Sakura Archives

競馬回顧 2002年3回小倉・3回新潟

小倉2歳ステークス(GⅢ)

メイプルロード

あまりパッとしないが...。ゲートは互角も、ダッシュつかず後方。最初から外へ出すつもりだった様だが、3角からひとマクリ。単にハマっただけではなく、良い脚を相当長く使っていて、この馬意外に強いと思えるが、新潟はフジキセキ産駒で、こちらはジェニュイン産駒。ポストサンデーがこれからのキーワードだが、とっくの昔に火蓋は切られていた印象。

ブルーコンコルド

フサイチコンコルド産駒は見栄えする馬が多いのだが、この馬も例外ではない。好発馬も、外枠だけに無理には行かず、ジワッと流れに乗る形。ひたすら馬場の良い所を通って完璧な競馬は出来た筈だが、外から勝ち馬との叩き合いで見劣る。無理には行っていないものの、それでも前半3F33.4秒。結果的には多少速かったか。

ダイキチムスメ

太くは無いが、全体的に緩んでいる。これも出遅れて後方から。3角から勝ち馬を追い掛ける様に上がってきたが、直線では完全に突き放された。ジワジワ来てはいるにせよ、勝ち馬とは力量差歴然。

チャニングガール

如何にもスプリンターの馬体。スムーズに行けているにも関わらず、追って案外。馬場に泣いたか、コメント通り輸送のトラブルが応えたか...。

エイシンツルギサン

まだ絞れる体つき。ダッシュつかずハナ切れなかったのが全て。まして馬場悪い最内枠では成す術も無く。

ヤマニンカルフール

好馬体だが、スプリント向きではない筈。これも内枠で外に出せるシーンが無く。

マルブツタイクーン

外へ数頭弾いてしまって降着。

新潟2歳ステークス(GⅢ)

ワナ

2人曳き。+10kgも全部実になった印象で、短期放牧と坂路調教の効果アリアリ。新馬同様に前で競馬する予定だったが、スタート直後に躓いて中段位置。多少行きたがっていただけに、これはこれで良かった。直線向いた時はそれ程手応え良く見えなかったが、渋太く伸びて、寸前でヨシサイバーダインを捕らえた。今日は成長度の勝利といった印象もあるにせよ、新潟のマイル戦で勝ったのも収穫。また、新馬は楽に勝ち過ぎただけに、叩き合いを凌いだのも収穫。燃え易い気性は課題だが、今年既にデビューした組では、この馬の前途が一番明るい。

ヨシサイバーダイン

脚長。時計勝負の芝向きで、新潟はピッタリだろう。好発馬切ったが、内を見ながら行きたい馬を行かせて好位。折り合いこそスムーズだったが、サッカーボーイ産駒で究極の切れ味を要求されると辛いだけに、早目の競馬。直線フラついてしまったのは若さで、この点が今後の課題だが、この気性ならば距離延びて更に進化を発揮しそう。あとは、ナリタトップロードの様に「パンパンの良馬場前提にも関わらず瞬発力不足」といった状況にならなければ良いが...。

マルロス

寸詰まりの体型。歩様が一息。好発馬も控えて好位。直線も伸びてはいるが、ビュッと切れる脚を使えないタイプだけに、ちょっと大事に乗り過ぎた印象。馬場悪い最内を終始通らされたのも痛い。

タイムウィルテル

叩いて締まってきた。見た目はスローの差し馬といったイメージだが、そのイメージ通りに置かれてしまって最後方からの競馬。フラつきながらでは有るにせよ、良く伸びてはいるが、意外な程新潟は直線一気が決まらない。もうちょっと距離伸びてから、改めて真を。

トーセンオリオン

地味。これも後方からも、直線だけ外に出して大外へ。一瞬コレというシーンもあったが、逆手前になってしまってそこまで。どうもスタミナ切れといった印象で、この距離では多少のゴマカしが要りそう。

ホーマンアピール

トモが甘いのはともかく、今日は太い。外枠で馬が喜んで行ってしまったた分、ひと踏ん張りが利かず。

マコトスズラン

前駆が勝ち過ぎていて、当面はダート向き。外からショートローブスに寄られて後方から。直線も狭いところへ入ってしまったが、既に脚も残っていなかった。

トラストセレビー

デキが良過ぎるのか、今日は一枚重い。道中はスムーズに運べていた筈だが、直線はサッパリ。敗因不明。

エルムステークス

プリエミネンス

絶好調続く。馬体増も戻っただけ。戦前の予想通りスマートボーイに行かせて2番手からの競馬だが、意図的に押さえ気味の追走。3角過ぎから結構押しているのだが、これはスマートボーイも脚を使っている分だろう。どう乗っても勝つことは解っているのだから、今日はとにかく、同厩同馬主のスマートボーイを如何に2着へ残すかが最大の焦点で、その点に関しても見事にハマッたし、その結果この馬としても一番楽な競馬が出来た。親子丼自体は珍しい事では無いにしても、最近ここまで見事な連携プレーは記憶に無い。

スマートボーイ

-10kgでも馬体に張りが有り、休み明けでもキッチリ出来ていた。好発、好枠を生かしてハナへ。他馬は当然プリエミネンスをマークしている訳だが、そのプリエミネンスが押さえ気味の追走で、ペースはソコソコ速いながらも道中楽が出来た。勝負どころでも、この貯金を生かしワンテンポ早く仕掛けつつ、プリエミネンスには出来るだけゆっくり交わしてもらうイメージ。2着だが、別の意味で完璧な競馬。

タガノフォーティ

休み明けでイレ込むかと思ったのだが、、滞在競馬の効果か落ち着いていた。スタート自体は悪くなかったが、ダッシュ力の有るタイプでもないだけに、中段からの追走。3角から押し通しの割には良く詰めているが、前は楽をしているだけに中々交わすまでは難しい。無論、本質は小回りではないのは明らかで、今日はこれでも良く走ったといえる部類だろう。

エアピエール

お馴染みのシープスキンノーズバンド。毛色の影響も有るが、休養前と変わらずスカッと見せる。意図的かどうかまでは判らないが、後方からの競馬。最後は札幌ダートのトラックバイアスを生かして差してきたが、この馬としては時計が速過ぎた。

アレグラール

腹袋の大きい馬で、どうしてもボテッと見せるのだが、背中の辺りの肉は大分取れてきた。ワンテンポ早く仕掛けて入着。

アッミラーレ

例に依って良く見せるのだが、ノドが鳴るという話では...。

農林水産省賞典 新潟記念(GⅢ)

トーワトレジャー

-8kg。細くは無いが、あまり張りが無い様に見えた。基本的には追い込みの馬だが、スッと先行して3番手。追い込み馬が先行した場合、他の競馬場だと済し崩しに脚を使わされる危険も高いのだが、新潟の場合はそういった可能性が少ないだけに、これで正解。次開催も新潟ということで、今年は馬場が堅目。最内で我慢していたこの馬には持ってこいの展開になったのは否定出来ないだろうが、52kgならではの瞬発力を生かして快勝。

アグネススペシャル

再輸送でイレ込むかと思われたが、問題無し。関屋記念の二の轍は踏まず、今日はゲート互角。折り合いもついていたが、直線手前を替えるのが遅過ぎた為、伸び切れず。見た目には問題無かったとはいえ、春から使い詰めの馬、ソロソロ疲れも出てきたか...。

ダービーレグノ

元々気配を表に出さず、歩様も硬いタイプなのだが、毛ヅヤは戻ってきただけに、競馬になる程度には良化してきた。中段よりやや後方で、丁度アグネススペシャルの真後ろ。アグネススペシャルと対照的な一瞬の反応の悪さが、サンデーサイレンス産駒とトニービン産駒の違いだが、それでも渋太く伸びてここまで押し上げてきた。近走はデキの無さに泣いていたが、デキさえ戻ればこの位はやれる。

チョウカイリョウガ

シープスキンノーズバンドも好馬体。如何にもサンデーサイレンス産駒らしく伸びやかな歩様。後方で矯めての最内強襲が決まり掛かっているのだが、口向きの悪さ出してしまって建て直すロスが痛過ぎた。立て直してからも諦めず伸びているが...。

エイシンワンシャン

元々こういうタイプだが、あまりに地味過ぎる。「後方から届かず」的展開ならば話は別だが、前で流れに乗って伸び切れないとは意外。前走走り過ぎた反動か?

アメリカンボス

年齢の影響も有るのだろうが、変わって来ない。軽量馬が前で流れに乗り切っているのだから、このハンデで後方にいては苦しい。

エアスマップ

口から泡を吹いていた程気合も乗っていたし、歩様も良くなった。今日は走れた筈だが...。「スタートでトモを滑らせてしまった。あれでリズムに乗りきれなかったからね。敗因はそれに尽きる。(柴田善臣騎手・週刊競馬ブック)」

毎日杯 玄海特別

アグネスストーム

減っているのは時期の問題で、休み明けだがキッチリ出来ていた。好発切って予定通りにハナへ。離して逃げていたし、見た目は結構良いペースに見えたのだが、前半1000m通過が60.7秒は明らかにスローペース。4角でも誰も絡んで来ず、悠々逃げ切り。

マヤノグレイシー

馬体は良いが、相変わらず気配を表に出さない。道中は2番手で折り合っていたが、結果的には後続への意識が強過ぎた。前走は追い込んでの競馬で、競争中止のデビュー戦を除けば初めて先行した訳だし、その辺の加減は難しかったところではあるが。

マーケットプライス

例によって地味。勝ち馬をマークしながらの競馬だったが、56kgの影響か、勝負どころからの反応が悪く、2着馬とはこの差がモロに出てしまった。得意の時計が掛かる馬場で、最語は良く詰めているだけに惜しい。

ウエスタンデンコー

普段よりは歩様スムーズ。後方から追走に汲々。ただ、歩様が良くなっていた分、芝でも最後まで諦めず伸びていた印象。

サワノビエント

太くは無いが、もうひと追い欲しい様な馬体。荒れ馬場にも関わらず、最内をピッタリ回ってきたが、パワータイプだけに意外と苦にしない。まあ、今日は除外された結果、仕方無しに芝へ使ってきた訳だし、これで上々なのだろう。

ワンモアバンクオン

太い。

札幌記念(GⅡ)

テイエムオーシャン

最近のトレンドに反して、春シーズンを休ませたのが正解。凄い馬体になって帰ってきた。平均ペースだったが、前に行った馬の中では唯一長手綱での追走。休み明けで引っ掛かるかと思われたが、要らぬ心配だったどころか気性面でも更に成長している。道中4番手から、4角で外から並び掛け圧勝。天皇賞のあと、ジャパンカップから有馬記念とのことだが、今年は3レース全て中山コースでの施行だけに、意外と一つ位勝てるかも知れない。

トウカイポイント

細くはないのだが、後股の送りが一息。一番良く見えた中山記念までのデキは無い印象。折り合いの難しい馬で、前を壁にして何とか折り合っていた形だが、道中は中段よりやや後方のイン。直線だけ外に出して良く伸びたが、久々に得意の時計勝負になって台頭してきた印象。久々に得意条件で競馬出来た。

コイントス

-10kg。絞れて好気配。道中は絶好位のイン。折り合いもついていて、何の不利も無く競馬出来た筈だが、直線の伸びは一息。2着馬はともかく、勝ち馬には完全に力負けした印象もあるだけに、まだGⅢどまりの馬なのだろう。

アドマイヤドン

デキ良かったと思うが、あくまで過去の状態に戻っただけ。2角辺りまでは掛かり気味での追走。4角手応え悪かった割には最後まで渋太い競馬だったが、最後は前半のロスが応えた。最初に「過去の状態に戻っただけ」と評したが、言い換えれば成長案外といった印象もある訳で、次走は試金石。

ヒマラヤンブルー

イレ気味なのは相変わらず。前に馬を置くと力んで走ってしまうが、逆に言えば良く頑張っているだけに、単騎で行ける機会があればこの相手でもといった印象。決して弱い馬では無いし、少なくとも何の不利も無かったコイントスよりは余程評価出来る。

トップコマンダー

最近はデキ安定。叩き合いでこその馬だが、そこまで持ち込めなかったし、時計勝負もダメ。

マチカネキンノホシ

馬体増も重目感無く、最近では一番良く見えた程。藤沢和雄調教師と大阪杯のレース後ひと悶着あった横山典弘騎手がそれ以来の騎乗ということで、今回横山典騎手の雪辱戦としての意味合いもあったのだが、アンラッキーにも落馬負傷で乗り代わりの憂き目。元々難しい馬だけに、調教にも乗っていなかった様なテン乗りの騎手では競馬にならないのも仕方が無い。

北九州短距離ステークス

ビリーヴ

張りはあるのだが、今日は微妙に太い。道中は外から被されてインの悪いところを通られた割に、抜け出す時の脚は凄かったが、インにモタる癖が何時もより酷いのは気になった。単に太目が残った影響ならば良いのだが...。

オースミエルスト

前走時にも述べたが、とにかく下見でイレ込まなくなったのが良い。昔の様に掛かり気味で行ってしまうことは無くなったにせよ、それでも普段はもっと行き振りの良い馬なのだが、今日は追走に余裕が無い。寸前でテンザンデザートを捕らえた辺はが地力強化の一端なのだろうが、ソロソロ疲れが出てきたか...。

テンザンデザート

前捌きが硬いのも含めて、何時も通り。外からハナに拘らず2番手。スムーズに競馬出来ているが、決め手が無いだけにどうしてもここまでで終わってしまう。

フサイチオーレ

2人曳き。落ち着いていたし、デキは良い筈。今日は差しに回ったが、逃げても差しても、自分の時計以上は走らないタイプなのだろう、判で押した様に掲示板止まり。堅実だが、もうワンパンチ欲しい。

ワンダーシアトル

馬体増だが、太くない。追走に汲々としている様では...。

農林水産省賞典 小倉記念(GⅢ)

アラタマインディ

何時もと変わらずも、馬振りはここでも上位。シーパッションが飛ばしているだけに記録上はハイペースだが、この馬はその1秒遅い位のペースで追走していて、実質は平均ペース。4角で押し出された際には早いといった印象もあったのだが、微妙に馬場が悪く差し辛い馬場になっていたこともあり、2番手からそのまま押し切った。まあ、今日は展開が向いたのは事実で、まだ決め手不足を払拭したとまではいえないだろう。

イブキガバメント

休み明けだが、キッチリ造っていたし、デキも良さそう。元々休み明け、小回り自体も久々だったが、スッと流れに乗って好位。これで大分楽になっただろう。トップハンデの分早めに動いていったが、最後はアラタマインディの渋太さが一枚上。無論、ハンデ差も有る訳で、今日のところは上々とすべきか。

マヤノアブソルート

前走と変わらずも、今季は好調。道中はイブキガバメントを眺めながらの競馬。4角もそのイブキに連れる形で上がって来たが、直線ではアラタマインディとイブキガバメントの間に入ってしまった。馬場を気にしてノメッた分もある様だが、内外2頭は男馬でこちらは女馬、この形の追い比べは流石に辛い。

ウインマーベラス

煩いが、更に良化。今日はスタート互角で、良い位置につけられたが、勝負どころで前が壁になり置かれてしまったのが痛い。例によって最後は良く詰めているのだが、惜しい内容。

ロサード

絶好調だとも思わないのだが、悪くないとは言える範囲。この流れでも差せる筈も、イマイチ伸び切れない辺りは馬場だろう。

トッププロテクター

一頭抜けて絶好調。距離はともかく、ハンデは明らかに見込まれ過ぎた。

トーホウドリーム

相変わらず良く見えるが、今日はこの馬としては落ち着き過ぎの嫌いも。パンパンの良馬場でないとダメ。

北海道新聞杯 クイーンステークス(GⅢ)

ミツワトップレディ

一息入ったが、キッチリ出来ていた。ダイワルージュとヤマカツスズランのハイペースを引っ張り切りの手応えで4番手追走。3〜4角中間では既に押し出されて先頭。あまりに早目に抜け切ってしまいどうかと思われたが、それでもギリギリ残した。この展開ととこのメンバーで勝つのだから大したモノだが、他の実績馬は目標が4ヵ月後だったことも無視出来ない。

ダイヤモンドビコー

休み明けはイレ込みがマシになる傾向。早目入厩の効果もあって、今日は実に落ち着いていた。中山牝馬ステークス同様のハイペース、こうなるとピタッと折り合えるし、何より道中のロスが無い。4角手応え悪かったのは目標が先にある分だが、その気になればもっと早く捕まえに行った筈で、それをしなかったのは後ろに人気馬がいた影響だろう。寸前のところで勝ち馬に残されてしまったが、この馬なりの競馬はしている。

サクラヴィクトリア

フローラS辺りと比較すると、トモに力強さが出てきて、成長している。ゲートアオって後方、そのままインでジッと我慢していたが、直線はそのままインを突く形。人気薄で気楽に乗れたとはいえ、良く伸びているし、何より同じ3歳のブルーリッジリバーに先着出来た事は評価して良い。ダート交流重賞を勝っている馬だが、元々は芝向き。馬体も成長しているだけに、今後が楽しみになった。

ティコティコタック

下見で煩いのは昔から。意外な程出来ていた。ゲートをゆっくり出して、意図的に押さえる競馬。直線大外を良く伸びたが、4角捌き損ねて外に出すのに手間取った分が応えた。乗り手がこの馬の能力を過小評価していた分、仕掛けが遅れた印象だが、重ね重ね述べている様にこの馬も目標が先にあるだけに、一概にも責められないところ。

レディパステル

太くはないが、張りの無さは休み明け。揉まれ弱い馬で外枠は有り難かっただろうが、この馬自身あまりハイペースが合うタイプでは無い。直線も狭いシーンがあっただけに、今日のところは仕方が無い。

ブルーリッジリバー

2月のクイーンCの時もそうだったが、休み明けは歩様がガタガタ。意外に叩いて良化するタイプで、馬体減も気にしなくて良い。道中は中段よりやや後方、4角を完璧に捌いて一旦は2番手もそこからがジリっぽい。オークスを見る限りこの距離も乗り方次第といった感があるだけに、休み明けの影響なのだろう。

ヤマカツスズラン

デキは良かった。57kgでもハナさえ切れれば問題無い筈だが、ダッシュ力が落ちて、ダイワルージュに先に行かれてしまったのが痛い。

TVQ杯

ダブルハピネス

イレ気味だが、大人しいよりはマシ。ただ、今日は明らかに太く映った。ゲートアオって後方も、向正面で一気に脚を使って3角手前で既に先頭。ペースが落ち着き過ぎていただけにこれが完全にハマり、4角では既に安全圏。このレースは、昨年のホシオーといい、どうもこんな競馬ばかり。

アイアンリアリティ

遮眼革着用の馬だが、何時も下見では地味。中段の馬群の中。スローで団子になっていて、前が壁になってしまっただけに、ワンテンポ仕掛けが遅れた感もあるのだが、この馬のバカつく癖を考えると何れにせよ無闇に動けなかっただろう。まあ、最後は現級圧倒的上位の力量で良く伸びてはいるが、この馬の弱みをモロに突かれてしまった。

トヨサンランボー

ゲート悪かったが、押して前へつけた。外枠とスローでジワッと流れに乗れた分、好走出来た印象だが、ダブルハピネスにあれだけ一気に来られては辛い。

リンデンノタカ

一頭外を周回して気配を表に出していた。ゲートでアオって後方からだが、アイアンリアリティを徹底マーク。ただ、これも馬群の中で動くに動けなかった。最後はアイアンリアリティに連れる形で来てはいるのだが。

フェルメールブルー

今日は歩様スムーズ。馬体もシッカリとした造り。何が何でもハナへといった感じで逃げたが、向正面でスローに落とし過ぎた影響で、ダブルハピネスに一気に来られてしまった。