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競馬回顧 2018年4回京都

第53回農林水産省賞典京都大賞典(GⅡ)

サトノダイヤモンド

今春も馬自体はそれ程問題なかったが、今日は活気が有った。歩様も力強い。元々出脚は速い方ではないが、一旦後方迄下げてからまず外へ持ち出す形。シュヴァルグランをマークするイメージで乗られた。4角の坂の下りを利してシュヴァルグランに並び掛け、直線入口ではほぼ飲み込んでいたが、その勢いで大逃げのウインテンダネスも捕まえてそのまま押し切った。ケチの付け様がない。一時期走らなかったのは気性的問題だったのだろうが、今日は気迫溢れる競馬で、次走も本命級。

レッドジェノヴァ

毛ヅヤピカピカ。気配も絶好。ただ、このメンバーでは若干馬の迫力で差が有るのと、もう少し歩様に柔らか味が有ると理想的。出脚は有る馬で、少し行きたがるのを宥めつつ好位のイン。坂の下りでマクりに行った馬が多かった中で、内に居たこの馬は動くに動けず、ほぼ最後方迄下げざるを得ない形となったが、直線向いて前がバラけてから追い出すと、サトノダイヤモンドに半馬身差迄迫ったものの、交わす迄には至らなかった。結果的に軽量を生かした格好で、今日の内容だと 底力勝負では分が悪そう。尤も、次走は京都の限定戦とのことで、そこなら圏内。

アルバート

年齢を経ており、特に何か変わったことはないが、季節が良い分だけ、毛ヅヤは冴えている。この距離で流石に出脚は通用せず後方から。勿論、折り合いは問題ない馬で、シュヴァルグランをマークするサトノダイヤモンドを更にマークする形。切れるという印象ではなかったが、最後迄バテない強みを生かして3着浮上。モレイラ騎手だと見た目以上に馬が動くということも大きいのだろうが、スタミナを生かす形は出来た。次走未定だが、取り敢えず4連覇が懸かる中山戦は大本命となる。

シュヴァルグラン

2人曳き。馬体はほぼ出来ていたが、今日は何時も以上に発汗が目立つ。好発も、前にケントオー、全体では5番手辺りで折り合いを付ける形。ただ、ウインテンダネスが大逃げの形となり、人気を背負っていたことも有って、3〜4角中間から自力で捕まえにに行く形。単勝1番人気としての責任有る乗り方では有ったが、ウインテンダネスを捕まえる前にサトノダイヤモンドに交わされていたのは頂けない。今日は明らかに評価が下がる敗戦。尤も、休み明けはサッパリのレベルで走らない。更にボウマン騎手以外では案外といった印象も有り、条件が揃わなければこんなモノなのだろう。

ブレスジャーニー

多少テンション高いのは何時ものこと。スッキリ見せてデキに問題はない。毎回ではないが、ゲートをマトモに出ないのは血統故で、後方から。行きたがるのも許容範囲。道中はアルバートと並走していたが、仕掛けはアルバートよりワンテンポ遅らせるイメージ。それでも最後は追い負けた。ディスタンス戦でも我慢して走ってくれているが、基本的には2000m辺りの方が良さそう。あとは相手関係の問題。今日でも頭数が少ないので入着出来たが、2000mだと頭数も揃い易く、中々簡単には勝たせて貰えない。

第69回毎日王冠(GⅡ)

アエロリット

シープスキンノーズバンド。前後肢にバンテージ。下見は最後方を周回。500kgを超える数字通りの迫力。歩様もしっかりしていた。得意の好発。出脚も抜群に速かった。今日はステファノスに少し抵抗されたが、それでも向正面で振り切ってハナ。1000m59.0秒なら、序盤擦られたことを考えれば楽に行かせて貰えた方だろう。直線も後続を突き放すイメージではなかったが、相手が来たら来ただけ伸びて何処迄行っても追い付けない様な雰囲気だった。時計もソコソコ速く、文句なしの内容。毎回述べている様に、基本的には開幕週かコース替わり限定の馬で、今日は条件が揃い過ぎた感は有るのだが、次走京都戦を目指すとのことで、ここはコース替わり初週と再度条件は満たす。

ステルヴィオ

2人曳き。+6kg。毛ヅヤピカピカでデキは文句なし。ただ、マイラー寄りの体型で、多少チャカついていた。出脚は速かったが、行きたい馬に行かせている間に自然と番手が下がって中段から。下見で煩かった影響も有って、折り合いに専念する形。内にサトノアーサーが居て、コーナーで外を回されたのが若干痛かったが、直線向いても追い出しを出来るだけ待って、追い出したのはラスト400m辺りから。アエロリットには届かなかったものの、そこからの反応は1頭違っていた。見た目のインパクトは別にして、評価が難しい印象も。一瞬の脚は確かに鋭かったものの、ここ迄矯める必要が有るなら距離は1800mが限界。2000mを保たせるにはもう少し落ち着きが欲しい。

キセキ

前後肢にバンテージ。+10kg。今春も馬自体に問題はなかったが、多少歩様に柔らか味が出た程度で、今日も見た目はそれ程変わらない。ただ、落ち着いていたのが何より。出脚はお世辞にも速くない筈だが、最内枠を生かす形で、促して好位のイン。距離短縮ということも有ったか、意外に流れに乗れた。直線向く前からアエロリットを捕まえに行く、早目のイメージで乗られたが、伸びてはいるものの、最後は鋭さ負けした格好。ただ、これも次走に繋がるかどうかは何とも。フォームが硬くなっており、これだと距離が保たない。かといって1800,2000mで勝ち切れる瞬発力が有る訳でもなく、現状だと取り柄がない状態。

ステファノス

馬体に迫力が有るというタイプではないが、歩様に力強さが有って、この馬としては上々。珍しく積極的に乗られて、アエロリットに暫く抵抗。2角進入時に引いて好位から。余計なことをしている割には折り合いも付いていた。直線は早目に動いたキセキとの併せ馬。相手が早仕掛け、しかも適条件ではなかっただけに何が何でも捕まえたかったところだが、競り負けてしまったのは頂けない。今日はデキも有っただけに、今後は全て見送り。

ケイアイノーテック

+10kg。ほぼ出来ていた。古馬相手でも馬も負けていない。首でリズムを取って気配も良好。今日はゲート五分。キセキよりは出脚が速かったが、キセキが促していた為、これを行かせる形で中段から。道中も折り合いが付いて問題が有る様に見えなかったが、ステルヴィオには並ぶ間もなく交わされてしまった。今日の展開ならせめてキセキとステファノスの2頭は捕まえたかったところ。トビが大きいものの、一瞬の脚がない。

第4回サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)

グランアレグリア

2人曳き。+18kg。見た目上はほぼ成長分。もう少し歩様が伸びると理想的なのと、落ち着きは欲しい。出遅れ1馬身不利。直後にドゴールの外へ持ち出した際に行きたがり、2番手へ。ただ、ここで何とか我慢してくれたのは大きかったか。持ったままで坂下で逃げるトーラスジェミニを捕まえて先頭。追い出しを出来る限り我慢して、気を抜かない様にステッキを入れていたが、あとは独走。終わってみれば3馬身半差。休み明けででどうかと思ったが、性能そのものが違った。ここまで重賞に出走した現2歳世代の中では一番強い競馬。とはいえ、出遅れて行きたがった点、今日の馬場で1分34秒を切れなかった時計、所々に疑問は残る。

ドゴール

イレ込む。ただ、馬は小さいなりに良く出来ている。見た目の筋肉量自体はこのメンバーでもNo.1。グランアレグリア程ではないが、1馬身近い出遅れ。外に持ち出して引っ掛かったグランアレグリアに連られそうになっていたが、1F程で我慢してくれた。距離に不安が有るとのことで、直線向く迄、徒に動かず、最後に脚を使うイメージで2着浮上。ただ、グランアレグリアがブッちぎる展開がハマッた感も有る。短距離の差し馬としての素質は有りそうだが、マイルで微妙ということになると今後が難しい。

アマーティ

2人曳き。前肢にバンテージ。寸が詰まったマイラー体型。歩様が窮屈なのがマイナス。出脚はこのメンバーの中では速そうだったが、外の出方を窺いながら3番手。基本的にはグランアレグリアをマークするイメージで乗られた。道中は折り合いが付いて、直線向いても手応えは有りそうだったが、坂で左手前になって上れていなかったのが痛かった。上り切ってからはそれなりの脚を使えているが、前とは途方もない差が付いてしまっていた。母アマファソンもどちらかといえば平坦で走った馬で血統由来のモノも有るだろうが、まずは登坂力を付けないことには。

ドラウプニル

チャカつく面は有ったが、歩様に伸びが有って、バネを感じさせる馬体。枠の並びも悪かった気がするのだが、折り合い重視で乗ろうとして、内外の馬に譲る際に力んでしまった。外に馬を置かない位置迄下げてやっと折り合いが付いたが、序盤のロスは大き過ぎた様で、直線はジリジリ。今日は最後迄止まっていないだけでも良しとする競馬。今日は経験不足が出た格好。性能そのものは高い。

シャドウエンペラー

前肢にバンテージ。この時期の2歳馬としては完成度が高い。スカッとした造りで、歩様にブレがない。ゲートは出たが、出脚がサッパリで後方から。直線は馬群を割る形で、フォームは中々力強いものの、それが推進力に繋がっていない。見た目はかなり走りそうなのだが、どうも中身が伴っていない様。