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競馬回顧 2018年5回阪神

ジャパン・オータムインターナショナル 第19回チャンピオンズカップ(GⅠ)

ルヴァンスレーヴ

2人曳き。前肢にバンテージ。大分馬がしっかりして来た。現状で古馬から一枚落ちる程度の迫力。ただ、毛ヅヤが冴えて純粋にデキが良い。この馬自身もゲートを出たが、後続に差されないことを一番に、大事に乗られた。兎に角アンジュデジールを可愛がるだけ可愛がり、直線迄待ってからゴーサインを出してアッという間に突き抜けた。勿論、このメンバーで一番強いのは間違いないのだが、展開が楽過ぎて能力判定不能というレベル。ダートで3歳馬が古馬に勝つパターンは大抵時計勝負だが、良馬場で勝った点は好印象。故障しない限り、長く王者として君臨することになりそう。

ウェスタールンド

オーストラリアンブリンカー。取り立てて見栄えがすることもないが、高値安定。歩様がしっかりしていた。意外と出脚は有った気もしたが、今日は最初から最内強襲に拘る作戦。道中は離れたドン尻から。乗り役は中京1800mは最内が開くと信じて乗っていた様だが、スローでルヴァンスレーヴがコーナーで動かなかったことで、余計に馬群が横長になって捌き易くなった。勿論、  この馬自身もコーナーでの脚が速く、3〜4角中間でもシンガリだったが、直線入口では既にアンジュデジールの3馬身後方の位置。そこからルヴァンスレーヴが抜けたところを通って2着浮上。狭いところを苦にしない点を強調されるが、今日は出脚が有った点も案外大きかったのでは?

サンライズソア

パシュファイヤー。シープスキンノーズバンド。前後肢にバンテージ。+8kg。下見は最後方を周回。多少立派だが、ダートならこれでも。この馬としては落ち着いていたのが何より。この馬も出遅れた訳ではないものの、内の馬の方が速く、瞬時に諦めて好位から。折り合いも付いて、これはこれで良かった筈。坂を上る迄は一瞬勝ったかの勢いだったが、そこからが保たなかった。完全に底力の差を見せ付けられた格好。古馬の中ではチャンピオンクラスだが。

アンジュデジール

+6kg。もう少し柔らか味が出るのが理想だが、馬自体は前走京都戦以上。数字分だけ良く見せる。好発。出脚も有って、スッとハナ。1000m通過が61.9秒は良馬場ダートを考えても遅い。ルヴァンスレーヴが直後に付いていた為、他馬も競り掛けて来ず、ここ迄は楽が出来たが、直線向いて突き放そうとしたところで甘くなった。今日の展開で勝てない以上、牡馬とのパワー差が出たという外ない。

オメガパフューム

シープスキンノーズバンド。現状のデキが悪い訳ではないが、ここへ入ると迫力不足。出遅れ1馬身不利。そのまま後方から。道中の折り合いは問題がなかった。ただ、4角でウェスタールンドがスムーズにインを通って来れたのに対し、こちらは直線で少し待たされた。一瞬は絶望的位置だっただけに、これでも良く追い込んでいる方だろう。もっと筋肉が付いて来れば良くなる筈で、まだ成長の余地も残している。

第69回チャレンジカップ(GⅢ)

エアウィンザー

前後肢にバンテージ。デビュー当時からユッタリとした造り。大きく変わったことはない。好発。少し出して好位から。マルターズアポジーが大逃げとなり、前はバラけたが、馬群の先頭がマウントゴールドで2番手がこの馬。4角から仕掛けて、坂を上る前にマルターズアポジーを捕まえてあとは独走だった。これで4連勝。3歳時のモタつきが何だったのかと思わせる程。今日は相手が大概だが、この内容ならGⅠでも大崩れは考え辛い。来春の大阪杯が最大目標となるだろうが、通用する筈。

マウントゴールド

マトモに周回出来ないのは何時ものこと。とはいえ、馬体は数字の割に迫力が有る。出脚は有ったが、行きたい馬に行かせて好位から。前述した様に前はバラける展開となり、実質的にはハナを切っている様な格好。下見の気配の割に折り合いは付いていた。4角の回り脚で完全にエアウィンザーの後塵を拝したが、直線向いてからは渋太く脚を伸ばして2着は確保。ステイフーリッシュ、ダンビュライトに先着なら、例年の水準級は有るのだろう。今日はエアウィンザーが強過ぎただけ。

ステイフーリッシュ

2人曳き。ステイゴールド産駒らしい体型で、見た目は評価不能。テンション高いのも許容範囲。2000mだと他に速い馬が居て、中段。エアウィンザーをマークする様な格好で乗られたが、4角の回り脚が全く違っていた。相手はキングカメハメハ産駒で、こちらはステイゴールド産駒だけに、本来は逆となるところだが、道中は1馬身後方だったのが、直線入口で4馬身位置かれていた。ただ、今日はイン圧倒的有利だっただけに、外を回し馬券圏内迄持って来たことは高く評価したい。GⅠでは通用しないことは明らかだが、GⅢなら。

ダンビュライト

+14kg。競走除外明けだが、全く問題なし。数字は増えているが、太くも見せない。ゲート内の駐立が悪く、出遅れて後方から。道中は只管インを回って、今日の馬場状態ならこれはこれで良かったが、直線向いていざ追い出してから外にモタれており、最内が開いていたにも関わらず、マルターズアポジーの外へ行ってしまい、前が塞がる位置へ行ってしまった。ステイフーリッシュとは着差が着差だけに勿体ない。ただ、前走東京戦が競走除外だっただけでなく、今日もゲートでブツけて口を切っていたとのこと。気性的に糸が切れかけているのは気掛かり。

マイネルフロスト

遮眼革。シープスキンノーズバンド。前後肢にバンテージ。馬体は悪くないが、歩様の硬さは相変わらず。この馬の出脚で好位から。道中はずっとエアウィンザーと前後する位置。直線向いて一瞬の反応はなかったが、ジリジリ。最近の中では一番マトモな内容。決め手がないので、中々勝たせて貰えないが、気性的に落ち着きが出て来たのが良い方向に向いている。

第52回スポーツニッポン賞ステイヤーズステークス(GⅡ)

リッジマン

元々小ぢんまりとした造りだが、この時期でもキッチリ出来ていた。気配も良かった。スタート直後に直ぐに内に寄せつつ、この馬の出脚で中段から。折り合いというよりはむしろズブい位の馬だが、今日は意外に行き振りが良かった。2周目向正面辺りからアドマイヤエイカンを相手と決めての進出。ラスト200mで抜け出して完勝だった。ハンデキャップホースのイメージも強かったが、別定戦で勝っただけに、それなりの評価が必要。尤も、アルバートの取り消しには大分水を差された感。

アドマイヤエイカン

この距離だけにもう一絞り有っても良さそうだが、歩様がパワフルで、デキ自体は上々。ジワッと行かせて好位。近年は意外と速くなるパターンも多かったが、今年はスロー。それでも、2周目の2角から前を狙う様な雰囲気で乗られており、もう少し大事乗られても良かった。乗り役の話では決め手勝負を嫌ったとのことだが、結果的にリッジマンの良い目標になった。2着死守したのは馬の底力。3000m超の経験がない中でこれだけ走れば文句なし。アルバートの後継者にはなれる。

モンドインテロ

オーストラリアンブリンカー。+6kg。馬体はこれでも良いが、もう少し歩様に力強さが有っても。多少ゲートが悪かったが、出脚でカバーして好位のイン。このペースで折り合いも付いていた。ただ、2周目4角でズブさを見せ、上位の7枠2頭に回り脚で置かれていたが、直線は盛り返してここ迄。基本的には東京向き。ただ、昨春戦の8着の様にスローの上がり勝負にならないのが条件。

マサハヤダイヤ

前後肢にバンテージ。-12kg。距離を意識して絞って来たか。歩様を含めて悪くない。ゲートは若干悪かったが、行く気もなく後方から。来れも最初から内へ寄せていた。今日の展開では少し前と離され過ぎた感も有るのだが、只管インを回って最後の直線でやっと追い付き、最後迄バテずに伸びて4着浮上。これもスタミナは持っている。ハービンジャー産駒だけに長丁場の東京向く筈で、ハンデ次第で狙い目に。

アルター

520kgでも胴長でスカッと見せる。歩様も伸びが有ってスムーズ。ジワッと行かせて中段から。被されると止める癖が有るとのことで、前に馬を置くことは有っても、外に置かない様に気を遣って乗られた。11番人気の馬が5着だから、力を出し切ったといえそうだが、伸びる様なことはなかった。流石に重賞だと決め手が足りない。