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競馬予想 2012年4回京都

第146回天皇賞・秋(GⅠ)

前走は"中山で"圧勝したフェノーメノ。この"中山で"というのがポイントで、本来なら東京限定に近い馬が能力の高さで中山をこなした格好だ。東京2000mはベスト中のベスト。決め手身上の馬に56sも有利に働く。

古馬ではルーラーシップだ。前走阪神戦はオルフェーヴルに先着したかったところ。規格の差を見せ付けられた感は有ったが、これもベストは東京。休み明けだが、宝塚記念があの日程となるとぶっつけにならざるを得ない。一応はここ目標にそれなりの仕上げが為されているとみたい。あとは極端なスローにならねば。

カレンブラックヒルはここ迄無敗だが、正直掴みどころのなさが有る。前へ行って止まらない現代競馬向きの馬なのは間違いないのだが、今回は距離延長で東京2000mの外枠。出脚で無理を強いられると案外ボロが出そうだが。

一発はトランスワープ。前走は新潟、前々走は函館と同じ2000mながら殆ど別世界の競馬で圧勝。何れもGⅢ戦だったが、これは高く評価したい。出脚がないので外枠は極端な不利とはならない筈。瞬発力勝負で台頭。

馬単
4=6 4=16 4=14

第55回毎日放送賞スワンステークス(GⅡ)

本当に強いのか、疑問も有るのだが、流れはオリービンだろう。とにかく、近況の中距離以下のカテゴリーは3歳馬が圧倒的に優勢。前走阪神戦は先週東京戦の結果を思うと意外に相手が揃っていた上に、この馬自身が少し掛かり気味。1400m短縮と枠が変わって前走以上を期待。

勿論ダノンシャークも堅実。重賞となるとワンパンチが足らないのだが、前走東京戦は少なくとも上がりの速い展開になった面も大きかった。これも1400mに短縮されるのはプラスに出る筈で、古馬には先着したいところ。

レオアクティブは前走中山戦が大レコード。一方で、ハイペースと内枠で上手く行った面が大きい。ただこれも、勿論1400mに替わるのはベターとなる馬。折り合い一つで台頭。

カネトシディオスは3歳時にシンザン記念を走った経験こそ有るものの、その後は条件戦卒業に3年弱、実質的には今回が重賞初挑戦だ。ただ、当時とは馬体の造りが全然違う。前走阪神戦も大外から圧勝しており、時計にさえ対応出来れば通用して良い。

馬単
7=8 7=9 7=14

第73回菊花賞(GⅠ)

過去5年の天皇賞・春と菊花賞、合わせて10レース中、1枠が絡むのは計5回。こういうのは偶然とは言わない。もちろん、何れも人気薄。違う面は有るのだが、この相手ならゴールドシップが中心。出脚がないのだが、この距離でも折り合いは付くだけに、後方からということも有るまい。

となれば相手もフェデラルホール。ただ、近走の3連勝は、条件戦ながら自力で動いての勝利。力が違う印象も有った。この機動力は評価出来る。折り合い面も問題はなく、あとは立ち回り一つ。

それ以外ではユウキソルジャー。前走阪神戦はゲートをアオッてしまったが、出脚で先行。結果的に差し馬の餌食にはなったが、4着はむしろスタミナを証明した結果。枠は少し遠いのだが、適性だけを言えば。

もう1頭ラニカイツヨシも長距離適性が有りそう。前開催の中山で、4角大外になった段階でほぼ圏外。勝ちに等しいとは言わないにしても、掲示板に乗っただけで、2着位の評価は出来る。血統的には距離が怪しいのだが、枠を生かせるなら。

馬単
1=2 1=15 1=4

第15回サウジアラビアロイヤルカップ富士ステークス(GⅢ)

時計的には決して遅い印象はないのだが、意外にパワータイプが好走するのが今の東京。となるとダノンヨーヨーが軸には最適。前々走中京戦でサッパリだった点は気になるものの、前走は展開が向かなかっただけで悪い内容ではない。マイルで一押し期待したい。

対抗はファイナルフォーム。少し太い気もしたが、春は数字の割に華奢にも映ったことを思えば成長分も有るのだろう。一度大粗相も有った馬だが、前走福島戦は少しモタれた程度。一応は矯正出来たと見たい。パワーで台頭する。

ゴールスキーもここに来て馬が良くなっている。もっとも、悪い時は気性面で競馬になっていなかったのだが、それもここに来て改善された。元々パワーは有るタイプ。好枠でも有り、初重賞制覇の場面迄。

一連の実績はコスモセンサー。前走中山戦は最内枠で負けただけに、言い訳なしだが、それでもスタート直後に躓いて、1000m通過56.2秒のハイペースをマトモに追い掛ける形。流石に厳しかった面は有る。スムーズな先行策なら巻き返せる筈。

馬単
13=10 13=3 13=8

第17回秋華賞(GⅠ)

サイレンススズカ的逃げ馬ならまだしも、京都内回り2000mでやる以上、単勝1倍台前半というのは被り過ぎの感も有るジェンティルドンナだが、それでも同世代なら本命にせざるを得ない。負けた時は馬に運がなかっただけ。

対抗もヴィルシーナ。ただ、少しずつ力量差が開いている様な印象も有る。京都2000mは適コースだとは思うのだが、オークスや前走阪神戦時も、前回より今回の方がコース形態上有利と思われていたにも関わらず、内容的には差が開いていた。今回も、枠には恵まれたのだが、相手の失敗待ちに。

3番手もラスヴェンチュラス。スローでも折り合いが付き、切れる脚が使えるという点では京都2000m向き。前走阪神戦は枠順の関係で後方からの競馬となったが、この枠なら有る程度前へ行けるだろう。内々スムーズなら、ヴィルシーナに先着する場面は有って良い。

馬単
14=1 14=5

第60回府中牝馬ステークス(GⅡ)

中心はオールザットジャズ。前走札幌戦はデキ自体が一息だった上に、器用さのないタイプ。東京は前々走で惨敗したが、不器用さがマイルに対応させなかったという見方も出来る。本番の京都戦へ向け、前走よりデキが悪いということは考え辛く、ベストの1800mで巻き返したい。

対抗はホエールキャプチャ。こちらは器用さ一本で食っているタイプ。出脚が怪しいので、流れに乗り切れない場面がしばしば有るのだが、東京なら堅実。大外枠は不利だが、春の女王だけに、無様なレースも出来まい。

ドナウブルーは輸送をこなしたのが今春の収穫。もちろん中山よりは東京の方が輸送環境が良い面も有る。あとは折り合いひとつだが、前走新潟でスローをしっかり対応した点は評価出来る。ここに来ての馬体増も好感。

押さえがエーシンリターンズ。前走中山戦は枠に泣いた。新潟なら話は別だが、器用さ身上の馬にとっては外枠を引いた段階で苦しい。東京の内枠で1800mも守備範囲。今の東京が内一辺倒ではないとはいえ、前走以上に走れる筈。

馬単
13=17 13=11 13=2

第47回農林水産省賞典京都大賞典(GⅡ)

例年より少しレベルが低い印象も有るが、この相手ならギュスターヴクライが何とかしたい組み合わせ。ただ、京都2400mの時計勝負、キレ負けする可能性は有る。ここを突破出来れば東京が見えてくるが。

相手がローズキングダム。今春はマイルも走らされて悲惨なことになっていたが、根本的問題としてデキがなかった。攻め馬見る限りでは、良くなったかどうかは微妙だが、とりあえず開幕週の京都2400mはベスト条件。

勿論、勢いはフミノイマージン。2400m未経験の牝馬が1番人気というのは被り過ぎの感が強いのだが、ロートルの多いこのメンバーならそれも"むべなるかな"といったところ。差しの届く、京都開幕週も合う。

穴はコスモラピュタ。前走中山戦は止まり方が急だったが、道悪の影響が大きかった様。ここは人気どころに差し馬が多く、単騎で行ける組み合わせ。相手関係は有るが、良馬場なら取り敢えず前走の様なことはない筈。

馬単
6=8 6=4 6=7

第63回毎日王冠(GⅡ)

先週とは違い、淡々とした展開が予想されるメンバー構成。この枠で、出脚に余裕が有るカレンブラックヒルが一応の中心。前走は決して圧勝といえる内容ではないのだが、競馬の上手さで勝った印象。初の1800mでどうかだが、ここも器用さを生かしたい。

相手が逃げるシルポート。東京は少し甘いのだが、前走はスタート直後に躓く不利が大きかった。スムーズなら前走よりは粘りが利いて良いだろう。鉄砲も利くタイプ。このオッズなら単勝で入る手も。

差し馬ではエイシンフラッシュ。気付いてみればダービーから1年半未勝利だが、元々ダービーは展開がハマッた。超一線級ではないという評価が妥当なのだろう。とはいえ、これも器用さは有るタイプ。パワーよりは決め手で勝負する馬で、開幕週の馬場も向く。あとは中間の雨がどれだけ乾いてくれるか。

もちろん、昨年の2着のリアルインパクトも圏内。前走はもう少し頑張って欲しかったが、出遅れてハイペースをマトモに追い掛けた分も有った。これもパワー勝負は分が悪いタイプで、開幕週に救いを見出したい。

馬単
4=1 4=13 4=10