台風が逸れ、パンパンの良馬場になった。例年時計が掛かるイメージの中京記念だが、良馬場になればトーセンレーヴが本命。昨年はサッパリに近かったものの、前走京都戦で復活の兆しは見えており、能力そのものはここへ入れば上位。坂はない方が良い馬だが、内枠でゲートさえ五分なら。
対抗はレッドアリオン。負ける時はアッサリしたタイプだが、揉まれると弱く、内枠が合わない現代競馬では致命的な馬。トーセンレーヴ同様、これもそれ程力感の有る馬ではないが、良馬場と外でも届く中京は悪くない筈。
カレンブラックヒルは一応の押さえ。確かに少し距離適性が長い位の方が合っている印象は有るのだが、58.5kgを背負っての先行策はやはり厳しい。2,3着に粘り込む場面は有って良いが、単はなさそう。
穴を1頭探せばアルマディヴァン。近走は敗因が明快。1400mが短かったり、1000万馬券レースの乱ペースだったり、直線で不利が有ったり。しかも、何れも別定戦だった。ハンデ52kgなら何とかなって良い。
北海道開催も近年は短縮傾向。かつてはご当地巧者が居て、その馬が勝つのが基本パターンだったが、レース数が少なくなり、巧者が居なくなってしまった。◎エアソミュールとて、基本的には良馬場で決め手を生かすタイプで、函館が向いているとは思わないのだが、他に適当な馬も見当たらない。
無理矢理巧者を探せば昨年の覇者ラブイズブーシェ。前走福島戦は59kgが敗因としても、前々走中山戦が頂けない。全ては今年に入ってデキがサッパリなのが原因だ。昨年以下の相手で57kgなら何とかなっても不思議はないが、とにかく立て直した効果次第。
雨が降ればホーカーテンペスト。レースが下手で結果は残せていないものの、昨秋から下見では毎回一際目立つ存在。デキに関しては高いレベルをキープしている。折り合いに課題が有るので、2000m、道悪共向く。
デウスウルトは一応の押さえ。前走新潟戦はやや負け過ぎだが、スローで決め手負けした印象も。コーナー4回のコースの方が相性は良さそう。ただ、重賞では何かが少し足らない。馬券圏内は有るとしても、勝つ迄はどうか?
七夕賞と同時施行になって暫く経つが、阪神時代は七夕賞以上に外枠有利だったのが中京に替わってからは赤帽が3連勝中。やはり芝スタートとダートのそれとでは枠順の有利不利が変わって来る。今年もコーリンベリーの逃げ切りに期待してみたい。年明けの東京戦でスタート直後に躓き、それが怪我の功名となった様で、控える形でも結果を残しているが、ベストはハナ。ここはそれが叶う組み合わせ。
エアハリファは実績上位。ゲートや出脚が速く、現代向きのスプリンター。爪云々で間隔が開いたのは、時期も時期だけにそれ程気にしなくて良いだろう。それよりも競馬が上手過ぎて能力的に良く分からない部分が多い。少なくともこの相手ならヒケを取ることはなさそうだが、それ以上となると微妙な面も。
エアハリファとは2戦1勝で、能力互角と思えるワイドバッハも圏内。1800mで負けるのは仕方がないところで、むしろ順調に使えているという見方も出来る。ただ、差し一手でどうもイマイチ信頼し切れない面は有る。そこがエアハリファとの差。
58kg以上でピンと来る馬が居ないが、1頭選ぶならベストウォーリア。前々走東京戦はコパノリッキーの逃げがスローで、外を回された影響が有っての3着なら好内容。あとは内枠をどう捌くか。
開幕週だが、これだけ雨が降ると結果にも大きく影響しそう。といっても、これといった道悪巧者は不在。無難なところでダンスディレクターに期待する。前走東京戦は直線で前が詰まった印象が強いが、それ以上に注目したいのこの馬としてはゲートを出て中段辺りに付けられた点。再度五分でスムーズなら突き抜けて良い。
トウホウアマポーラは昨年の覇者。その昨年はハンデ53kgで勝って今年は55kgだから許容範囲か。それ以降がサッパリだが、1200mに限れば大きく負けている訳ではない。この組み合わせなら。
一発有るならベステゲシェンク。前走中山戦が好内容。スマートオリオンと接触したり、道中でゴチャつく場面が有りながらの3着だった。その後は骨折が有ったそうだが、４ヶ月経たず出て来るのだから能力減はないとみたい。
サドンストームは一応の押さえ。昨年辺りから安定して走る様になっており、一皮剥けた感は有る。トップハンデは当然のところだろう。ただ、雨で軽量馬が有利になりそうなのと、人気背負って自力で動く展開だと微妙な面も。