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競馬回顧 2012年2回中京

サマースプリントシリーズ第3戦 第12回アイビスサマーダッシュ(GⅢ)

パドトロワ

少し太いのだが、この相手なら馬体は最上位。道中は外のエーシンダックマンを1馬身前に置いての競馬。意外に前へ行けた。追って直ぐに反応した訳ではないのだが、エンジン掛かってからはパワーが違っていた。最後は抑える余裕も。完勝といえる内容。もちろん中山でも面白い存在だが、このパワーなら香港での雪辱にも期待したい。

エーシンダックマン

まだ良くなる余地は有りそうだが、一応は前走中京戦以上。もっと積極的に行けばハナへ行けた気もするが、ハクサンムーンとは内外離れていた事も有り、無理せず2番手から。乗り方としてはこれで正解だったのだろうが、先頭に立つ前にパドトロワに交わされ、そこから脚を伸ばしての2着。印象としては少し悪い。勝ち切るには玉砕覚悟で行き切った方が良かったかも。

エーシンヴァーゴウ

休み明けだが、少し緩い印象も。8割程度のデキ。あまり行く気なく好位から。ハクサンムーンを行かせて一度立て直してからの競馬に。これもエーシンダックマン同様、最後迄脚は残せた分の3着だが、この競馬では勝ちがない。陣営の狙いは叩いて次走なのだろう。

ハクサンムーン

パシュファイヤー。トモの針は中々。歩様も中々力強い。出脚は一番速かったが、3番枠は遠い。この馬自身も少しモタれ気味だったが、そのまま徐々に外へ寄せて行ったものの、最後が甘くなってしまった。外枠で余裕持って競馬が出来たエーシンダックマンとは対照的な競馬に。ただ、現役では一番出脚が速いと思われていたエーシンダックマンに出脚で勝ったのは事実。スプリント能力は高い。

ジュエルオブナイル

メリハリの利いた造り。ただ、歩様自体は伸びていたものの、トモの送りが少し硬い。出脚がサッパリで後方から。ただ、最初から外ラチへ寄せたのが正解。ジワジワ伸びて掲示板は確保した。1200mでも、元々時計が掛かった方が良いタイプで、今日はそこまで速くならなかったのも幸い。次走直ぐはともかく、今なら1400mの方が良さそうだが。

サマーマイルシリーズ第1戦 トヨタ賞第60回中京記念(GⅢ)

フラガラッハ

2人曳き。馬体そのものには変化ないのだが、踏み込みが力強くなった。1/4馬身程度出負けしているが、この馬としては好発。それでも例に依って最後方から。前走阪神戦はスローの決め手勝負を制した形だが、今回も折り合いは付いた。3角から外へ持ち出し、直線も外へ。直線向いて一瞬前が壁になる場面も有ったのだが、それもコジ開けて差し切った。2走共、この馬に有利な展開や馬場状態になった嫌いは有るが、元々破壊力には定評が有った馬。マトモに走れさえすればこの位は当然。

ショウリュウムーン

-6kg。スカッと見せて前走阪神戦よりは遥かに良い。少し出して中段の外。少し宥め気味の追走だったが、馬の気に任せて勝負どころからも少し早目の競馬。枠を生かして馬場の良い外目を通れたが、抜け出さんかの場面で一気にフラガラッハ。前走は全く動けなかったが、叩いて機動力が違っていた。上がりが極端に速い競馬も得意とは言えないだろう。

トライアンフマーチ

+8kg。休み明けの影響は有る。トモが薄い割に腹回りがボテッと映った。以前は出脚が鈍かったが、今日は五分。ただ、無理せず控えて中段から。早目に動いたショウリュウムーンを目標に理想的な競馬が出来たが、直線向いて少し内へモタれ気味。同馬主では有るがm矯正している間に、フラガラッハへ進路をやった格好になってしまったのが痛かった。勿論、この馬自身もショウリュウムーンは捕まえないといけないところでは有るのだが...。

ミッキードリーム

少し発汗目立ったが、しっかり踏めていた。出脚が速い方ではなく、道中は中段やや後方から。4角で一瞬置かれそうになっていたが、直線はジワジワ脚を伸ばしてここ迄。フラガラッハとは坂を上がってからの脚が違ったものの、この馬の脚は使っている。外枠だったら馬券圏内は有った競馬。

ゴールスキー

馬体の張り文句なし。最近は競馬を投げた様なレースが続いていたが、気配もこれなら。ゲートも少し悪かったが、無理せず後方から。道中は相変わらず力んでいた様にも見えたが、それでも近走よりはマシだったのだろう、内から足を伸ばして入着。復調ムード。

ダノンヨーヨー

オーストラリアンブリンカー。歩様が硬くなっていた。毛ヅヤも冴えず、デキ落ち気味。後方の外目。狙い通りの競馬は出来た筈だが、追ってからジリジリ。下見通り、状態面の問題だろう。

サマー2000シリーズ第2戦 農林水産省賞典第48回函館記念(GⅢ)

トランスワープ

2人曳き。少しチャカつくが、これ位なら。馬体はとにかく目立った。一応ゲートは出ているが、周囲が速く中段のイン。道中折り合っていたというよりは、殆ど死んだ振りで脚を矯めていた。4角もほぼ持ったまま。直線入り口でゴチャついても全く苦にせず、一気に突き抜けた。他とは決め手が違っていた。本当の時計勝負でどうかという面は有るが、今日の決め手なら札幌戦でも軽視は出来ない。

イケトップガン

少し物見をしていたが、何時も通り。及第点はやれる。出脚の速い方ではなく、後方から。丁度トランスワープを見ながらの競馬だったが、4角でもそのまま内へ行ったトランスワープに対し、この馬はトウカイパラダイスの後を追う様に外へ。かなり外を回されただけに、かなり苦しかった筈だが、それでも2着浮上。こういう馬場は合うのだろう。

ミッキーパンプキン

-6kg。馬体の張りが若干甘いが、毛ヅヤは悪くない。まずまず。出脚が怪しい割に行きたがっていたが、外から行きたい馬に行かせて好位のイン。少なくとも2角迄はかなり力んでいた様に見えた。4角、早目に動いて前を潰して先頭。馬場状態も味方しているのだが、内にモタれながらも僅差の3着に粘り込んだ。イケトップガンとはハナ差負けで、この点は痛いとはいえ、ずっと非力感が拭えなかった馬が今日は力強さを見せた。この点は大収穫。今ならマイルがベスト。

トウカイパラダイス

+6kg。悪くないが、コズミ気味。中間攻め馬動いた様だが、やり過ぎた? 道中は中段辺りから。スタート直後から内へ潜ろうとしているのだが、内に馬が居て結局入れず終い。マイネルスターリーがマクりに行ってくれた分だけ、競馬は楽になったのだが、それでも道中の通った位置の差は大きかった。戦前は妙に持ち上げられていたが、真っ向勝負で勝ち切れる程の馬ではなかったという事。

マヤノライジン

2人曳き。年齢的な張りのなさは仕方がないところ。スタート直後は結構押していたが、他馬が速く結局は中段から。ずっと内を回って直線は徐々に外へ。しっかり伸びて掲示板は確保。内で上手く乗れた分は大きいが、これも函館は相性が良い。

マイネルスターリー

皮膚を薄く見せて引き続き好調。この時期は調子が良い。この馬自身、ゲートも少し悪かったが、コスモファントムに出脚でやられ、しかもそのコスモファントムが積極的に行かなかった為、後方からの競馬に。ペースが速くないと見て、3角手前から外へ持ち出し、マクり気味に動いて行ったが、4角迄だった。流石に競馬が強引過ぎたが、それでもこの競馬が出来るだけも大したモノ。以前にも述べた様に、函館は水が合う。

コスモファントム

-16kg。スカッとと見せてこれが本来の適正体重。今日は走れると思ったが...。出脚は一番速い位だったが、無理せず好位のイン。道中はロスなく運べており、4角の雰囲気からは楽勝だと思ったのだが、追って案外。今日の展開とデキで走れないとなると、無理だろう。脚元が何処か悪いか、気性的におかしくなっているか、それ以外に考えられない止まり方だった。

第44回函館2歳ステークス(GⅢ)

ストークアンドレイ

真っ白な馬体で毛ヅヤは分からずも、2歳馬にしては馬体にボリューム感。少し出脚が怪しく、道中は中段やや後方から。向正面では手応え良かった様には見えなかったのだが、行き脚が付いた3角からはスムーズ。4角での事故も上手く避けて、直線だけ外へ。一追い毎に伸びてコスモシルバードとの追い比べを制した。距離もマイル迄なら取り敢えずは大丈夫だろう。あとは秋デビュー組との力関係。

コスモシルバード

2人曳き。少しチャカつく。まだ力が付き切っていない印象だが、骨格だけを言えばこのメンバーでは最上位。出遅れ1馬身不利。道中はストークアンドレイの外に居た。3〜4角での手応えが少し悪かったが、直線大外へ持ち出し、ストークアンドレイとの併せ馬。4角回り切った時点でシーギリヤガールの外へ行かざるを得ず、この差が明暗を分けた印象も有ったが、何れにしても1200mは少し忙しい。

ティーハーフ

2人曳き。-10kg。前走が太かった。かといって良く見せる訳ではないのだが。ゲートは一番速かった位だが、無理せずジワッと好位。スムーズに流れに乗れた。4角で手応え充分に前へ並び掛け、押し切り態勢だったが、外から2頭。僅差は僅差だが、今日は勝ち切らないと行けない競馬。良くて1000万レベル。

ロゴタイプ

2人曳き。もう少し踏み込みをしっかりさせたい。まだこれからの馬。ゲート五分も、出脚が若干怪しく中段から。前も開いて、立ち回りとしては上手く行っている筈だが、追ってからが甘い。前走は良馬場にも関わらず600m通過が37.3秒のスロー、それを思えば良く対応したといえるのだが、重賞で勝ち負け持ち込むにはもう少し成長が欲しい。

アットウィル

毛ヅヤピカピカ。大物感はないが、馬体の完成度は高い。出遅れ1馬身不利。それでも出脚と枠の利で直ぐに中段。4角でも手応えは有ったが、外に持ち出す余裕がなく、直ぐ前には2頭。結局、内が開かず諦めて外へ切り替えたが、競馬が終わった後だった。ロードカナロアもそうだったが、1200m重賞の1番人気がいずれも同じやられ方。馬場良過ぎるのも困りモノ。

サマー2000シリーズ第1戦 第48回七夕賞(GⅢ)

アスカクリチャン

2人曳き。スカッとは見せているが、イレ込み気味。マイルからの転戦組、勿論出脚は速かったが、ミキノバンジョーに叩かれて、好位直後。ペースも大して速くなかったが、この位置でコースロスなく脚を矯めて、直線は内から抜け出した。追い込んで来たトーセンラーとはハナ差。今日は追い出すタイミングがドンピシャ。内田騎手も、これをもう一度やれと言われて無理だろう、それ位完璧だった。次走はマイルでも厳しいと思うのだが...。

トーセンラー

この数字にしては馬を大きく見せる。冬場思えば別馬。例に依って後方から。4角での反応が怪しく、動くにも脚がない状況だったが、直線向いて外へ持ち出してからの伸びは強烈。右手前のままでも重心の低い走法でここ迄伸びて来た。右回りの方が向いてからの伸びが良い印象も有るのだが、今更ながら小回りはベストでない。

ミキノバンジョー

少しテンション高いが、馬はドッシリと見せる。出脚が一番速く、ジワッとハナ。1000m通過が60.3秒。ペース自体も絶妙だったが、2番手に付けたのが機動力に欠くケイアイドウソジン、この点も幸いした。最終週で最後は捕まってしまったが、見せ場はタップリ。小倉へ行っても面白そう。

ケイアイドウソジン

この時期で毛ヅヤが良いのは当然だが、馬体もまずまず。2000mでは出脚が辛いところだが、叩かれない大外枠から2番手。スタミナを生かすべく、この距離でも急かす事なく乗れたのが好走の要因だが、逃げたミキノバンジョーを交わせないのもこの馬らしいところ。距離が有った方がジワッと乗れる点で良いのだろうが、今日は外枠でその辺りを上手く誤魔化せた。

ニシノメイゲツ

数字がないのは背丈が低いだけ。トモの造りは悪くない。出脚は悪くなかったが、外から来られて後方からの競馬。内へ潜ってセコい競馬は出来たが、もうワンパンチが出ず、先行2頭が交わせず。器用さは有るが、中山で先行した方が良さそうな印象も。

シンゲン

2人曳き。シープスキンノーズバンド。気配,馬体共この馬本来の姿に見えたが...。出脚は速い馬で、スッと好意。頭が高く、少し掛かる位の行き振りもこの馬本来のそれ。4角仕掛けた際には勝ったかに思えたが、追ってからがサッパリだった。休み明けも走る筈で、今日の負けは頂けない。衰えは否定出来ぬところ。

東海テレビ杯第17回プロキオンステークス(GⅢ)

トシキャンディ

下見から馬は良く見せていた。少し物見は有ったが、踏み込みはしっかり。芝での出脚が速くハナ。このリードが大きく、3角迄にかなり貯金を作れた分は大きいのだが、それでも4角は好位勢も早目早目。それを直線向いて突き放し、一杯一杯振り切った。前述した様にデキも良かったのだが、芝での出脚が利いているのと、このコース自体が先行有利。これは1200m,1800mでも同様。

アドマイヤロイヤル

相変わらず数字程大きく見せない馬だが、コンパクトに纏まった造り。この馬の出脚で中段から。コーナーワークの関係で4角では後方に近い位置になっていたが、直線一追い毎に差を詰めてここ迄。トシキャンディとの着差が3/4馬身差、タラレバを言えば1馬身前で競馬していたワールドワイドの位置で運びたかったところだろう。要は枠順と展開の綾。堅実だが、相変わらず勝ち切れず。

ファリダット

馬体の張りは落ちていないが、今日は少し覇気に欠ける。芝での出脚がサッパリなのは想定の範囲内。ただ、人気背負っていた関係で、外へ持ち出さざるを得ず、しかも好位勢が追っ掛けバテする展開。余計に外へ振られてしまった。直線、左手前のままだったのはデキ落ちしている分なのだろうが、それでもシルクフォーチュンは凌ぎ切った。これも運のなさを感じるところだが、力は十分に示した。

ワールドワイド

-16s。前走京都戦が太かった。馬体スッキリ。出脚は有りそうだったが、あまり無理せずジワッと好位直後。アドマイヤロイヤルの項で述べた様に、展開的にはハマった感も有ったのだが、追ってからがジリジリ。休み明けの影響も有るだろうが、重賞では決め手に欠く面も。

シルクフォーチュン

+13kg。数字分だけ余裕残しだが、この馬らしいテンションには好感。例に依って最後方待機。直線向いてから外へ持ち出している分だけ脚が有った気がするのだが、今日はそれにしても後方過ぎた。最後にファリダットを捕まえ切れなかった点には不満も残るのだが、決め手で勝負する馬で、追い比べで分が悪いのは仕方がないのかも。根性のなさが露呈した面はあるが、今日はこれでも及第点の内容。

スーニ

2人曳き。+7kg。増えた分だけマシになったが、良い時の活気がない。ゲートが悪いのも、道中多少行きたがるのも想定内。砂を被るのも何等問題ない筈だが、追ってサッパリ。デキに原因求める外なく。

第61回ラジオNIKKEI賞(GⅢ)

ファイナルフォーム

オーストラリアンブリンカー。如何にも皮膚の薄い造り。数字程大きく見せておらず、完成度に疑問も有るが、活気も有って、目下絶好調。ゲート若干後手も、出脚というよりは掛かり気味に好位。それでも何とか我慢させて、直線内目から抜け出した。前走東京戦は3着だったランパスインベガスの小島茂之調教師に審議申し立てされる等、ゴール前で凄い事になっていたが、今日はオーストラリアンブリンカーが利いたのか、少し外にモタれた程度。菊花賞で狙いたい馬ではないのだが、何れにしても能力は高い。

ヤマニンファラオ

ここに来て馬はしっかりして来た。筋肉のボリューム感が目立つ。内からジワッと2番手。これも序盤は少し力んでいた印象も有ったg、向正面で折り合い、直線入り口で先頭。ファイナルフォームにはアッサリ交わされたものの、2着は確保。自分で競馬を造っての結果だけに、それなりの評価が出来る。まだ良くなる余地が有りそうで、重賞は勝てる馬。

オペラダンシング

全体に力が付き切っていない印象。貧弱に映る。道中は中段のイン。1角で接触するアクシデントは有ったが、そこからはスムーズ。終始、ファイナルフォームを見ながらの競馬で、直線向いてもしっかりした脚取りで最後メイショウカドマツを捉えて3着浮上した。東京では全て1秒以上大敗。能力面では疑問も有るが、器用さは有るタイプ。非力な馬でハンデ戦も良かったのだろう。

メイショウカドマツ

シープスキンノーズバンド。パワー感は断然だが、ダート馬的雰囲気も。好発切ってハナ。1000m通過60.5秒と、良いペースで行けたが、福島1800mらしく、後続が早目に来て苦しくなった。寸前で馬券圏内外したが、4着でもむしろ頑張っている方。相変わらず堅実。菊花賞でも面白い存在になりそうだが、こういう馬が全く競馬にならないのが今の京都。

クリールカイザー

パシュファイヤー。鞍下から激しく発汗。トモのボリューム感は有るが、造りにメリハリを欠く。まだ馬が若い。出負けして後方に近い位置。前述した様にメイショウカドマツのペースが速くなく、前で決まる展開になってしまったが、4角で外目がゴチャつく場面が有り、これに巻き込まれなかったのが不幸中の幸い。内目から脚を伸ばしてここ迄。まずはゲート五分に出たい。

サマースプリントシリーズ第3戦 第48回CBC賞(GⅢ)

マジンプロスパー

絶好調ではないが、ここへ入ると馬が一枚上。最初から有る程度前へ行く気だった様だが、ホットチリペッパーの先行策に乗って好位。4角で前へ並び掛け、坂を上る脚で後続を突き放した。最後は詰められたものの、勝ちに行っての着差。完勝だった。ただ、乗り役の話では瞬発力勝負を避けての先行策と早仕掛け。ダッシャーゴーゴーを別にして、この相手なら力が違った感も有るのだが、手の内が見え隠れ。

スプリングサンダー

-10kg。この馬にしては歩様はスムーズだったが、少し細く映った。毎度の事ながら、出遅れ2馬身不利。前も結構速かったが、バラけた後方で久々に折り合っていた。直線だけ外へ持ち出して、これも久々にこの馬らしい伸び。ただ、差し届いたのはマジンプロスパーが早目に仕掛けて後続が追っ掛けバテした面も有る。次走札幌戦だそうだが、普通なら届かない様にも思えるが...。

ダッシャーゴーゴー

意外に良く出来ていた。ほぼ満点の状態。一息入れた事も有って、硬さもなかった。行きたい馬に行かせて、中段の外。直線向いて仕掛けた際の反応は悪くない様にも見えたが、坂を上がってからが流石に苦しい。59sで道悪、これでも良く走っていると見るべきなのだろうが。

オウケンサクラ

手先の柔らかさは感じるが、歩様に伸びがない。馬体の張りはまずまずだが。出脚負けして中段やや後方から。この距離は流石に忙しく、向正面では行き振りが悪かったが、行き脚が付いて、4角で射程圏。向いてからの一瞬の脚でもダッシャーゴーゴーにやられていたが、少し内へモタれ気味になりがならも、ジワジワ伸びていた。悪い内容ではないが、ベストは1400m,1600m。

エーシンヒットマン

-12kg。細い印象はないが、数字が減って迫力はなくなった。半馬身出負け。マジンプロスパーを追い掛けるように乗られたが、坂を上る脚で甘くなった。追っ掛けバテの様な格好に。マジンプロスパーが強過ぎたというのが一番だが、今日は出負けと外枠も大きい。

エーシンダックマン

馬体の張りもう少しに見えたが、それでも休養前はもっと悪かった。例に依って出脚は速く、スンナリハナ。ただ、道中ノメり通し。ガクンと来る場面が何度も有った。道悪は空っ下手だそうだが、これでは競馬にならない。参考外。

グランプリエンゼル

馬体に重量感。毎年の事ながらこの時期は良く見せる。少し出して好位のイン。道中はスムーズに運べた様に見えたが、追ってからが案外。道悪も、坂もこなせる筈だが、意外な敗戦。乗り役の話では先行させたのが良くなかったとの事だが、それにしても負け過ぎ感が有る。下見は良く見せるのだが、今年は冬場に使い続けたのがマイナスに出ている可能性も。