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競馬予想 2006年6回京都・5回東京

ジャパンカップ(GⅠ)

一騎打ちは両雄並び立たないのと同時に、前に行った馬が勝つのが相場。ハーツクライは、ノド鳴りとの事だが、ダメなら公表しないか使わないだろう。昨年、体質が強化されて、ルメール騎手が手の内に入れて出脚が来た。先行の利で押し切る。

一応相手はディープインパクト。この馬も色々有ったが、少なくとも前走仏国戦は万全の状態では無かっただろう。今回も、状態面良いとは思えないだけに、割引が必要だろう。前述した様に、後ろから行くのも常識的には不利。

押さえがウイジャボード。昨年は早目に動かされてメンバー中一番キツい競馬を強いられた。前述2頭は現状維持がやっとの馬、2度目の遠征で上積み有るなら、逆転も。

馬単
1=6 1=3

ジャパンカップダート(GⅠ)

混戦だが、距離適性を重視して一応シーキングザダイヤが中心。カネヒキリさえ居なければ力量的にも最上位の存在。出脚の有る馬は多いが、総じて距離に不安が有り、前で普通に競馬出来るのも良いだろう。ただ、今季はデキが本当では無い。何かにやられる気もしないでも無いが。

相手は先行のフィールドルージュ。これもこの距離は歓迎。前走は出脚でやられていて、マイルは明らかに短かった。この距離でも出脚は互角程度だろうが、逆にこの枠なら最後方という事は無いだろう。その前走で見せた末脚は本物。デキも良いだけに逆転へ。

面白いのはアロンダイト。状態面だけならこれが一番良いだろう。ゲートにムラが有って、位置取り課題になるのだが、ダートは勢いの有る馬が有利。競り合いで強いのも大舞台向き。ゲート五分なら大穴も。

一昨年3着ジンクライシスが道営に移籍して復活。一時期不振に陥っていたが、以前より馬が競馬を投げなくなった印象。その一昨年は、勢いで克服しただけで、2100mは微妙に長い様に思えたのだが、今は道中リラックスして走っているだけに、何ら問題は無い筈。実績的にもこの相手なら。

一応の押さえが逃げるメイショウバトラー。ここは単騎が濃厚。前走川崎で、ナイキアディライトに競り掛けられたのがこの距離で悪い方に出る可能性も有るが、目下のデキの単騎の利。そして距離不適な馬が多いだけに、道中も相当楽が出来そうで。

馬単
10=8 10=15 10=1 10=2

マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

ステキシンスケクンがハナ行きそうで、これをマーク出来る枠を引いたダイワメジャーが中心。外枠勢が早目に来なさそうで、またしても楽な展開が濃厚。ただ、3回連続で同じ手が決まるかどうか。前走東京戦より弱い相手で、陣営的には只貰いのつもりだろうが、常識的には買えない。

相手は昨年ダイワメジャーを負かしているハットトリック。今春はそうでも無かったが、今季は絶好調。勝負どころで一瞬モタつく癖が有るだけに、信頼と迄は行かないのだが、京都のマイルなら早仕掛けでも大丈夫。丁度ダイワメジャーがそういう展開を造ってくれそうでも有り。

3番手がマルカシェンク。こちらはまだ馬が本当では無い様に映るが、そんな状態でも差の無い競馬が続く。特に前走は不適の3000mでも悪くない内容。マイルは追走に骨を折る可能性も有るが、3000mで引っ掛かるよりは良い筈。ただ、今年は3歳世代のレベルが低い。

一発は外国調教馬コートマスターピース。ただ、京都の本馬場での攻め馬はトビが高過ぎる様な印象で、あまり馬場適性を感じさせなかった。スプリンターズステークスのテイクオーバーターゲット同様、馬場適性的には疑問でも、日本調教馬のレベルが低いだけに、無視は出来ない印象。ただ、この最内枠は大きな不利。

面白いのはスーパーホーネット。今春はデキの無さに泣いただけ。まあ、元々馬自体が良い方では無いのだが、毛ヅヤが良化して、今春の様な事は無いだろう。中山マイルでも内々立ち回って抜けて来る器用さがこの内枠で生きれば。

馬単
10=8 10=15 10=1 10=2

東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)

過去のレース内容を重視すれば、ドリームジャーニーが一応の中心。イン有利だった中山、しかもマイル戦で、外を回されて勝ったのだから、強い内容。ただ、「過去のレース内容を重視すれば」と前置きした様に、馬自体は数字通り貧弱。人気になりそうなだけに全幅の信頼はどうか。

以下は、相手というよりは逆転候補だが、ニシノコンドコソが筆頭格。前走新潟戦は、出遅れて大外回してといった最悪の競馬。特に外ラチ沿いに馬が密集する様な馬場状態では余計に辛かっただろう。歩様の硬さが有るので、今回もゲートは課題だが、外枠でも有り、少しでも前へ行ける様なら変わり身充分。

新馬直行組ではフサイチホウオーの名前が挙がる。前走は坂下迄持ったまま。そこから追い出して2着馬に0.6秒差だから強いという事になるのだが、ただこういう楽過ぎる競馬は重賞へ来ると壁にハネ返される危険も。ドリームジャーニーが人気になるメンバー構成なら素質は最上位クラスだろうが、過信は禁物。

未勝利上がりだが、トーセンクラウンが穴。陣営が状態面自信持っている様だが、成る程目下のデキは素晴らしいの一言に尽きる。前走は一応完勝の内容。出脚も速く、競馬に行って課題が無さ過ぎるのがスケール的に見劣るが、器用さで台頭。

最後が札幌で前述トーセンクラウンを負かしたフライングアップル。これも状態面は確実に良い。ただ、出脚はトーセンクラウンの方が有りそう。追って渋太く、東京でも悪くなさそうだが、この枠は課題。

馬単
8=11 8=4 8=3 8=12

エリザベス女王杯(GⅠ)

前走東京戦は失望の内容。馬体減で覇気が無く、追ってからもサッパリ。それでも、牝馬相手ならスイープトウショウが中心。他馬が苦しむ分、この距離が有利に働く点に救いを見出して。

相手はディアデラノビア。こちらは対照的に今季絶好調。近走3着続きだが、牡馬相手だったり、乗り方間違ったりとツキも無かった。この距離で、折り合い気にして走らなければならない分がどうかだが、牝馬限定戦で目下のデキなら。

一発は3歳馬。特にシェルズレイが面白い存在。前走は外枠の馬が何が何でもの構えで行って、ハナ切れなかったのが誤算。あのハイペースの中で、一頭踏ん張っていただけに、単騎なら面白い。距離に関しても、他馬が無理に来なくなる分、却って良い方に出そう。

もう一頭、最内枠を引いた先行馬アサヒライジングも怖さが有る。米国遠征での苦し紛れの差し競馬が、前走に生きた印象。シェルズレイには叩かれるだろうが、前走の様に追い掛ける事無く、離れての競馬になりそう。単はどうかだが、人気馬が追い込み脚質なだけに粘り込み充分。

サンレイジャスパーも堅実。左回りでも堅実だが、逆手前になり易いので、右回りの方が出脚も安定していて良さそう。追って渋太いので、距離も向く筈で、限定戦で差しが利く展開なら。

馬単
8=11 8=6 8=1 8=13

京王杯2歳ステークス(GⅡ)

タニノギムレット産駒にしては手先が軽いゴールドアグリ。ゲートが遅く、新潟ですら随所に不器用さを見せていて、1400mが良いとは思わないが、地力は一枚抜けた存在。東京なら一応の中心。

相手はアドマイヤヘッド。ナムラマースと次元の違いが有った前走札幌戦だったが、器用さは見せて、これが東京1400mで武器になりそう。直ぐ内のサープラスシンガーが叩いてくれそうで、競馬もし易い筈。

一発は未勝利上がりサンダーアロング。ゲートの悪さは意図的との事だが、前走直線殆ど追うところ無く、最後方から差し切ったのは圧巻。今回、ペースが替わって相手の土俵で競馬をせざるを得ない分がどうかだが、1400mでの決め手ならメンバー中No.1。

馬単
7=12 7=13

KBS京都賞ファンタジーステークス(GⅢ)

前走札幌戦は1800mで折り合いを欠いたイクスキューズが距離短縮で単不動。その前走で差されたナムラマースは今のところ2歳No.1といっても過言では無い存在。あれだけ引っ掛かりながら0.1秒差なら牝馬相手なら断然の存在だ。圧勝を期待。

相手はマイネルーチェで一騎打ち。前走新潟戦は出脚の有るところも見せたし、追っての脚も渋太かった。そういう意味で距離短縮が良いとは言えないが、京都なら何とかなって良い。条件上がりの馬も怖さは有るが、折り合いに難が有る等、この2頭を負かせるとは思えない。

馬単
9=7

カシオペアステークス

時計勝負には課題が残るイースターだが、53kgが魅力。前走は引っ掛かっていたが、前々走中京戦でコンコウリキシオーに渋太く食らい付いた内容から1800mは守備範囲。ただ、前走は多少緩く映っただけに、もう少し絞れて欲しいが。

相手はアサカディフィート。これも前走は馬体が増えていて、些か太かった。そうはいっても、昨年32秒台の上がりで勝っていて、力は勿論最上位。ゲートがアテに出来ないので、本命には出来ないのだが、勝つ確率で行けばこの馬が一番高い。

3番手評価はホッコーソレソレー。準オープン上がりだが、前々走の先着2頭は単純にオープン級。ここでも殆ど差は無いだろう。頭は高いのだが、追えば追うだけ伸びるキングヘイロー産駒。京都1800mはベストの条件。

大穴はナイトフライヤー。手先のスナップが利いていて、今季は確実にデキが良い。前走は最後止まったが、2000mが微妙に長い分も有るだろう。1800mなら我慢利く筈で、イン立ち回れば一発。

馬単
4=11 4=2 4=1