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競馬予想 2003年3回阪神・2回福島

マーメイドステークス(GⅢ)

元々悪い馬場状態に加えて天候も微妙。難解な一戦になってしまったが、荒れ馬場適性とデキの良さを買ってマヤノアブソルートに期待。格下は格下だが、牡馬相手でも勝ち負け出来る馬は牝馬戦で有利。前走は前と離され過ぎてフワッとしてしまったが、ここは目標に出来る馬がいて競馬がし易い点も強調材料。

相手がスマイルトゥモロー。相手の弱かったオークスはそれ程評価出来るモノではないのだが、前走のエプソムカップがが好内容。4歳牝馬はファインモーション以外パッとしない馬ばかりだったが、馬体も成長し、これなら古牝馬戦線でも上位の馬。折り合いに難を抱えているだけに、長距離輸送と後ろを意識しながら競馬しなければならない点が今の荒れた阪神コースで微妙だが、下見で落ち着いている様なら突き抜けるシーンが有っても。

ローズバドは近走デキが良く、それで走らないとなれば、能力自体が下降気味ということなのだろうが、ここは相手に恵まれた印象。ただ、前述した通り、天候が微妙。先週のヴィータローザもそうだが、雨となればこの一族サッパリ走らないだけに。

59kgテイエムオーシャンの取捨選択が微妙。常識的には荒れ馬場の酷量は見送ってこそ妙味が有るが、パワーが有って気負い込むタイプの馬だけに、極端な時計勝負よりはこの位荒れた馬場の方がむしろ適度に気が抜けて競馬になる可能性も。相手も弱化しただけに押さえ程度には。

ショコットは55kgと相手関係が課題も、時計の掛かる良馬場は滅法強い。従って馬場が乾くかどうかが鍵になるところだが、休み明けでもデキは上々。持ち前の器用さを生かし切れば。

あくまで大穴だが、レンドフリーチェに注目してみたい。軽量の極端な脚質は穴狙いの鉄則で、正に逃げるこの馬が該当。確かに相手関係は課題だが、デキに関しては元々問題は無く、前の馬に可愛がって貰える展開なら一発も。

馬単
6=9 6=4 6=2 6=5 6=3 9=4 9=2 9=5 9=3

安芸ステークス

雨で時計が速くなった場合を別にすれば、ツルマルファイターでまず間違いの無いレース。阪神1400mは得意中の得意で、前走は恵まれた訳でも何でも無く、あくまで実力通りの結果。58kgは酷量だが、望みの外枠でも有り、連は大丈夫。

雨が降った際にはネイチャーヒーラーが浮上。ここは先行馬が少なくそれだけでも有利だが、4走前にも現級での道悪実績。本来は1F長いマイル戦でも連対を果たし、目下充実一途。攻め馬でも水の浮いたところを走らせ、対策も万全だ。

一発の魅力という点ではシャドウスケイプ。中々難しいところの有る馬で、今回は準オープンのタルいペースで折り合いの心配が付き纏うが、それでもソコソコの脚は使えているだけに、置かれなければ届く筈。硬い馬だが、攻め強化していて、デキに関しても申し分無い。

ロスタイムは阪神コースに実績も有り、1400mにも実績が有る現級の安定勢力だが、ツルマルファイター同様に雨が課題。加えて、近走は1700〜1800mを使っていただけに、ペースに戸惑わねば。57.5kgも0.5kg分が見込まれた印象。

ヤマニンマターは降級して格上挑戦の形だが、休み明けの前走ではタイギャラントに0.3秒差の競馬。そのタイギャラントのプロキオンSは不利が応えて4着に終わったものの、オープンでも充分通用する能力の持ち主で、それを思えば56kgも恵まれた印象。

大穴がニシノマイヒメ。近走1200mになると行き切れないので、1400mの方がむしろ合いそうだが、ネイチャーヒーラーが控える様なら単騎逃げが打てそう。前走は距離が長く、ロードプリヴェイル以前の問題で、度外視して当然。52kgの時計勝負ならば。

馬単
15=9 15=5 15=13 15=16 15=7 9=5 9=13 9=16 9=7 5=13 5=16 5=7 13=16 13=7 16=7

函館スプリントステークス(GⅢ)

GⅠ馬VS.コース実績馬の争いだが、中でもコース実績馬アグネスソニックが本命。前走はGⅠで終始外々を回された分が届かなかっただけで、決して力負けではない内容。元々がインで脚を矯める馬だから尚の事応えただろう。イレ込む気性で滞在競馬向き、地力の点でもNHKマイルカップ2着だからむしろ上位の馬。56kgも魅力で、ここは初重賞制覇のチャンス。

相手もコース実績馬タイキトレジャー。確かにマイルは長いとはいえ、前走はスローだったことを思えば負け過ぎで、この点で◎馬に見劣る印象。まあ、函館は水が合う様でデキが一変してくるだけに、この点には期待出来るのだが。

ビリーヴはあくまで3番手評価に留めておきたい。とにかく今季は馬がナーバス過ぎる印象、高松宮記念はエコーエディとショウナンカンプが造ったハイペースに乗ったが、ここはメンバーが弱過ぎてペースが緩くなる可能性が高く、気が抜けてしまわないかどうかが心配。勿論地力をいえば断然で、56kgも恵まれたのだが、繁殖入りが既に決まった牝馬、それだけでも狙いは下がる。

ブルーショットガンは直前追いが裏目に出なければの条件付だが、これもコース実績馬。CBC賞は内枠有利の馬場状態に泣いた上に、インへ刺さっていた様に、右回りこそが本質。それでサニングデールに0.9秒差なら上々で、あまハイペースにならなければ突っ込んでこれる。

大穴は3歳馬でも逃げるエコルプレイス。遮眼革を着用した前走は暴走に近い逃げだったが、ただ多分にユートピアのラビットという側面も有っただけにそれ自体を気にする必要は無いだろう。最内枠にイシノグレイスがいるが、主張すれば楽にハナを奪える筈で、いきなりからスプリントで結果を出しても。

馬単
9=3 9=7 9=8 9=6

垂水ステークス

馬場状態は鍵でも、オープン実績も有り、マンハッタンカフェと0.9秒差のホワイトハピネスが56kgなのだから、この馬以外に本命はいない。前走は休み明けだった上に、前残りの流れ。距離が短いのは承知だが、先週の宝塚記念もそうだった様に引っ張る馬がいればそれ程気にしなくて良いだろう。

相手大逃げシーパッション。前走はスタート直後にアオッて落馬寸前の不利。まあ、この手の馬は連続好走する方が稀で、むしろこういうアクシデント明けの方が却って狙い易い。54kgも手頃でそろそろ大逃げ決まっても。

一番人気になりそうなダディーズドリームは勢いこそ買えるが、57kgは明らかに見込まれ過ぎた。確かにシンボリクリスエスと0.7秒差の馬では有るが、とにかくまだ1000万条件の馬、この程度の評価に留めておくのが妥当。

前走2着でこの条件にも実績の有るロードフォレスターも押さえておきたい。その前走は2kg差有りながらレコード駆けしたダンツランニングと同タイムの競馬。同斤なら当然勝っていた筈で、馬体絞れて本調子成った以上、輸送にさえ戸惑わなければここも大崩れはしないだろう。

馬単
1=3 1=5 1=8 3=5 3=8

宝塚記念(GⅠ)

昨年の「そして誰もいなくなった」的メンバーから一転、外国調教馬こそ参戦しないものの、国際GⅠの看板に相応しいメンバーが揃った今年の宝塚記念。しかしながら、延べ15勝のGⅠ馬もそれぞれ不安材料に抱えているだけに、例えGⅠ未勝利でも不安材料の少なさという点ではタップダンスシチーが上。ここはスロー必至のメンバー構成、相手関係無くワンペースで走り抜く競馬に磨きが掛かり、競馬振りも安定。極端に馬場が悪くなった時が唯一の不安材料だが、馬場さえ乾けば連は外さない。

相手は昨年の覇者ダンツフレーム。確かに、昨年よりはメンバーは数段上だが、この馬の場合は自身のデキさえ有れば相手は全く関係無く堅実。スローに泣いた安田記念とは違って、タップダンスシチーの存在で競馬がやり易くなった点も強調材料。下が渋りそうなのもこの馬には有利。

休み明けでもシンボリクリスエスはこれ以上評価を落とせない。いうまでも無く昨年の年度代表馬だが、気の良いタイプで鉄砲が利くのも魅力。ただ、ここはスローが予想され、一瞬の判断ミスが命取りになりかねないだけに、乗り役が自信を持って乗れない点が問題。

サンライズジェガーは距離短縮が課題だが、能力自体は遜色無い。前走不利に泣いて馬自身も悔しかったのか、デキに関しては生涯最高とも思える状態。あとはとにかく馬場が乾くのを祈るのみ。

アグネスデジタルは勝負根性を発揮する上では馬群が密集して欲しいタイプで、その意味ではこの内枠とスローは有り難い。ただ、今季はデキがそれ程でも無く、前走の反動を案ずるケースで、この点は不安。

大穴は逃げ宣言サイレントディール。消耗度を案じられているネオユニヴァースと似た様なステップだが、スプリングステークスを鋏んでいない分がマシで、道悪も好材料。阪神コースでの最内枠の単騎逃げは面白い様に決まるだけに、俄然浮上してきた印象。

馬単
16=13 16=5 16=7 16=2 16=1 13=5 13=7 13=2 13=1

京橋特別

実績だけをいえばマルブツカイウンで断然。前走は2400m戦だが、本来はこの位がベストで、4走前にはカブトヤマ記念2着のタケハナオペラと0.3秒差の競馬。道悪の経験が無い点とハンデは課題だが、馬場さえこなせば格好は付く筈。

アドマイヤハッピーを相手に採り上げたい。前走の中京戦は多少追走に戸惑っていただけに、ユッタリ流れる阪神2000mなら巻き返せるだろう。2走前に現級勝ちで、ハンデ54kgならかなり恵まれた印象。道悪実績も有り、逆転のシーンまで見込んで。

スローが予想されるだけにチェリーツートップが怖い。坂の有るコースを前で闘うのは結構得意としていて、ここは望み通りの展開になりそう。出遅れた前走で0.3秒差なら上等。道悪も苦にしない。

前走勝って人気になりそうなプローサムだが、準オープンで掲示板に載れるマルブツカイウンと同斤量というのは如何にも不利な印象を受ける。多少トモの甘いところも有り、道悪で坂の有るコースはマイナス材料。

トーヨーシーザーは最内枠を引いてここは行き切る一手。単騎濃厚だが、有力どころが差し追込で更に展開楽。マイペースで行ければ逃げ切ってしまう可能性も。

馬単
11=10 11=5 11=4 11=1 10=5 10=4 10=1 5=4 5=1

プロキオンステークス(GⅢ)

GⅠ馬の割にイマイチ人気が無いスターリングローズも、ここへ入れば実績上抜けた存在。昨年の覇者で、阪神実績も抜群、しかも59kgも2走前に名古屋でクリア。ただ、毎回述べている通り外から被されると脆く、外のテンシノキセキが多少目障りになるが、福永騎手もこの点は重々承知しているだろう。

相手も順当にスターキングマン。まあ、盛岡での圧勝振りから東京でこその馬だということは見えていたとはいえ、今季は充実一途。阪神もソコソコにはこなしていて、この内枠さえ上手く捌けば差し込んでこれる筈。

一発の魅力はツルマルファイター。多少硬いところの有る馬で、フォーティナイナー産駒の割に道悪が苦手で、近走この点に泣かされてきた印象。阪神実績も有り、外枠も歓迎材料、オープンへ入ると多少パンチ力不足の嫌いは有るが、まず大崩れはしないだろう。

阪神実績という点ではサンキンヘイローも浮上。とにかく阪神は4勝の実績。ツルマルファイター同様に極端に速い馬場は向かないので、良馬場も歓迎。先行激化しそうでこの点が課題だが、上手く捌き切れば。

ワンダフルデイズは余程ダート適性が有る様で、1F長い1600mでも浮上してきた。差し辛い馬場状態は課題だが、今回1F短縮は当然歓迎で、この53kgはかなり他馬とはアドバンテージになる筈。

展開こそ微妙だが、タニノゴードンは他馬に行き切られても結構渋太い競馬を続けていて、1400mも得意。ただ良馬場に関しては他馬との比較上不利で、この点がどう出るかが微妙。

馬単
11=6 11=13 11=3 11=8 11=2 6=13 6=3 6=8 6=2

ストークステークス

一騎打ちムードだが、スローにも対応出来るという点でファイブソルジャーを上位に推す。現級実績、阪神実績ともにいうまでも無く、前で闘える利も有る。前走より1kg減の斤量も好材料。マトモならばまず負けない筈。

相手のトゥルーサーパスは、実績こそ昨年のこのレース2着に朝日チャレンジカップ3着で◎馬より上だが、スローに弱いという点では見劣る印象。それでも勿論、◎馬以外とは圧倒的な性能差が有り、2着は死守してくれるだろう。

馬単
5-1