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競馬回顧 2014年3回阪神

JRA創立60周年記念 第55回宝塚記念(GⅠ)

ゴールドシップ

2人曳き。遮眼革。下見では分からないタイプ。前走京都戦にしても、見た目には問題なかった。出遅れは半馬身。一瞬の出脚はともかく、直ぐに行き脚が付いて中段から。恐らく前走でもこの枠順なら立て直せた筈だが、今日はこの枠順でスンナリこの位置が取れた。あとは力任せに競馬するだけだが、相変わらず坂を上がるパワーが他馬とは桁違い。直線勝負になったのも手応えに余裕が有ったからだろう。前走でも述べた様に、昨年とは別馬。ただ、秋は国内に適条件がない。海外だそうだが、適鞍を求めての遠征になる。

カレンミロティック

前後肢にバンテージ。-8kg。馬体は絞れたモノ。首を下げて気配も良かった。ゲートはジェンティルドンナの方が半馬身以上速かったが、上手く内に潜って好位。ゴールドシップに対し、一歩前での競馬になったが、ゴールドシップがマクりに行かなかったのがこの馬にとって幸い。自分のタイミングで仕掛けてジワジワ脚を伸ばして2着浮上。この位時計が掛かる馬場の方が合っている。ただ、かといってハイペースを得意とする訳でもなく、走る条件が狭い印象も。

ヴィルシーナ

前後肢にバンテージ。キビキビ歩けていた。前走からは平行線。好発。迷わずハナへ。1000m通過が62.4秒のスローで序盤はかなり楽。これだけペースが遅いと、他馬ももう少し早目に仕掛けて来るところだが、ゴールドシップが動かないので、フェイムゲームが来ただけで、最後迄楽が出来た。それでもギリギリの3着。人気以上に走っており、健闘という見方も出来るのだが、今日は失望の3着。あくまでマイラー。

ヒットザターゲット

-6kg。少し馬体に張りがない。決して良い様には見えない。最初から最後方に下げて、イチかバチかのイン狙い。坂下迄最内に居て、ここで前が詰まりそうになり、思い切って外へ切り替えたのが正解。乗り方自体に別のベストチョイスが有った気もしないでもないが、この策としては最良の結果。相変わらず器用さは有る。

デニムアンドルビー

前後肢にバンテージ。首でリズムを取ってまずまず。ただ、大幅良化ともいい辛い。行く気もないだろうが、出脚も鈍く、中段のイン。4角で好位に取り付いて、馬場が良ければ絶好の形。ただ、この馬場ではどうしようもない。ジリジリながら伸びただけでも大したモノ。この辺がメイショウマンボとの厩舎技量の違い。

ウインバリアシオン

前肢にバンテージ。ちょっとフックラ見せる。満点ではないが、まあまあ。これもゲートが少し悪く後方から。これはこれで良いのだが、3角からもう少し動ける筈の馬が今日は機動力がなかった。レース後にエビが発症したとのことだが、恐らく今日が原因というよりは、前走京都戦の反動だろう。何れにしてもツキがない。

ジェンティルドンナ

2人曳き。馬体は文句なし。イレ込んでいたのも何時も通り。思ったよりは遥かに良かった。道中は中段から。多少掛かったのも通常のパターンで、大して問題はなかった筈だが、追ってサッパリ。基本的には東京の良馬場限定の馬。ただ、昨秋から述べている様に、出涸らし感が有る。下見が悪くないだけに、評価に迷うところだが、人気になるなら消した方が無難という気も。

第19回ユニコーンステークス(GⅢ)

レッドアルヴィス

休み明けを叩いて中1週。硬さが出なかったのは何より。馬体も締まって来た。コーリンベリーに叩かれる形となったスッと抜けてくれたため、スムーズに好位の外。この馬場であまり外を回されたくないところだが、外を回されても終始手応えが良かった。坂下から持ったままで並び掛け、坂を上がって突き放した。馬場状態を考慮すれば、時計的に0.5秒位速いと文句なく世代トップといえるのだが、レース内容が時計が速くならない展開だっただけに、止むを得ないところ。例年の水準級以上。

コーリンベリー

+20kg。多少緩いが、極端に太い印象はない。好発。芝での出脚も速く、スッとハナへ。外枠からの先行だが、出脚が速かったので1000m通過が59.5秒。然程競られることもなく、比較的楽に行けた。直線向いた段階でレッドアルヴィスの手応えが違っており、これにやられたのは仕方がないだろう。2着は何とか確保した。内枠だったらもう少し際どい競馬になっていただろう。強い弱いや距離適性は別だが、エスメラルディーナより速そうで、直接対決が楽しみに。

バンズーム

前肢にバンテージ。多少硬いが、ダートなら。462kgの馬だが、ちょっと馬が小さく映る。大きく出遅れ。道中はほぼ最後方だが、馬群にだけは取り付いていた。コーナーはタイトに回して、直線だけ捌きながら外へ。スムーズに出て来れた。最後迄良い脚を使っている。ゲートは相変わらずだが、脚は持っている。砂を被った際や揉まれてどうかという部分は有るにせよ、マトモに競馬出来る様になれば重賞は勝てる。

アンズチャン

2人曳き。前後肢にバンテージ。チャカつくのは何時ものこと。馬体にメリハリが利いている。これもゲートが悪いのは何時ものこと。ただ、こちらは馬群に取り付く気もなく、離れた最後方。直線は思い切って大外へ。追い出してからはピッチの速い馬で、それなりに伸びている。東京1200mはなくなってしまったが、阪神辺りの1200mで追い込むと面白そう。

ニシケンモノノフ

首でリズムを取って好気配。歩様もスムーズになった。出脚で差が有って中段のイン。そのままインを突く形となったが、少し捌き切る迄に時間を要したか。バラけてからはジリジリ来ており、少なくともアンズチャンとは同じ脚色だった。距離はもう少し伸びても良さそう。

アジアエクスプレス

後肢に繋のみのバンテージ。絶好調でもないだろうが、少なくとも悪くはなかった。ただ、前走中山戦と比較するとちょっと大人しかったのは確か。何時も通り好位。思い切り砂を被る展開だったのが応えたのか、4角で既にアラアラの手応え。捌く以前に脚がなかった。敗因不明。ただ、ダートで圧勝する馬は何かしらの形で勢いが途切れるとこうなってしまうパターンは多い。

サマースプリントシリーズ第1戦 第21回函館スプリントステークス(GⅢ)

ガルボ

冬場の方が良いタイプだが、この時期でも毛ヅヤは悪くない。馬体にも張りが有った。半馬身出遅れ。1200mでは出脚が厳しく、中段から。ストレイトガールを意識して早目に乗られた馬が多く、その直後で馬群が切れて上手く外へ持ち出せた。58kgを背負っているだけに条件は決して楽ではなかったが、インで脚が矯まっているだけに、一瞬の脚が上手く使えた。全てが上手く行っており、100回レースしたら5回もない様な結末。これで1200mの適性が有るとかそういう訳ではなく、今日は本当のたまたま。

ローブティサージュ

2人曳き。+6kg。精神面がマトモになっただけ有って、デキも大分良くなって来た。これも1200mとなると出脚で差が有って中段やや後方。道中もオッツケたり、寄られてバランスを崩したりとチグハグだったが、4角で一旦置かれた際に、後続が外へまわした為、結果的にガルボの直後に付けられた。ここを上手く捌いて2着浮上。従ってこれも恵まれたが、以前は馬が勝手に競馬を止めていただけに、大きな進歩。何処かで重賞を勝てる日が来るだろう。

クリスマス

2人曳き。キリッとした雰囲気は有り、デキ自体は良いが、もっと増えた方が良さそう。ゲートも出脚も悪く、後方から。最初からインへ潜っていた。ストレイトガールが詰まった様に内はかなり窮屈になっていたが、ストレイトガールを締める為にレオンビスティーがタイトに回っており、ここでガルボとの間に一瞬進路が出来た。ただ、脚がないと来れないところで、函館の水が合うのも間違いない。

セイコーライコウ

もう少しキビキビ歩いてくれると理想的だが、トモに張りが有って、馬体は悪くない。ゲートを五分に出て、ジワッと中段。ずっと外を回された影響は大きかったが、ストレイトガール包囲網には付き合わなかったのが終いに脚が残せた印象。内を立ち回った馬には敵わなかったにしても、スムーズな競馬は出来た。一時は長期休養を余儀なくされた馬だが、再び軌道に乗って来た。

フォーエバーマーク

前後肢にバンテージ。テンション高いのは気にならないが、明らかに馬体が緩んでいた。出脚で少し出してハナ。前半3Fが33.8秒ならスローでないにしても、楽に逃げ切れるペース。その割に追ってからが甘かった。言い訳を探すなら、先行勢がストレイトガールを意識して早目早目となったということになるのだが、それでも馬券圏内は確保すべきだったところ。デキが一息だったとはいえ、これではGⅠ云々は言えない。

ストレイトガール

2人曳き。前肢にバンテージ。出涸らしとなり易いケースだが、歩様は落ちていない。思いの外良かった。ハナへ行く気はなかっただろうが、函館で人気背負ってあまり後方からの競馬も出来ずで、先行争いに首だけ突っ込む形。ただ、ゲートが少し悪かった影響で、ゴチャつく位置に居た。イメージとしてはもう一段前でレースしたかったところだろう。各馬の包囲網もキツく、マトモに前が詰まってしまい万事休す。函館1200mの内枠は仕方がないところか。

第31回エプソムカップ(GⅢ)

ディサイファ

前肢にバンテージ。+6kg。少し太く映るが、馬体には張りが有る。歩様もキビキビ。内からジワッと好位。ただ、先週の土砂降りで、内目の馬場が悪く、あまりラチ沿いは通りたくないところで、少し番手を下げつつ、内ラチから2頭分位外へ。限られた中では器用に立ち回っており、バラけてから一瞬の脚を生かして、マイネルラクリマを競り落とした。今日は相手に恵まれたが、この競馬が出来れば、大崩れはしないだろう。

マイネルラクリマ

2人曳き。テンション高いが、馬体には迫力。デキだけならコレ。好発。1200mでも先行力が有るパドトロワが行って2番手。折り合いはしっかり付いており、4角も手応え充分。馬場の良い外へ持ち出す余裕も有った。ただ、内からディサイファに差されており、結果的に外へ持ち出し過ぎたのか、直線手前が替わらず、良い脚が長く続かないのか微妙だが、何れにしても惜しい2着。ちょっとずつ強くなっている。

ダークシャドウ

オーストラリアンブリンカー。馬体に張りがないのは年齢だろう。毛ヅヤは悪くない。あまり行く気なく、中段やや後方から。道中は手応え良く、この馬らしい行き振り。直線は進路を探しながらとなり、59kgで一瞬逡巡するシーンが有ったのは勿体なかった。それがなければもっと際どい競馬になっていただろう。どちらかといえば、決め手身上の馬で、59kgは余計にキツい筈だが、下見は年齢を感じさせてもレース内容はまだまだ若い。秋は軽視出来ない存在に。

タマモベストプレイ

-6kg。少し馬が萎んで見えた。気配にも乏しい。恐らく戦前からの決め打ちだったのだろうが、押して押しての先行策。折り合いは付く馬で、これはこれだが、例に依って追ってからが甘い。距離、コース問わず、毎回このパターン。この血統にしては上級馬相手にも見せ場を造っており、賢弟に思えるのだが、勝ち切るには何かが足らない。

ダノンヨーヨー

前肢にバンテージ。トボトボ歩くのは何時ものこと。毛ヅヤが良く、デキ自体は良い。この馬にしてはゲートの出た方で後方から。道中も決して手応えが良い方ではなく、苦しみながらも内からジワジワ伸びて来た。今なら2000m位の方が良いのは確かだが、それ以上延びると間違いなく止まる。先週述べた通り、高齢馬は時計が掛かった方が良いというのはこの馬にも当てはまる。

マジェスティハーツ

2人曳き。トモの甘い歩様が何時ものこと。ただ、もっと絞っても良い位。出遅れ1馬身不利。腹括って最後方からインを突く競馬。馬場状態が悪くて、内は開いたが、ラストはスタミナ切れの様な格好。数字自体はメンバー中最速タイで上がっているが、パワー不足かも。単に出遅れたというだけの話ではない。

第19回マーメイドステークス(GⅢ)

ディアデラマドレ

前後肢にバンテージ。流石に血統馬だけ有り、垢抜けた馬体。好発。道中は中段の外。好発が却って仇となる危険も有る馬で、外枠で序盤は少し掛かっていたが、想定の範囲以下。この馬としては折り合っていた方だろう。追ってからの反応も軽快で、ほぼ楽勝だった。53kgも有るだろうが、デビュー戦は430kgだったのが444kgとなり、気性面も含めて馬も成長している。次走は札幌戦だそうだが、2200mも保つ筈で秋も連下級の評価は必要だろう。

コスモバルバラ

2人曳き。オーストラリアンブリンカー。+6kg。馬体増には好感。集中力が有った。アイムヒアーが逃げて、そこから数馬身離れての2番手から。1000m通過は1分を超えており、スローだったが、4角手前でアイムヒアーが止まり、持ったままで先頭へ。結果的には少し早くなってしまった感は有るのだが、毎回述べている様に軽ハンデを生かすなら極端な競馬。50kgで一踏ん張りが利いた。

フーラブライド

+10kg。数字分だけ緩慢に映る。少し歩様が硬い。例に依って出脚が甘く、後方でジックリと。ディアデラマドレと一緒に動いて行ったが、向いてからの脚が違っていた。勿論ハンデ差は有るのだが、0.3秒差で3kg。ちょっと着差が開いた印象も有る。毎年のことだが、GⅠの後の馬はどうも出涸らし感が有る。秋に改めて。

アイスフォーリス

歩様の悪いのは何時ものこと。馬体も悪くない。流石にこの歩様では出ッパが怪しいが、少し促して好位から。ディアデラマドレの一歩前で立ち回り、スムーズな競馬が出来た。直線は決め手の差としかいい様がないが、ジワジワとは伸びている。1000万では函館で連対が有り、基本的には時計が掛かった方が良いタイプ。2600mもこなせる筈なので、北海道のディスタンス戦で狙い目に。

サンシャイン

シープスキンノーズバンド。小柄な馬だが、トモに張りが有った。デキは良い。好発。出脚も速かったが、2頭飛ばして、馬群の2番手。ただ、能力差も有るのだろうが、追ってからが案外。悪い競馬ではないが、これだったら前に居た方が良かった。どちらかといえば平坦の京都の方が良いのは確かだが...。

第64回農林水産省賞典安田記念(GⅠ)

ジャスタウェイ

2人曳き。前後肢にバンテージ。しっかり踏めていた。この中では馬振り最上位。本格化したハーツクライ産駒の典型で以前より出脚が来ており、今日も中段からとなったが、この馬場で一番悪いところに押し込まれてしまい、直線向いた段階では一瞬置かれる場面。乗り役がしくじったというよりは、これが単勝1倍台の馬に対するマークなのだろう。この段階で消えたかに思われたが、底力が違った。一追い毎に伸びて来ると1頭先に抜け出しているグランプリボスも捕まえて最後はハナ差。ここ20年の安田記念の中でも名勝負の一つになるだろう。ただ、レース後の疲労が著しく、阪神戦をスキップ。故障がなかったのは何よりながら、競馬は楽に勝てるならそれに越したことはない。

グランプリボス

-8kg。今日は妙に大人しい。馬体もパッとせず。攻め馬サッパリだったが、その通りだった。出たなりで中段。ジャスタウェイの真横に居た。勿論、この馬場で折り合いも付いており、久々に4角迄スムーズに回って来れた。直線向いてからも狭いところをコジ開ける様に伸びて来て、一旦は完全に抜け切る場面。相手がジャスタウェイじゃなければ勝っていた。馬が「持っていない」のか、乗り役が「持っていない」のか、多少微妙だが、惜しい競馬だった。ただ、ブービー人気でもこの好走はフロックではない。戦前に限らず、毎回述べている様に、時計が速い馬場は若い馬、逆は高齢馬が有利になる傾向が有り、今日も正にそのパターン。

ショウナンマイティ

前肢にバンテージ。最近の中では一番良い状態だが、全盛時と比較すれば70%。例に依って出遅れて後方から。4角の段階でも後方の内目に居たが、ここから外へ回す余裕はなく、イチかバチかでインを突く策。上位2頭とは差が有ったが、ジワジワ伸びて来た。これもグランプリボスと同じことが言えて、高齢だからこの馬場で走った形。レース後故障が判明したそうで、秋がなくなったが、完全復活というよりは、むしろ衰えが出た結果の副産物ということになる。

ダノンシャーク

2人曳き。前後肢にバンテージ。名前の通り、ヘビの様な皮膚の薄い馬。デキは抜群。気配も良かった。ミッキーアイルの先行策に乗る形で好位。内からリアルインパクトも行って3番手から。この馬場で早目に先頭に立つとマズいところだが、坂下で先頭は如何にも早過ぎた。上位馬が数字の有る馬で、450kgを切るこの馬には唯でさえ辛い馬場状態だったのだが、逆にいえば今日は良く頑張っている4着。

ワールドエース

2人曳き。今季そこ迄良くない。前走京都で走っただけに悪くないのだろうが、もっと絞らないと。出脚は大分戻って来ているが、この枠で無理せず中段から。4角大外へ回したのは結果的に吉と出た気はするのだが、そこ迄の伸びはなく、入着止まりに。とはいえ、この馬場ならどれだけ負けようが能力評価の対象にはならない。あくまで大外枠で他馬よりマシなところを通って来れた分だろう。秋に改めて。

第67回農林水産省賞典鳴尾記念 (GⅢ)

エアソミュール

前後肢にバンテージ。ここでも馬振り目立つ。行こうと思えば行ける馬だが、掛かり癖が有り、馬を前に置いて後方からジックリと。スローだが、前に馬群が固まって、数字以上の消耗戦になった。4角は外からサクラアルディートに抵抗する様に進出。手応えからは突き抜けても良かったが、抜け出すとソラを遣う癖が有り、先頭に立つと耳が立ってフワッとする為、着差上は辛勝に。これで初重賞制覇で、確実にステップを踏んでいる。次走は札幌戦が目標になる様だが、展開がハマった面も有り、試金石的側面も。

アドマイヤタイシ

2人曳き。-10kg。叩いて順当に良化。好調時の姿に戻った。内からジックリと。出脚は速い方で、トウカイパラダイスの先行策に乗って好位。行きたがっていたのは確かだが、そこを無理矢理でもガッチリ抑えたのは岩田騎手の手腕か。外と前に馬が居て、前に居た中では脚が矯まった。追ってからも手応え以上に渋太い脚を披露したが、あと一歩だった。それでも、下見通り、完全復調。何処かでチャンスが有るだろう。

フラガラッハ

前後肢にバンテージ。堅さがなく、近走安定。最近は派手に出遅れることも少なくなったが、今日もゲート五分。例に依って後方待機。多少行きたがるのは何時ものことだが、一応我慢が利くのも何時ものこと。最近はハイペースで流れるよりはスローでジックリ乗った方が終いが伸びる傾向に有り、今日は久々にハマった。次走は3連覇を目指して中京戦となるが、最近長いところを使っており、マイルとなると微妙な面も。人気になるだけに次走だけをいえば嫌って妙味かも。

カレンミロティック

前後肢にバンテージ。もう一絞り有っても良さそうだが、歩様に勢いが有った。ハナへ行くかと思われたが、トゥザグローリーが行ってその直後に控える形。ただ、これが失敗。折り合いが怪しかったのは他馬も似た様なモノだが、前がガッチリ抑えてしまい、上がりの競馬に。決め手勝負では分が悪いところで、結果的には逃げた方が良かった。

シゲルササグリ

-4kg。馬体は迫力有るが、下見の挙動にもう少し軽快さが欲しい。外のトウカイパラダイスに一瞬抵抗していたが、直ぐに諦めて中段から。折り合いは一番スムーズで、理想的な競馬が出来た。エアソミュールとの併せ馬となり、暫く粘っていたが、最後は決め手の差。0.3秒差だが、スローだけに数字以上に負けた感が有る。オープンで勝ち負け持ち込むにはハンデの助けも必要だろう。

トゥザグローリー

前後肢にバンテージ。-8kg。今日は抜群に良く見せた。外からトウカイパラダイスに被されそうになると、馬がその気になってしまいハナへ。ハナへ行ってからもトウカイパラダイス自身が少し掛かっており、ほぼ3角迄並走。この展開が既に苦しかったが、どうも直線は喉が鳴っていた様で、追うところもなく惨敗。現役続行すら危ぶまれる事態。