリッとした顔付き。ルックスで得している部分も有るが、気配は抜群に良かった。歩様は少し硬いが、力感が有って、馬体も細くはない。ゲートも悪かったか、開いてからも進んで行かず、後方から。ところどころでノメッていた様にも見えた。直線向いてからも、進路が有りそうで中々前が開かず、前が開いたのはラスト250m。左手前のままだったが、後方からの組では唯一の掲示板だけに価値が有る。力は有るが、出来れば良馬場でやりたかったところ。抽選覚悟でGⅠへ向かう様だが、抽選さえ潜り抜ければチャンスは有る。

第53回読売マイラーズカップ(GⅡ)

ソウルラッシュ

遮眼革。チャカつく場面も有ったが、基本的には集中して歩けており、気配は文句なし。歩様にブレがなく、馬体もシャープ。ゲートでアオッた割には出脚が有ったが、残念ながら直後に躓いてしまい、結局は後方から。ならばと腹を括って、コーナーは内を回り、直線だけ馬場のいい外へ。坂下辺りで勝ったかという勢いで、これで一気に500万から4連勝。ただ、4戦の内、2戦が稍重以下。ルーラーシップ産駒だけに道悪が得意なのはいう迄もなく、良馬場になってどうかという面は残る。

ホウオウアマゾン

戦前は陣営から泣きが入っていたが、キッチリ出来ていた。気配を表に出していた点も何時もと同様。いきなりから満点に近い。好発。無論、出脚も速い方だが、べステンダンクが主張して、2番手で折り合いを付ける形。ベステンダンクが結構飛ばして逃げたことで、4角で前と3馬身位離れる格好にはなったが、直線は馬場のいい外へ持ち出し、この馬なりに伸びて2着。こういった特殊な馬場で、飛び道具にやられるのは仕方がないところ。頭が高い走法ながら、ファルコニアに競り負けなかった点は高く評価したい。次走東京戦も馬券圏内の1頭。

ファルコニア

皮膚を薄く見せて、毛ヅヤ冴える。馬体に迫力が有るというタイプではないが、一歩一歩がしっかりしており、デキ自体も良好。ゲートを決めて、好位の内目。基本的にはホウオウアマゾンを前に置いて付いて行く形。直線だけ馬場の真ん中へ出して、この迷いなき判断は流石の川田騎手というところだが、ホウオウアマゾンに並び掛けて交わせそうで、交わせなかった。道悪適性の差というよりは、相手はGⅠ好走馬だけに底力の差という方が正確なところだろう。

ベステンダンク

遮眼革。-10kg。数字分だけスッキリした印象。歩様は悪くないが、少し馬が緩くも映った。気配は地味でもいいとしても、デキに満点はやれない。出脚の関係で行けないときも多いのだが、今日は頑張ってハナへ。1000m通過57.5秒は馬場状態を考えればかなり速く、結果的に単騎逃げの形。直線向いて、2番手のホウオウアマゾンが外へ行ってくれて、内外離れた形となったのも絶好だったが、最後に甘くなった。10歳馬ということで道悪も向いたのだろうが、まだまだ稼げる。

エアロロノア

全体的にパッとしない。毛ヅヤが一息で、馬体も太くはないが、緩さが有った。歩様も少し硬い。ゲートは出ているが、出脚が足りず、後方から。これ自体は何時ものことだが、今日は道中はチグハグに見えた。直線だけ外へ持ち出したが、追ってからもイマイチ。メンバーが違うとはいえ、前走の脚が使えればソコソコの競馬になった筈だが、今日は走っていない。前走と同じ稍重でも、今回の方が馬場が悪かったが、基本的には良馬場の方がいいかも。

第82回皐月賞(GⅠ)

ジオグリフ

2人曳き。-4s。直ぐにチャカつく馬だが、今日はこれでも堪えていた方。ただ、このメンバーだと迫力不足かも。アオり気味に出て、ゲートは怪しかったが、ビーアストニッシドの先行策に乗る形で好位直後の外。前にイクイノックスを置いて、折り合いも付いていた。戦前は先行激化するという予想も有ったが、内枠からアスクビクターモアが出脚で決着を付けたことでペースが上がらず、馬場状態を考慮してもむしろスローに近い流れ。それで居て、馬場の内目も悪く、結果的にこの馬が一番いい位置になった。元々北海道で勝って来ただけ有って、回り脚も速く、先を行くイクイノックスが坂を上がって内へモタれたところを差し切った。ただ、今日は展開が向いた感が強い。追って頭が上がりそうにもなっており、距離には不安が残る。

イクイノックス

2人曳き。+10kg。腹回りが微妙に厚ぼったいが、あとはほぼ出来ていた。歩様もこれなら悪くないといえる範囲。戦前からの決め打ちだったか、少し出して行って先行。ただ、1角でサトノヘリオスと接触し、これで馬が怒ったか、序盤は少し行きたがっていた。向正面で、何とか馬が何とか馬が納得して、そこからはスムーズだったが、4角での回り脚がジオグリフとは違っていた。直線に向いて直ぐの脚はジオグリフより良かったが、最後に苦しくなって内へモタれた分の2着。中間一頓挫が有っての今年初戦としては悪い内容ではない。東京の方が向いているのも確か。次走有力。

ドウデュース

-8kg。狙い通り、絞れて来た。元々、完成度が高く、筋骨隆々という程ではないが、トモだけは分厚く、デキにケチを付けるところはない。ゲート微妙に後手。ただ、それよりも前走で序盤に行きたがったことも有り、急かして乗れず、後方から。特にビーアストニッシドの内だったことで、そのビーアストニッシドの先行策に乗った外枠勢が多かったことで、余計に位置取りを悪くしていた感が有った。3角から徐々に追い上げ、この回り脚もソコソコ速かったが、ジャスティンパレスに少し弾かれたのも痛かったか。右手前のまま猛追したが、前には届かず3着止まり。今日は競馬の失敗。枠の並びに殺された。次走本命級だが、前走といいツキのなさは気掛かり。

ダノンベルーガ

垢抜けた馬体で、馬振りの良さは目立つ。馬に活気も有ったが、まだ芯が入っていないのか、歩様に微妙な緩さが残る。ゲート五分。出来れば馬場のいい外へ持ち出したかった様だが、前述した様に、外枠から先行した馬が多く、壁に阻まれて好位のイン。鞍上には直線だけでも外へ持ち出したかった様だが、兎に角ずっと壁が有り、3角辺りから腹を括って4角もそのままインへ。結果的に上手く抜けて来れたのだが、今日のトラックバイアスだと外の馬に利が有った。次走も圏内ということになるが、結果的に時計の速い競馬を体験していない点がどうか。

アスクビクターモア

前肢にバンテージ。どちらかといえばマイラー寄りの体型。その分、歩様にも伸びを欠くが、前走もこんなモノだった。ゲートでジャンプしながら出てしまい、出脚が鈍ったが、それでも押してハナへ。今日の馬場だと、変に小細工するよりはこの方が良かっただろう。自分でさっさとペースを握ったことで、1000m通過が60.2秒と、馬場状態を考慮しても丁度いい流れに持ち込めた。1000mを過ぎてからは、流石にGⅠだけ有り、後続の追い上げも早目となり、4角辺りから苦しくなって来たが、何とか掲示板は確保。次走東京戦へ向けても、好位でも競馬出来るタイプなのは強み。2,3着候補として、連勝式には絡めておきたいタイプ。

第27回アンタレスステークス(GⅢ)

オメガパフューム

シープスキンノーズバンド。下見は最後方を周回。ダート馬としては見栄えしないのは何時ものこと。歩様も少し硬いが、この馬としては許容範囲。ゲートのタイミングが合わなかった上に、直後に躓いて後方から。序盤は馬群にも取り付いていなかったが、向正面から追い上げを開始。4角でもまだ後方だったが、この回り脚に余裕が有った。直線はずっと右手前のままだったが、直線半ばで勝ったかの勢い。59kgの分、4画での手応え程、伸びなかった印象がない訳でもないのだが、それでも勝ち切ったのは地力が有るからこそ。ただ、この後は大井を目指すことになるが、休養を挟まないと連勝出来ないタイプ。馬券圏内は有ったとしても、勝つかどうかとなると疑問の余地も。

グロリアムンディ

遮眼革。前後肢にバンテージ。-8kg。腹袋が目立つタイプで、少しでも減った方が見栄えはいい。歩様も力強い。好発。急かさない範囲で行かせて好位直後。ただ、1角でバーデンヴァイラーに弾かれそうになっていたが、遮眼革している様な馬だけ有って、鞍上も特に気にすることなく、只管リズム重視。砂を被せない様にずっと外を回って来た。坂下辺りで先頭に立って、完全に勝ちパターンだったが、最後はオメガパフュームの地力が一枚上手だった。3kg差有って負けただけに言い訳のないところだが、重賞でも力は足りそう。取り敢えず短期放牧に出して、中京戦を目指す様だが、引き続き有力。

ニューモニュメント

シープスキンノーズバンド。前後肢にバンテージ。馬体はこんなモノ。数字の割には微妙に迫力が足りない。歩様も手先のスナップは利いているが、トモの送りが甘い。ゲートは五分に出たが、進んで行かず後方に近い位置。道中も決して手応えはいい方ではなかったが、何とかオメガパフュームのマクりを堪えて、直線入口で並走。坂を上り切る手前辺りから怪しくなったが、それ迄良く食らい付いていた分の3着。今日は全く人気なかったが、今年に入ってずっと堅実。この勢いが有る間にタイトルを取りたいところ。

プリティーチャンス

遮眼革。前後肢にバンテージ。毛ヅヤ冴える。466kgの馬としては造りにメリハリが有るのがいい。歩様も悪くない。ゲートも微妙に悪かったが、出脚もなく後方から。遮眼革着用の馬だが、こちらは砂を被るのを厭わず、ずっと内を回って直線だけ外へ。オメガパフュームの後を追う形となり、ウェスタールンド、カデナと末脚に自信の有る馬との併せ馬となったが、その中では最先着。もうちょっと出脚が有れば、道中の機動力も来る筈だが、何れにしても今日の内容ならその内チャンスは巡って来そう。

ケイアイパープル

トモのボリューム感はこのメンバーでは上位。ダート馬らしい造りで、歩様が少し硬いのもダートなら許容範囲。出脚が速い訳でもなさそうだが、押して押して好位3番手。序盤はバラけた位置でスムーズに運べたが、向正面から後ろの馬に突かれる展開となり、息が入り辛い流れ。結果的に前は総崩れに近い形となったが、唯一、掲示板を確保した。展開不向きな中では良く頑張っている。引き続き、交流戦なら上位争い出来る馬。

第31回アーリントンカップ(GⅢ)

ダノンスコーピオン

前走東京戦が案外だったが、今日は馬が良くなっていた。この馬主らしい、少し寸詰まりでトモが張ったタイプ。少しテンションは高かったが、歩様もしっかりしていた。ゲート五分。この馬の出脚がそこ迄速くないことも有るが、外から積極的に乗られた馬が居て、手綱を引く形で中段。当初は馬群のバラけた位置で、スムーズに運べそうだったが、道中も何度か手綱を引く場面。決してスムーズだったとはいい難いところ。直線向いても外へ出すのに手間取っていたが、前が開いてからの脚が1頭違っていた。後述する様に、タイセイディバインの抜け出しがワンテンポ早過ぎたとはいえ、力上位を示す内容。ただ、最後の最後で先頭に立った際に、手前が替わって、一瞬止めそうになっていた。前走から立ち直った点は評価するものの、気性的な部分で怪しさが残る。

タイセイディバイン

毛ヅヤが冴えて、馬体も充実。馬はこれでいいが、今年4戦目ということも有るのか、歩様に硬さが出て来た。ゲートは五分程度。これも出脚は速くなさそうだが、押して好位直後。外枠だったが、この馬より更に外の馬が先行してくれたことで、外にも馬は居たものの、前にも壁が有り、折り合いは付いていた。4角でこの馬の外に居たセルバーグが外へヨレ、直線に向き切る前に進路が出来たが、結果的にちょっと抜け切るのが早くなってしまったか。坂下辺りで抜け切ってからフラフラになっており、微妙に甘くなったところをダノンスコーピオンに捕まった。競馬に勝って勝負に負けたといったところ。次走東京戦も有力だが、デキ落ち気配が有る点がどうか。

キングエルメス

-8kg。数字分だけ腹回りがスッキリした印象。今年初戦だが、意外と出来ていた。集中力に欠く面が有ったのは、初コースだけに致し方ないところ。好発。出脚も悪くなかったが、ハナへ行く気はなく、ジャスパークローネに譲って、その番手から。3角手前で頭が上がって、全部が全部スムーズだった訳ではないのだが、インで堪えていた方。直線も内が開いてスムーズに抜けて来れたが、坂を上り切れず、ラスト100mで失速。叩いた次走東京戦は前進期待出来るということになるが、最後に甘くなった分が骨折明けだった影響ならいいが、距離が長い可能性も。

ジュンブロッサム

-6s。前走中京戦が一枚太い状態で、少しでも絞れたのはいい傾向。ただ、まだ仕草は子供。歩様ももう少し力感が出るとベスト。出遅れ1馬身不利。出脚もサッパリで後方から。道中も序盤はオッツケ気味だったが、3角で行き脚が付いて逆に引っ張る場面が有る等、道中はチグハグ。流れに乗れていない状態で、最後は猛追の4着。ずっと惜しい競馬が続いているが、能力は持っている。距離はマイルよりも2000m辺りの方がいいのかも。

ディオ

後肢にバンテージ。前後肢のバランスが取れ、馬振りはそんなに悪くないが、まだまだトモの送りが如何にも非力。ゲート五分。出たなりで中段。丁度、馬群の切れたところで、内へ潜り込めたが、今日はこれがアダ。まず3角で引っ張る場面が有り、直線に向いてからも坂下手前辺りで進路をなくしてブレーキを掛けざるを得ない場面。外から伸びていたダノンスコーピオンやジュンブロッサムとは脚が違っていたことも確かだが、マトモならもう少し際どくなっていただろう。もうちょっと馬体の成長は欲しいところだが、500万は楽勝レベル。

第82回桜花賞(GⅠ)

スターズオンアース

前肢にバンテージ。前走東京戦から大きく変わった点はないが、例に依って胴長で垢抜けた馬体。歩様に伸びが有ったのも前走同様。微妙に出負けしたが、何とか頑張って中段。道中は基本的に馬に囲まれており、決して楽な形ではなかった。直線に向いてからも中々前が開かなかった上に、前が開いてからもピンハイが外へ張って、そのアオりを受けたパーソナルハイと接触する等、踏んだり蹴ったりだったが、最後の最後に脚を使ってハナ差届かせた。結果的に馬が強かった。過去はモタれる癖も有ったが、今日は真っ直ぐ走れていた点でも好印象。距離に課題もなさそうで、次走も有力。

ウォーターナビレラ

-14kg。前走が少し余裕残しだった分も有り、キッチリ仕上げて来た印象。トモのボリューム感は今年のメンバーなら一枚抜けている。歩様も力強い。前走と違い、今日は最初からハナも視野に入れての積極策。結果的にはカフジテトラゴンが行ってくれて、その2番手から。折り合い面も全く問題なく、この馬がスムーズに運んだことで、カフジテトラゴンも無理にペースを上げる必要がなく、前有利、内有利の展開を導く一助にもなった。直線に向いても内から抜けて来たナムラクレアを登坂力で競り落とし、レース運びは完璧だったが、最後にスターズオンアース。これで負けたら相手を称える外ない。ただ、流石に次走の2400mは厳しい。

ナムラクレア

-4kg。前走が少し立派だったことも有り、丁度いい身体付き。張りが有って、デキ自体はいい。テンションも前走よりは落ち着いていた。好発も、前述した様に、2番枠のカフジテトラゴンが更に速く、その番手から。前走でも折り合いは付いており、今日も立ち回りは何ひとつ問題なく、スムーズに回って来れた。直線もスペースが有り、一瞬は先に抜け出したウォーターナビレラよりも出た様に見えたのだが、坂を上る途中で苦しくなり、最後は外へヨレ気味となり失速。マイルはこなせなくもないが、究極の勝負となると微妙に長い印象。逆にいえばスプリンターとしてはトップレベル。次走は函館戦迄待機する様だが、デキさえ維持出来れば楽勝級。

サークルオブライフ

シープスキンノーズバンド。+6s。馬体のバランスが良く、本当にいい馬になって来た。毛ヅヤが冴えて、デキ自体も良好。歩様もスムーズ。ゲートも微妙に悪かったが、枠も遠く、後方から。最初から動かして失敗した前走の轍を踏まない様に、今日は大事に乗られ、道中はナミュールと並走していたが、ナミュールが4角手前で動いた際に付き合わず、ワンテンポ待ってから大外へ。内有利な形だっただけに、どうしても動き出しは鈍く映るのだが、坂を上り切ってから際どく差を詰めていた。負けるにしても、次走東京戦に繋がる負け方。東京替わりも歓迎材料。位置取り次第の面は有るが、次走は本命級。

ピンハイ

2人曳き。-8kg。また馬体減。数字程、ガレた印象はないのだが、これ以上は減って欲しくないところ。ただ、動き自体は変わらずしっかりしていた。出負け気味だったが、周囲の馬が前へ行ってくれたことも有り、労せず中段から。道中は流れに乗れていた。直線に向いて、鞍上が焦ったか、外へ持ち出す際がかなり強引で、パーソナルハイと接触しながら過怠金50,000円を取られていたが、それでも最後の脚は地味に光るモノが有った。馬体細化傾向が気掛かりだが、35年前ならノアノハコブネになれるパターン。

ナミュール

-4kg。少なくとも馬体減は歓迎材料ではない。見た目も少し細いが、それでいてこの歩様の力強さは非凡なモノが有った。これもゲートが悪く、後方から。前述した様に、サークルオブライフと序盤は似た様な位置に居たが、3角過ぎからジワッと動いて中段。結果としてイン有利でも、先に動いた分、そこ迄外を回されずに済んでいる。直線に向いてからも一瞬は反応しているのだが、坂を上る途中で脚がなくなって10着。結果は外枠がアダとなった形。人気を背負っていただけに仕方がないのだが、早目に動いたのも良くなかったか。定石通り、東京戦へ向かう様だが、これも馬体維持が鍵となる。

第40回ニュージーランドトロフィー(GⅡ)

ジャングロ

前後肢にバンテージ。横から見ると小ぢんまりと映るが、幅が有って短距離志向。気配も一応堪えが利いていた。好発。現状は控えても味のない馬で、そのまま行かせてハナへ。ゲートだけでなく、この出脚も例に依って速い。無理に引かせず、自分のペースで行かせて、1000m通過が58.8秒。スピードの乗りがいいのか、後続の方が手応えが怪しく、4角で少し引き付けて、直線に向いてから再び突き放しに出る形。最後はマテンロウオリオンに迫られたが、差し返す脚も有り、中々勝負強い内容。控えてどうかだが、この内容なら距離への不安は払拭出来たとみていい。何より、この出脚なら競られる不安も少なく、東京なら再度の単騎に持ち込める筈。

マテンロウオリオン

2人曳き。良くも悪くも前走中京戦と変わらず。馬体に重厚感は有るが、悪くいえば一枚重い。テンションの高さも相変わらず。ゲート五分。行かせれば行ける出脚は有る筈だが、折り合いを重視して乗られ、中段のバラけた位置。ただ、道中に馬が居ないといいのだが、勝負どころで後続が追い上げて馬群が固まって来た際に、少し待ち切れずに引っ張る場面。今日は結果的にこれが痛かった。直線で外を回すのは仕方がないところで、坂を上っている途中迄は勝ったかの勢いだったが、最後に甘くなって、ジャングロの差し返しを許し、2着止まり。とはいえ、気性面で怪しい面が有るのはデビュー当時からで、勝ち負けはその時の運。ただ、もう少し絞れた方がいいのは確か。その点では次走東京戦は馬体減条件に狙ってみる手も。。

リューベック

前後肢にバンテージ。-8kg。少し腹回りが薄くなった感も有るが、今日でギリギリ許容範囲。少し硬いながらも、一歩一歩の力強さは維持出来ていた。枠有利な位置でも、ジャングロの出脚には付いて行けず、自分の出脚で好位。道中も、マイルが初めてだったことも有り、明らかにズブかった。勝負どころも手応え汲々で、マテンロウオリオンには並ぶ間もなく交わされていたが、最後迄渋太く伸びて3着は確保した。今日は経験不足が出ただけで、マイルの適性自体は有りそう。この権利で東京へ向かうことになりそうだが、一応は圏内。

エンぺザー

寸詰まりで、腹袋が目立つタイプ。スプリンターとして見るなら、良く出来ている。気配もスプリンターとしてなら、上々。中山マイルの外枠ながら、出脚を生かして積極的に乗られて2番手へ。道中も他馬と比較して、楽に追走出来ていたが、勝負どころから逃げているジャングロを追い掛けているのに、差が詰まらず、坂下辺りから馬がくたびれてしまい、失速。今日の結果だけをいえば、もうちょっと大事に乗った方が良かったところだが、これはこれでいい経験になった筈。1000万からやり直すことになるだろうが、仮に古馬相手となったとしても、ソコソコ通用する筈。

ティーガーデン

オーストラリアンブリンカー。-12kg。今日だけをいえば無駄肉が取れた形。ただ、結果的に数字の割には貧弱で、鍛錬の余地は相当残している。歩様は悪くない。例に依って、出遅れ1馬身不利。序盤は後方で脚を矯めて、3〜4角中間から馬群を縫って進出。上手く距離を稼いで、直線入口ではリューベックと同じ位置に出て来たが、直線に向いてからの加速力が足りなかった。止まってはいないが、ずっとジリジリとした脚でここ迄。出遅れた以外は特に不利なく運べており、単純に力不足。エンぺザーと違い、これだと1000万がキツい。

第65回サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(GⅡ)

メイショウミモザ

遮眼革。寸詰まりの体型だが、その中では良く出来ている。一歩一歩がしっかりしており、小走りも許容範囲。好発。出脚も悪くなく、序盤は好位に居たが、アンドヴァラナウトが下がって来たことと、この馬自身も折り合いを意識している間に自然と番手が下がり、3角で中段。Bコース替わり初週のイン有利な馬場状態で、結果的に内で脚を矯めることが出来た。直線も2回程手前は替えていたが、インからスパッと抜けて、完勝といえる内容。追って頭が高いので、距離はこれ以上、延びない方がいいだろうが、遮眼革を着用して集中力が増した印象。これが毎回、発揮出来るのかといえばそれもまた疑問だが...。

アンドヴァラナウト

-4kg。少し腹回りが薄くなって来たが、トモに丸みが有って、毛ヅヤはピカピカ。デキ自体は良好。ただ、もう少し落ち着いて欲しい。好発。頑張ればハナへ行けた筈だが、無理せず好位のイン。大事に乗られた効果も有って、スムーズには走れていた。直線に向いてからもそれなりに伸びているが、先頭に立つ前にメイショウミモザに交わされており、外へモタれてもいた。マイルの方が踏ん張りは利くが、今日の内容では先々に希望が持てない。

デゼル

2人曳き。後肢にバンテージ。今日は全体にイマイチ。毛ヅヤは悪くないが、馬体にメリハリがなく、トモの送りも硬い。ゲート五分。本気で行かせれば有る程度、行けそうだったが、中段から。ただ、序盤に居た位置がゴチャつきそうになっており、結局は一回下げて後方から。これははこれでリズム良く走れたが、今日の馬場とペースで大外へ持ち出すと届かないのは致し方ないところ。ただ、馬場状態が違うとはいえ、昨年より1秒タイムが遅い。GⅠで期待するのは厳しいだろう。

ムジカ

前後肢にバンテージ。452kgの馬だが、トモの厚みが目立ち、数字の割に迫力が有る。手先のスナップも利いている。出遅れ1馬身不利。それでも押して中段は確保。3角辺りではメイショウミモザの外に居た。追ってからも一瞬反応しているのだが、坂が上れず甘くなってしまった。距離面での守備範囲は広いタイプだが、ここ迄の勝利は京都での未勝利戦のみ。坂が有るといい脚が長く続かない。

マジックキャッスル

シープスキンノーズバンド。-10kg。細い印象はなく、現状はこれ位がベストか。歩様にもブレがなく、今日は文句なし。枠も遠かったが、以前より出脚がなくなっており、後方から。直線も大外へ持ち出したが、鞍上が指摘してい通り、何度も手前を替えていたのが気になった。その割には良く伸びており、今日の展開ではこれでも良く頑張っている方なのだが、まだ本当ではないのか。下見は良かったが、何処か痛いところが有るのかも。

第66回大阪杯(GⅠ)

ポタジェ

これでも大分ドッシリと見せる様になった方だが、GⅠのメンバーだと見栄えはしない。毛ヅヤは前走中京戦より良くなっていたが。好発。前走はスタートして全く進んで行かなかったが、今日は出脚が有って、ほぼ労せず好位を確保。今日は道中の行き振りも抜群で、時折鞍上が引っ張る位。4角も追い出しを待てる余裕が有った。直線は前を行くレイパパレも渋太かったが、坂下から並走に持ち込み、坂を上ってケリを付けて、そのまま押し切った。最大の勝因は本来の器用さを取り戻せていた点。それがペースはソコソコ速くとも、雨馬場で追い込みが利かない馬場状態となったことで、持ち味が生かせた。ただ、今日はそれ以上でもなさそう。今秋、東京で勝てれば本物だが、そこ迄の迫力はない。

レイパパレ

下見は最後方を周回。少し歩様が硬い気もしないでもないが、一歩一歩しっかり踏めていた。馬体は最近のパターン通り、横の比較で勝つことはないにせよ、昨年とは別馬になっている。好発。外枠を引いた段階で、ハナへ行く気はあまりなかったとしても、かといってジャックドールを放っておく訳にも行かず、鞍上も少し迷いが有った筈だが、更に外のアフリカンゴールドが戦前のコメント通りに行ってくれて3番手から。昨春迄と違って、掛かることがなくなり、この流れでも息は入っていた。あとは追い出すタイミングだけだったが、それでもジャックドールにアフリカンゴールドを突き放す脚が有り、これを捕まえに行った分、最後に甘くなった。とはいえ、今日はこれで仕方がないところ。連覇こそ逃したが、昨年よりは遥かに強い内容。

アリーヴォ

頭を上げてチャカついていたのは何時ものこと。皮膚を薄く見せて、メリハリの利いた造り。良くも悪くも平行線。少しでも前に行こうと鞍上は頑張っていたが、周囲の馬の方が速く、結局は後方に近い位置。馬場は外の方が良くても、荒れ馬場を苦にしないタイプだけに、内目を通って進出。今日はこれで序盤の位置取りの悪さがカバー出来たのが大きかった。直線入口でポタジェの直後。ヒシイグアスとの併せ馬になったが、回ってからの加速力が有るのがこの馬最大の武器で、坂を上ってからも良く差を詰めていた。惜しい3着。乗り替わりだったことも有るが、立ち回りで距離を稼いだといっても、もう一段前で闘いたかったところ。もう少し落ち着いてくれないと、思い切って乗り辛い。

ヒシイグアス

+9kg。香港遠征時の減った馬体が戻った形。ただ、少し立派過ぎる様にも見える。結果論だが、絞ったままの方が良かったのかも。毛ヅヤは良かったが。鞍上にあまり行く気はなさそうだったが、この馬の出脚で中段から。ただ、今日はコーナーで内にモタれていたのが気になった。道中もバラけた位置で、ストレスなく運べた筈だが、ところどころでオッツケる場面が有り、行き振り自体が甘く、直線もダラダラ伸びて来た印象。力はこのメンバーでも遜色ない筈だが、太いのがレースで祟ったか。

ジャックドール

2人曳き。馬は例に依って見栄えがして、これで充分。ただ、戦前から懸念されていた様に、ちょっと歩様が落ちていた。妙に落ち着いていた点も何時もと違った。戦前の想定通りにハナ。ただ、前走中京戦の勝ち振りを見て、マークがキツくなるのは致し方ないところ。アフリカンゴールドにずっと突かれて、1000m通過が58.8秒。馬が硬くなっている分、出脚が落ちており、出して行っているだけに余計に苦しくなっていた。それでも4角で一旦突き放す場面を造ったのは流石の一言。最後は甘くなったとはいえ、前走の時計がフロックでなかったことは証明出来た。これで一息入れるだろうが、次走狙い目に。

エフフォーリア

2人曳き。シープスキンノーズバンド。+6kg。何時もよりは落ち着いていた点は何とも言えないが、明らかに腹回りが緩かった。スタートしてからの行き振りがイマイチで、後方から。今日は徹頭徹尾サッパリで、4角で手応えがなく、直線もズルズルだった。兎に角いいところなし。デキの問題が一番大きいだろうが、不適距離の中山2500mを誤魔化そうと馬を造った後だったのが、ハイペースの2000mで余計に悪い方に出た形。今日は仕方がない。

第54回ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)

タイムトゥヘヴン

シープスキンノーズバンド。前肢にバンテージ。+4kg。前走から大きくは変わっていないが、着は別にして、今季は最初から悪い状態ではない。少し小走りが入るのも何時ものこと。ゲートも微妙に悪かったが、出脚も速くなく、後方から。テンからペースが速かったにせよ、今日は何時も以上に行き振りが悪く見えたが、それでも今日は只管ジッとして4角を回り切ってから大外へ。何時もなら競馬が終わっているタイミングだが、ハイペースに加えて内目の馬場が悪かったことで1頭だけ違う脚で差し切った。特に回転数が他馬とは違っていた印象。如何にも中山巧者らしい勝ち方。逆にいえば次走は苦しい。

フォルコメン

下見だけパシュファイヤー。レースでオーストラリアンブリンカー。+8kg。今日はケチの付けるところが一切なかった。馬体に張りが出て、毛ヅヤもピカピカ。歩様もスムーズで、珍しく落ち着きも有った。歩様も一歩一歩しっかり踏み締めるタイプ。ゲートをアオり気味に出て、出脚が鈍って後方から。タイムトゥヘヴンの一歩前には居たが、これも馬群から離れての追走。ただ、動き出してからの回り脚は悪くなく、4角で中段。坂を上って先頭に立ったが、上り切って僅かに甘くなったところでタイムトゥヘヴンに捕まって2着。フロックではないが、追い出して直ぐは頭が高い割に、脚が上がって頭が下げる珍しいタイプで、使える脚は短い。

ダーリントンホール

2人曳き、+6kg。元々骨格のしっかりしたタイプで、見栄えはいいのだが、今日は腹回りが少し緩い。ただ、曳き手を自ら引っ張っていた程で、気配は良かった。これもゲートは悪い方だったが、出脚でカバーして中段から。上位2頭は外を回していたが、こちらは基本的に枠なりで乗られた。4角の手応えは少し渋い様にも見えたが、鞍上が追って追って何とかエンジンが掛かり、ジワジワ伸びてここ迄。今日の競馬だったが、ゲートが五分に出ないと苦しい。基本的には東京向き。

グラティアス

元々は2000mを主体に使われており、今回がマイル転向2戦目となるが、体型はマイラー寄り。どちらかといえば寸が詰まって馬に幅が有るタイプ。ゲート五分。マイル2戦目で行き振りが良くなり、少しオッツケた程度で好位確保。4角手前からジワッと差を詰め、坂下辺りで先頭に立ったが、坂が上り切れず4着止まり。差し有利の展開だったとはいえ、もう少し頑張って欲しかった。中山で重賞を勝っている馬だが、平坦の方がいいかも。

ギルテッドミラー

-10kg。馬体減は然程気にならず。季節要因として、少しスッキリした程度。踏み込みも悪くなく、デキは問題ない。ゲート五分。この馬の出脚で好位のイン。道中は折り合い重視で乗られたことも有るが、外から動いた馬も居て、4角で中段。この馬としては流れに乗れた方だろう。直線はインで脚を矯めてここ迄。今日は外が利く馬場だっただけに、これで仕方がないところ。一応、この辺りのメンバーなら充分足りる。

第52回高松宮記念(GⅠ)

ナランフレグ

-12kg。今年はずっと太い状態。やっと絞れて来た。少し煩いのはスプリント戦だけに許容範囲。歩様も悪くなかった。出遅れは出遅れだが、この馬にしては出た方で、後方でも最初から馬群の中には居た。更に乾きかけの馬場でインが有利では有ったが、レシステンシアの逃げに対して、付いて行った馬が多かったことで馬群が固まったことで直線で大きく横に並ぶ形になったのがこの馬には幸いした。インベタで回って来て、直線入口の段階で前に3頭。レシステンシアを交わす時に一瞬ブレーキが掛かったものの、何とか交わして5着迄カタカナ着差の大接戦を制した。絞れたことでデキも上向いていたのだろうが、展開が向いた感は強い。次走は何とも。

ロータスランド

-8kg。前走阪神戦が一枚太い状態で、これ位で丁度。踏み込みの深さも特筆モノで、デキ抜群。生涯最高レベル。1200mでもそこ迄出脚は負けていないが、内枠から主張して来た馬に対しては無理せず、好位グループから一歩引く形。早目に引いた分、脚が矯められた印象。4角で前がゴチャついていた割には直線も何とか前が開いて猛追したが、相手からエンジンの掛かりが微妙に遅かった分の2着。前走が1400mで楽な競馬だったのが結果的に悪い方に出た形だが、逆にいえば馬は強い。次走は日本一のスピード勝負となる舞台で、狙い目に。

キルロード

遮眼革。前肢にバンテージ。小ぢんまりと見せるが、良くいえば無駄肉のない造り。歩様も伸びていた。ゲートが決まったとはいえ、出脚は楽ではなさそうだったが、押して押して好位。従って、序盤から結構脚を使っており、メリハリのない競馬に見えたが、その割には直線もしっかりしており、一旦は先頭に立つ場面。人気は全くなかったが、惜しい3着。母キルシュワッサーも中京には強かったが、叩いて馬も良くなっていたのだろうが、ここに本当の適性が有ったか。

トゥラヴェスーラ

舌がハミを越す点は毎度だが、デキ自体は昨年以上。筋肉の厚みが出て、毛ヅヤもピカピカ。文句なしの状態。ゲートは速い方だったが、今日は最初からの決め打ちで後方に下げてインへ潜る形。ナランフレグの一列前から。今日の展開なら立ち回りとしては最高の形だった。直線もナランフレグより先に前のスペースに飛び込んでいるのだが、更に後ろからナランフレグに割って入られては仕方がないところ。昨年も同じく4着だったが、内容はイマイチ。デキが良かっただけに今年の方が案外感が有る。

メイケイエール

-4kg。今日は妙にスカッとした造り。例に依って下見は落ち着いている。歩様もスムーズで、これはこれで悪くない。外枠とはいえ、ゲートは微妙に後手も中段は確保。ちょっと押している分、少し頭を上げる場面は有ったが、この馬としてはコントロールの利いている範囲。ただ、今日の馬場状態で外を回すと厳しく、直線向いた段階ではほぼ圏外。それが終わってみればナランフレグから0.1秒差で、後ろから差して来た馬では1頭だけ脚が違っていた。気性が気性だけにこれで内枠を引いたとしても、上手く行った保証はないのだが、力は充分に示す内容。

レシステンシア

前後肢にバンテージ。+18kg。デビュー以来、最高体重。その割に妙にスッキリ映って中身が怪しかった。歩様の窮屈さはなかったが...ゲート五分。出脚が抜群に速かったという訳でもないが、行かせてハナへ。ただ、本来はもっと速い筈なのだが、そこ迄後続を突き放せず、自分のスピード不足でプレッシャーを掛けられる形になってしまっていた。最初か4角かは別にしても、何処かで突き放す機動力が有れば入着を外す様なことにはならなかった筈。デキも少し怪しかったが、1200mは矯めて乗った方がいいのかも。

第29回マーチステークス(GⅢ)

メイショウハリオ

前肢にバンテージ。-16kg。良し悪しは別にして、何時もは目立つ腹袋が今日はスッキリ。歩様の硬さも気にならなかった。一完歩目も遅いのだが、例に依って行く気もなく後方からジックリと。勝ち負けより、初手から色気を消してリズム重視で乗られたが、むしろズブくて向正面からオッツケ気味。ステッキも3〜4角中間から飛んでいたが、外をオッツケオッツケで進出。それでも直線半ば辺りでエンジンが掛かってからは1頭だけ脚が違っていた。良馬場の前走中京戦も大きく負けている訳ではないのだが、やはりちょっと時計が出る馬場状態の方が向く。ハンデ戦の57kgで勝った点も自信になっただろう。追い込み一手だけに交流戦で厳しい部分は有るのだが、条件さえ整えばGⅠ,JpnⅠでも充分圏内。

ケンシンコウ

下見は最後方を周回。1人で曳いていたが、何とか堪えていた。皮膚を薄く見せて、筋肉の輪郭がくっきり浮いていた。デキは間違いなくいい。好発。出脚にも余裕有ったが、内枠から押して行った馬が多く、1角手前で引いて好位から。急かしていないことも有るが、折り合いも問題なくスムーズ。4画の手応えが特に抜群で、坂下で先頭。一旦は軽く2馬身は抜けているのだが、最後の最後で甘くなった。鞍上の話では気分屋とのことだが、その中で前々で流れに乗れる展開なら、好走率は高いということはいえる。出脚も有る方だが、序盤が中々思う様に運べないのがネック。

ブルベアイリーデ

ダート馬としては胴長でスカッとした造りだが、それで居てしっかり踏めていた。毛ヅヤも冴えていた。出脚は速く、先行争いに首だけ突っ込んでいたが、深追いはせず決勝線辺りで引いて好位直後。ケンシンコウと似た様な位置に居て、展開的にはドンピシャだったのだが、回り脚がケンシンコウとは違っており、4角でモタつき加減。それでも直線は渋太く伸びては来ていたが、ヒストリーメイカーに並ばれて3着同着に持ち込まれてしまった。ただ、右回りが2020年7月阪神戦以来だっただけに、同情の余地も。

ヒストリーメイカー

遮眼革。-4kg。数字は大して変わらないが、昨年と比較してシャープに映る。歩様も滑らかで、芝でもイケそうな雰囲気。スタート直後からかなり押していたが、行き脚が付いてからはスムーズで、好位直後。道中は基本的にブルベアイリーデと並走する形。4画の手応えもブルベアイリーデと似た様なモノだったが、コーナーで外を回っている分、一旦は少し差が開きながらも最後は同着。通ったコースの差を考えれば、明らかに強い内容。もう少し工夫して乗っても良かっただろうが、ダートだけにこれで仕方がないところ。昨年もクリンチャーに完敗の2着だったが、上とは能力差が有る。

カデナ

-10kg。単純に絞れたとみていい。トモにボリューム感が有って、歩様の力強さも目立った。最近の中では一番いい状態。出遅れ1馬身不利。そのまま後方から。2角辺りで外へ持ち出し、3角過ぎからジワッと進出。回り脚が速かった訳ではないので、外を回っている分、4角でも後方だったが、最後に脚を使って掲示板は確保した。使うところがないので使っているのだろうが、ハンデ57.5kgで良く走っている。コーナーで加速するという程ではないが、直線に向いてから立ち上がりの脚が速いのが生きている。

第70回日経賞(GⅡ)

タイトルホルダー

前肢にバンテージ。馬体は元々見栄えせず、良くも悪くもこんなモノだが、トモの送りが硬いのは気になった。ゲートも速かったが、押してハナ。自在に乗れる点が強みの馬で、出して行っても直ぐに折り合いが付き、1000m通過63.5秒のスロー。2000mでも126.6秒と馬場状態を考慮しても、今日は兎に角遅かった。それ故、後続の追い上げも早かったが、大接戦の直線を際どく振り切った。4角の手応えにはかなり余裕有ったとはいえ、、もうちょっとラップを平均的にしないと、瞬発力の有る馬にやられる危険が出て来る為、いい勝ち方とはいい辛い内容。無論、渋太い点、この競馬でも勝ち切った点は評価したいのだが...。

ボッケリーニ

これでも良く見せるようになった方。薄さがなくなって来て、オープンへ上がって来た当初を考えると別馬。歩様のブレもなくなった。出脚が抜群に速く、内の馬をスッと叩いて、タイトルホルダーの番手。元々内目の馬場が悪い上に、雨でイン絶対ではないとはいえ、ここ迄スローになれば内を回った利はそれなりに有る。スロー過ぎて、各馬の仕掛けが早くなった点もインに居た馬には味方。4角でノメる場面も有りながら、最内から際どく迫ったが、タイトルホルダーの底力が一枚上手だった。実績が違うといえばそれ迄だが、今日の競馬で勝てないのは痛い。手堅い馬では有るが、千載一遇のチャンスを逃した感は有る。

ヒートオンビート

この距離にしては硬い馬が多かったが、伸びやかな歩様は一際目立っていた。馬体も胴長で見栄えがする。休み明けでもキッチリ出来ていた。タイトルホルダーには叩かれたが、ボッケリーニの出脚に付いて行く形で、好位。道中はほぼ折り合いが付いていたが、他馬と比較すれば前向きに走っていた方。外に居たことも有り、4角でタイトルホルダーへ目掛けて被せに行こうとしたが、被せ切る迄に至らず、坂でモタついてそこからは脚色一緒になってしまった。中山でもソコソコ走るが、トビが大きいので基本的には東京向きのタイプ。

クレッシェンドラブ

前肢にバンテージ。単に重心が低いだけでなく、腹袋も目立つタイプで、些か不格好だが、手先のスナップが利いて、歩様が良かった。これもタイトルホルダーには叩かれたが、内の馬に対しては被せる形で2番手へ。最近はズブくなっているとのことだが、以前のマクり一本とは違い、積極的に乗られても折り合いは付いていた。ただ、このメンバーだと回り脚に少し余裕がなく、4角はタイトルホルダーにプレッシャーを掛けようとしていたものの、相手は余裕綽々。直線向いて振り切られて4着止まり。ただ、今日は相手が強かっただけで、この内容なら距離は全く問題ない。北海道の2600m戦辺りをひとつ勝ちたいところ。

ハヤヤッコ

後肢にバンテージ。-14kg。白毛だけに良く分からない部分も有るのだが、見た目には細くない。歩様も問題なし。微妙に出負け。出脚もなかったが、内枠の分、誤魔化しが利いて中段から。ダートで走っていただけに当然といえば当然だが、この血統独特のパワーは有る馬で、荒れ馬場関係なく只管内を回ったのが正解。2018年秋の東京戦以来の芝だったが、掲示板には持って来れた。これで再び芝を使うということではないだろうが、ダートで頭打ちになっていただけに、いい気分転換になったことは確か。

第69回毎日杯(GⅢ)

ピースオブエイト

少し物見もしていたが、変にイレ込むよりはいい。見た目はパワフルだが、寸の詰まったマイラー体型で、完歩も小さ目。ゲートは決して速くなかったが、少し出した程度でハナへ。1000m通過59.6秒だから、馬場状態を考えれば平均的なペース。単騎では回って来れたが、直線向いてからは苦しそうになって、一旦はベジャールに並ばれているのだが、右手前になってからが渋太く、二の脚で振り切った。出世レースV、しかも無傷の3連勝と、前途洋々といいたいところだが、今日は馬場の悪さも有って、強いのか弱いのか良く分からない内容。前走は本当に強かったのだが、次走東京戦が試金石。ただ、2400mは能力以前に距離が怪しい。

ベジャール

シープスキンノーズバンド。前肢にバンテージ。564kgも有れば迫力は有るが、まだ腹袋に緩さが目立つ。歩様も少し怪しい。これもゲートが微妙に悪かったが、出脚自体は速く、ジワッと行かせて2番手を確保。ただ、こちらはピースオブエイト以上に力んでしまっていた。一瞬、並び掛ける場面は造ったが、最後に苦しくなって2着止まり。ただ、未勝利即重賞でこれだけ走れれば文句なし。馬格が有るので、今日の馬場が向いたことと、距離はマイル位の方がいいだろうが、充分重賞でも足りる。

ドゥラドーレス

前肢にバンテージ。毛ヅヤピカピカ。ただ、492kg有る割には力感を感じない。気性的にもまだ子供。1馬身出遅れ。そのまま後方から。馬場を気にしたか、道中の行き振りはイマイチ。ただ、今日はそれよりも4角で一瞬動いた際に行き場がなくなってブレーキを掛ける場面。そこか立て直しての大外は一手どこから二手遅かった。最後は1頭だけ違う脚で詰めており、明らかにここでは能力が抜けている印象。ただ、これで権利が取れなかったのは痛恨の極み。まだ馬体が成長途上の段階でも有り、春は諦めて秋に賭けた方が先々はいい方に出そう。

セイウンハーデス

オーストラリアンブリンカー。前肢にバンテージ。馬振りは悪くないが、まだ微妙な緩さも残す。歩様に硬さが有る点も気になった。好発。出脚は五分程度だろうが、主張したピースオブエイトに行かせて、その番手は確保。ただ、周囲の馬を気にしたとのことで、3角から外へ逃げて置かれそうになっていた。バラけてはからは再び盛り返しているのだが、結果的に4角が窮屈な形。直線も坂下から右手前と、これだけチグハグに走って4着なのだから、能力は持っている。これで500万が勝てるかといえばまだ違う話だが、現状は前走の様にハナへ行った方が気性的なリスクが少ない。

リアド

どちらかといえばマイラー寄りの造りだが、しっかり踏めて落ち着きが有った。最初よりは大分良くなっている。好発。急かさず、自分の出脚で好位グループを眺めながらの追走。全体では5番手から。今日はこの競馬が正解で、ゴチャついたり、マトモに走れなかった馬が多かった中で、スムーズには回って来れた。ただ、道悪はダメな様で3〜4角中間で躓いて、そこからは付いて行くのがやっとだった。良馬場で改めて。