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競馬回顧 2012年3回阪神

第54回宝塚記念(GⅠ)

ゴールドシップ

2人曳き。白黒のメリハリが利いていて、毛ヅヤが良い。踏み込みの力強さも印象的。普段はパッとしない馬だが、今日は文句なし。最近の中ではゲートがマシ。それでもジェンティルドンナに叩かれる形となったが、直ぐに立て直し、押して好位。押しても動かなかった馬が動いただけでも意外だったが、兎に角、今日は行き振りが良かった。流石に4角のコーナリングではジェンティルドンナに分が有りそうだったが、直線向いてからは独壇場。戦前は内田博幸騎手が栗東に滞在して調教した話が話題となっていたが、要は機動力を付ける方向で調整して来て、それが実った形。勿論、馬場状態も向いた。ただ、初志貫徹で国内専念とのことだが、東京よりはロンシャンという気がしないでもない。

ダノンバラード

前後肢にバンテージ。馬が特別変わった訳ではないが、今季は気配が良い。例に依ってシルポートが大逃げを打ち、離れた2番手。前走時にも述べた通り、ラチを頼れる展開の方がパフォーマンスが上がるのだが、実質的にハナを切っている形で、今日は望みが叶った。シルポートを交わして直ぐ、ラチにへばり付いていたが、一杯一杯粘って2着は確保。Gこの2着は賞金面でも大きい。

ジェンティルドンナ

2人曳き。前後肢にバンテージ。ほぼ出来ていたが、強いていえば右後肢の出が少し硬い。出脚でスッと好位。少し掛かったのは許容範囲。ただ、基本的には良い位置でも、ビタッとゴールドシップに付けられたのが痛かったか。この馬場状態の中、気力面で足りない状況ではヤル気満々で来たゴールドシップのプレッシャーをハネ除ける迄には至らず。ゴールドシップが何時もの追い込み策なら勝っていただろうが...。左回りは神憑り的な力を発揮する馬だが、右回りではそれも使えず。

フェノーメノ

2人曳き。前肢にバンテージ。皮膚の薄さは有るが、歩様が若干落ちていたのは確か。ゲートでガチャガチャやっている時に開けられ、出遅れ1馬身不利。本来なら好位から進める予定だった筈だが、ゴールドシップを越す訳にも行かず中段から。ただ、今日はジェンティルドンナが一番苦しい展開で、2頭を眺めながら進める競馬は決して悪くなかった筈だが、半馬身差に詰めるのがやっとだった。少し案外感が残る。デキなのか、この馬場が合わないのか、条件を無視して今日の結果だけをいえばジェンティルドンナとは途方もない差がありそう。

トーセンラー

-4kg。落ち着きが有り、馬体も維持出来た。ゲート五分に出て、ジェンティルドンナをマーク。フェノーメノの項で述べた通り、策は間違ってない筈だが、4角迄だった。やはりベストは京都。この馬場も向かない。秋の開幕週の京都が狙い目になる。

第18回ユニコーンステークス(GⅢ)

ベストウォーリア

前後肢にバンテージ。+8kg。キッチリ出来ていた。ゲート少し悪かったが、出脚でカバーして中段。内で引っ張り切りの手応え。直線向いて暫く前が壁になっており、進路が開く迄200m近く待たされたが、前が開いてからは一気の伸び。脚が違った。交流戦よりは軽い馬場の方が良さそう。その意味では時計の速い重馬場も向いた感。取り敢えず古馬相手では現状パワー負けしそうだが、この瞬発力は過去の勝ち馬の中でも上位。

サウンドリアーナ

2人曳き。前肢にバンテージ。落ち着いているが、やはり歩様は少し落ちて来た感も。芝では出脚違い過ぎるのだが、勿論控えて後方から。前に馬を置く形を採ったが、少し行きたがっていた。今日はベストウォーリアが最高の競馬をしており、2着で仕方がないといったところだが、この距離での折り合いに課題が残った。芝ダート兼用で、ブロードアピールを目指すのも一つの手だが、まだ3歳だけに折り合いを矯正したいところ。

サウンドトゥルー

前後肢にバンテージ。馬体のバランスは悪くないが、現状は少し緩い。出脚が甘く、後方から。マトモに砂を被って、あまり手応え良い様には見えなかったが、ラスト300m程で丁度外に出せるタイミングが出来て、砂を被らなくなってからは脚を使ってここ迄。バテないのが強み。大井戦使えたら面白かったが...。

ケイアイレオーネ

前後肢にバンテージ。ドバイ帰りだが、全く問題なし。ここ出も馬は上位。出脚はモッサリしていたが、ジワジワマイペースで外目を運び、4角で好位。一旦は先頭に立つ場面も有った。最後は止まったというより、決め手負けだろう。もう一工夫有ればまた違ったかも知れないが、これはこれで悪くない騎乗。新味と力は見せた。

タッチザターゲット

+10kg。それ程太く見せない。中1週だが、馬体増は成長も有りそう。馬が良くなっている最中。ゲートが少し悪く、腹括って後方から。直線は向いて内の進路がないのを確認してから大外へ。少し外へモタれていたが、トビが大きく、ノビノビ走らせれば脚は使える。あとちょっとで3着だっただけに惜しいところだが、今後を考えれば3着も5着も一緒。ローカルの小回り戦に疑問は残すものの、1000万にはメドを立てた。

チャーリーブレイヴ

シープスキンノーズバンド。前肢にバンテージ。+14kg。馬の造りでは断然に近い。ただ、今日は数字通り仕上がり途上。出遅れ1馬身不利。押して中段には取り付いたが、4角での手応えが悪く、追っても大して伸びなかった。ところどころで頭が上がり気味になっており、砂を被ると良くないのかも。

サマースプリントシリーズ第1戦 第20回函館スプリントステークス(GⅢ)

パドトロワ

+12kg。デビュー以来の最高体重タイ。太いのは確かだが、馬体に張りが有った。毛ヅヤも冴えている。この枠だが、出脚が一番速く、スッと2番手。むしろ引っ張る位の手応え。4角の雰囲気で今日は勝負有りだった。ただ、その割には着差が僅か。実績馬とはいえ、人気薄での勝利だが、むしろ案外感が残った。58kgが言い訳にはなるのだが、ロードカナロアが相手だけに...。

シュプリームギフト

パシュファイヤー。馬具の効果か、集中力が有った。スカッとして無駄肉のない造り。出遅れ1馬身不利。出脚でカバーして中段のイン。内を上手く捌いた分も有るが、一番良い脚を使って見せた。北海道に良績有る馬だが、昨年の札幌戦ではやや格負けした感。それから1年が経過し、確実に力を付けているところを示した。

フォーエバーマーク

2人曳き。トモにボリューム感が有り、見た目のデキは何時も悪くない。枠も良かったが、テイエムオオタカが出遅れての単騎。道中は楽だったが、出脚で少し負けていた分、パドトロワの方が終始手応えに余裕が有った。直線は寸前迄渋太く粘っており、何とか2着かと思われたが、最後に失速し3着に。僅差だが、今日の条件で勝てないのは少し評価が下がる。このままでは重賞に手が届く日はまず来ない。

アドマイヤセプター

+6kg。一時不振に陥っていたが、大分戻って来た印象。皮膚を薄く見せる。ゲートは五分だが、無理せず後方から。コースロスなく回したい意図も有っただろうが、スローで早目に追い上げたいところで、やはり外を回された。最後は良い脚で伸びている。枠を考慮すれば、ほぼ2着に匹敵する内容だろう。次走も札幌の代替開催で同条件になるだろうが、良い枠引いて何とかしたい。

スギノエンデバー

少し腹回りがボテッと映る。今日は太い。ゲートが悪いのは何時ものこと。ただ、この枠の後方で4角で動けず、アドマイヤセプターが抜けた後から来る形になった。その分、脚は矯まっていたのだが、競馬が終わった後。脚は持っているだけに、展開一つの馬だが、少なくとも北海道では厳しい。昨年同様、小倉が勝負になりそう。

マイネルエテルネル

馬体はここでも負けていないが、下見では少しチャカつく。出遅れ1馬身不利。引っ掛かり癖の有る馬だが、出遅れての中段確保でも折り合いは付いていた。向いて暫く前が開かなかった関係でここ迄だが、終いに伸びる脚が使えただけでも大進歩だろう。気性面で周回遅れにされた面は有るのだが、まだ1年は無駄にしていない。先々走って来そう。

ドリームバレンチノ

毛色で分かり辛いのだが、少し緩い様にも見えた。出たなりで好位直後。流れには乗ったが、4角で前へ並び掛けてからが甘かった。この馬場で59kg。休み明けでも有り、中途半端な騎乗も結果的には良くなかっただろう。とはいえ、あくまで0.2秒差。悲観する負け方でもない。

テイエムオオタカ

しっかり踏めていた。良くも悪くも平行線。痛恨の出遅れ。ただ、出脚も少し鈍かった。終いはバテている訳ではないのだが、古馬になって以降、長目の距離を使った関係で、少し馬がズブくなっている。戦法を考える必要が出て来たか。

第30回エプソムカップ(GⅢ)

クラレント

+10kg。怪しい歩様は毎度。トモにボリューム感が有った。出脚で2番手。強引に行ったスズジュピターに一瞬連られそうになったが、直ぐに折り合いが付き、2〜3馬身後方からの追走。1000m通過は58.9秒だが、従って実質的にはスローの競馬になった。直線向いても手応え充分、ラスト400mを切ってから追い出し、坂を上がって先頭。少し早いかにも見えたが、ジャスタウェイの猛追を一杯一杯振り切った。ハイペースになると脆いが、スローならば良い脚を長く使えるタイプ。東京に良績集中しているのはこれが要因。尤も、この手の馬はGⅠでは通用しない。

ジャスタウェイ

+10kg。前後肢にバンテージ。少し太いのは確かだが、一応は走れる状態。出遅れ2馬身不利。腹括ってインを突く競馬。直線も最内も綺麗に開いたが、前のクラレントが僅かに残して2着。ベストの東京1800mで久し振りにマトモに走ったが、矯めた方が良いのは間違いないところ。今後は前に行かせて同じ脚を使えるかどうかがカギになる。つまり、今日は出遅れが結果的に良い方に出た。ちょっと色気を出すと動かないのがこれ迄のパターン。

サンレイレーザー

前後肢にバンテージ。馬体に違和感はないが、ちょっと歩様が硬いのが気になった。出たなりで中段のイン。折り合いも付き、直線もジワジワ伸びているが、もうワンパンチが出ず。やはりベストはマイル戦だろう。結果論をいえば最内を突いていればジャスタウェイの進路がなくなって2着だったが。

リルダヴァル

踏み込みがしっかりして来た。確実に良くなっている。ゲートが少し悪く、後方のイン。折り合いも問題も問題はなかったが、これもジリッぽい。ジャスタウェイとは決め手の差が違い過ぎた。あくまでオープン特別レベル。咥えて、内枠でまだ誤魔化しが利いたものの、もう少し前で流れに乗った方が無難な馬だろう。

ファイナルフォーム

馬体に張りが戻っていた。叩いて本調子。好位直後。折り合いは意外な程スムーズだった。ただ、追ってからが一息。東京は大粗相も有ったコースだが、意外な程真っ直ぐ走っており、もう少し伸びても良い筈。一瞬の脚がないのか、ハイペースの方が向くのか、どうもアテにし辛い面が有る。

アドマイヤタイシ

気配的には良かったが、少し硬さは出て来ていた。好発切って好位のイン。追ってからも一瞬反応したが、急に伸びが甘くなってしまい、最後は躓く場面も有った。故障でなければ良いが...。

第18回マーメイドステークス(GⅢ)

マルセリーナ

何時ものこの馬。特に変わった印象はなかった。スタート時に少し外にヨレたが、大外枠で然程問題なく中段の外。折り合いは付いていた。4角からジワッと進出し、外からアロマティコに一瞬迫られる場面も有ったが、前を捉えて押し切った。クラブの規定が有るとはいえ、諦めずに使っていたが、見事復活。近走は毎回差し届かずの競馬ばかりだったが、この距離、この頭数の外枠で中段に付けられたのも良かったか。

アグネスワルツ

+10kg。気配はともかく、少し緩く映った。決して良い様には見えないが...。出脚でスッとハナ。外枠からの先行だが、出脚が速いのと今日の気配では大して進んで行かず1000m通過が60.6秒。絶妙のペースで行けた。直線向いて一旦突き放しており、やったかの場面だったが、最後にマルセリーナ。ちゃんと行ければ今でも競馬になることが証明出来た。呼吸器系が悪いという話が過去に有った筈で、湿気が良い方に出た可能性も有りそう。但し、レース後に軽度の骨折が判明しており。

アロマティコ

脚取りがしっかりしており、見た目にはデキ落ちなし。例に依って後方でジックリと。バラけた位置で折り合いも付いていた。4角回った時の脚が速く、突き抜ける手応えだったが、前も止まらない。能力は有る馬だが、時々こういうパターンが有り、並ぶ迄がない。脚の使いどころに難しさが有る。

ピクシープリンセス

前後肢にバンテージ。毛ヅヤ絶好。気配も前向き。ジワッと先行。エーシンメンフィスとマルセリーナの間から。しかし、上位馬が完璧に折り合っていたのに比べ、ところどころで力む場面。更にマルセリーナに外から被されて後手を踏み、そこから巻き返す余力は残っていなかった。もう少し走れる筈だが、今日は案外の内容。

マイネオーチャード

-8kg。後肢にバンテージ。馬体に細い印象もなく、踏み込みが力強い。少し出して中段から。インを立ち回ってセコい競馬は出来たが、4角手前から押し通しで追走に汲々。その割には直線上手く捌いて伸びているのだが...。軽快さが来ればここでも足りるが、あの反応の悪さでは上手く行っても3着がやっと。

第63回農林水産省賞典安田記念(GⅠ)

ロードカナロア

前走中京戦と比較すれば一枚落ちる気もするが、悪くはない。この距離でも何時も通りの待機策。内にグランプリボスを置いての競馬だったが、折り合いはグランプリボスの方が酷く、十分許容範囲。直線、外へ持ち出したが、真っ直ぐ走ってくれず、2回ダノンシャークを弾く場面。その後ろに居たショウナンマイティも間接的に不利を被っており、過怠金10万円だそうだが、かなり行儀の悪い競馬になってしまった。戦前期待した通り、能力でマイルをこなしてくれたが、残念な競馬に。ただ、秋の京都よりも東京の方がスプリンターが活躍し易い。沙田が右回りにも関わらず、香港馬の良績が東京に集中しているのも同じ理屈。

ショウナンマイティ

2人曳き。少し腹回りがボテッと映るが、それでも緩みはない。イレ込んでいないのも何より。出遅れは毎度。そのまま後方でジックリと。流れてシメシメの展開になった。直線も何とか外へ持ち出したが、ロードカナロアが外へモタれた関係でダノンシャークもフラフラ。少し逡巡するロスが有った、それでも末脚強烈。第一人者ではないしても、中距離界では五本の指に数えられる存在。その実力は充分に示した。

ダノンシャーク

2人曳き。前後肢にバンテージ。トモのボリューム感は目立った。チャカつくのは毎度。出脚は速かったが、中段やや後方。最初からロードカナロアをマークと決めての競馬。繰り返しになるが、ロードカナロアが外から弾いて来て、厳しくなったが、審議ランプも付かずに確定した様に、ファンの感情論はともかく、脚の差は有った。ただ、それでもマイルを主戦に使っていた組では最先着。この点は評価出来る。時計の速い東京で"ディープインパクト産駒の味"が出たということになるのだろう。

マイネイサベル

2人曳き。前肢にバンテージ。変わらずしっかりした脚取り。これもロードカナロアマークになる位置。勝ちに行く為に内を狙ったグランプリボスとは違い、直線では真後ろに付けており、ロードカナロアが更に外へ行ってくれて美味しい展開に。バテぬ強みも有ってここ迄。前走よりは遥かに内容の濃い競馬になった。やはりハイペースの方がこの馬には合っている。

サクラゴスペル

シープスキンノーズバンド。このメンバーでも一番良く見せた。生涯最高のデキ。道中は中段のイン。直線も最内を狙い、シルポートをパスする際に一瞬だけ迷ったが、それでも上手く行った方だろう。最後迄しっかり脚を使って大健闘の競馬が出来た。強いて言えば大外3つで決まる様な流れにならず、もう少しゆっくりしたペースで運びたかったところか。まずはスプリンターズステークスだろうが、京都なら巻き返しの余地が有る。

ダークシャドウ

2人曳き。+8kg。歩様が伸びていた。筋肉が戻って昨秋の状態。この馬の出脚で好位の外。ただ、シルポートが玉砕覚悟で引っ張り、かなりのハイペース。スムーズはスムーズだが、追走に脚を使い過ぎてしまったか。伸び掛かったところで甘くなってしまった。ただ、あくまで展開の綾。負けた相手がサクラゴスペルやマイネイサベルで見た目が悪いのだが、今日は仕方がない。

グランプリボス

2人曳き。-10kg。絞ったと見て良い。デキに関しては問題ない。道中はロードカナロアにずっと蓋をされる状態。折り合い面では我慢させられたともいえるのだが、4角でもこの態勢が変わらず、苦し紛れに内へ行ったところ前が壁になってしまった。最後は盛り返しているのだが、これだけ時計が速いと1回のブレーキが致命傷になってしまう。

第66回農林水産省賞典鳴尾記念 (GⅢ)

トウケイヘイロー

前肢にバンテージ。前走東京戦と変わらず。今季は基本的にデキが良い。マイルでも前へ行ける馬で、ほぼ抑えたままで2番手。しかし、モズの逃げが余りに遅く、1000m手前でハナへ。3角迄はほぼワンラップで走らせて、4角で引き付け、直線はもう一伸び。武豊騎手、してやったりの騎乗。ただ、この素行の悪さが出なかったのは大収穫。変に急かすと良くないのか...、

エクスペディション

前後肢にバンテージ。テンション高いのは何時ものこと。スカッと見せて良い時のこの馬。折り合いに専念して中段やや後方。多少怪しいが、馬を前に置いて何とか宥めていた。直線で一瞬前が壁になる場面も有ったが、結果的に脚が矯められた感。好位勢がトウケイヘイローを捕まえに行って最後脚が上がっており、そこを捌いて大接戦の2着争いを制した。小倉以外でも走れるところを披露出来た点は良かったが、今日は不可抗力が良い方に働いた感も。これで小倉に使って人気になる様だと、ちょっと嫌な気もするが。

ダノンバラード

2人曳き。前肢にバンテージ。気配も良かったが、馬も張っていた。これもジワッと乗られて中段から。直線はスムーズに前が開いた。直線も真っ直ぐ走っている様に見えるのだが、あと一歩が甘い。やはりラチを頼った方が良さそう。GⅢなら楽勝レベルの実力が有る筈だが、コンスタントに走れないのがネック。

エアソミュール

前後肢にバンテージ。馬体に迫力はないが、締まった造り。手先にバネが利いていた。後方で折り合いに専念。4角で外にフクれそうになり、口向きの悪さも見せていたが、それ以前に内に入れる場面がなく、このスローでずっと外を回されてしまった。ノビノビ走れた分が有るとはいえ、これで良く追い込んでいる方。展開に泣いた。

スマートギア

シープスキンノーズバンド。多少馬体が緩いのだが、歩様さえマトモなら力は出せる馬。少し出して中段やや後方のイン。スローで4角馬群が固まり、何時も以上にコース利が大きくなった。これも結局2着はないと値打ちのない競馬。この馬が今後馬券になることはない筈だが。

トランスワープ

2人曳き。手先のスナップは利いていたが、左右のバランスの悪さが気になった。横向いている時にゲートを開けられ、直後に躓いて後方に近い位置。4角で外を回したものの、追ってから全く伸びず。出遅れだけではないやられ方。デキがないのかも。