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競馬回顧 2025年3回中京

サマー2000シリーズ第4戦 第61回札幌記念"(GⅡ)

トップナイフ

-8kg。2歳時から数字的な変化がなく、馬体の成長はないということになるが、スッキリと見せて、デキは良かった。歩様も悪くない。ゲートでやられたことも有るが、意外に出脚がなく、後方。この鞍上らしく、一旦は内へ入れて、開いているスペースを少しずつ追い上げ、3角で中段。4角で好位。ここでケイアイセナとホウオウビスケッツの間にネジ込めたのが大きかった。直線もしっかり脚を使って快勝。前走函館戦でキッカケを掴めた印象も有ったが、時計の掛かる小回りコースで持ち味を生かせた。勿論、鞍上の手腕も見事。位置取りだけでなく、ところどころで息を入れる等、ベテランらしい丁寧な仕事も光った。今後も、条件さえ整えば有望。

ココナッツブラウン

2人曳き。-10kg。数字分だけスッキリ。尤も、骨格のしっかりした馬で、馬体重の増減が然程、目立たない。今日は物見をする位、落ち着いていたのもいい。横を向いている時にゲートが開いてしまい、出遅れ1馬身不利。そのまま後方から。道中の折り合いは付いていたが、3角からの反応はもうひとつ。回り脚は決して速くない様に見えたが、4角でアルナシームを呑み込んで、直線も右手前のまま、ここ迄。トップナイフの小細工にやられただけで、2戦続けて惜しい2着。特に今回は牡馬相手だけにハンデ戦となると背負わされそうだが、早く決めたいところ。

アラタ

前肢にバンテージ。前走京都戦のデキがかなり良かったが、今日はそれと比較すると9割程度。滞在の影響も有るのだろうが、いい時はもう少し活気が有る。歩様の力強さは問題ないのだが。ゲートはやや後手。直ぐ内のアルナシームが押して先行したが、それには付き合わず、内へ潜って後方から。馬場悪化の影響も有って、内目がガラガラで楽に追走出来たが、コーナーでは決して進み方はイマイチ。インを回って距離を稼いでいても、直線に向いた段階で前と7〜8馬身程有ったが、直線に向いてからも前が開いていて、ジワジワ伸びて3着浮上。実績馬だけに、これだけ恵まれて3着というのはむしろ評価が下がる。器用なイメージも有ったが、昨秋の福島戦の様に外から勢いを付けて回った方がいいのか、それとも洋芝は合わないのか...。

ケイアイセナ

後肢にバンテージ。-12kg。前走函館戦が微妙に緩かったが、今日はキッチリ。その前走と違って、落ち着いていたのも何より。好発。最初から行く気で、押してハナ。ただ、アウスヴァールが無理矢理来て、前走同様に控える形。ベストはハナで、この形になると力むのは仕方がないところだが、最近の中ではマシ。道中は舌がハミを越していたが、集中して走っていなかったのがいい方に出たかも。この馬場を考えれば、前はソコソコ流れていたが、矯めていいこともなく、3〜4角から後続を待たずに進出。4角で先頭に立って、ラスト200mで並び掛けられたトップナイフにも良く抵抗していたが、ラスト50mで止まった。とはいえ、惜しい競馬。スンナリのハナなら逃げ切り迄、有っただろう。勝てる能力は有る。これも早い内にタイトルが欲しいところ。

ヴェローチェエラ

前後肢にバンテージ。+4kg。前走函館戦はチャカついていたが、今日は落ち着いていた。ただ、これだと馬体が少し厚ぼったい。490kg台前半がベストか。ゲートを潜ろうとしたところで開いてしまい、更に両サイドから挟まれて出脚が付かず後方から。折り合いは付いていた。道中はアラタが内に居て、インを狙ったアラタに対し、こちらは外へ。回り脚自体は決して悪くなかったが、4角でココナッツブラウンに内から出られたのが痛い。この段階で絶望的な位置に置かれたが、直線はそれなりに脚を使ってここ迄。出遅れで、競馬が後手後手に回ってしまった。GⅡといっても、大したことのないメンバーだったが、力自体は通用する。

ホウオウビスケッツ

2人曳き。+12kg。今日は腹回りが明らかに緩かった。気配は何時もこんなモノで、歩様も含めて走れる状態では有っただろうが。好発も、直ぐ外のケイアイセナに来られ、一旦譲って3番手。1角では力んでいた様に見えたが、2角からはスムーズ。ただ、そこからの進みがイマイチで、4角の手応えも怪しく、直線はサッパリだった。太目も祟ったとはいえ、馬場も合わなかった印象。

ステレンボッシュ

2人曳き。シープスキンノーズバンド。後肢にバンテージ。+4kg。馬体が増えるのは歓迎材料。緩い印象もなく、気配も問題ない。ただ、歩様が中々良くなって来ない。ゲートを決めて、この馬の出脚で中段。道中ずっと外を回っていたとはいえ、3〜4角中間から追い上げる脚がなく、直線もサッパリ。最後は鞍上も諦めて、ロクに追っていなかった。

サマーマイルシリーズ第3戦 第73回中京記念(GⅢ)

マピュース

+6kg。マイルとはいえ、もう少し落ち着いて欲しいところ。皮膚を薄く見せて、デキ自体は良さそうだが。ゲートで安目を売ったが、押してシンフォーエバーの番手を確保。出して行っていたが、そのシンフォーエバーが行き切ってくれたことで、折り合い面が楽になった。坂を上る際に一瞬モタついて、シンフォーエバーに突き放されそうになったが、上り切ってからはしっかり脚を使って、最後はクビ差。今日はゲート以外が楽過ぎて、能力判定不能。実績馬が背負わされて、後ろに釘付けになった展開も向いた。次走が試金石。

シンフォーエバー

前後肢にバンテージ。前走新潟戦もそうだが、500kgを超えると少し重たい。下見で少し煩いのは毎度だが。好発。この馬の出脚でスンナリのハナ。誰も鈴を付けに来ず、2番手を数馬身離しての単騎逃げ。1000m通過58.4秒も楽なペースだったが、中京マイルはコーナーを回っている時間が長く、その点でも息を入れ易かっただろう。直線に向いてから突き放す脚が有り、一瞬はやったかの場面だったが、ラスト100mで甘くなった。ハンデ戦でも有り、今日は勝たないと行けない展開。出脚がもう少し速いなら話は違うが、そうでもないだけに評価が下がる。次走以降は苦しい。

ジューンオレンジ

後肢にバンテージ。+16kg。デビュー以来、最高体重となるが、そこ迄、太い印象はなかった。しっかり踏めていた点も好印象。ゲートは五分に出たが、押しても進んで行かず、内の馬に出脚でやられて、中段やや後方。腹を括って内目に入れていたが、コーナーで少し行きたがっていた。直線に向き、エルトンバローズが外へ膨れ気味になったことで、自然と前が開き、上手くマピュースの後を追う形になったが、今日は前有利の展開でここ迄。結果的にもう1列前で闘いたかったところか。出脚は距離経験の問題で使っている内にピリッとして来る筈。時計勝負自体は向いていそうで、こちらは今後有望。

エコロヴァルツ

前後肢にバンテージ。-6kg。前走東京戦は少し重目で、今日の方が雰囲気はいい。歩様も問題なかった。好発も、他に速い馬が居て、この馬の出脚で好位。このペースの割には行き振りがイマイチで、直線に向いてからの反応ももうひとつ。坂を上り切ってからはエンジンが掛かったが、それも持続力がなかった。3着に上がれるかの場面で、止まった分の4着。背負っていた組では最先着なのだが、スムーズに運べただけに案外感が残る。今日の展開で外を回るとキツかった分を差し引いても、現状だとこんなモノなのか...。かなり評価が下がる一戦になってしまった。

キープカルム

歩様の硬いタイプだが、前走阪神戦を考えれば、まだマシな方。馬体は変わらず、これだと少し太目。ゲートで分が悪く、外枠だけに無理も出来ず、後方から。例に依って、頭の高い走法だが、道中の折り合いは付いていた。3〜4角中間から、エコロヴァルツを目標に進出、4角でそのエコロヴァルツに大して1馬身後方の位置だったが、その差が最後迄、詰まらず。とはいえ、歩様の硬さから、連続好走出来るタイプには思えないのだが、最後迄、諦めずに走っていただけでも収穫。次走がどうかは別にして、目下デキがいいのだろう。

ウォーターリヒト

今日は少し煩いが、昨冬と馬自体がそこ迄、変わった様子はない。歩様もそんなに気にならない。ゲートで安目を売ったことも有るが、それ以上に進んで行かず、後方2番手。コーナーで外を動いたキープカルムと違い、インを突こうとしたが、4角はズラリと前が壁。それでも待って、最内から一瞬は来たかの脚だったが、坂が上れなかった。中京も苦にしない筈で、もう少しやれていいのだが、58kgが背負えなかった。それが実力といえば、それ迄だが...。

エルトンバローズ

骨折前の京都戦も太かったが、休み明けの分、緩さがプラスされた印象。踏み込みはしっかりしていたが、まだ本当ではなさそう。これもゲートが悪かったが、出して行って好位。ただ、道中はオッツケ気味の追走で、行き振りが良くなかった。それでも直線に向いて、一瞬は反応しているのだが、そこからが続かなかった。今日はデキの問題以外にない。ロードデルレイ、サトノシャイニング、ルガル、更にミリアッドラヴに至っては予後不良と、本来の鞍上がケガの間に代打を立てても尽く走らない。例外は先々週のアルジーヌ位だが、これとて雨に泣いてGⅠを落とした。来月、復帰する様だが、本来の鞍上が乗って変わってくれればいいが...。

第17回レパードステークス(GⅢ)

ドンインザムード

シープスキンノーズバンド。前後肢にバンテージ。+4kg。まだ緩いが、馬振りはここでも負けていない。前走阪神戦は歩様が硬かったが、今日はそれも良くなった。好発。出脚も有ったが、ハナへ行く気はなかった様で、ジャナドリアに行かせて、その番手。向正面で折り合いが付き、大して速くないペースでいい形で流れに乗れた。その逃げたジャナドリアにスピードがなく、3角から何時でも動ける位置に出して、4角手前で前へ並び掛け、ラスト200mで先頭。スパッと切れた印象ではなかったが、半馬身だけ先着。今日はあまりに展開が向き過ぎて、能力判定不能。前走阪神戦は外に張っていたが、今日は比較的真っ直ぐ走れていたとはいえ、手前が替わっていなかった。現状は左回りの方がマシということなのだろうが、能力の絶対値も良く分からず、アテにし辛い。

ルヴァンユニベール

+10kg。全体に緩慢。歩様にもキレがなくなった。前走阪神戦でも見た目は少し太い位だが、絞った方がいい。ゲートは出た方だが、出脚がサッパリで、出ムチを入れられて何とか中段。ただ、行き脚が付いてからの行き振りは悪くなく、ペースが遅いと見て、向正面半ばで好位。そこからはドンインザムードに付いて行く形。4角で外にハグが居て壁が有り、上手く内目へ切り替えたのが正解。ジリジリ伸びて、最後にヒルノハンブルクを捕まえて2着浮上。器用なタイプ。課題は出脚のなさだが、今日は何時も以上に酷かった。この点は絞れればもう少し違う筈。

ヒルノハンブルク

シープスキンノーズバンド。パシュファイヤー。+8kg。前走京都戦は煩かったが、今日の方がまだ落ち着いていた。この馬体増も問題はなさそう。見た目にそこ迄、太い印象はない。ただ、ちょっと歩様が甘い。ゲート五分。この馬の出脚で2番手。積極的に乗られたが、今日のスローならこれで正解。3角から来たドンインザムードに併せて動いて行ったが、今日のペースと馬場でずっと外を回っていたのはキツかったか。寸前迄、2番手を守っていたが、最後にルヴァンユニベールに捕まった。とはいえ、自力の競馬だけに3着でも高い評価出来る。1000万は楽勝級。

ハグ

+10kg。胴長でスラッとしたタイプ。この馬体増は成長分と見て良さそう。下見で集中力が有った点も良かった。好発。外枠だったが、押して好位。ただ、鞍上の話では道中の集中力を欠いていたとのことで、急に手応えが悪くなる場面が有ったのは気になった。それでもオッツケオッツケで4角はドンインザムードの外。何とか壁になる位置迄、押し上げて来たが、流石に直線は伸びなかった。ただ、直線は止まったというより、内にモタれて自分から止めた様にも見えた。気性面が鍵。

サノノワンダー

後肢にバンテージ。骨格のしっかりした馬で、メリハリの有る馬体。本来なら歩様も力強いタイプだが、今日は少し硬さが有った。ゲートを真っ直ぐ出ず、水の浮く馬場で滑りそうになり、出脚が付かず後方から。道中は内目でマトモに泥を被る格好だったが、それでも行き振りは悪くなかった。直線だけの競馬で、最後はいい脚を使えていた。評価はし辛いが、今日の馬場は圧倒的先行有利だった筈で、後方から1頭追い込んで来た点はそれなりの評価が必要。今後、何処かで一発有りそう。

ヴィンセンシオ

前後肢にバンテージ。+8kg。ダートのメンバーでも垢抜けた造りで、馬振りは目立つ。ただ、明らかにトモが甘い。1完歩目で躓いて、後方から。鞍上の話では泥を被るのを嫌がっていたとのことだが、見た目には上手く走れている様に見えた。直線も一瞬は反応している。初ダートだけに、こうなるとキツい。今日の経験を生かして、次走改めて。

ルグランヴァン

オーストラリアンブリンカー。前後肢にバンテージ。トモが張って、馬はこれでいいが、相変わらず小走りが入って煩い。もう少し落ち着いて欲しい。ゲート五分。ハグには出脚でやられ、鞍上も諦めて好位直後。道中もオッツケる場面が多く、スピード負けしていた。4角手前で既に付いて行けなくなっていた。ただ、スピード負けといっても、前走東京戦はマイルで勝っており、良く分からないところ。次走試金石。

サマースプリントシリーズ第4戦 第61回CBC賞(GⅢ)

インビンシブルパパ

前走函館戦を考えれば、今日は落ち着いていた方。馬体も例に依って見栄えがする。歩様もしっかり。ゲート五分。外枠でも出脚が速く、カルチャーデイの抵抗を制してハナ。外から行っての前半3F34.0秒は楽。しかも4角が持ったままで、この段階でほぼ勝負有り。直線に向いてからも登坂力で突き放し、最後こそ迫られたが、危なげなかった。外枠でも抜け切れる出脚が最大の長所で、道中のスピードも有る。中山戦には向かわず、海外遠征だそうだが、ここ迄、出脚の速い馬もそう居らず、通用の目は有りそう。

ジューンブレア

前後肢にバンテージ。前走函館戦と大きくは変わらず。ちょっとスッキリし過ぎている感は有るのだが、デキ自体が良さそう。歩様も力強い。好発。出脚も悪くないが、それ以上にインビンシブルパパが速く、好位で我慢。ただ、人気を背負って先行争いに首を突っ込んだ分、行きたがっていた。その分、4角が後手に回り、直線は猛追したが、2着止まり。とはいえ、前走は決め手負けした様な印象も有ったが、坂はしっかり上って来た点は評価出来る。こちらは中山戦目標とのことだが、圏内の1頭。

シュトラウス

前後肢にバンテージ。+10kg。少し腹回りが厚ぼったくなった印象も有るが、スプリントなら問題はなさそう。歩様に柔らか味が有って、踏み込みが深い。ゲートも怪しかったが、出脚でもやられて後方から。向正面では腹を括って折り合いに専念。3角から徐々に外へ持ち出して、回り脚自体はそれなりに速かったが、坂を上る迄の反応がもうひとつ。にも関わらず、上り切ってから加速して猛追。惜しい3着。この脚が光った。今回が初の1200mだったが、意外と流れに乗れており、適性は高い。とはいえ、追い込み一手だとアテにはし辛いだけに、ゲートは決めたいところ。

ドロップオブライト

良し悪しは別にして、数字のない馬で、全体に薄い造り。今日も気配は地味。良く言えば、落ち着いていたということになるが。これも半馬身程、分が悪かったが、行く気もなく最後方から。3角過ぎからはシュトラウスに付いて行く形。ピッチ走法の割にシュトラウスの方が回り脚が速かったが、直線に向いてからはほぼ同じ脚を使っている。上がり最速の32.3秒で4着だから、位置取りの悪さを嘆くしかない。従って、これもゲートは決めないと厳しい。

カルチャーデイ

前走函館戦はチャカついていたが、今日は歩様が分かる範囲で周回出来ていた。その歩様は馬体からは考えられない位、力強い。ゲート五分。出脚も速く、インビンシブルパパに抵抗しつつ2番手。ハナなら良かったのかも知れないが、道中はずっと力んでしまっていた。直線に向いてインビンシブルパパに並び掛ける脚がなく、流石に最後は苦しくなったが、何とか掲示板は確保。力は有る。出脚も速く、本当に折り合いひとつ。

ポットベイダー

パシュファイヤー。+6kg。数字は回復分。それでも古馬相手だと迫力負けしているが、それよりも歩様が硬いのがマイナス。ゲートがイマイチだったが、押して挽回して中段やや後方から。道中の行き振りも宜しくなく、ずっとオッツケ通しだった。直線も全く伸びず。これもゲートがネックだが、それ以上に馬群の中が良くないかも。

ヤマニンアルリフラ

前走小倉戦と大きくは変わらず。逆にいえば、これだとちょっと太い。歩様もこんなモノだが、少し左右差が有ったのは気になった。インビンシブルパパ等、外から先行した馬が多く、出脚で差が有って中段から。直線に向いての手応えもイマイチだったが、それと同時に前にジャスティンスカイが居て、追い辛そうでも有った。ただ、デキも一息で、状態の問題なのか、位置取りで負けたのか、何とも言えないところ。次走試金石。

第30回エルムステークス(GⅢ)

ペリエール

シープスキンノーズバンド。後肢にバンテージ。ダートにしてはスラッとした造り。前走函館戦は少しチャカついていたが、今日は落ち着いていたのもいい。ペリエール 躓き気味ながら好発。出脚自体は速くなく、行きたい馬に行かせて好位のイン。道中は少し前向き過ぎる位の行き振り。向正面からレースを動かして、3角からはサバイバルレースの様相。4角で3頭に絞られたが、内に居て一息付けた利は大きく、直線入口で抜け出すと、最後は2馬身半差。完勝だった。鞍上も札幌巧者だが、小回り向きのいい機動力が有る。地方の馬場さえこなせば、交流戦で息長く稼げる存在になりそう。

ロードクロンヌ

前後肢にバンテージ。+4kg。これ以上、増えると太いかも。ただ、皮膚を薄く見せて、デキ自体が良さそう。首でリズムを取って、気配もいい。ゲートは五分に出たが、テーオードレフォンに出脚でやられて、好位直後。向正面に入って外から来たトロヴァトーレと一緒に進出。ただ、コーナーで楽が出来たペリエールと違い、こちらは外をオッツケながらの進出。その差は大きかった。小回り適性でペリエールとの差が出た格好だが、今日の様な展開でも崩れないのが底力。GⅢなら常に有力。

ミッキーヌチバナ

前後肢にバンテージ。気配に乏しいタイプだが、今日はまだヤル気が有った。馬体は数字の割に大きく見せないが、歩様に柔らか味が有った。ゲートでアオって出遅れ。中段やや後方から。内目を回っていたが、道中の行き振りがイマイチで、4角ではほぼ圏外。しかも直線入口で外へ張り過ぎて、制裁の対象に。最後は1頭だけ脚が違ったが、他馬が追っ掛けバテした感も強く、高い評価はし辛い内容。勿論、このメンバーなら地力上位は間違いないのだが。

ウィリアムバローズ

前後肢にバンテージ。-6kg。骨格のしっかりした馬で見栄えはする。もう少し歩様が安定してくれると尚いいが。スタート直後に躓いたが、押して押してハナ。59kgを背負って、余計に出脚がキツかったが、行き切ってからはスムーズ。ただ、向正面でペースを落としたかったところで、後続に来られて苦しくなった。これでも直線は良く踏ん張っている方。次走、他馬同斤なら狙い目に。

ペイシャエス

前後肢にバンテージ。+12kg。腹回りが少し緩い。これではダメ。歩様に問題なく、デキ自体は悪くなさそうだが。ゲートをポコンと出て、出脚が鈍ったことも有るが、鞍上に行く気がなく、離れた最後方から。直線は伸びていたが、手前が替わらず、内にモタれ気味。今日は太い影響も有り、何が敗因か分り辛い内容だったが、レース後に鼻出血が判明した様で、暫く掛かりそう。

ドゥラエレーデ

前肢にバンテージ。+10kg。これも腹回りがボテッとして明らかに太い。気配は地味なのは何時ものことだが、もう少し絞った方がいい。ゲートは決まったが、意外に出脚がなく、好位直後。ペリエールを見ながらの位置。ただ、3角過ぎからオッツケても全く進んで行かず、下がる一方だった。鞍上の話ではスタート直後に落鉄していたとのことで、これに敗因を求める外なさそう。

サマースプリントシリーズ第3戦 第25回アイビスサマーダッシュ(GⅢ)

ピューロマジック

2人曳き。450kgを切った方がスッキリと見せて、見栄えはいい。イレ混みは毎度だが、昨年と比較すればこれでもまだマシな方。ゲート五分。出脚は速い方だが、テンから出して行かず、中段。新潟の直1000m自体が4回目という鞍上だが、前に馬を置いて脚を矯め、ラスト400mからの追い出し。内枠でないと出来ない策だが、メリハリを付けた競馬が最後の決め手に繋がった。UAE戦で差しに回って、最後は伸びていたが、結果的にその経験も生かせたか。結果的に2002年のカルストンライトオがマークしたレコードに並ぶ時計だが、G#&8544;級の馬が出走していなかったことも確か。そのクラスの馬が上手く競馬出来れば勝って当然といえば当然。この競馬なら中山戦でも大丈夫だとは思うが、メンバーレベルの問題は有る。

テイエムスパーダ

前肢にバンテージ。+6kg。今日は毛ヅヤが良くなった。歩様は多少硬いが、この馬としてはマシな方。好発。出ムチも入れてハナ。最外をカルロヴェローチェに取られてどうかと思ったが、ラスト300m辺りで内にウイングレイテスト、外にカルロヴェローチェの形となり、明らかに目標にもされていた。にも関わらず、そこから踏ん張る脚が有った。最後はあくまでピューロマジックとは内外で離れていた分で、これは仕方がない。前走より明らかに厳しい展開だったが、直線競馬への適性がそれだけ高いのだろう。今後、そうチャンスはないだろうが、勝てるところは確実に決めたいところ。

ウイングレイテスト

+4kg。シルエットは前走函館戦と大差ないが、今日の方が馬体に張りが有る。気配も幾らかマシになった。ゲート五分。流石に58kgを背負って出脚のアドバンテージはないが、それでも59kgの昨年よりは楽で、上手く立ち回ってラスト500mの地点でテイエムスパーダの直後。ラスト300mで再び少し内へ進路を取り、テイエムスパーダに併せに行ったが、最後の最後に突き放された。適性は有るが、年齢的衰えや単純に58kg自体が不利ということを考慮すれば、今日はこれで一杯か。相変わらず渋太いが、ソロソロ苦しくなって来たのは確か。

カルロヴェローチェ

シープスキンノーズバンド。前後肢にバンテージ。筋肉の輪郭が浮いて、最近の中でも雰囲気はいい。一歩一歩しっかり踏めていた。ゲート五分。モズメイメイよりよりも出脚が速く、テイエムスパーダの攻撃も封じて、外ラチ沿いを確保。ただ、スピード自体はテイエムスパーダの方が速く、最後は無理をした分、甘くなった。今日のところは適性の差。前走福島戦の様に、コーナーが有るコース形態の方が一息付ける分、いいのかも。直線競馬でもウイングレイテストの様な立ち回りが出来ればまた違うだろうが、外枠だと中々それも厳しく、難しい競馬になってしまった。

デュガ

前後肢にバンテージ。チャカついていたのは何時ものこと。ただ、トモが張って、ここに来て馬が良くなっている。出遅れ1馬身不利。後方に近い位置。今日の展開だとこれでもいいのだが、一瞬カルロヴェローチェとテイエムスパーダの間を狙った際に、逡巡する場面が有ったのは痛かったか。切り替えて伸びてはいるが、ここ迄がやっと。スムーズならカルロヴェローチェには先着していた。直線競馬の適性は有るということにはなるが、根本的部分でゲートは五分に出られないのは論外。

モズメイメイ

馬体はこれでいいが、歩様にもう少し柔らか味が有ると良かった。ゲートが課題の馬だけに、尚のこと気になった。ゲートは五分に出たが、出脚でカルロヴェローチェにやられて一歩引く形。これで少し内目に切り替えたが、伸びもうひとつ。デュガの様に真っ直ぐ走ってれば、もう少し違った可能性も有るが、それでも掲示板が有ったかどうか。今日の経験で変わる可能性も有るが...。今日のところは直線競馬に対応出来なかった形。

第73回北海道新聞杯クイーンステークス(GⅢ)

アルジーヌ

前後肢にバンテージ。前走東京戦はGⅠだけにキッチリ仕上げていたが、今日は少し余裕残し。それでもノンビリと歩けていて、歩様もしっかりしていた。ゲートも怪しかったが、引っ掛かりそうになっており、出脚を使わず中段。先行タイプが多く、前はバラバラの展開。上手く揉まれない位置でスムーズに運べた。コーナーでの反応は一瞬、怪しかったが、4角手前から加速してビヨンドザバレーを追い、直線入口ではほぼマクり切っていた。ただ、ラスト200mで完全に抜け切って楽勝かに思えたが、そこから内にモタれ気味になり、最後は甘くなった。自力で動いた分も有るが、今日の内容だと距離が怪しい。ベストはマイル。

ココナッツブラウン

2人曳き。+20kg。骨格のしっかりした馬。ただ、今日はこの数字で走っていたことも有り、そんなに太い印象はない。ただ、滞在だけにもう少し落ち着いていて欲しい。ゲートも悪かったが、出脚でも差が有って後方から。ペースは流れたが、道中は只管インで我慢。4角の手応えが抜群だったが、インを突くとスムーズに捌けないのは仕方がないところ。ラスト200mのところでかなり待たされてしまった。最後は猛追したが、僅かに届かずの2着。惜しい競馬だが、明らかに勝つチャンスが有っただけに悔いが残るところ。斤量を背負わされる前に早目に決めたい。

フェアエールング

パシュファイヤー。前肢にバンテージ。+8kg。この馬体増は好印象。トモのボリューム感が増して、歩様も力強くなった。好発も、出脚は速くなさそうで押して中段。前述した様に、前がバラバラの展開だったことも有るが、勝負どころの反応も良く、4角でスッと2列目のイン。絶好の形になったが、アルジーヌの底力が一枚上だったか。堅実だが、ワンパンチ欲しい。今日の競馬なら勝ち切りたかったところ。

ライラック

+12kg。太いというよりは、全体に緩慢。歩様が悪くないので、デキ自体が極端に悪いということもなさそうだが。ゲート五分。仕掛けて行った馬も多かったが、出脚を使わず後方から。今日の展開ならこれでもいいが、ずっと外を回されたのが痛かったか。アルジーヌを目標に伸びてはいるが、回り脚で追い付きたかったところ。器用だが、もう少し距離が有った方が色々誤魔化しが利く分、向いている気もしないでもない。

パレハ

-8kg。前走函館戦が少し太かったので、絞れたと見ていい。ただ、所作のキレはそんなに変わっていない。前走も伸びやかさは有った。好発も、出脚で差が有って中段やや後方から。最近のパターン通り、インに潜ってセコい立ち回り。ただ、出脚がなくて1列後ろになっている分、4角でインが突けず外へ持ち出さざるを得なかった。今日はまだバラける展開で4角で上がって行けたが、直線でライラックに追い負け。道中で通った位置を考えれば、この点でも評価が下がる。現状だとオープンでは厳しい。

クリスマスパレード

2人曳き。+8kg。元々細身の馬で、馬体増は無条件で歓迎。ただ、もう少し歩様の力強さが欲しいところ。そこは大して成長していない。出遅れ1馬身不利。腹を括って控える競馬に徹したが、頭が高くて道中のリズムが良くなかった。直線もサッパリ。今日は競馬にならず。

レーゼドラマ

2人曳き。前後肢にバンテージ。+16kg。今日は流石に太いが、古馬相手でも迫力では上位。テンションが高いのもマイナス。ゲートでアオってしまい、これも出遅れ1馬身不利。少しずつ追い上げて、3角でアルジーヌの直後迄、持って来たが、4角でアラアラ。最後は追っていなかったので、着差程の負けではないのだが、案外の内容。素質は高い筈だが、どうも噛み合わない。トビが高く、素質は感じる馬だが、叩き付ける走法はダートの方が向いている可能性も。

第42回東海ステークス(GⅢ)

ヤマニンウルス

今回から遮眼革。時に600kgを超える大型馬だが、やはりこれ位の方が重目感がなくて、格好いい。歩様も問題なかった。ゲート五分。少し出して好位。揉まれていいことはないので、早目早目の競馬だが、3角過ぎからの行き振りが今日は抜群。4角の時点ではまだ2番手だったが、持ったままでここ迄、来ており、ほぼ勝負有り。ラスト200mで先頭に立つと、直線も独走だった。時計も優秀で、圧勝としかいい様のない内容。遮眼革が利いたのだろうが、やはりこの馬は強い。ただ、揉まれてどうかという懸念は常に残る。地方の交流戦で如何にスムーズに立ち回るかが今後の鍵となりそう。

インユアパレス

前がヤマニンウルスで可哀そうでは有ったが、この馬なりに纏まっている。キビキビした歩様で、デキは問題ない。発馬は五分。芝での出脚は苦しそうだったが、何とか中段。向正面での手応えは決して良くなかったが、3画過ぎに上手くインへ潜り、ここで少し余裕を造れたのが終いの脚に繋がった。ヤマニンウルスが独走の展開となり、追っ掛けバテした馬も多い中、最後迄、脚を使って2着確保。今日の競馬だけで能力の絶対値を計るのは難しいが、器用は器用。中々勝ち切る迄が難しいとはいえ、重賞で賞金を加算出来たのは大きい。

ビダーヤ

500kg近い馬だが、少し寸の詰まったマイラー体型。それだけ馬に幅が有る。この体型独特の歩様の窮屈さは有るが、ダートの短距離なら許容範囲。ゲートは五分に出たが、やはり出脚が速くなく、中段。戦前から懸念されていた通り、マトモに砂を被る形になってしまったが、意外と苦にせず走れていた。ただ、流石に直線は外へ持ち出す形。ここがインユアパレスとの差になり、3着止まり。とりあえず今回をいい経験にしたいところだが、ヤマニンウルスとはスケールの違いを見せ付けられた感も強い。

オメガギネス

シープスキンノーズバンド。500kgを超えると太く見せるタイプだが、その中では張りが有った方。同じ体重で前走京都戦は少し動きの鈍さも有ったが、今日の方が歩様にキレが有る。デキ自体が上向き。ゲートも宜しくなかったが、芝での出脚がサッパリで後方から。押して押して何とか馬群に取り付き、ダートに入ってからの行き振りは悪くなかった。これもインに居た分、追っ掛けバテを避けられた形。メンバー中、最速とはいえ、切れるという印象でもなかったが、最後迄、脚が使えていた。最近、淡白になっていた中で、初めての1400mで新味は出たといえそう。まだまだ稼げる。

サンライズフレイム

少しテンションが高いのはいつものこと。ただ、栗毛がキラキラ輝いて馬は見栄えする。ただ、煩いので分り辛いが、歩様が少し怪しい気もした。ゲートは出たが、出脚がないのは毎度で、中段やや後方から。道中はスムーズに運べていた様に見えたが、今日の展開で外を回されると、メリハリのない競馬になり、終いの脚に響く。今日はその中では最後迄、頑張っていた方。これでも地力は示したといえそう。次走も引き続き注目。

サンライズホーク

前後肢にバンテージ。+5kg。これだとちょっと重いかも。少し間隔が開いた分の緩さも有るが、中央のダートを走るなら、もう少し絞った方がいい。ゲートは出たが、思いの外、芝での脚がなく、後方から。サンライズフレイムの後ろからというのは意外だった。鞍上の話ではキックバックを嫌っていたとのことだが、ダートに入ってからの行き振りも悪かった。直線は大外へ持ち出して雪崩れ込んだだけだった。慣れの問題も有るが、芝スタートは向いていない。

エートラックス

気配に乏しいのは何時ものこと。これも地方のダートならこれでいいだろうが、中央の時計勝負なら、もう少しスッキリさせた方が。ゲート五分。芝での出脚が有って、スッと好位。ただ、鞍上の話では包まれる形だったとダメとのことだが、外に馬が居ると急に手応えが悪くなっていた。直線で態勢が決して、バラけてからはまだ反応も有ったが...。今日は競馬にならず。外からジワッと行くか、先手を取らないとダメ。

第60回関屋記念(GⅢ)

カナテープ

歩様の力感が今日は良くなった。あとは前走東京戦とそう変わらず。キビキビとした周回。スカッと見せて、馬体の雰囲気もいい。新潟の外枠ということも有ったが、鞍上に行く気がなく後方からジックリと。開幕週の時計勝負だったが、今日はこの判断が正解。シンフォーエバーが1頭で飛ばす展開になったが、2番手以下も1秒離れておらず、ソコソコ流れたのが幸い。バラけた位置迄、下げて直線だけ外へ。新潟の外回りで600m以上の直線を右手前のまま、走り抜くのは難しいが、鞍上が可能な限り、真っ直ぐ走らせて追い捲って届かせた。馬も良く頑張ったが、追える鞍上が居たのが最大の勝因。次走は鞍上次第。

オフトレイル

+4kg。これだと少し腹回りがボテッと映る。馬に活気が有ったので、デキに問題はなさそうだが。歩様も悪くない。これも行く気はなく、中段やや後方。枠なりにインを通っていたが、道中は力む場面も有った。それでも直線に向いて一瞬の脚が有り、先頭に立つ場面も有ったものの、いい脚が長く続かない。最後に甘くなった。ベストが1400mだとしても、折り合いがもっとスムーズなら違っただろう。ただ、そこも前走中京戦が1200mだっただけに仕方がないところ。

ボンドガール

前走東京戦とそんなに変わらない。数字はこれ位有った方がいい。歩様も決して悪くないが、本当に良かったのは3歳時かも。馬体の張りが少し甘い。ゲートをソロッと出して中段。前走の粗相を考えると、折り合い重視で乗らざるを得ないところだが、同馬主のシンフォーエバーがいいラビット役となってくれた。怪しいながらも、馬群の中で何とか我慢してくれていた。ただ、直線で進路に迷ったのは勿体なかった。ラスト400m辺りから内に切り替えて伸びて来たが、2着同着に持ち込むのがやっとだった。とはいえ、カナテープとは2kg差。実質のトップハンデタイだけに良く頑張っている。一応はこれで復調したとみていい。

トランキリテ

-4kg。前走京都戦と比較して、僅かでも腹回りが締まって見えるが、まだ余裕残し。もっと絞った方がいい。ゲートは出たが、出脚がなく中段やや後方から。道中の折り合いは付いていた。近くにボンドガールが居たが、こちらは直線に向いて最初から最内狙い。ただ、それでも一瞬の脚はボンドガールに利が有った。最後迄、ジリジリとは伸びているのだが、ワンパンチ足りない。堅実だが、重賞で勝ち負けに持ち込むにはもう少し欲しい。

シヴァース

前走阪神戦は馬が緩かったが、今日の方が締まっていて、明らかにいい。馬の活気も明らかに良かった。好発も、出脚が速いことはなく、好位待機。折り合いも付いて、道中の雰囲気は悪くなかった。追ってからもそれなりに伸びているが、今日の展開だと脚を矯めていた方が有利。その中では最後迄、止まっておらず良く頑張っていた方だろう。もう少しペースが遅ければ、この馬にもチャンスは有った。次走狙い目。

フォーチュンタイム

前後肢にバンテージ。-10kg。季節が変わって、絞れたとみていい。一歩一歩しっかり踏めていて、気配もいい。ゲート五分。出たなりで中段。距離を意識してか、大事に乗られていた印象。それでも少し力む場面は有った。直線もオフトレイルの様にインを立ち回っているとまた違うのだろうが、外を回っている分、伸びが甘かった。ただ、負けるにしても、救いの有る内容。距離短縮ならチャンス充分。

イミグラントソング

前肢にバンテージ。デキ自体は悪くなさそうだが、まだ古馬相手だと、迫力負けしている印象。歩様にも力強さを欠く。出脚もなかったが、外から直ぐに叩かれる形になってしまい、後方から。折り合いは付いていたが、開幕週の馬場で後方から大外出は流石にキツかった。尤も、馬のスケールの問題も有り、古馬相手ではまだ通用しないか。