三振かホームランでホウオウビスケッツを狙ってみたい。前走はメイショウタバルに先手を取られ、2番手で我慢させる形。極端なスローだっただけに、途中から行かせても良かった筈だが、喧嘩しながらでも我慢させたのは今回への布石と見ることも出来る。シンエンペラーが外枠を引いて、ここは実質的に徹底先行タイプが不在。今回はハナとみて、逃げ切り期待してみたい。
対抗はクロワデュノール。それ迄はホーリックス迄遡る様だが、イクイノックス、コントレイル、アーモンドアイとここ5年で3勝の2番枠。強い馬が引き当てていることも有るが、立ち回りもスムーズだったので、有利な枠で有ることは間違いないところ。。仏国遠征帰り、しかも惨敗しての今回だが、力さえ出し切れば、それら歴代の馬とも、そう差はない筈。
マスカレードボールは今回が試金石。見た目には強かったが、前走はスロー過ぎて良く分からない部分も有る。あれだけ上がりが速くなれば、古馬との2kg差も有利に働いただろう。今回も然程、速くならないだろうが、あとは他馬のマークもキツくなりそうで、外枠をどう捌くか。
タスティエーラも巻き返しに燃える。大外枠は些かどころではないレベルでキツいが、前走が力を出し切ってないことも確か。馬体が増え過ぎてしまっていた上に、道中も積極的に乗られたのは良かったが、スローで終いが保たなかった。今回は外枠でも有り、ジックリ乗る形になるだろうが、脚の使いどころひとつ。
未知の魅力に期待して、フリーガーが本命。新馬の阪神戦はクビ差の辛勝だったが、先頭に立たんかの場面で明らかにソラを遣っていた。見た目からして、父コントレイルに似ていて、些か地味だが、着差を付けて勝たない点も父譲りかも。競馬の上手さも父譲りで、まだ奥が有ると信じて。
対抗はジャスティンビスタ。新馬は摩訶不思議な内容で、スタートしてフラつき、出ムチを入れて先行した迄は良かったが、道中は引っ掛かっていた馬との兼ね合いが中々付かず、ストレスを受ける展開。それで居て、直線はしっかり伸びた。追ってからのフォームも力強く、素質は相当。馬もいいので、上手く矯めて運べば突き抜けても。
ウイナーズナインはメンバー中、唯一の2勝馬。前走中山戦は+12kgだったが、馬体の見た目だけでなく、歩様も少し窮屈で、明らかに万全ではなかった。それでも、外を回って1頭だけ自力で追い込んで来ただけに能力は相当。最近は2歳オープン勝ちだけではクラシックの賞金が足りないケースも多く、ここも賞金加算を狙っての出走。
メイショウソラリスが押さえ。京都2000mはコース形態から、極端な展開になり易いが、逃げで決まるならこの馬か。前走の未勝利から、出脚が抜群に速いという訳でもなさそうだが、完全に先手が取れる迄は行きたがっていたにも関わらず、行き切ってからはスムーズで、直線も独走だった。ここも先手さえ取れれば。
前走の負けで人気はなさそうだが、チュウワカーネギーの巻き返しに期待してみたい。その前走は外で壁がない状態で少し掛かり気味の追走。馬体増も最後の粘りに影響しただろう。今回は攻め強化して来ただけに絞れている筈。馬振りはこのメンバーでも断然で、今度こそ。
対抗はサレジオ。血統馬だが、これも馬振りは中々。尤も、下見で馬っ気を出していて、気性的に若さは有るが、今回は全頭牡馬が相手で、その点は心配ない筈。レースも最後は手前が替わって遊んだか、詰められていたが、充分余裕が有った。距離さえ保てばここでも。
ライヒスアドラーが3番手。新馬の中山戦は上がり33.1秒。決め手がまるで違っていた。少し頭の高い走法では有るが、道中の我慢は利いた。ここも折り合いさえ付けば、東京で更に切れる筈。
ダノンヒストリーも新馬は強かった。戸惑いながら逃げていた様にも見えたが、直線は後続を寄せ付けなかった。追われてからは本気で走っていたが、その時にトビが高く、潜在能力も高そう。あとはこの枠だけに逃げる形にはならない筈で、控える競馬になってどうか。
無難な本命はジャンタルマンタル。壁なしだったとはいえ、前走東京戦は珍しく行きたがっていたが、59kgを背負って0.1秒差なら、前哨戦としては悪くないところ。この中間は特に問題なく、今回は決めたい一戦。
昨年の覇者、ソウルラッシュも怖いところ。少しズブくなっている面も有り、今なら1800m辺りの方がいい気もしないでもないのだが、京都外回りで外枠なら坂の下りを利して上がって行ける。勝つかどうかはともかく、馬券圏内を外すことは考え辛い。
穴は例に依ってシャンパンカラー。出遅れ癖が酷いが、ゲートさえ五分なら突き抜けていいだけの脚は持っている。2回続けての出遅れだけに、陣営もそれなりの対策を打って来ている筈だが...。
昨年の2着馬、エルトンバローズにとっても、今回は巻き返しを期す一戦。前走東京戦は5着に終わったが、鞍上の早掛けが祟った印象も。追い出しをもう少し待っていれば、最後の踏ん張りが違っただろう。ケガ明けからイマイチリズムに乗り切れない鞍上だが、帰って来たお手馬だけに、今回こそ結果が欲しい。
バビットに少しずつ復調気配が出て来た。福島なら本命に期待してみる手も有るだろう。前走中山戦にしても2500mで不利な外枠からハナへ行って、勝ち馬から0.4秒差。11着といっても悲観する内容ではなかった。ここは行きたいタイプがシリウスコルト程度。以前より、出脚もマシになっていて、最低でも単騎逃げの形には持ち込める筈。
対抗はエコロヴァルツ。結構強いところと当たって来たが、ほぼ1秒以内に纏めていて、能力ではこの馬が最上位ということになりそう。その分、ハンデも重いのだが、58.5kgなら何とかこなせていい。小回り向きの器用さも有るので、初の福島も好材料。
クリスマスパレードも巻き返していい。中山2000mでレコード勝ちが有る一方、基本的に非力なので、洋芝の57kgは厳しかった。福島で56kgなら当然、一変が期待出来る。あとはここ2走、ゲートが悪いので、決まるかどうか。
条件上がりだが、ニシノティアモも押さえたい。500万から3連勝。元々3歳時にオープンで2着有り、下地が有ったとはいえ、前走の決め手は中々のモノ。福島でもこのハンデなら脚の使いどころひとつ。
人気薄だが、オーロラエックスを狙ってみたい。GⅠ初挑戦になるが、初GⅠどころか、初重賞挑戦でも結構来ることが多いレースで、関係ないとみていい。1000万とはいえ、この条件で勝ち鞍が有るが、トビが大きいタイプで距離に不安がない点がこのレースに合っている。先週の雨で外も有る程度、利く筈で、追い比べに持ち込めば。
対抗は同厩舎ながら、真逆のタイプのエリカエクスプレス。こちらは距離に不安が有るが、それでも迷わず行く一手だろう。今秋はこの鞍上がペースを握ってスローに持ち込む形が多く、直線入口で突き放す形にさえ出来れば簡単には止まらない。
ライラックは前走東京戦で復調気配。その前走はスローに泣く形になったが、エリカエクスプレスにスローに持ち込まれると、同じパターンに陥る危険も。ただ、距離が延びるのは他馬が苦しむ分、歓迎材料。
フェアエールングが押さえ。前走中山戦は向正面で動いて、脚を使ってしまったのが応えた。この馬1頭だったら未だ違ったが、コスモキュランダが付いて来て、レガレイラに好展開をやってしまった。もう少し大事に乗っていれば結果は違っただろう。ただ、これで距離にメドが立ったのは大きい。立ち回りスムーズなら前走以上を。
素直にキャンディード◎。前走中京戦は新潟戦より遥かに強い内容だったが、その新潟組もソコソコ走っており、今年は夏デビュー組のレベルが高そう。1F延長は鍵となるが、良馬場でやれそうなのは何より。折り合い面も心配はなく、時計勝負なら大崩れは考え辛い。
対抗は同日に中京で新馬を勝ったカヴァレリッツォ。折り合い面は怪しい部分も有ったが、直線は独走だった。完歩の小さい歩様、寸の詰まった体型から、距離はマイルでギリギリだろうが、良馬場で決め手を生かす形になれば。
グッドピースも競馬に注文が付かないのがいい。前走阪神戦は1000m通過61.6秒のスローだったが、完璧に折り合って直線は上がり33秒1の決め手。ペースが上がってどうかだが、まだ一枚重目に映っただけに、絞れればもっと動けていい。
押さえがエイシンディード。前走は中央転入初戦、初芝と人気になる要素がなかったが、好発から押し切ってスピードの違いを見せ付けた。距離は延びるが、今回もゲートさえ決まればマイペースの逃げが叶いそう。4角迄、単騎で回って来れば粘り込みも。
ロードクロンヌが本命。前走札札幌戦は小回り適性のなさが出て2着止まり。勝負どころでの反応が鈍く、内で楽をしていた勝ち馬ぺリエールに対し、外をオッツケオッツケだった。京都なら問題ない筈で、ここは近くて遠い初重賞制覇を決めたい一戦。
対抗はそのぺリエール。立ち回りが上手く、如何にも小回りで強いタイプだが、前走札幌戦は向正面からレースを動かして2着。気性的に行きたがる面が京都に替わってどうかだが、外枠だけに迷いなく積極的に乗る形になりそう。GⅢとはいえ、GⅠのステップレースとしてはメンバー低調。踏ん張り切る場面迄有っても。
サンデーファンデーが単穴。近走は斤量に泣かされることが多く、前々走中京戦に至っては61kgと使う方がおかしいレベル。そんな中で久々の58kgになる今回は気合が入るところだろう。初重賞勝ちだったは正月の中京戦も1番枠で、一瞬の脚を生かす形になれば。
ラムジェットも久々の中央だが、実績は上位。前走の韓国戦が完敗だったのは気にならないでもないが、早目に動いて競馬を造ってのモノ。以前と比べると、出脚の甘さがなくなって来た。馬場に戸惑わず、GⅢでこのメンバーなら。
今年は2歳重賞のレベル差が激しいが、今回は低調。人気はないが、シーミハットクに期待した。京都1800mで未勝利を脱出したが、スピードが違っていて、道中は逃げる形になりながらも引っ張り切り。東京1400mなら、急かさず引っ張り切りでもなく、自分のスピードで行ける筈で、更に動けていい。
シャオママルが対抗。過去3走は何れもメンバー最速の上がり。かといって、一瞬の脚が有るかといえば、見た目はそうでもないのだが、いい脚を長く使えるタイプ。あとはこのフルゲートが捌けるかどうか。出脚が鈍く、一瞬の脚にも欠くとなると、捌きには神経を使う。
ネネキリマルが3番手。前走京都の未勝利はオーストラリアンブリンカーを着用して、行き振りが良化。新馬の中京戦はタイムオーバーだったが、一変して1分20秒台と時計も優秀だった。まだ見た目に緩いので、馬体が締まって来ればもっと動ける筈。
押さえがユウファラオ。マイルの前走は掛かり気味の先行。1200mからの参戦だったことも有り、流石に最後は甘くなった。とはいえ、今回が1400mということを考えると、この経験自体はいい方に出そう。序盤の折り合いひとつ。