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競馬予想 2020年5回阪神

ジャパン・オータムインターナショナル 第40回ロンジン賞ジャパンカップ(GⅠ)

ジャパンカップといえば、何時の間にか決め手優先の傾向になっており、斤量の有利さも手伝って、牝馬が強いレースになった。となれば、デアリングタクトに期待するのが一番無難な選択ということになるだろうか。前走京都戦はプレッシャーの掛かる条件で早目に動いたが、難なくクリア。改めて本来の矯める競馬で瞬発力を生かしたい。

アーモンドアイはこれが引退レース。有終の美を飾りたいところだが、前走はベストの2000mだった割に、意外と差が付かなかった感も。ちょっとずつ衰えが来ている気もしないでもない。決め手では史上最強クラスだが、イキのいい3歳馬を相手だと厳しくなる場面が有っても不思議ではない。

コントレイルは相手というより、歴史との戦い。ジャングルポケット等、3歳牡馬がこのレースを勝つも有るのだが、菊花賞馬に限るとシンボリルドルフやスペシャルウィークの3着が最高。菊花賞を負けていた場合は、前述ジャングルポケットが菊花賞4着から、繰り上がりながら制したローズキングダムの菊花賞2着と好例も有るのだが、今年は特に疲れが残る様な競馬だったことも有り、疑問の余地は残る。

一角を崩せばカレンブーケドール。最近は2着続きだが、相手や条件を問わず自分の力は出し切っている。昨年同様、最内枠が当たり、競馬もし易そうだが、今年の場合は内目の馬場がやや悪い点はマイナス。

馬単
5=2 5=6 5=1

第7回ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス(GⅢ)

重賞格上以降、むしろ出世馬が減ってしまった感も有るのだが、それでも今年のメンバーから将来性に期待するならグロリアムンディ。新馬の前走は明らかにまだ馬は緩かったが、スローの大外から1頭脚が違っていた。重心が低いフォームもセンスを感じさせた。叩いての上積みも大きい筈。京都2000mを経験している点も有利。

対抗はダノンドリーマー。2歳の新潟2000mはあまりレース数が少ないことも有るが、前走はレコード勝ち。4角で逃げた馬に外へ張られる場面も有ったが、それでも追い比べを力でネジ伏せる様な内容だった。馬体そのものはマイラーで、2000mはどうかと思わないでもないが、それであの勝ち方なら能力は持っている。今年のメンバーなら。

バスラットレオンは重賞好走馬。序盤は2番手だったが、1000m通過地点から積極的に前を潰しに行ってキツい競馬を強いられながら3着。1000m通過が59.2秒と速いのにあの早仕掛けは理解に苦しむのだが、結果的に強さは示した。勝ったソダシが先月の東京で圧勝した点も好印象。

押さえがラーゴム。前走東京戦は勝ったオーソクレースとの比較で、一瞬の脚が違った感も有ったのだが、それでも渋太く食い下がっていた。オーソクレースは新馬の内容も強く、レベルも決して低くなかった。少頭数の京都2000mという点で、展開が極端になりそうだが、持ち味が生かせる形にさえなれば大崩れは考え辛い。

馬単
5=7 5=2 5=9

第25回東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)

粗削りなタイプか優等生タイプを取るかこの時期は微妙なところだが、前者を取るならダノンザキッド。前走は阪神1800mだったが、道中で結構行きたがっていただけでなく、直線入口で内へモタれて、近くに居たダンツテリオスがそれに驚いて内ラチ、といっても内回りコースのラチ迄飛んで行くという事件が有った。逆にそれでも2着に3馬身差で、能力は持っている。癖馬を乗りこなすのが上手いこの鞍上で、マトモに走れば。

対抗はドゥラヴェルデ。これも粗削りタイプで、追い出してフラフラ、更に抜け出してソラを遣っていたが、最後の一瞬だけ首をグイッと下げて本気で走った時のフォームが一流馬のそれだった。2走目でもっと集中して走れる様なら突き抜けても。

3番手がジュンブルースカイ。こちらは器用なタイプで、前走京都戦は馬場の悪い内目を通って道中の手応えこそ決して良くなかったが、外へ持ち出してシュヴァリエローズへ併せてからは良く頑張っていた。完成度が高い。ただ、数年に1回ダービー馬を輩出するレースだが、この馬が勝つ様なら今年はレベルが低いということになるが...。

押さえがタイトルホルダー。新馬の中山戦はペースが握れたことも大きかったが、出脚が速かったからこそ出来た芸当ともいえる。今の東京は内枠が決して有利とはいえないが、再度主導権を握ってマイペースの逃げは打てる筈。

馬単
3=1 3=10 3=2

ジャパン・オータムインターナショナル 第37回マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

相手関係の問題は有るにせよ、前走東京戦が強い内容だったサリオス。前へ行って頑張れるのが最大の強みで、有る程度時計の出る今の阪神も向いている。コントレイルさえいなければ負けられないところ。

グランアレグリアも対抗以下には落とし辛い。基本的には何処迄集中力が続くかというところで、1200mからの距離延長には疑問の余地も。休んでばかりの馬で、今回は中6週。この中間の本馬場追い切りといい、怪しい部分も多い。

長打ではレシステンシア。春のイマイチなレース振りはヘバりが来ていた印象も。骨折明けになるが、気のいい馬だけに、休み明け自体はプラスに働きそう。あとは極端な時計勝負にならなければ。

そのレシステンシアを今春に負かしているのがラウダシオン。春は人気がなくてフロック感も有ったが、前走東京戦はまあまあの内容。休み明けで一枚重たい状態で、追い出した際にフラついた分やられたが、力は見せた。左回りの方がイメージの強い面は有るものの、単に走っていないだけという感も有り、前残りの展開なら。

馬単
17=4 17=2 17=6

ジャパン・オータムインターナショナル 第45回エリザベス女王杯(GⅠ)

京都と違って阪神となるとスタミナ勝負となりそう。その点で一番無難な本命はラヴズオンリーユーだろう。前走東京戦は休み明けでデキが甘く、細かい条件も合わなかった。2200mでこのメンバーなら巻き返せる筈。

対抗はサトノガーネット。追い込み一手でハマらないケースも多いが、距離が有った方が好走率は高い。今の阪神はそれなりに時計が速いが、坂が有る点も勿論歓迎。あとは限定戦とはいえ、GⅠのメンバーで足りるかどうか。

当然、ラッキーライラックもそれなりの評価が必要。ただ、大外枠がどう出るかで、京都よりはマシだろうが、外を自力で動くと結果が出ないのは毎度。馬券圏内は有って不思議はないが、勝ち切れる可能性も低い。

このレースが古馬に開放されて以来の鉄則で、穴は逃げる馬。といっても徹底先行タイプは不在だが、このメンバーなら逃げそうなのはロサグラウカか。出ッパ自体が怪しい方で、アテには出来ないが、五分の発馬さえ決めれば単騎逃げに持ち込めそう。

馬単
11=14 11=18 11=7

第55回デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)

メンバー低調。例年ならスピード一本では通用しないという話になるのだが、今年なら1200mから参戦のスーパーウーパーで足りそう。前走京都戦はスピードで圧倒。特にゲートから速いのがセールスポイントで、この少頭数で単騎逃げに持ち込めば。

番手になりそうなホウオウアマゾンが対抗。こちらは器用さが身上。前走中京戦は逃げる形となったが、未勝利は2番手、新馬は3番手からの競馬でスムーズに運べた。出脚が違うので、スーパーウーパー相手にハナは考え辛いが、内枠でも有り、上手く運んで粘り込みたい。

レッドベルオーブは未勝利の中京戦がレコード勝ち。このレースの2,4着馬が未勝利を既に脱出しており、メンバーレベルも低くなかった。故障の為に3歳戦を棒に振り、先月引退した兄レッドベルジュールが昨年の覇者という縁も有り、ここを勝って来年へ繋げたいところ。

シティレインボーは1戦毎にレース内容が良くなっているのが特徴。前走中京戦はホウオウアマゾンに上手くペースをコントロールされた面も有った。取消明けだが、この中間も攻め馬はしっかりやれており、今度こそ。

馬単
5=1 5=2 5=4

第10回みやこステークス(GⅢ)

少頭数の一戦となり、前走京都戦が強かったベストタッチダウンの逃げに期待したい。2走前の当地戦は何とか2番手から進めたものの、スタート直後に躓いたことが響きサッパリだったが、出脚自体は速く、マトモなら行ける筈。週末は雨予報も有り、再度馬場が渋りそうなのも好都合。

対抗はエアアルマス。こちらも少頭数が好材料。2走前東京戦の様に内枠で砂を被る形になるとサッパリなのだが、序盤を上手くやり過ごせさえすれば前走京都戦の様に力を発揮出来る。ここは10頭立て10番枠と文句なしの条件が揃った。

勿論ワイドファラオも実績から軽視し辛い。どちらかといえば力の要る馬場を得意としており、前走森岡戦は流石に時計が速過ぎた印象。阪神なら雨が降っても極端な時計勝負とはならない筈で、59kgでもGⅢのメンバーなら格好は付けたい。

クリンチャーもダートに転向してから堅実に駆けている。これも前走京都戦が時計勝負の馬場が敗因だろう。多少機動力に欠く部分が有り、58kgを背負ってキツい形になってしまった。57kgで阪神なら大崩れは考え辛い。

馬単
5=10 5=1 5=6

第25回KBS京都賞ファンタジーステークス(GⅢ)

1200m重賞の様なスピード自慢が揃った。となれば差し馬有利ということになるのだが、変則日程で阪神が8週連続開催。今秋から発表されている「クッション値」も硬目になっており、スピード優先とみてフリードを狙う。前走小倉戦は大外から行き切る辛い展開。馬場も悪い中、出脚は見せ付け、5着に粘っただけでも評価出来る。今回は内枠を引いただけに逃げ切り充分。

その直ぐ外になるヨカヨカが対抗。九州産馬、特に今年の開催日程だと使い方が乱暴になるのは致し方ないところだが、それでも最終週に使わなかったのは英断。フリードとのスピード比べということになるが、この馬場なら粘り込みたいところ。

差して来そうな馬ではサルビア。1400mで走った馬すら少ないメンバー構成だが、1400mで2戦2勝というのはクローズアップ出来る。特に前走京都戦は追ってからもしっかり脚が使えており、前崩れの形なら。

ラブケリーもここなら力量差は少ない筈。前走札幌戦はコーナーで少し動き損ねた様も見えたのだが、その分ロスなく運んでそれでも際どい2着。当時3着のジャンカズマも前走東京戦でそれなりに走っており、重賞でも足りる算段。馬群の中で競馬が出来るのも強みで、上手く捌けさえすれば。

馬単
2=3 2=4 2=9