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競馬回顧 2004年2回京都・1回東京・1回小倉

フェブラリーステークス(GⅠ)

アドマイヤドン

2人曳き。乗り役が乗るまでは借りてきた猫の様に大人しかったが、乗ってからはそれなりに。迫力という点も今一つ。スタート直後に挟まる不利が有って後方から。ただ、安藤騎手、ここで思い切って外へ出して追い上げたのが好判断。今日はスローで外へ出せなくなるケースが有り得ただけに、この判断が尚の事光った印象。前走の轍を踏まぬ様、仕掛けのタイミングもギリギリまで遅らせ、今日は乗り役の腕が冴え渡った勝利。

サイレントディール

+12kg。昨秋は細いイメージも有っただけに、単純な数字よりも見た目の重量感に好感を覚える。毛ヅヤも素晴らしい。スタートソロッと出し、中段のインで折り合いを付ける策。まあ、これしか策は無いとはいえ、今週のペリエ騎手は繰り出す策が全て裏目で、勝負どころで前が壁。坂下で強引に外へ出し、最後は切れに切れたが前にアドマイヤドン。不利の程度をいえばアドマイヤドンと大差無いが、それがレースの終盤だった点で、結果への反映のされ方が違ってくる。言い換えれば、東京マイルならアドマイヤドンとの能力差は全く無いという事。

スターリングローズ

毛ヅヤや馬体の張りには復調気配窺えるが、訴えて来るモノは無い。外からジワッと先行。被せられると脆く、どうしても早目早目の競馬になる分と、元々が1F長い分止まったが、それでも3着に残ったのだから、流石の地力。もうちょっと馬に覇気が出て来ればGⅠのチャンスも。

ミツアキタービン

この馬としては歩様良い方だと思うが、数字通り細く映る。芝の行き振りは流石に良くないが、ダートへ入ってからは行き振り良くハナへ。4着だが、今日はスローだけに残って当然で、交流GⅢレベルの馬で有る事にはかわりが無い。

ブルーコンコルド

昨夏から好調続く。歩様の良さは流石芝馬。道中は中段で折り合いに専念していたが、昨春辺りは距離に泣くシーンが多かっただけに、この策は正解。外から進出してきたアドマイヤドンに行かせて、直線外から一瞬見せ場を造ったがそこまで。前走は時計の掛かる馬場状態に泣かされたが、今日は時計の速い馬場状態になったのがこの馬には幸いした印象。

タイムパラドックス

以前を思えばマシにはなっているのだが、やはり歩様が良くならない。隣枠のスターリングローズをマークするイメージで乗られたが、追って伸び切れず。多少行きたがっていた分も有るのだが、やはりこの馬はこの程度が限界。あくまで人気に祭り上げた方が間違い。

ユートピア

細いとかそういう問題では無く、馬のスケールがここでは一枚劣る。一旦はハナへ立ったのだが、直ぐに控えて好位のイン。それでも折り合えたし、直線、最内クビを突っ込んでいるのだが、追って伸び切れない。人気の割にこの馬が大して強くない事は、関係者周知の事実で、だからこそ同馬主サイレントディールのラビットに徹するべきだと思うのだが、終わってみれば共倒れ。ペリエ騎手も下手を打っているとはいえ、四位騎手も非難は免れないだろう。

京都記念(GⅡ)

シルクフェイマス

やはりスケール自体に差は有る。前走感じた迫力も落ちた。枠番有利に2番手で折り合いを付ける競馬。気力充実しているだけに、折り合い自体は問題は無いが、追ってからスパッと切れなかったのは頂けない。これで5連勝だが、能力的にはソロソロ天井。デキに関しても多少落ちて来た印象で、次走人気になる様なら蹴飛ばしても。

テンザンセイザ

2人曳き。多少馬が緩い気もするが、休み明けからこんな毛ヅヤの良いこの馬を見たのは初めて。多少歩様が硬いのは何時もの事。もうちょっと後ろから行くと思っていたが、スローを嫌って中段位置。今日はこの策で仕方が無いとはいえ、この策だと最後の最後で脚を使う形で無いと力を出し切れない。京都は実績有るコースだが、実績といってもGⅢレベル。本質はあくまで天皇賞3着の東京だ。

タガノマイバッハ

2人曳き。黒鹿毛という事も有って、毛ヅヤは良く見せるが、今季は歩様が悪過ぎる。思い切ってハナ。現状の歩様を思うとこの策しか能力を発揮する術が無く、その意味では良い競馬が出来たが、それでもこの相手に勝てないのだから高が知れている。年齢が年齢だけに後が無いとはいえ、絶対に休ませた方が良い。

マーブルチーフ

馬に張りは有るが、例に依って非力な歩様。ゲート良く好位直後からの競馬。例に依って坂の下りを利して進出して行ったが、今日は上がりが速くなった分ここまで。それなりには駆けているが、やはり勝ち切るにはトモがパンとしないと。

ファストタテヤマ

この馬も多少非力なところが有るが、気配自体は上々。最近、追い込み徹して伸び切れない競馬が続いていた影響も有って、久し振りに中段からの競馬。まあ、付いて行けば当然伸び切れない訳だが、最近掲示板すら無かった訳で、この競馬を磨くのも一つのアイデア。

マッキーマックス

2人曳き。以前は非力なイメージも有ったのだが、それもかなり解消されてきた。今日は微妙に力んでの追走。スローで上位馬が割とユッタリ走っているだけにこうなると厳しい。今日は度外視して良いだろう。

ダンツジャッジ

使い込んで歩様が悪化。デキがいくら良くてもこれでは走らない。道中は中段。ただ、この枠で今日は前に壁が造れなかった。最後もイマイチ伸び切れなかったし、歩様面含めてこの距離は長い。

ウインシュナイト

馬振りは流石といえるモノだが、今日は多少細く映った。道中気負いながらの追走。まあ、準オープンならこれでも勝てるが、オープンで勝てる程流石に甘くは無かった。能力有るのは確かだけにもう一度立て直して。

デイリー杯 クイーンカップ(GⅢ)

ダイワエルシエーロ

2人曳き。初東上の割に落ち着いてはいるが、細いのも事実。ゲートをフワッと出て後方。前で結構やり合っていた分も有るのだが、それにしても直線外へ持ち出して切れに切れた。まあ、偽物は追ってからフラつくシーンが有ったりするのだが、この馬の場合はそんなところも見せず明らかに本物。馬体細化さえ無ければGⅠ級の器。

クリスタルヴィオレ

2人曳き。例に依ってテンション高目。馬体も多少細身に見せるが、デキ自体は良さそう。スタートこそ五分に出ているが、前が壁になって結局後方。直線だけ外に出した判断自体は間違っていなかったが、勝ち馬と接触する不利。ただ、直線手前を替えずに走っていたし、追い出してからも頭を上げてフワフワ。こういうのが偽物の典型例。

フォトジェニー

馬に張りも有ったし、毛ヅヤも良かったが、如何せん非力過ぎる。ゲートは五分に出ているが、注文付けて最後方からの競馬。直線も大外へ出してそれなりに伸びているが、新馬一回走っただけの馬なのだから良く走った方だろう。少なくとも同じキャリア2戦のピサノバーキンに先着した事実は評価して良い。

ピュアブラウン

非力そうな歩様。ダッシュ付かず後方から。多少スムーズさを欠いた部分も有ったとはいえ、先行馬総崩れの流れでここまでだから評価は下げざるを得ない。ここから下の着順で、何かしらの不利が無かった馬は重賞級では無いと判断出来る。

ローリーポーリー

身のこなしに多少硬さが。中段やや後方。終始馬群の中で、結構苦しい競馬w余儀無くされているが、それでも馬群をコジ開けて伸びた内容には好感が持てる。まあ、重賞級では無いにしても、ダートの交流重賞程度ならチャンスは有る筈。

ピサノバーキン

評判馬なのだが、伝わって来るモノが希薄。現状大した事無いかも。道中は中段やや後方のイン。今週のペリエ騎手は全く冴えず、インが詰まる競馬ばかりが続いていたが、このレースも例外に非ず。馬も大した事無いとはいえ、今日の競馬では能力の判断しようが無い。

ツィンクルヴェール

母馬同様シープスキンノーズバンド着用。馬体減は良い傾向では無いが、少なくとも細くは見せない。5頭雁行の中の1頭。全く引く気配を見せず、坂下では既にアラアラ。この競馬で残る方が化け物で、これも全く参考外の競馬。

シルクロードステークス(GⅢ)

キーンランドスワン

2人曳き。叩いた効果歴然! 馬体も締まったが、落ち着きが前走とは全く違う。行きたい馬に行かせて好位。直線、馬場の悪い内目を通った分スパッとは切れなかったが、それでも力強く伸びてスポリッチ騎手JRA重賞初制覇。この馬、折り合いに難が有って脚を矯める競馬を余儀無くされていたのだが、今日はむしろオッツケていた程。この内容ならもう本物だろう。あとは左回り適性だけ。

サーガノヴェル

2人曳き。例に依って煩いが、今日は何時にも増して。ゲートアオって出たが、前がガリガリやっていない事も有って中段の外。ただ、この馬折り合い付いている様に見えて終い伸びない事もザラだったし、どうもアテにし辛い所が有るが、今日は岩田騎手の手腕に応えて最後外からシッカリ伸びた。岩田騎手との相性が良かったとしか言い様が無い。

サニングデール

多少コロンとした造りも、この方が結果は出ている。中段のイン。上手く脚を矯められたし、丁度馬群が切れてスムーズに外へ持ち出せたのも良かったが、流石の伸び。どちらかといえば平坦向きで、左回りも合うタイプなのだが、今日の相手ならば勝ち切らない事には。

トーセンオリオン

多少立派過ぎる造りだが、これは休養前もそんな感じ。好発も有ったが、良いスピードが有ってスッと3番手。最後は一息入っていた分と多少早目の競馬になってしまった分だろうが、叩けば当然更に良くなってくる筈。関東の期待馬が期待通りに帰ってきてくれた。

サダムブルースカイ

今日は明らかに重い。これもトーセンオリオンと似た様な競馬。従って、多少行き過ぎた分伸び切れなかったという事になるのだが、重たかった分も余計に応えているだろう。今日は有る程度止むを得ない。

ドローアウター

この数字にしては馬が小さく見える。内枠だけに主張してハナへ。単騎、しかもソコソコのペースで行けている筈だが、追って案外。やはりオープンでは家賃が高そう。

ワンダフルデイズ

歩様以外は文句無いが、その歩様の悪さがこの馬の出世を妨げている。例に依って後方待機も、今日は位置取りが後ろ過ぎた。上がり3F33.2秒で詰めてこの着順。もっと前へ行ける様にならないと。

モンパルナス

2人曳き。この馬にしては大人しいが、それよりも馬が小さ過ぎる。好位で流れに乗っていた様に見えたが、直線サッパリ。まあ、非力な馬にはかなり厳しい馬場になっているのも事実だが、それにしても見所が無かった。重賞の器では無かったか。

ゴールデンキャスト

馬の張りは悪くないと思うが、昨春からずっと毛ヅヤが冴えない。何時も通りの待機策だが、流石にペースが遅いと判断したか外からマクる形。判断自体は間違っていないが、この馬追っての脚が一瞬しかないだけに、この形は伸び切れない。

リキアイタイカン

2人曳き。重い訳ではないのだが、全体的に締まりが無い。中段やや後方の外も、追って案外。叩いて大分良くはなっているのだが、まだまだ。

共同通信杯(GⅢ)

マイネルデュプレ

2人曳き。多少腹袋が大きいのだが、踏み込みの力強さが目立った。ゲートこそ五分に出ているのだが、ダッシュ付かず後方から。直線、外へ持ち出す時が多少強引だったが、外へ出してからは中々の瞬発力。前半多少宥めるのに苦労していた点は今後の課題となるが、それにしても今年のマイネルは層が厚い。

アポインテッドデイ

2人曳き。馬体重変わらずだが、前走のGⅠ戦よりもスカッと見せる。前半は多少行きたがる素振りを見せたが、直ぐに折り合って3番手の外。直線内にモタれるシーンは相変わらずだが、一応この馬なりの伸びは見せてくれた。今日は一応賞金が加算出来ただけでも良しとすべき。

ナムラシーザー

毛ヅヤ冴えていて、デキは良さそう。ゲートアオッてしまい、離れた最後方から。とはいえ、直線は外へ持ち出しそれなりに伸びてはいるのだが、スタートのロスを挽回するのに脚を使っている分が、最後甘くなってしまった。今日は仕方が無いだろう。

ボブビースト

2人曳き。これでもイレ込みマシ。これも前半は多少行きたがったが、何とか宥めて2番手から。最後は決め手の差という事になるが、早目進出のアポインテッドデイを差し返そうとする根性も見せたし、中々渋太い。この競馬が出来れば有る程度は信頼して良さそう。

アサクササイレン

2人曳き。ソコソコの造りの馬だが、今日は一枚重い。中段の内々。雪崩れ込んだだけといった感じの競馬。単純に力不足。

ビッググラス

この馬にしては歩様マシ。東京1800mの絶好枠、好発だった事も有りハナへ。願っても無い単騎の逃げで、最後は決め手の差。

ブラックコンドル

2人曳き。遮眼革。馬体重よりは馬を大きく見せるし、好気配。そして何より歩様の柔らかさが素晴らしい。好発も行きたい馬に行かせて好位のイン。直線も多少狭いシーンが有ったとはいえ、割って来れる位の手応えは充分に有った筈だが、結局最後まで前を交わせず終い。遮眼革着用の馬だけに、周りに馬の居る展開が向かなかった可能性は有るが、このバネを生かすには今日の競馬しかないだろう。折角の好素質馬、何とか乗り越えて欲しい。

京都牝馬ステークス(GⅢ)

チアズメッセージ

まだやはりトモが甘い印象。従って、ゲートも多少甘いのだが、押して好位へ行ったのが今日は最大の勝因。加えて、このスローの割に上がりも掛かっていて、上がり3F34.9秒とこの馬の上がりも大した事の無い数字。昨年から何の進歩も無かったにも関わらず、この馬が何故勝ったのか理解に苦しむ。

マイネアイル

近走絶好調。特に毛ヅヤの良さが目立った。好発切ってハナへ。この外枠をどうこなすかが今日の最大のポイントだったが、これが出来た段階で仕事は8割方終わった様なモノ。まあ、それでも、多少絡まれ加減では有ったのだが、目下絶好調だけに踏ん張りも利いた。

ハッピーパス

テンション高いのがこの馬の好調時のサイン。ただ、今日は多少重目に映る。多少ゲート甘く中段のインから。それでも道中スムーズに運べていたし、昨年同様に直線も上手く捌いているのだが、斤量の57kgと一枚重かった分が追って伸び切れない。今日は仕方が無いか。

シーイズトウショウ

デキは良いし、馬体も充実しているが、今日はイレ込み過ぎ。桜花賞同様に好位のイン。上手く流れに乗っている様に見えたが、今日は下見から気負っていただけに伸び切れなかった。単純な距離適性だけをいえばマイルは長いが、目下の充実度なら、落ち着きさえすればマイルはこなせる筈。

ニシノムーンライト

デキは良さそうだが、馬自体に差が有る。中段やや後方。インを突いて伸びて来たが、ここまで。まあ、この馬の器を思えばこれでも充分とすべきなのだろう。

ピースオブワールド

2人曳き。オークスを思えば遥かにマシになっているとはいえ、まだ迫力不足。中段のイン。折り合って流れにも乗れたが、追って案外。前走よりパフォーマンスが格段に落ちていて、前走が走り過ぎた分の反動が今回出たという事。とどのつまり、デキが本当では無いのだろう。

レンドフェリーチェ

例に依ってテンション高目。その分、馬に余裕を持たせなければならない。多少行きたがっていたものの、この馬にしては折り合っている部類。ただ、勝負どころで置かれ掛けたのが惜しい。最後はそれなりに詰めているが、まだ競馬が下手。

アドマイヤテレサ

気配も良かったし、馬体に張りも有ったが。押さえて後方待機も、道中行きたがった。これでは。

東京新聞杯(GⅢ)

ウインラディウス

+10kgも全く気にならない。好仕上がり。田中勝春騎手、3角まではスローを中段の外目で引っ張り切りだったが、そこから押さえ切れない手応えで進出。直線もそのまま押し切ってしまった。とにかく今日は圧勝と言える内容。デュランダルの様な飛び道具が幅を利かす昨今、久々に正攻法で闘う強いマイラーの誕生だ。

クラフトワーク

2人曳き。テンション高いのは以前から。馬体増も殆どが成長分で、デキはとにかく絶好。テンション高かっただけに、折り合いに専念。外枠だったが、上手く前を壁にする事が出来た。直線も、サイドワインダーの内を突いて、中々の決め手。手前の替え方が下手なのは3歳時から進境が無いのだが、それでもヨレる事無く真っ直ぐに走ったのは収穫。

キスミーテンダー

もうちょっとキッチリ踏み込んで欲しいし、馬体も多少緩い。まあ、休み明けでこれだけ出来れば上々かも知れないが、この馬の良い時はこんなモノでは無い。京王杯スプリングカップ同様に好位の内々で流れに乗る策。ただ、坂下で外へ出してからが今日は弾けなかった。まあ、今日のデキでこの内容なら能力減退は無いと思うが、果たしてマイラーズカップのデキに戻れるかどうか。ここからが厩舎技量の勝負。

サイドワインダー

近走どうも歩様が硬目。例に依って後方から。直線もスムーズに外へ出せているのだが、手前を替えずにクラフトワーク相手に鋭さ負け。まあ、スローを流れに乗り切った勝ち馬は仕方が無いとしても、2着馬は同じ位置にいただけに今日は言い訳無し。左回りも有るが、歩様の悪さを思うとデキ自体が怪しい。

ハレルヤサンデー

+22kgだが、見た目はそれ程でも。欲を言えばもうちょっと前で流れに乗りたかったところだろうが、道中は中段の内々。しかし、直線は前が壁になり、視界が開けたのはラスト100m。この馬、結構ムラ駆けだが、今日は真面目に走っていたし、次走は面白そう。

シベリアンホーク

抜けた存在ではないとはいえ、悪くないと思うのだが...。道中気負い気味の追走で、その分が追って弾けない。ミッドタウンにも言える事だが、折り合いを何とかするか、思い切った戦法を考えないとオープンでは辛い。

マイネルモルゲン

この馬としては歩様マシな部類。逃げずに折り合い付けたかった様だが、引っ掛かってしまった。最近良くなったとはいえ、歩様の硬い馬なのだから押さえてもロクな事は無い。

根岸ステークス(GⅢ)

シャドウスケイプ

-10kg。流石にスカッと見せる。例に依って出遅れて後方も、展開ゴチャついている割にペースが遅く、今日はかなり楽に追走出来た。まあ、直線も上手く外へ出せたし、前が総崩れになる展開も向いたのは否めないが、ただ東京1400mなんて何時もこんな感じの競馬ばかりだろう。中山1200mでブルーコンコルドから0.6秒差だったのだから逆転すべくして逆転した様なモノ。

ヒューマ

何時も通り、良く見せるこの馬。シャドウスケイプと前後する位置も、田中勝春騎手、4角は外を回らず馬群の中へ突っ込んだのが好判断で、前がバラけてから一瞬の脚を利かせて2着確保。これでこの馬ダート戦初連対となった訳だが、競馬内容は芝馬が芝の競馬をしただけといった印象。本質はあくまで芝。

ノボトゥルー

毛ヅヤ冴えていたし、シッカリ歩けていた。これも後方待機策。シャドウスケイプと一緒に上がって行ったが、斤量差有るだけに多少こちらの方が動きが鈍重に映った。とはいえそれでも最後は詰めていたし、やはり3年前の覇者だけの事は有るが、今日のメンバーで勝ち切れない辺りにこの馬の辛さが有る。

ノボジャック

重く見せるし、歩様に硬さが。中段やや前目で、馬群の中。今日は例の6頭雁行状態に付き合わなかったのが正解だったという事だが、最後追って伸びを欠いたし、この馬も既にピークは過ぎた印象。

ニシノシタン

今季はとにかく絶好調。好位のイン。上手く脚を矯めたと思うが、逆に言えばこの展開で来れないのだから案外の内容。馬が良いので、近走期待していたのだが、ソロソロ見限った方が良いのかも。

ブルーコンコルド

良い気合をしていたが、今日は馬が緩い。道中は中段のイン。レコードの3走前がこんな感じの競馬で、このイメージで乗られるのは悪くない策だと思うが、追い出してから前が壁。ただ、前がバラけてからも伸びていた訳では無いので、この馬場自体が向かない可能性も有るだろう。この馬もヒューマ同様あくまで芝馬。

スターリングローズ

毛ヅヤはともかく、悪いイメージは無い。何時も通りの先行策。ただ、今日は外からドンドン来られ、元々被されると脆いところの有るこの馬には引くに引けない展開になってしまった。一応、仕方が無いと言えばそうなるが、それにしてもセンスの無い負け方。