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競馬予想 2003年5回京都・4回東京

ジャパンカップ(GⅠ)

ここまで馬場が悪くなったジャパンカップは正直記憶に無いのだが、滑る馬場の域は越した気もするだけに、天皇賞で馬力を感じさせる強さを見せたシンボリクリスエスに期待。3歳時はスマートに見せてセンスだけで競馬していた様なイメージだったが、一回り大きくなって帰って来た印象。まあ、その分歩様が悪くなった気もしないでも無いのだが、道悪だけにこの点もこの馬には有利に働く筈。

相手が難解だが、一応の筆頭はザッツザプレンティ。菊花賞は早目のスパートで強引にネジ伏せた様な内容だが、タップダンスシチーを目標に再度の策がハマれば面白いだろう。正直、ここへ入ると馬自体の差が有るのは否定出来ないのだが、道悪ならその点誤魔化しが利いても。

外国調教馬一番手はイズリントンだ。頭が高く首を使わない走法で、良馬場なら軽視してもと考えていたが、ここまで馬場が悪くなれば話は別。何度か述べている通り、今年はとにかく古臭い結果になる事が多く、牝馬の強いジャパンカップというのもそれに該当。

古臭い結果ならジョハーにも当て嵌まり、一時流行ったキャッチフレーズ「ヤル気と東京適性のジャパンカップ」といえばこの馬だ。追い込み脚質というのも正にピッタリで、シンボリクリスエスを負かすならコレ。

大穴にサンライズペガサスを。エビ明けとなった天皇賞だったが、馬体はキッチリ出来ていたし、あれだけのハイペースだっただけにインから抜け出したのが多少早過ぎた印象も。距離延長となるが、以前と比較して落ち着きも出て来た以上、今回こそは折り合いも付く筈で、道悪さえこなせば切れ味で台頭も。

馬単
5-10 5=14 5=13 5-18

ジャパンカップダート(GⅠ)

ドバイワールドカップ2着馬トゥザヴィクトリーの下、サイレントディールのダート適性はやはり相当。スッと好位で流れに乗り、直線は殆ど追うところ無く後続を突き放す内容。元々、学習能力の高い馬で、何をやらせてもセンスは高かったのだが、ここまで強いとは正直意外。強敵もいないだけに、ここも通過点だ。

相手も武蔵野ステークス組からハギノハイグレイド。以前は爪に難の有った馬だが、ここに来てその点が解消。攻め馬やれる様になって、全盛期の先行力も戻って来た印象で、距離延長で更にこの馬の良さが出そう。下の締まった馬場も得意だ。

圧倒的人気になりそうなアドマイヤドンはこの評価。ここ数走確かに強い競馬をしているのだが、前走の馬体減が気掛かり。元々が調子の変動の激しい馬で、今回辺りソロソロ危険だ。

馬単
8-9 8-6

マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

一年前はイレ込んで全く競馬にならなかったデュランダルがGⅠ馬として帰って来た。この1年でイレ込み癖を見事に解消。矯める事を覚えてスプリンターズステークス制覇に繋がったが、スプリントは、イレ込みの治まった今となっては最早余興の域。今回のマイルこそがこの馬の本質だ。

相手にフランス帰りのテレグノシス。フランスの2戦の結果は評価し辛いが、今春の東京戦だけをいえば明らかに左回りは不向きで、追い出すと途端にインにササる。まあ、先週のレディパステル同様、この馬も京都の坂上からのスパートを不得意としている可能性を捨て切れないが、マイルなら直線だけでも間に合う筈で、安田記念以上を見込んで。

先行馬少ないだけに、ギャラントアローを侮れない。NHKマイルカップの惨敗を嫌われて人気を落としているが、現状ハナ切った方が競馬はし易く、その分が応えただけの話。今回はこの枠だけに主張する筈だし、また主張すればアッサリハナ切れそうなメンバー構成。最近のマイルチャンピオンシップは飛び道具ばかりが目立つが、元々は前で決まるレース。今年はヒシミラクルを筆頭に割と古臭い展開になるのがトレンドで怖い。

京都で5勝のサイドワインダー。ただ、決め手をいえばデュランダルの方が上だし、重賞勝ちがハンデ戦2つで実績をいえば下から数えた方が早い。前走は前が詰まって追えたのは実質ラスト1Fで、実績以上の能力の持ち主なのは間違い無いだろうが、それでもここまで来ると壁にブチ当たりそう。

ミレニアムバイオは58kgを背負ってレコード勝ち。ただ、時計は出易い馬場状態だっただけに、レコード=実力だとは考え辛い。また、この馬もサイドワインダー同様に闘って来た相手が弱過ぎる印象。バランスオブゲームにも同じことが言えるが、GⅠとなるとどうもダラシない印象も有るだけに割り引いて。

一応の押さえがファインモーション。現状、2000mでは長い印象で、マイルへの転向は正解だろう。ただ、毎日王冠時には、昨年の迫力を感じさせなかったのもまた事実。デキが戻っているのが大前提で、下見には注目。

馬単
11=17 11=3 11=2 11=13 11=18 17=3 17=2 17=13 17=18 3=2 3=13 3=18

東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)

良馬場で広い東京コース、ならばキョウワスプレンダの力を信頼する手だろう。前走の札幌2歳ステークスはスローを強引にマクる形になってしまったが、道悪の分伸び切れなかった印象。あれは負けて尚強しといえる競馬だろう。一応折り合いが課題だが、少々折り合いを欠いても、良馬場ならまず負け様の無いレース。

相手筆頭にビッグファルコン。1800mの経験が無い点はネックだが、折り合いに不安の無い馬だけにそれ程心配しなくても良い筈。ゲート難も前走で克服。流れに乗っての決め手勝負ならば。

巻き返しに懸命なのがレオシャープ。連闘になるが、前走はコスモバルクのスローにハマり、出遅れ癖の有るこの馬には厳しい展開になってしまった。この馬も決め手勝負なら。

アドマイヤビッグは力は有りそうなのだが、首を使わない走法なのが東京コースで課題。まあ、キングヘイローがこのレース過去に勝った様に、この時期ならそれでも通用する可能性も有るのだが、一応割引材料。

馬単
11-9 11-6 11-13

エリザベス女王杯(GⅠ)

意外に難解ムードが漂うが、中心はスティルインラブという事になるだろう。まあ、牡馬相手に好勝負してきた古馬相手でどうかという気もしないでもないのだが、伸び行くこの馬の勢いを重視したい。この馬意外にタフで、デキに関しても問題は無い筈。

相手にはローズバドを。今季は馬をフックラ造る様になってコンスタントに駆けられる様になった印象。前走は前で決まってしまったが、破壊力をいえばアドマイヤグルーヴの比では無い筈。まあ、極端な道悪は歓迎しないのだろうが、マーメイドステークスで一応こなしただけに。

中間一頓挫が有ったというレディパステルを3番手評価。まあ、不安が無いといえば嘘になるが、目黒記念で牡馬相手に互角以上の競馬をした実力はここでは一枚上のモノ。デキさえマトモならば突き抜けて不思議無し。

ヤマカツリリーも互角以上の競馬が可能な馬。京都外回りで決め手勝負になった時は多少課題が残るが、先行しての渋太さはここでも十分通用する筈。スマイルトゥモローの逃げを早目に捕まえに行ける様なら大仕事も。

一応の押さえに外国調教馬アナマリー。ジャパンカップなら軽視出来る程度の馬だが、今年は日本の牝馬路線も若干手薄で、牡馬相手に好勝負してきたこの馬にもチャンスは有りそう。最内枠というのも競馬し易そうで、一考の余地有り。

馬単
5=15 5=3 5=8 5=1 15=3 15=8 15=1 3=8 3=1 8=1

京王杯2歳ステークス(GⅡ)

少頭数の割に難解な一戦だが、自在性を買ってコスモサンビームを推す。前走は自力で動く競馬で、前々走は前を粘り通す内容。今週からAコース使用で、内目の良い馬場状態。時計勝負も歓迎のクチ。

相手にフサイチホクトセイ。こちらもセンス高いが、折り合っての瞬発力はこちらの方が一枚上だろう。まあ、時計こそ速いものの、相手が弱過ぎた嫌いも有って、この点は微妙だが、まだ何とかなりそうなムードは有る。

上記2頭の一騎打ちが濃厚だが、一発の魅力はダンツアイリッシュ。デビュー戦は1.2秒チギる圧勝劇。たまたまハナ切る競馬になったとはいえ、差す競馬も出来そうだし、仕上がりも上々。相手関係さえ何とかなれば。

馬単
4=5 4-6 5-6

KBS京都賞 ファンタジーステークス(GⅢ)

先週2着だった兄の鬱憤を妹ツルマルシスターが晴らす。兄がそうだった様に本格化以前の現状では多少トモが甘い現状では直線が平坦の京都の方が向く筈。良馬場で出来そうなのも好材料。この相手なら突き抜けて当然の器。

ブッツケかと思いきや、意外にも出走してきたフィーユドゥレーヴが相手。前走の函館戦は条件が不利な中での勝利で、これ自体は評価出来るが、相手が弱過ぎた嫌いも。攻め量不足は然程気にならないとしても、能力の絶対値に疑問。

スイープトウショウは、出遅れてスローを自力で動くという昨日コケたハイアーゲームの様な勝ち振り。ハイアーゲームがそうだった様に、この手の派手な馬はクラスが上がってアッサリ敗れるケースも多く過信は禁物だが、力は有るので一概には。。

一発の魅力が牡馬相手に好勝負したカーニバルソング。内が伸びる新潟で外を回されたし、それで0.2秒差なら評価して良いだろう。一息入ったが、音無厩舎だけにグリーンウッドで乗り込んで来た筈で、仕上がりに不足は無い筈。

馬単
5-6 5-1 5-9

カシオペアステークス

休み明けの馬が多く難解な一戦だが、エイシンチャンプと弥生賞でハナ差の競馬が有るスズノマーチを中心視。前走は馬自体はキッチリ出来ていて、あくまで道悪に泣いただけ。54kgで競馬出来るのも有利。この中間から着用しているシープスキンチークピーシズの効果にも期待。

相手がそのエイシンチャンプ。恵まれたGⅠ馬だが、それでもスズノマーチと五分の競馬をした皐月賞3着馬。力量はともかく、実績をいえば一枚上で、あとは仕上がり具合と56kgだけ。

一昨年の覇者エイシンスペンサーは一雨降って欲しいところだが、どうやらそれも叶わぬ望み。それでも4角先頭の競馬が出来ればまだ可能性は有るが、近走それすら出来ない競馬が続いていて、ならば3歳馬のフレッシュさを上位に。

ヤマニンセラフィムは東京で施行された京成杯でローマンエンパイアと同着の競馬。まあ、結果は同着だが、通った位置は全く違い、器用さを感じさせる競馬。サンデーサイレンス産駒で、仕上がり自体に不足は無いだろう、あとはレース勘がどうかだけ。

馬単
11-7 11-1 11-8