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競馬回顧 2019年2回小倉

サマー2000シリーズ第5戦 第54回農林水産省賞典新潟記念(GⅢ)

ユーキャンスマイル

元々スカッとした馬体。ちょっと頭が高いのでトモの送りに力強さを欠くが、気配は良かった。出遅れ気味だったが、少し押して中段やや後方から。今年に入って3000m超のレースばかりを使われており、もう少し追走に汲々するかと思いきや3角手前で少し行きたがる位の行き振りだった。とはいえ、道中は動けない位置で、ジッと我慢するしかなかったが、直線向いて各馬が外へ持ち出し、内が開いてくれたことで馬場の3分どころから少しずつ外へ寄せて、ジナンボーとの併せ馬を凌ぎ切った。厩舎技量が大きいのだろうが、2000mに対応したのはお見事。あとは東京でどうか。

ジナンボー

多少うるさいのは何時ものこと。トモに厚みが有って、相変わらず馬は見栄えがする。この馬の出脚でジワッと行かせて中段から。これも多少行きたがる場面が有ったが、オジュウチョウサン出走で話題になった昨秋の東京戦を思えばマシだった。直線は最初から外へ持ち出して正攻法。直線の脚も良い時と悪い時で差が有るのだが、今日は良い方だった様で、最後迄しっかり伸びていた。今日はユーキャンスマイルに上手く運ばれただけ。適距離を図りかねる部分も有るのだが、折り合いさえ付けば2400m辺りがベスト。あとは決め手の問題。

カデナ

この馬の場合は、悪い時の硬さが大分マシになったのが何より。馬体も前走函館戦と変わらず。ゲートは出た方だが、例に依って行く気なく、後方から。4角手前から何時でも動ける外へ持ち出し、直線は他馬も外へ持ち出して来た関係で、馬場の8分どころ。一瞬は勝ったかの勢いだったが、ラスト200m辺りから脚勢が鈍り、最後は内にモタれ気味だった。以前と比較すれば大分良くなっているものの、まだ甘い部分は残している。右回りの方が良いということも有りそう。

ブラックスピネル

遮眼革。+6kg。前走阪神戦も太かったが、更に弛んで映る。お世辞にも出脚が速かった訳ではないが、ゲートを決めて押してハナへ。遮眼革を着用する様になってからは集中して走れており、今日も行き振りは良く、直線も馬場の真ん中へ出す余裕も有った。最後止まったのは一枚太かった分だろう。絞れさえすればまだやれる。

フランツ

前後肢にバンテージ。寸が詰まったマイラー体型だが、馬に活気が有った。行く気もなさそうだったが、出脚もなく中段やや後方から。内枠とはいえ、道中は少し窮屈そうにも見えた。前がバラけて追ってからは、前走東京戦はモタれていた症状が、今日は大分マシになっていた。一息入れて馬が良くなっている。それでも現状だと多少能力差も有るが、マイル,1800mならソコソコやれる筈。

第38回小倉2歳ステークス(GⅢ)

マイネルグリット

かなりチャカついていたが、単純に馬はこのメンバーだと一枚上。ゲートは若干怪しかったが、何とか頑張って好位直後。後から突っ込んだ分、中々外に持ち出せなかったが、行ける範囲で徐々に進出して、4角でカイルアコナの外へ出せたことが大きかった。2歳馬だけに、まだコーナーをマトモに回れていないものの、直線は馬場のド真ん中から内外の追撃を振り切った。道悪を苦にしないのは、馬がしっかりしているからこそだろう。今後は時計勝負でどうかということにはなるが、近年の勝ち馬の様に息の長い活躍が期待出来る。

トリプルエース

+12kg。見た目はもっと増えても良い位。気配も多少小走りが有った程度。両サイドからパッチンを食らい最後方。出脚もなさそうで、一瞬は置かれそうになる場面も有ったが、3角手前で馬群に取り付き、そこからは馬場を全く苦にせず、スイスイ進んでいた。乗り役は4角で馬場の良い外へ持ち出そうとしていたが、進路がないと見るや諦めて内へ。切り替えたロスもそれなりに有った筈だが、馬がしっかり応えて惜しい2着。何か一つでも上手く行っていれば勝っていただろう。馬体が増えた点も好感が持て、これも先々は走って来る筈。

ラウダシオン

重戦車タイプというよりは、単に脚が短いだけといった印象も。馬体がまだ緩慢。出遅れ1馬身不利。出脚自体は有りそうで、トリプルエースとは違い、すぐに馬群に取り付けていた。その分、4角で外に持ち出すことも出来た。良い脚を長く使って3着浮上。ただ、内目を走っていた向正面で、ノメッている様にも見えた。乗り役の話では1200mは短いとのことだが、恐らくは道悪も良くなさそう。

ゼンノジャスタ

気配は地味だが、歩様はしっかり。馬体も悪くはない。好発。あまり急かすことなく、内の馬の出方を窺って中段から。枠なりに大外を回って来る形も、今日の馬場ならこれで正解だろうが、イマイチ伸びを欠いた。今日のところは力負け。首を使って全身で走れる様になるともう少し変わって来そうだが。

カイルアコナ

前後肢にバンテージ。良く言えば締まった造りだが、歩様も含めて妙に硬い。一完歩目だけ微妙だったが、そこからは掛かる位の行き振りで、スッと好位。ただ、4角で期待程進んでくれず、直線も雪崩れ込んだだけだった。見える範囲では特にノメッている様には見えなかったが、新馬のスピードが発揮出来ず、朝の土砂降りで馬場が悪化したのが応えた様。恐らく、歩様からデキも落ち気味だった筈で、立て直して改めて。

第53回農林水産省賞典札幌2歳ステークス(GⅢ)

ブラックホール

前肢にバンテージ。背丈が低く、コンパクトに纏まっているが、それでいて硬さがないのが何より。ゴールドシップ産駒だが、父父ステイゴールド産駒の良質馬という感じ。他に出脚で速い馬は居たが、1角迄を真っすぐ走らせて、中段やや後方から。2角過ぎに人気のゴルコンダが動いて、これをマークする形。回り脚が速いのは血統由来だろうが、4角を勢い付けて回って大外から突き抜けた。良馬場でも、結構時計が掛かっており、この馬場状態も向いた印象。逆に時計勝負の広いコースだと疑問が残るものの、雨の小回りという条件になれば今後もマークが必要。

サトノゴールド

2人曳き。+2kg。函館の新馬より馬体は締まって来た様に見える。下見は集中して歩けていた。2馬身近い出遅れで最後方から。ペースは決して速かった訳ではないが、1000m通過辺りから手応えが渋くなり、3角過ぎからステッキを入れながらの進出。同じゴールドシップ産駒でも、前のブラックホールとは回り脚に差が有ったが、何とか食らい付いて行くと、直線もブラックホールと同じ脚勢で伸びて2着浮上。現状だと1800mでも距離が短いかも。クラシック路線へ乗せようとすると苦労するだろうが、古馬になってからスペシャリストとして息の長い活躍が期待出来そう。

ダーリントンホール

首でリズムを取って落ち着いていた。512kgの馬で、函館の前走よりは締まったものの、まだ鍛える余地はかなり残されている。半馬身程出負けしたが、1角迄が距離のないこの条件で何とか好位。出した分、序盤は行きたがっていたが、直ぐに折り合いも付いた。ただ、今日は4角から前の馬が一緒のタイミングで下がってきたことでずっと壁になり、マトモに追えたのはラスト1F。良くこれで3着に来たということはいえるが、能力は何とも言えないところ。兎にも角にも消化不良。

レザネフォール

2人曳き。442kgの馬だが、それ以上に小さく見せる。良くも悪くもバランスの取れた造り。ただ、気配は抜群に良かった。ゲートが微妙に悪く、1角迄に外から結構来られる展開となったが、上手くやり過ごして中段から。ただ、道中は短目の手綱で乗っていたのは馬が緩い馬場を苦にしていたからだろう。直線向いてもゴルコンダとブラックホールの間を割る脚がなく、雪崩れ込む様な形でここ迄。デキが良いので最後迄諦めずに走れたが、上位は馬場適性の差が出た印象も。

ヨハネスボーイ

コンパクトに纏まった造りで道営馬らしく、完成度が高い。手先のスナップも利いていた。ゲート自体は他馬の方が速かったが、出脚で負けて好位から。叩かれた際にムキになる場面も有った。内外前に馬を置いてからは折り合いが付いたものの、勝負どころから4角辺りの手応えが渋く、ゴルコンダにマクられそうになっていた。直線は何とか粘ってゴルコンダにこそ凌いだものの、内外から別の馬に来られて惜しい5着。馬体が芝向きで、良馬場の方が良さそう。

第39回新潟2歳ステークス(GⅢ)

ウーマンズハート

腹回りはスカッとしているが、トモにボリューム感が有る。このメンバーだと馬が一枚上。皮膚を薄く見せて、現状のデキ自体も良さそう。急かさず出たなりで好位直後。序盤は少し行きたがっており、宥め気味の追走。3角手前で折り合いが付き、直線は自然と前が開く迄からの追い出し。ペールエールと一緒に伸びて来たが、瞬発力が一枚上手だった。このメンバーなら力が抜けていたということになるが、時計は平凡。また、ハーツクライ産駒はこれでJRA全10場制覇というトピックも有ったが、ハーツクライ産駒らしく脚が外向しており、特に左前がヒドい。右回りにも疑問が残る。

ペールエール

ゆったりとした造りだが、太くは見せない。逆にいえばもっと鍛える余地が有りそう。ゲートは五分。これも急かしている気配はなく、ウーマンズハートの外。道中の折り合いは付いていた。外枠だったことで動き易く、3角で少し番手を上げる形。仕掛けもウーマンズハートより早目だったが、追って暫く反応出来ず、手前が替わる際にフラつく等、若さを覗かせていた。結果的にウーマンズハートを待ってから追い出した様な格好で最後は決め手に屈した。ただ、折り合いが直ぐ付いた様に競馬自体は上手いタイプ。体質強化して真っすぐ走れる様になれば逆転も充分。

ビッククインバイオ

腹回りがもう少しスッキリした方がベスト。何よりチャカつく。好発。出脚も有って、スッと2番手。壁がなかったにせよ、これも多少力んでの追走だったが、過去2走は逃げており、まだ折り合っていた方だろう。直線も一旦は先頭に立ち、最後は決め手の差ということになるが、比較的真っすぐ走れていた。センスは持っている。ただ、母アニメイトバイオはひとつとはいえ重賞勝ちだが、姉のパイオニアバイオは重賞2着が有りながら17戦1勝という詰めの甘さ。この馬もそうなりそうな気配は有る。

クリアサウンド

寸が詰まったマイラー体型。歩様が伸びないのは仕方がないところだが、脚の運びがバラつくのがマイナス。ゲート直後にヨレて出脚が鈍ったが、枠の利も有り、好位から。向正面では少し行きたがっていた。直線向いても内にモタれ気味。インは空いていたが、馬場が悪い故に空いているだけで、その分、伸びを欠いた。馬がパンとすれば違う筈だが、まだまだ相当鍛える余地が残っている。

エレナアヴァンティ

馬の格好自体は悪くないが、まだ全体に力が付き切っておらず、歩様も頼りない。一完歩目が決して速かった訳ではないのだが、そこからは速く押してハナ。引っ掛かったというより、序盤は内ラチへ接触しそうになる等、制御不能に近い状態だったが、3角から折り合いが付いた。直線も渋太く頑張っていたが、最後に失速。経験や馬力不足の問題も有るが、現状では距離が微妙に長い。

サマースプリントシリーズ第5戦 第14回キーンランドカップ(GⅢ)

ダノンスマッシュ

前後肢にバンテージ。+6kg。歩様一息。馬に活気が有ったが、馬体も全体に緩慢。好発も、無理せず好位直後から。ナックビーナスをライオンボスが突いて前半33.2秒は札幌としてはハイペース。とはいえ、控えたことで札幌1200mとしてはキツいレベルで4角外を回さられてしまった感も有るのだが、右手前のまま伸びて、ラスト100mで左手前に替えて突き抜けた。流石にGⅢのメンバーでは力が違った。次走は雪辱を期して中山へということになるのだろうが、若干デキに疑問がない訳ではないものの、最有力なのは確か。

タワーオブロンドン

このメンバーなら馬の迫力は上位。動きにもキレが有った。ゲートも微妙に悪かったが、更に微妙に躓いて、出脚で付いて行けず後方から。逆にいえば折り合いは付いていた。今日はこの枠で外を回せる様な状況ではなく、そのまま内を突く形。ただ、ダノンスマッシュが外を回してくれた影響が大きいのか、馬群が横に広がり、4角をスムーズに追い上げることが出来た。直線もそれなりにスペースが有り、完全にハマッた形だが、これで負けたら相手を称える外ない。1200mの方がレベルが低いので馬券になっているが、慣れの問題が有るにせよ、基本的には1400mの方がいいかも。

リナーテ

-8kg。馬体が締まって、目一杯仕上げて来た印象。歩様もスムーズ。あまり出脚は速そうではなく、出たなりで中段。ダノンスマッシュが控えたことで、丁度マークする形。これはこれで良かったものの、ダノンスマッシュが外を回されたことで更に外を回されてしまった。良く伸びているものの、ダノンスマッシュとの1馬身差が最後迄詰まらず、タワーオブロンドンに割って入られてしまい3着止まり。コースを問わず堅実に走っているが、出脚がもっと有ると競馬が楽になる。何とか引退迄にタイトル一つ欲しいところだが...。

ライトオンキュー

歩様に伸びが有って、キビキビ歩けていた。多少腹回りがボテッと映るが、デキ自体は良さそう。出脚の問題も有るが、それ以上にスタート直後に挟まれそうになっており、行き場がなく後方から。道中の手応えはずっと良く、ダノンスマッシュをマークしていたリナーテに付いて行く形。4角は一番外で、コース取りとしては厳しい形になったが、更に手前が替わらない中でリナーテとクビ差だから良く頑張っている。時計が掛かる条件を選んで使われており、パターンにさえハマれば堅実。

ナックビーナス

+3kg。良し悪しは別にしてフックラした造り。歩様はこの馬にしてはスムーズで力強い。ハナへ行くだけの出脚が有る訳ではないが、最内枠で中途半端に控えることはせず、押して逃げる形。ただ、1000mを走っていたライオンボスにはスピードで負けており、ずっと突かれていた。4角を曲がれなかったライオンボスこそ振り切ったものの、そこから踏ん張る脚がなかったのは致し方ないところ。この馬としては良く走っている方。

サマー2000シリーズ第4戦 第55回札幌記念(GⅡ)

ブラストワンピース

シープスキンノーズバンド。数字通り、キッチリ出来ていた。悪い時の硬さがなかったのも何より。ゲート五分。スタート直後から押してもいたが、全く進んで行かず後方から。スローの割には馬群はバラけており、行ける範囲で少しずつ進出、外に持ち出そうとしても持ち出せず、苦し紛れに内を突いた様にも見えたが、脚力でコジ開けて来た。直線も先に抜け出したサングレーザーが渋太かったが、最後はネジ伏せる様な強い勝ち方。結果的に乗り替わりは正解だった。これで仏国遠征となる様だが、元々パワーの有る馬で馬場自体はこなせる筈。前々走東京戦で斤量を背負う経験が出来た点も良い方に出そう。

サングレーザー

馬体もドッシリ見せていたが、何より歩様が力強い。昨年以上。ゲート自体は決して速くなかったが、出脚は有ってエイシンティンクルの逃げに付いて行く形で好位。馬群がバラけたことで、上手く内ラチ沿いへ寄せられた。ただ、基本がマイラーなので、2000mともなれば出来る限り仕掛けを遅らせたかったところだが、ワグネリアンに来られて早目に仕掛けざるを得ず、直線入口で先頭に立ったものの踏ん張り切れなかった。とはいえ、このレベルのメンバーなら弱点を突いて来るのは仕方がないところ。2着には踏ん張って、昨年の覇者として面目は保ったともいえる。

フィエールマン

スッキリ見せるのは何時ものこと。馬はこんなモノだが、妙にイレ込んでいた。スタート直後に若干躓いて出脚が鈍ったことも有るが、一瞬行きたがりそうになる場面が有り、後方から。折り合いは直ぐに付いたものの、道中の反応が悪く、3角からは置かれそうになっていた程。4角手前でやっとエンジンが掛かり、大外から猛追したが、3着確保がやっとだった。小回り2000mを意識して造って来た筈だが、イレ込んでいただけに、調整面でも万全ではなかったかも。直線でサングレーザーが外にヨレて、その外を回されたロスも有り、間違っても悲観する内容ではない。今日の経験も大きい筈で、秋の中距離にも対応出来る様になれば。

ワグネリアン

2人曳き。後肢にバンテージ。馬体はキッチリ出来ていたが、チャカつき目立つ。外枠からジワッと行かせて好位の外から正攻法。これもクロコスミアに叩かれた関係で一瞬だけ行きたがったが、1角で折り合いが付いた。道中の手応えはずっと良く、3角過ぎから自力で前を捕まえに行った程だったが、直線は妙に踏ん張りが甘かった。多少早仕掛けしたとはいえ、馬券圏内はないとおかしい様な内容だが、両前落鉄していたとのこと。

ペルシアンナイト

遮眼革。-4kg。もう少し馬体にメリハリが有っても良いが、一歩一歩が伸びていた。半馬身程出負け。2000mのメンバーなら出脚は上位だが、引っ掛かりそうになるのを宥めつつ中段。これも道中の行き振りは良く、3〜4角中間の回り脚も速かったが、追ってもう一つ。とはいえ、今年は失望のレースが多かった中では頑張った方。少なくとも遮眼革の効果は有った様。これで鍛錬し直せばまだやれる筈。

サマースプリントシリーズ第4戦 第54回テレビ西日本賞北九州記念(GⅢ)

ダイメイプリンセス

2人曳き。前走新潟戦からデキは悪くなかった。仕草に集中力が有って、馬体も数字通り、パワフル。ゲートが悪いのは何時ものこと。この馬としてはこれでも出た方で、中段やや後方から。基本的にはミラアイトーンを目標に乗られた。結果的にそのミラアイトーンが不発となり、マークした相手を間違えた形だが、ラスト200mでミラアイトーンを交わしてからも力強く伸びて突き抜けた。完勝といえる内容。何故か人気がなかったが、昨年2着馬だから勝って当然といえば当然。時計が平凡で次走に繋がるレースとはいえないにせよ、このレースだけを言えば新潟からの転戦組が強い。

ディアンドル

2人曳き。-4kg。数字は減っているが、大分馬がしっかりして来た。トモに張りが出て、歩様もパンとした。出遅れ1馬身不利。しかし、出脚が速く少し押した程度で好位を確保。バラけた位置迄出て来れたことで流れに乗り易くなった。4角で10頭以上が横に並ぶ展開となり、逆にいえば内に居たこの馬にとっては絶好の形となったが、最後はダイメイプリンセスの勢いが勝った。比較的外差しの馬場だったにせよ、出遅れてなければ勝っていた可能性も有るが、この馬自身もまだ追い出して頭が上がる症状が有る。上を目指すならもっと体質強化が必要。

アンヴァル

2人曳き。スプリント戦にしては気配が地味。馬体は悪くないが、少し歩様にも硬さが有った。ゲートは出ているが、歩様の影響があったか、出脚がサッパリで後方から。これもミラアイトーンをマークするイメージだったが、真後ろだったことで、4角が横に並ぶ展開故に前が壁となり、一手遅れてしまった。出脚が甘い状況で、一瞬の反応も悪かった筈で、それを思えば良く差して来ている。スムーズなら最低でも2着は有った競馬。次走、歩様さえ直れば狙い目に。

モズスーパーフレア

+26kg。明らかに馬が緩い。馬に活気が有って、デキ自体は良さそうだが。好発。ただ、太い分なのか、出脚が足りず、内からイエローマリンバとラブカンプーに主張されて3番手から。早目に諦めた分、終いが残っていたということもいえるのだが、本来の競馬ではないだけに後続に差し込まれてしまうのは致し方ないところ。気性的には中京戦の様なことはなさそうで、次走中山戦は絞れれば変わる筈だが、相手に隙を見せてしまった感も有る。そもそも賞金的にも微妙になってしまった。

ミラアイトーン

+8kg。大型馬とはいえ、数字分だけ太い。特に腹回りがボテッと映る。この馬としてはゲートを五分に出て中段から。このペースでも少し行きたがっていた様にも見えただけに、4角の反応は悪くなかったが、追って案外。太目が祟ったとみるのが妥当。

サマーマイルシリーズ第2戦 第53回関屋記念(GⅢ)

ミッキーグローリー

シープスキンノーズバンド。前肢にバンテージ。この中間は絞れている様に見えたが、増減なし。緩んだ印象はないが、休養前の京都戦が太く映っただけにやはり太い。微妙にゲートも悪かったが、例に依って出脚もなく後方から。バラけた位置で、外に馬を置かないようにしつつ、出来る限り、コースロスなく乗られた。ただ、直線向いて暫くモタついており、眼前に居たサラキアとディメンシオンの間が割れそうで割れず、結局外へ。実質ラスト200m以下の競馬でバラけてからは1頭違う脚だった。新潟ならこれでも良いということになるのだが、先々を考えると馬群を割る競馬をしておきたかったところ。これだと幾ら脚が有ってもGⅠでは厳しい。

ミエノサクシード

シープスキンノーズバンド。前肢にバンテージ。テンション高いのは何時ものこと。スカッと見せつつ、馬体を維持できたのが何より。出ッパはミッキーグローリーと似た様なモノだったが、少し出して中段の外。コーナーでジワッと動いて、新潟にしては結構強気に乗られた印象。直線も渋太く脚を伸ばして、前のソーグリッタリングをギリギリ捕まえたのだが、ミッキーグローリーの脚が異次元だった。新潟は未勝利脱出の地とはいえ、コース問わず堅実に走るタイプだが、強いていえば平坦の方が踏ん張りが利く印象も。

ソーグリッタリング

胴長でスカッとした馬体。毛ヅヤも良かったが、何よりこの猛暑の中で曳き手を引っ張って行く気配が良かった。出脚も有る馬だが、掛かり気味に先行。尤も、位置取りが決まってからは直ぐに折り合いが付いたが、結果的に早かったかも。直線向いた時の手応えが抜群で、待ち切れずに先頭。これがミエノサクシードの目標にされる形となり、追って頭が上がり気味の馬だけに最後に甘くなった。血統通り、現状だと小回りの方が良いかも。

ディメンシオン

2人曳き。舌がハミを越していたが、休ませて歩様に力強さが出た。ゲートは五分に出たが、内外の行きたい馬に行かせて中段からジックリと。外の利く今年の新潟ならこれがベスト。直線で外へ持ち出し、ジワジワ伸びている。とはいえ、ミッキーグローリーはともかく、僅差でも出来れば前は捕まえたかったところ。次走は中山戦とのことで、この内容なら再度僅差の競馬ということになりそうだが、昨冬はイレ込んでいた点が気掛かり。

サラキア

+8kg。馬体が増えるのは無条件で歓迎。これも歩様がしっかりして来た。ゲートは出たが、元々出脚が速い方ではない上に、行く気もなく前に馬を置いて折り合いを付ける形で中段から。それでも3角辺り迄は馬が行きたがっている様に見えた。3角からは何とか折り合いが付いたものの、これだけロスが有ると伸び切れないのも仕方がないところ。前走東京戦の様に逃げた方が無難とはいえ、出脚が甘く、中々簡単には行けないだろう。その点でもまずは折り合いを何とかしたい。

第24回エルムステークス(GⅢ)

モズアトラクション

2人曳き。前肢にバンテージ。充実の馬体。しっかりした歩様も目に付いた。ゲートは半馬身程後手。そのまま後方からジックリと。1000m通過58.6秒はこのレース史上最速で、滅多にお目に掛れないハイペース。ハイランドピークが先導してくれた感も有ったが、道中は基本的に内を回り、直線だけ外へ。展開もドンピシャだったにせよ、見事に突き抜けた。ただ、前走でリアンヴェリテに逃げ切られており、5回に1回位はハマることもあるだろうが、アタマ固定では狙い辛いタイプ。

ハイランドピーク

元々良く見せる馬だが、更に馬体が締まって見える。気配もこれ位なら堪えている方。今日はゲート五分。とはいえ、外枠とこのハイペースで何とか中段。馬群がバラけたことで上手く内へ潜れた。尤も、何時もはマクる馬で、今日は馬群がバラけたからこその展開だろう。モズアトラクションと比較してかなり手応えが渋かったが、最後迄止まることなく2着は確保。久々に最後迄集中して走れた。これもアテには出来ないタイプだが、昨年の覇者で札幌と相性が良いということはいえる。

サトノティターン

+10kg。大型馬で極端に太くは見せない。毛ヅヤが冴えてデキ自体は問題なさそう。気性面は相変わらずだが。ゲートをポコンと出て、そのまま後方から。これもこのハイペースで展開が向いたということになるのだが、真っ直ぐ走るのも一苦労の馬で、外を回さざるを得ず、元々回り脚でモズアトラクションやハイランドピークとは差が有って、直線向いた段階で大分差が開いてしまったが、直線に向いてからはこの馬としては比較的真っ直ぐ走れていた。着順よりも今日はこの点が収穫。

レッドアトゥ

オーストラリアンブリンカー。前後肢にバンテージ。気性面は散漫だが、一歩一歩が妙に力強い。数字の割にパワフル。ゲートは出たが、これも後方からジックリと。コーナーで外を回っていた割にコーナースピードは有った様に見えたが、グリムを目標に動いてしまった感も有り、直線向いてからは甘くなってしまった。ただ、今日の馬力勝負の展開で牝馬がこれだけ走れれば文句なし。何処かで賞金を加算して限定戦出走なら大本命級。

リアンヴェリテ

歩様に硬さは有るが、下見の外を周回していた点は好感。馬体もこの馬なりに纏まっている。外枠でも積極的に乗られて2番手。外から被されるのが嫌ということでマクられない様にずっとハイペースで、3角から前を潰しに行った。流石に直線は脚が上がったが、それでも好位勢にはやられることなく何とか掲示板を確保。ドリームキラリと枠が逆でこの馬がハナなら逃げ切っていただろう。次走狙い目。

ディープインパクト追悼競走 第11回レパードステークス(GⅢ)

ハヤヤッコ

白毛で分かり辛いが、数字の割にはしっかりした造り。歩様にも硬さはなかった。当初は先行したかった様だが、他馬の出方からペースも速くなると読んで後方から。早目の割り切りが結果的に奏功。道中はジックリ乗られて直線は大外。今日は話題性が味方しており、展開と乗り方が合致した感は有るが、中々追い込みが決まらない新潟で勝ったのだからそれなりの評価が必要。ただ、前走東京戦でマイルが短いことはハッキリしており、現状は色々注文も付く。

デルマルーブル

多少発汗が目立つのは仕方がないところ。一切無駄のない造りで、キッチリ仕上げて来た。微妙にゲートが悪かったが、人気を背負って後ろから行く訳にも行かず、出して行ったが、それでも今日の先行激化では中段から。向こう正面で番手を上げて先行馬の直後。上手く乗られたが、今日のぺースで序盤に脚を使ってしまうと踏ん張りが利かない。逆にいえば一番強い競馬。前走大井戦よりはるかに強い内容。無事なら幾らでもタイトルを取れる馬。

トイガー

気配は地味だが、大型馬の割に緩んでいる印象がない点は好感。スタート直後から進んで行かず後方から。3角過ぎから外を意識していたハヤヤッコとは違い、道中はずっとインベタ。直線も内ラチ沿いから。狭いところをコジ開けて一瞬は2着かの場面だったが、最後に甘くなった。東京2100mでも勝っているが、今日の内容だけをいえば距離が微妙に長い。2100mといっても、3歳限定戦で度外視した方が良いかも。

ブルベアイリーデ

+10kg。ダート馬としてこれから強くなって行く過程。もっと増えても良い位。出脚は決して悪くなさそうだったが、外の出方を見て引く形。道中はハヤヤッコに付いて行くイメージで乗られた。4角が回り切れず、1馬身程ロスしているが、一旦はハヤヤッコに追い付きそうになりながらラスト100mで止まった。まずはコーナリングを何とかするべきだが、距離も微妙に長いかも。

サトノギャロス

下見は最後方を周回。胴長でスケールは大きいが、ダート馬としてはもっと迫力が欲しい。好発。戦前からの作戦だったとのことだが、出脚も有って2番手から。ただ、今日は色気の有る馬が多く、序盤が特に速かった。鞍上の話だとまだ集中して走っていないとのことだが、向正面や直線入口等、何度か馬が勝手に止めそうになる場面が有り、その割には渋太く頑張っていた。今日のハイペースで唯一掲示板に乗った先行馬という点でも好印象。当面は遮眼革着用等、馬装を工夫するということになりそうだが、真面目に走る様になれば大化けするかも。

ディープインパクト追悼競走 サマー2000シリーズ第3戦 農林水産省賞典第55回小倉記念(GⅢ)

メールドグラース

遮眼革。+4kg。少しでも増えたのは良い傾向。それでもまだ馬は貧弱だが、大分落ち着きが出て来た点は好材料。ゲート内の駐立が悪く、余計にダッシュが付かず後方から。前を壁にして、道中の折り合いは付いていたが、外にもアドマイヤアルバが壁。スローで馬群が密集しており、4角は一瞬マズい場面だったが、そのアドマイヤアルバが早仕掛けしてくれて直線入口で大外に持ち出せたのが大きかった。トップハンデを背負って、今日の展開で外から差して来ているのだから馬も強い。ただ、競馬が相変わらず下手。前走阪神戦で述べた様にGⅡは見えているが、それ以上はどうか。

カデナ

-10kg。函館からの転戦だが、特にギスギス感はなかった。歩様も悪くない。元々出脚のない馬だが、スタート直後にメールドグラースと接触して更に出脚が鈍り、後方2番手。ただ、その分、腹を括ったレースが出来た。基本的にはメールドグラースをマークする形で、直線入口でアドマイヤアルバとメールドグラースの間へネジ込めた点も絶好の形だった。逆にいえば僅差でも完敗の内容。無論、一時期は競馬にならなかっただけに、最悪は脱しているということもいえるのだが。

ノーブルマーズ

シープスキンノーズバンド。-9kg、気配が地味なのは毎度。トモの甘さも感じさせず、この馬としてはスッキリ見せていた。好発。といっても2000mだと出脚が厳しく、押して速い馬に行かせて好位の外。小回りのスロー故に、早仕掛けしてプレッシャーを掛けて来る馬も居たが、これらが直ぐに脚がなくなっていたのが幸い。4角をタニノフランケルと並走で回って、直線半ば迄先頭。最後は決め手の有る6枠2頭に屈したが、最後の最後にタニノフランケルを凌いで3着確保。決め手はないが、渋太さを生かした格好。要は、出脚がないので、如何に序盤を運ぶかがポイント。

タニノフランケル

前後肢にバンテージ。-6kg。昨夏の当地戦以来となる542kg。最低体重タイ。冬場は絞り辛いのだろうが、見た目はこれ位で丁度。押しても当初は全く進んで行かず、ストロングタイタンを行かせての2番手。良馬場で1000m通過60.4秒とスローの流れ。基本的にはストロングタイタン、ノーブルマーズと並走しており、4角でストロングタイタンの脚がなくなり、ノーブルマーズとの一騎打ち。決め手の有るメールドグラースやカデナにやられるのは仕方がないにしても、ノーブルマーズに競り負けたのは頂けないところ。先行馬の割に淡白というのか踏ん張りが利かない部分が有る。

クリノヤマトノオー

2人曳き。前後肢にバンテージ。少し煩いが、筋肉の輪郭が浮いて、デキ自体が良さそう。スタート直後から位置取り構わず内へ潜りに行って、結果的に中段やや後方から。覚悟していたとはいえ、今日はずっと前が壁だったが、直線入口でノーブルマーズとタニノフランケルが一瞬後続を突き放す場面が有り、そこで進路を取れたのが大きかった。もうちょっと早目に捌けていれば馬券圏内有っただろうが、ギャンブル騎乗だけに文句はいえないところ。

サマースプリントシリーズ第3戦 第19回アイビスサマーダッシュ(GⅢ)

ライオンボス

オーストラリアンブリンカー。前肢にバンテージ。短距離馬にしては胴長の造り。歩様スムーズ。落ち着きも有った。好発。出脚も有って、スタートして1Fでほぼ外ラチへ寄せていた。これでかなり競馬が楽になったのだが、道中の手応えが渋く、カッパツハッチの方が明らかに行き振りが良かった。最後は差し返した様な形で3/4馬身差V。例年の勝ち馬と比較してやや異質。実績上は1000mしか走っていないのだが、今なら芝ダート問わず1200,1400mの方が良い気もしないでもない。

カッパツハッチ

パシュファイヤー。前肢にバンテージ。+6kg。煩いのは毎度。間隔は開いたが、キッチリ出来ていた。好発。出脚、道中の行き振りとも抜群に速く、一旦は先頭に立ち、やったかの場面だったが、そこからはライオンボスの渋太さが一枚上だった。こちらの方が例年の巧者といった印象。もう少し時計が速い馬場ならまた違うのだろうが、今日の馬場だと最後は枠の差という気もしないでもない。

オールポッシブル

遮眼革。前肢にバンテージ。トモにボリューム感が有り、歩様もキビキビ。今日は外枠に速い馬が少ない組み合わせだったが、その中ではマシだった様でライオンボスの直後から。本来なら逃げたかった筈で、一瞬だけライオンボスと外ラチの間へネジ込めそうになっていたが、相手が一枚上だった。逆にいえば、その割に良く踏ん張っているともいえる。オープンだとハナへ行くのも厳しい状況が続いていたが、大分そういう場面に慣れて来た感も。

トウショウピスト

遮眼革。前後肢にバンテージ。歩様が伸びず、馬体も窮屈に映る。1000m戦では出脚が足りず、早目に腹を括って外ラチへ寄せつつ、最後方から。最近は中途半端な競馬で終い保たない場面が多かったが、久々にメリハリの有る競馬がハマった印象も。ただ、下手な先行より、追い込みの方が良いことが分かったとしても、今日は外枠の利も大きく、1200mでハマる可能性は低い。

レジーナフォルテ

多少気負っていたが、1000mならこれはこれ。毛ヅヤも悪くなく、デキとしては悪くない。出脚はライオンボスの方が速かったが、枠の並びでライオンボスと一緒に外へ寄せて行く形。これもカッパツハッチと同様、途中の手応えはライオンボスより良かった様に見えたのだが、最後に失速。終いが甘いのは何時ものこととはいえ、前走福島戦と連続で道中落鉄していたとのこと。

第67回北海道新聞杯クイーンステークス(GⅢ)

ミッキーチャーム

前後肢にバンテージ。+10kg。少し余裕残しだが、毛ヅヤ冴えていた。気配も、この馬としてはまだ大人しい方。新潟直千が外枠圧倒的有利なら、こちらは対照的に内枠有利だが、ゲートは多少悪くとも仕掛けて好位。前がバラけてくれたことも有って、コースロスがなくなった。多少力んでいた様にも見えたのは致し方ないところだろう。4角手前からジワジワ自力で前を捕まえに行き、直線入口で先頭。最後迄フォームが乱れることなく押し切った。切れるというイメージではないが、トモに力が有って持続力で勝負するタイプ。とはいえ、北海道2場で4戦4勝は偶然という気もしないでもないが、関東圏への輸送はやってみないと分からない部分が有り、滞在の方が無難といえば無難。

スカーレットカラー

前肢にバンテージ。-6kg。数字分だけスカッとした印象。一歩一歩が力強い。以前と比較すればゲートはマトモに出る様になっており、出たなりで中段やや後方。本来はもう少し前へ付けたかった様だが、外枠から先行した馬が多く、その分だけ後ろになった。また、1角時には内ラチ沿いへ寄せていたが、ペースは速くなかったにせよ、これも微妙に行きたがっていた。道中はしっかり脚を矯めており、直線向いてから進路を探す形。上手く捌いて一瞬の脚を生かし切った。前走阪神戦の内容から2000mの坂越えが微妙に長い印象も有ったのだが、1800m平坦なら堅実。

カリビアンゴールド

-6kg。多少細くなった気もするが、ステイゴールド産駒だけに問題なし。ミッキーチャームに付いて行く形で中段の外。前に壁がない割に折り合っていたが、その分、外を回された感も有る。ミッキーチャームを目標に乗られて一旦は2番手だったが、内から一瞬の脚が有ったスカーレットカラーに交わされて3着止まり。枠が応えてこの内容なら充分だろう。何より現状のシステムで迂闊に賞金を加算して良いかどうか微妙な部分も有る。3着ならまだまだ準オープンに使える。

ウラヌスチャーム

前肢にバンテージ。+10kg。緩んだところはなく、馬体は増えていたが、ほぼ出来ていた。手先のスナップが利いていた点も好感。例に依って、ゲートが開いても進んで行かず後方から。コーナーで動かされるのは小回り故に仕方がないところで、今日の馬場で外を回ると限界が有る。とはいえ、重賞でも限定戦なら大分堅実に走る様になって来た。前走中山戦でハナ差屈したフロンテアクイーンに先着した点も好感が持て、今後も展開一つ。

エイシンティンクル

前後肢にバンテージ。+6kg。特に太い印象もなく、まずまず。ただ、気配も含めて強調すべき点もなかった。本来は逃げたかっただろうが、出遅れたことで後方から。こうなると距離に関係なく行きたがるのは何時ものパターンだが、その割には最後迄諦めずに走っていた。馬がフレッシュだったことも有るだろうが、意外な印象も。これが板に付けばまだ稼げる。